ワルテルと天使たちと小説家

　１４年前、生後わずか４日で天に還ってしまったワルテルの息子。
　アイトールと名づけて我が家に迎える予定だった。

　１４年後、アイトールが産まれたのと同じ４月に、同じ犬舎で男の子が生まれた。
　マイテの甥に当たる血筋。
　ワルテルやアイセの血を引く男の子。

　同じくアイトールと名づけて、我が家の家族になってもらうことになった、

　昨日、静岡まで車を飛ばして会ってきた。

　生後一ヶ月と少しなのにもうでかい。
　どこまででかくなるんだろう？
　歴代ワンズの中でも１番おっきい子になりそうだなあ。
　なんでもいいや。

　初めまして、アイトール。
　おまえの家族だよ。父ちゃんと母ちゃんだよ。

　まだぼうっとしてることが多い。
　性格もわからないままだ。

　これからずんずん成長して、自我を形成していくのだろう。

　父ちゃんと母ちゃんは来月、浦河に行く。
　生後３ヶ月も満たない子犬をフェリーに乗せるのは無謀だ。

　それに、ワンコの最良の先生はワンコだ。
　浦河から戻るまで、犬舎に預かってもらって、秋、正式に家族として迎えることにした。

　元気でいい子に育てよ、アイトール。

　父ちゃんも母ちゃんも秋が待ち遠しくてたまらない。

　これまでは先住犬がいたけど、ワンコはおまえだけだからな。
　父ちゃん、マージをひとりで躾けたときに戻っておまえと向き合うよ。
　あの頃とは体力が違うけど頑張るからさ。

　一緒に幸せになろう。

　というわけで、今年の秋、ブログを本格的に再開します。

　それまで、もうしばしお待ちを。

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