CATEGORY【岡田将生】ザ・トラベルナース タリオ
人気ドラマ:【Fcast バラエティ視聴率速報】
昭和元禄落語心中
NHK総合 毎週金曜 22:00~22:45
岡田将生主演で、若者たちに落語ブームを起こしたミステリー漫画を実写ドラマ化!
【スタッフ】
原作:雲田はるこ「昭和元禄落語心中」(講談社)
脚本:羽原大介
演出:タナダユキ 清弘誠 小林達夫
落語監修:柳家喬太郎
制作統括:藤尾隆 小林大児 出水有三
主題歌:マボロシ/ゆず
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【キャスト】
岡田将生 八代目 有楽亭八雲/菊比古 戦前から戦後、平成まで活躍した落語家。前座名「菊比古」で、そのまま真打ちに昇進。後に、落語の大名跡である「八雲」を襲名する。クールでじっくり聞かせる噺が得意。
竜星涼 与太郎 刑務所に服役中、八雲の落語に触れて弟子入りを決意。
成海璃子 小夏 八雲の養女。八雲のかつての親友であり、早世した天才落語家・有楽亭助六の娘。
大政絢 みよ吉 八雲が菊比古の名前だった時代に知り合った芸者。助六と共に若くして事故死する。
山崎育三郎 二代目 有楽亭助六/初太郎 八雲の親友で憧れの落語家でもあり、永遠のライバル。前座名は「初太郎」。
【視聴率/演出】
01 10/12【4.6】約束/タナダユキ
02 10/19【3.3】助六/タナダユキ
03 10/26【3.0】「迷路」/小林達夫
04 11/02【4.5】破門/清弘誠
05 11/09【4.6】決別/清弘誠
06 11/16【3.8】心中/タナダユキ
07 11/23【3.0】昇進/小林達夫
08 11/30【3.5】誕生/清弘誠
09 12/07【4.4】秘密/清弘誠
10 12/14【3.7】八雲/タナダユキ
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07
助六(山崎育三郎)とみよ吉(大政絢)が事故死してから長い年月がたった。菊比古から名を改めた八代目八雲(岡田将生)は既に60代。その芸は今もなお美しく、落語界で孤高の地位を保っていた。一方、八雲のたった1人の弟子・与太郎(竜星涼)は二つ目になって独立。小夏(成海璃子)は、八雲の家を出て暮らしていた。そして与太郎に真打ち昇進の話が持ち上がってきた頃、小夏は八雲、与太郎、松田(篠井英介)の前で衝撃的な報告をする。
感想
6話が、あまりにも劇的だったために、7話で、八雲のたった1人の弟子・与太郎が真打ちになろうとも、小夏が妊娠しようとも、驚きはないが、小夏を妊娠させたヤクザに不敵な笑みの八雲には、ドラマを感じる。やはり彼がなにかやってくれるという思いは抱かざるを得ない。果たして、彼はあのヤクザ相手に、どんな物語を作り上げるのか?そして、小夏に求婚した与太郎は、小夏の相手が自分の属した組長とどう渡り合うのか?というところが見どころとなっていくだろうか。なにしろ、まだドラマは終わってもないし、これからがドラマの本番とは思いたい。何しろ次回も見てみよう。
08
八雲(岡田将生)、与太郎(竜星涼)らに妊娠を告白した小夏(成海璃子)。だが、父親は誰なのかは、かたくなに明かさない。相手の男性を調べてきたという萬月(川久保拓司)の話から、与太郎は、かつて自分がいた暴力団の組長(中原丈雄)らしいと突き止め、お栄(酒井美紀)の料亭で組長と対峙(たいじ)する。事態を静観する八雲は、小夏との関係に悩む与太郎にある落語を教える。その落語は、与太郎と小夏の運命を大きく動かす。
感想
