植物テルペン類
勿体無いのでレポートの一部を晒します。
東工大生寫すなよ!w
植物がテルペン類を放出したり、薬理活性物質を含むのはなぜか。
テルペン類とは、植物が出す二次代謝物であり、イソプレンを構成單位とする炭化水素である。揮發性物質であり、殺菌・防蟲效果がある。防蟲劑として知られてゐるナフタレンはもともとクスノキの二次代謝物として發見されたものである。二次代謝物は植物の成長に直接の關係はないが、植物に必要なものとなってゐる。また、他の植物の成長を抑制したり、例へばタンニンのやうに消化を阻碍する物質もある。さらに、これらの揮發性物質はエアロゾルとして雨の核となるので、森林に雨が降りやすい要因にもなってゐる。このため、森林から水が出て行かない。これは森林が「緑のダム」と呼ばれてゐる理由の一つである。
一般に「香辛料」や「ハーブ」などの匂ひの元となる物質もテルペン類である。
ここで、「人間が何故テルペン類を良い匂ひだと知覺するのか」といふことについて考察する。テルペン類は殺菌・防蟲の效果があるものであった。人間が「良い」と知覺するものは(例へば「甘い」「旨い」といった味覺のやうに)人間の體に必要なものであるとすると、テルペン類も、自分の體を菌から守るために人間が好んで攝取するものだと豫想できる。
實際に辛いものが好まれてゐる地域を見てみると、インド、東南アジア、四川など湿潤な氣候であることが多いやうだ。このやうな地域では香辛料の力を借りた殺菌が必要になってゐると考へられる。ただ、日本のやうに湿潤な氣候であっても、醗酵などによって食品を保存することもできるので、このやうな氣候であっても必ずしも香辛料が使はれてゐるわけではなさうである。
しかし、「殺菌・防蟲效果があるから」では人間が香辛料を生物的、本能的に好む理由にはならない。おそらく、進化の過程に於いてテルペン類を「良い匂ひだ」と思ひ、偶然的に自分の體を菌から守ることができた種が生き殘ってきた、とするのが妥當であらう。
「良藥口に苦し」ともいふが、それは不斷は口にしない「薄めた毒」であって、不斷の健康を保つ爲の食餌の藥はさうではないやうである。
東工大生寫すなよ!w
植物がテルペン類を放出したり、薬理活性物質を含むのはなぜか。
テルペン類とは、植物が出す二次代謝物であり、イソプレンを構成單位とする炭化水素である。揮發性物質であり、殺菌・防蟲效果がある。防蟲劑として知られてゐるナフタレンはもともとクスノキの二次代謝物として發見されたものである。二次代謝物は植物の成長に直接の關係はないが、植物に必要なものとなってゐる。また、他の植物の成長を抑制したり、例へばタンニンのやうに消化を阻碍する物質もある。さらに、これらの揮發性物質はエアロゾルとして雨の核となるので、森林に雨が降りやすい要因にもなってゐる。このため、森林から水が出て行かない。これは森林が「緑のダム」と呼ばれてゐる理由の一つである。
一般に「香辛料」や「ハーブ」などの匂ひの元となる物質もテルペン類である。
ここで、「人間が何故テルペン類を良い匂ひだと知覺するのか」といふことについて考察する。テルペン類は殺菌・防蟲の效果があるものであった。人間が「良い」と知覺するものは(例へば「甘い」「旨い」といった味覺のやうに)人間の體に必要なものであるとすると、テルペン類も、自分の體を菌から守るために人間が好んで攝取するものだと豫想できる。
實際に辛いものが好まれてゐる地域を見てみると、インド、東南アジア、四川など湿潤な氣候であることが多いやうだ。このやうな地域では香辛料の力を借りた殺菌が必要になってゐると考へられる。ただ、日本のやうに湿潤な氣候であっても、醗酵などによって食品を保存することもできるので、このやうな氣候であっても必ずしも香辛料が使はれてゐるわけではなさうである。
しかし、「殺菌・防蟲效果があるから」では人間が香辛料を生物的、本能的に好む理由にはならない。おそらく、進化の過程に於いてテルペン類を「良い匂ひだ」と思ひ、偶然的に自分の體を菌から守ることができた種が生き殘ってきた、とするのが妥當であらう。
「良藥口に苦し」ともいふが、それは不斷は口にしない「薄めた毒」であって、不斷の健康を保つ爲の食餌の藥はさうではないやうである。