ラサール石井 東憤西笑
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平和から乱世の世へ。「光る君へ」のラストシーンは文学への覚悟を問われているようだった
1週遅れて申し訳ないが、大河ドラマ「光る君へ」の話だ。この流れからいくと次回M-1グランプリについて書くことになりそうで、すみません。 ついに最終回を迎えた「光る君へ」。1回目からずっと欠か…
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路上のガム跡、なぜ消えた?
道を歩いていて、ふと気がついた。路上にガムが吐き捨てられ、踏まれてペチャンコになったものが真っ黒にへばりついた“ガム跡”、これを最近とんと見なくなった気がする。 一昔前なら、駅のホームや駅前…
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戒厳令下でも機能した韓国の司法・行政の分離。日本で同じことが起きたら…
韓国の戒厳令に世界中が驚かされた。 尹大統領の真意は今もって不明だが、軍事独裁政権以来の大統領によるクーデターは、たった6時間で挫折した。 なぜ尹氏はこんな暴挙に出たのか。あらゆる政…
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成年後見人制度の“不備”は他人事ではない
認知症の患者が、ある日家族から引き離され、強制的に施設に入れられて面会も許されず、家裁で決められた後見人が勝手に通帳を管理し、家財道具などの財産を全て処分してしまう。 悪徳業者や反社の組織が…
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勘三郎さんの夢が結ばれた勘九郎さんの「俊寛」 勘太郎を襲名した七緒八くんの成長に感動
盟友であった中村勘三郎さんが亡くなって今年で十三回忌。 追善の興行が各地で行われている。そのひとつが三島村歌舞伎「俊寛」で、先日NHKで放送された。 平清盛討伐の謀略のため鹿ケ谷に集…
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兵庫県知事選の結果は長年の自民党の愚民政策で自分の頭で考えないバカな若者が増えたからだ
社会の底が抜けた。まさに兵庫県知事選はそんな出来事だった。 N党、カルト、ネトウヨなどが入り乱れ、まるで兵庫の地に魔方陣が敷かれ、まがまがしいものたちが一気に噴き出したような騒ぎとなった。 …
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日本でも“陰謀論者”とトランプ支持者がリンクする不気味
カオスな週だった。アメリカではトランプ氏が大統領に返り咲いた。レイプ疑惑もあり女性問題で裁判沙汰になった。過激な支持者を煽(あお)り議会襲撃事件に発展し死者も出た。そんな彼を国民は圧勝させた。アメリ…
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SNSに躍る「#玉木雄一郎に騙されるな」の通り…よく見ていないと危険な人物なのだ
SNS上に「#玉木雄一郎に騙されるな」というハッシュタグが躍っている。 今回の選挙では自公が過半数割れし立憲民主が大幅に議席を増やした。野党は、さあ政権交代だと色めき立ち、7人から28人と4…
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自公過半数割れ、野党大躍進にも素直に喜べないワケ
衆院選の結果が出た。予想を大きく上回り、自公で過半数割れ、という大逆転。「自民党にお灸をすえる」どころか、政権交代まで考えられる歴史的結果となった。野党は大躍進。なのだが、何かもろ手を挙げて万々歳、…
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裏金議員・旧統一教会関連議員…今回の衆院選は彼らを落選させる選挙だ
落選運動をご存じだろうか。特定の立候補者に対し、SNSやデモなどで、落選させようと行動することだ。 一見選挙妨害のように感じるがそのようなことはなく、公職選挙法にも抵触しない。だから選挙公示…
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第二次大戦時の芝居「セツアンの善人」は、今の世界にぴったり当てはまる
ずっと稽古してきた芝居「セツアンの善人」が本日、10月16日からいよいよ開幕する。 原作はベルトルト・ブレヒト。ドイツの劇作家で代表作は「三文オペラ」。演出は数々のブレヒト作品を演出してきた…
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裏金問題と旧統一教会に関係したダブル疑惑議員もいるぞ!
石破総理の奇襲だ。それまで裏金議員は皆公認するとの臆測だったが、突然非公認の基準を発表したのだ。テレビ朝日の千々岩氏の言葉を借りれば「最高に厳しいオプション」での制裁になった。 どうも事前の…
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石破新総裁には期待したが結局“張り子の虎”…国民が「七人の侍」の農民のように立ち上がるしかない
自民党総裁選は石破氏の勝利で終わった。まさかの大逆転、まさかの展開。 まさか高市氏との決選投票になろうとは思いもしなかった。しかも1回目では高市氏の方が票が多かったのだ。決選投票では彼女も勝…
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仮設住宅まで浸水した能登の豪雨災害…万博やミサイルに金を使うより抜本的な災害対策を
たまには怒りではない記事を書きたくて日曜日に日本テレビ系で新番組「芸人○○-1グランプリ」を見た。毎回テーマを決めて芸人のランキングを発表していく。第1回のテーマは「営業」。 テレビには出な…
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自民党は組織そのものの解体が必要だ
連日、自民党総裁選のために候補9人揃い踏みのインタビューや討論会が放送され、電波ジャック状態。露出の多さは総裁候補か映画番宣の三谷幸喜氏かという状況だ。 そりゃ出まくれば映画の興行に影響する…
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腐り切った自民党が憲法改正云々言うこと自体が憲法違反なんだよ
ニューズウィーク日本版9月10日号の表紙を見て驚いた。 白黒の地に赤と白の文字で「日本政治が変わる日」と書かれ、なんと写真は小泉進次郎氏の大きな横顔。なんだこりゃ。これ完全な選挙ポスターだ。…
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トップを「エラい」と勘違いさせる周りの媚びへつらいが自己正当化とパワハラの元凶だ
最近はある程度大所帯の演劇が行われる場合、顔合わせの時に「ハラスメント講習」を受けることが多くなった。確かに一昔前までは演出家や監督が物を投げる、「死ね」と罵倒する、なんて現場はよくあった。 …
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自民党総裁選報道の狂騒 与党の広報に成り下がったテレビ局の情けなさ
自民党総裁選の各マスコミの連日の取り上げ具合は一体何だというのだ。 都知事選の時も、いや一番国民に大事な衆院選や参院選の時も、これほど報道したか。いや、その日一日全く取り上げない日もあったで…
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自民党総裁選は刷新感などまるでなし 旧態依然の日本改悪候補揃い
岸田総理が逃げた。 数々の問題を中途半端にしたまま、総理の椅子を投げ出した。 裏金問題を何一つ解決せず、「誰かが責任を取らないと。それは私が身を引くこと」と、いかにも自分の首を差し出…
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圧力に屈しなかった鈴木史朗・長崎市長。肝が据わっているではないか。
「原爆を作る人々よ! しばし手を休め 眼(め)をとじ給(たま)え」 23歳で被爆し原爆症と闘いながらも原爆の悲惨さを訴えた長崎の詩人・福田須磨子さんの詩で始まった長崎市長鈴木史朗氏の「長崎平和…