著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

「旋風二十年」(10)このベストセラーは大衆の反乱だった

公開日: 更新日:
大東亜戦争犠牲者慰霊祭で読経する故東条英機元首相のかつ夫人(手前から2人目)ら=1966=昭和41=年1月18日、東京の笹川良一氏宅 /(C)共同通信社

 昭和50年代初め、東條英機という軍事指導者はいかなるタイプであったのか、私は次代の者としてその実像を確かめようと取材を進めた。そして評伝を書こうと思ったのである。戦争が終わって30年近くが経っていた。にもかかわらず東條への怒り、恨み、そして憎しみは消えていなかった。現役の政治家…

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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