ユニークビジョン

今日は、僕の大好きなつけ麺屋に行きました。

いつもは、渋谷店に行くのですが、たまたま池袋をうろうろしていたら、同じお店の池袋店を見つけたので、急に食べたくなってしまいました。

渋谷店は、いつも満席で行列ができています。でも、池袋店はすぐに入ることが出来ました。

渋谷店は、狭いですが、店員の声が大きいので、店内が活気に溢れています。池袋店は、少しスペースに余裕があるのですが、店員の声はそれほどでもないので、何となく寂しい感じです。もちろんお客さんが少ないことも影響しています。

お店の名前、看板、壁の色、店員の服装、メニュー、店内の貼り紙、使われている文字のフォントなどは、全部まったく一緒です。

それにも関わらず、お店の活気と雰囲気が全然違うのです。

「ああ、ちょっとしたことで雰囲気ってずいぶん変わるんだなあ」と思っていました。

しばらくするとつけ麺が運ばれて来たので、食べ始めて驚きました。

つけ麺の味が下がっているのではないかと一瞬思いました。

もちろん、物理的には、つけ麺の味は一緒だったはずです。でも、受ける印象と満足度は、渋谷店の方が上でした。

僕にとって、つけ麺は、狭い活気のある店内で、追い立てられながら食べる方が美味しいものだったのです。少し余裕のある、静かな店内でゆっくり食べる物ではなかったようです。

渋谷店は、散々並んでお腹をすかせてから、やっと入店出来るので、その辺りのブランド感と空腹感もあるかもしれませんが、それはサービスの質と行列が鶏と卵の関係にあるだけです。

食事って、味だけではないんだと痛感しました。

恐らく、食事だけではなくて、どんなサービスもそうなんだと思います。サービスの内容そのものが良いことはもちろん必要な条件ですが、そのサービスを取り巻く環境まで含めて全てサービスなのだと思います。