全てを抱え生きていく。与太郎に、それでも生きることを言い聞かせる八雲の思いは、計り知れない。真打ちになっていく、与太郎に、八雲は、最後に芝浜の稽古をつけるけど、今までのことが、夢、幻と思わぬように、強く生きよと言い聞かせかのようだったが、その思いをしっかり受けて、真打ち披露の舞台で、彼は、芝浜を力強く演じた。その思いを受けて、小夏も与太郎の求婚を承知する。登場人物に、生きていく上での、力を感じさせる物語だった。組長からも逃げない与太郎は、八雲と生きていく中で、そんな男になったのだろう。助六へと変わりゆく与太郎と小夏は、2代目助六とみよ吉とは別のどんな人生が待っているのか?八雲に待ち構える現実に、同対処していくのか?この物語も9話かが、見逃せない。
09
三代目助六を襲名した与太郎(竜星涼)と小夏(成海璃子)が結婚してから月日が流れ、小夏が産んだ男児・信之助(嶺岸煌桜)は小学生になった。70代の八雲(岡田将生)の至高の芸は今も健在だったが、彼は人知れずある悩みを抱えていた。一方、小夏は実父・二代目助六(山崎育三郎)と母・みよ吉(大政絢)の四国での事故死には、まだ何か秘密があるのではないかという疑惑を抱き始める。
感想
更に、時は過ぎた。三代目助六を襲名した与太郎と小夏の間の息子は、成長し、すべてが落語という家のなかで、父や八雲の姿を見ながら成長しているし、携帯電話の音も昔の寄席に響いていた。そんな中で、一人だけ、7代目も語っていた”老い”を感じながら、8代目も生きていたが、それを知るのは松田だけなのかも。そう、八雲もともに、時を重ね生きてきているのは、松田だけだった。そして、あの日あの時の真実を知るのも彼と八雲しかいない。小夏は、母から愛情を受けてないと語ったが、八雲だけは、みよ吉の思いを知っている。だから、小夏は信之助を立派に育ていていると思えるのだが、彼女の中では、母の思い、あのときの真実を知らないと、母の幻は消えないのかもしれない。そして、八雲の口から小夏に真実が語られないと夢、幻でしか、あのときは、見えないかもしれない。そんな中、八雲は倒れる。幻でしかなかった。助六とみよ吉の死は、あの日の8ミリフィルムで、小夏の中で、どんな色がついて、蘇るのか?物語も佳境になり、壮絶だった二人のドラマを八雲がどう語るのか期待したい。
【最終回】
与太郎こと三代目助六(竜星涼)や小夏(成海璃子)らは、菊比古と名乗っていた頃の八雲(岡田将生)と二代目助六(山崎育三郎)が写る8ミリフィルムを見る。記録されていたのは、二代目助六とみよ吉(大政絢)の事故死当日、四国の旅館で行われた落語会の様子だった。映像を見終えた小夏は、忘れていた真実を思い出す。一方、退院した八雲は、独りで懐かしい場所を訪れていた。
感想
八雲と共に生きたのは、死神?いや、温かい家族のような人々とともに生きて、そして、天に行っても、暖かく二代目助六とみよ吉が迎えた。あの廃墟となった寄席に現れたのは、幻だったと思いたい。しかし、あの6話の衝撃的な別れには、命をつなぐ、ドラマが有ったとは!それを、松田と八雲は心の中に秘め、もう一つの物語を小夏に語った。まさか、父も母も、自分があの奈落の底に導いてしまったなんて、この二人には言えるわけもない。しかし、あの日、あの時の落語を再び聞いたときに、すべての記憶がよみがえり真実のドラマが見えた。そして、小夏の思い違いだった母の記憶も呼び起こされた。そこには、母の深い愛があったのは、彼女に生きる希望となったと思いたい。もし、小夏自身が母になっていなければ、彼女の心は、壊れてしまっていたのかもしれないが、彼女のお腹のからだは、新しい命をつないでいた。このとき、一瞬、僕は八雲と小夏は本当の家族になった気がしたが、それも幻かも。ずっと前から、小夏を八雲が育てだした頃から、本当の家族であったと気づかされたのは、育ててもらったことに、真摯に小夏が八雲に感謝していたからだ。それも、僕が思った幻かもしれない。しかし、本当に幸せな噺だった。見終わったあと、溢れくるものはあったが、清々しい気分だった。
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