ワルテルと天使たちと小説家

水鏡

　田圃に水が張られてから。水面に浅間山が映り込む時を毎日通って待っていた。

　でも、浅間が雲に隠れていたり、姿が見えても風が強くて水面にさざ波が立ったり。

　５日目ぐらいにやっと水面に浅間が映り込んだ。

　少し風があって完璧じゃないが、まあいいだろう。

　アイセをステイさせて写真を撮る。
　次はどうやって撮ろうかと考えていたら、風が強くなって水鏡は消えてしまった。

　翌日、リベンジに行ったら田植えが終わってしまっていた。

　文字通り、今年はこれが最初で最後のチャンスだったんだなあ。

加齢

　ここのところ、アイセが空咳をするので病院に行ってきた。

　診断の結果は気管が老化して弾力を失ってきていて、ふとした拍子に圧迫されて咳が出るのだろうということだった。

　肺じゃなくてよかった～。

　もう１０歳だから、いろいろ心配だよ。

　遊んでいても、昔みたいには走らなくなったなと思う。

　でも、次の瞬間、１０歳でこれだけ走れば上等とも思う。

　とりあえず、感謝だ。

　アイセ、元気に長生きしてくれて本当にありがとう。

京丹波へ

　先週、久々に京丹波のフルール家に遊びに行ってきた。
　三年ぶりかな？

　フルールは天に還ってしまったけれど、京丹波の家には新しい家族が増えていた。

　上の写真がタタ、下がヤクロウ。

　タタは人間が苦手だけどお利口さん。
　ヤクロウは馬鹿だけど（笑）、人懐っこくて可愛い。

　どちらも立派な狩猟犬だ。

　

↑ジョニー父ちゃん渾身のアクアパッツア

　昼間から食べてだべって飲んで、ワンズの散歩以外は、遊びに出かけたのにステイホーム。
　それで十分。

　楽しい三日間だった。

　アイセたちに触れてフルール家の夫婦も、ジョニー家の夫婦も（ジョニーも去年、天に還ってしまったんだ）、またバニと暮らそうと
決めたみたいだ。

　次に行くときはまた新しい家族が増えてるかな？

今年のＧＷ

　連休初日の軽井沢はガラガラだった。
　人も車もまったくいない。こりゃあ、観光業は本当に大変だなあと思ったぐらい。

　前日にツルヤで食材を大量に買い込んで備えたのだが、拍子抜けした。

　だが、雨が降って川の水かさがじわじわと増えていくように人の数も増えていき、週末にはいつものＧＷと変わらない大渋滞が
発生するようになっていた。

　香川県の知人が行きつけのうどん屋に行ったら、駐車場に大阪ナンバーの車がずらり、緊急事態宣言どうなってんねん！　と
憤っていたが、軽井沢なんか、ほぼほぼ全国のナンバーの車が走り回っておりましたぜ。

　ワンズとの散歩の時は普段、マスクはつけない。どこかに立ち寄るわけでもないし、人とすれ違うわけでもないから。

　しかし、ＧＷ中は早朝でも散歩やランニングをしてる人間があちこちに出没するから、しかたなくマスクをつけた。

　軽井沢はここ二ヶ月、感染者出てなかったんだけどね。
　都会から人が押し寄せてくるとやっぱり、怖いよね。
　ＧＷの人出で感染者が急増することのないよう祈るばかりだ。

　外出しなきゃならないとき、父ちゃんと母ちゃんは、マージとワルテルとソーラにお願いする。
「新型コロナに感染しないようバリア張ってね」

　ただの気休めだが、それでなんとなく安心する。

　今朝、散歩に出たら、人の姿も車の数もガクンと減っていた。
　やっと平穏な日々が戻ってくる。
　それと同時に、軽井沢の桜も見納めのようだ。