アイシャドー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/09 14:07 UTC 版)
アイシャドー(eye shadow)は、目の周囲、特にまぶたに陰影を付ける化粧法のこと。あるいはその化粧品。顔を立体的に見せる効果がある。油脂とロウを混ぜたクリームに香料、顔料などを混ぜて作る[1]。
歴史
起源は古代エジプトと言われており、当時の絵画や彫刻に目の回りに彩色したものが残されている。この時代のものは単なる化粧ではなく魔よけ・虫除け・目の病気への対策であったとも言われている。古代エジプトのアイシャドーは孔雀石をすりつぶした青色の粉状のものをまぶたに塗るもので、ハエによる眼病の伝染を防ぐといった目的で用いられた[2]。また、最初に使ったのがクレオパトラという説もある。この風習はギリシャやローマ、さらにアラビアにも伝わった。しかし、西ヨーロッパには伝わらなかった。ヨーロッパで一般化するのは20世紀の半ば、すなわちほぼ現代になってからであり、メイクのポイントが口もとから目もとに移ってきてからとされる。
日本では魔よけとして目尻に赤く塗る赤土化粧に始まる。いわゆる現代のアイシャドーは西欧からの輸入であり、入ってきたのは明治頃とされる。だが当時はほとんど普及せず、女性一般に浸透したのは昭和に入ってからであった。元は夜にする化粧とされた。
現代では茶色、青、赤、紫、緑など様々な色が使われる。またパールやラメなどが配合されるなど、様々なタイプの質感がある。発色や持ちを良くするために、アイシャドーベースと呼ばれる下地を塗布してから使用することもある。ノーズシャドーという鼻に付ける物も存在する。
種類
- パウダータイプ
- サラサラの粉または粉を固めたケーキ状のもの。チップやブラシ、または指にとって使用する。1色だけ(単色)のものから2~4色以上入ったパレット状のものなど様々である。パレット状のものは、とくにまぶたの際に使用するいわゆる「締め色」と呼ばれる明度の低い濃い色と、まぶた全体にぼかして使用する明度の高い淡い色とが、それぞれ1色以上ずつ含まれていることが多い。このような色の濃淡の組み合わせやグラデーション効果で、立体感のある目もとが作りやすい。
- クリーム(ムース)タイプ
- ポットなどからチップ、または指にとって使用する。単色でもつや感を出すのに適している。
- リキッドタイプ
- 小さいボトルもしくはチューブに入っているものが多い。内蔵のチップやブラシ、または指にとって使用する。単色でもつや感を出すのに適している。
出典
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アイシャドー
出典:『Wiktionary』 (2021/06/21 13:13 UTC 版)
語源
英語 eye shadow
名詞
発音(?)
- あ↗いしゃ↘どー
翻訳
- チェコ語: oční stín (cs) 男性
- ドイツ語: Lidschatten (de) 男性
- ギリシア語: σκιά ματιών (el) 女性
- 英語: eye shadow (en), eyeshadow (en)
- エスペラント: ombroŝminko (eo), palpebra (eo) ŝminko (eo)
- エストニア語: lauvärv (et)
- フィンランド語: luomiväri (fi)
- フランス語: ombre à paupières (fr) 女性
- ハンガリー語: szemfesték (hu), szemhéjfesték (hu)
- イタリア語: ombretto (it)
- 朝鮮語: 아이섀도 (ko)
- ビルマ語: ကာချယ် (my) (kà-chè)
- オランダ語: oogschaduw (nl)
- ノルウェー語:
- ノルウェー語(ブークモール): øyeskygge (nb) 男性, øyenskygge (nb) 男性
- ポーランド語: cień do powiek (pl) 男性
- ポルトガル語: sombra (pt) 女性
- ロシア語: тени для век (ru) (téni dlja vek), тень (ru) (tenʹ) 女性
- スペイン語: sombra de ojos (es) 女性
- トルコ語: far (tr), göz farı (tr)
- 中国語: 眼影 (cmn) (yǎnyǐng)
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