石破降ろしの号砲か? 岸田前首相と旧安倍派裏金議員が“アジア脱炭素化”議連立ち上げのキナ臭さ
どうもキナくさい動きだ。
自民党有志が19日、日本の技術でアジア各国の脱炭素化を進める「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想に関わる議員連盟を立ち上げ、国会内で設立総会を開いた。会長に斎藤健前経産相が就任。議連トップの最高顧問に「最近妙に元気」(永田町関係者)と囁かれている岸田文雄前首相が就いた。
総会には、裏金事件で前日に衆院政治倫理審査会(政倫審)に出席した旧安倍派の萩生田光一元経産相や、梶山弘志元経産相、小泉進次郎元環境相が出席。呼びかけ人には、やはり前日に政倫審で弁明した旧安倍派の関芳弘、鈴木英敬両議員が名を連ねている。19日は欠席だったが、旧安倍派の事務総長経験者の西村康稔元経産相も呼びかけ人のひとりだ。
脱炭素化がテーマだから、経産、環境大臣経験者が集まるのは理解できるが、メンツが濃すぎるため永田町で「政局か」と囁かれているのだ。
「AZECは2022年1月、当時の岸田首相が施政方針演説で提唱。岸田政権下で首脳会合も行われています。肝いりの構想なのは分かるのですが、なぜこのタイミングで議連発足なのか。総会終了後、報道陣にその点を突っ込まれた斎藤会長は『グローバルサウスとの関係を深化させていく上で大変重要な取り組みだ』と正面から答えなかった。だから、政局的な動きではと臆測を呼んでいるのです」(永田町関係者)
どんな思惑があるのか。
「先の衆院選で自公が大敗し、石破政権は短命に終わるとみられています。来夏の参院選前に『石破降ろし』が始まる可能性がある。どうやら岸田さんは再登板に色気ありとみられ、今回の議連発足は『その時』のための下準備だと囁かれているのです。いわゆる『仲間づくり』です」(官邸事情通)
安倍派5人衆と呼ばれた萩生田氏、西村氏にも狙いがあるようだ。