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日本=Japan?

いつも書いてる途中にGoogleIMEが落ちるので、結果下書きになって投稿されてません。
1ヶ月投稿無しとか何ですか何なんですか。

ということで今回は「日本」の話。

「日本」という呼称が初めて登場したのは、7世紀後半、書簡の一部(?)に見つかっているらしいです。
まぁ日本史には詳しくないのでうろ覚えですが

で、当時は奈良時代、ハ行転呼音から考えて
「にぽん」「にっぽん」と読んでいた(呼んでいた)と推測されます。

そう、「ニッポン!  ニッポン!」というスポーツなどでよく聞く応援は昔の発音そのままなんですね。

さて、その「ニポン」はなぜいま世界中で「Japan」として通っているのでしょうか。
「ニポン」→「ジャパン」or「ヤーパン」or「ハポン」って明らかにおかしいでしょう・・・。
と誰もが思ったはず。

その最大の原因は
「中世の中国語」「マルコポーロ」でしょう。

「日本国」と書いて「ニポンコク」と呼んでいた中国語も、同じ発音を保存しているわけではありません。
12世紀ごろ、中国語で
「riətpuəkuo」=「ジパング」と発音していたのです。(今の中国語の「日本国」に結構近いです。)
「ニ」と「ジ」じゃぜんぜん違うじゃないか、と思う人もいるかも知れませんが、中国語にはよくある変化で「n」という舌を歯茎につける音が「r」という、舌と歯茎に少しすき間の空いた音になるのです。ロシア語の「Ж」の発音とほぼ一緒です。

そう、有名な「黄金の国ジパング」ですよ。
それをマルコポーロは
「Xipangu」とか綴ったわけです。
さて、これがすべての始まり。
中国語の発音は完全に「ジ」という音ではなかったのですが、こう綴ったことにより完全にこの音になりました。
マルコポーロのせいです。

さてさて英語(ポルトガル語経由?)ではその音を「Japan」と綴りました。(「日本」の部分だけを取った?)
が、しかしこの綴られた「J」の音も色々変化しているのです。

初めて「J」登場したのが14世紀、正式の導入されたのが16世紀、元々「i」の半母音を表すのが「j」でした。
つまり「やゆよ」の子音の部分ですね。

これをヨーロッパのフランス付近で強く発音し始めました。
現在の英語の「j」の音になったのです。
それが英語に輸入され、今でもその音を保っています。
そしてヨーロッパの大陸の方では発音は戻りました。(その後に)またフランス語では「ʒ」になりました。
また、更になまったスペイン語では「j」の音が口蓋化し、「x」(無声軟口蓋摩擦音)になってしまいました。

そして「Japan」と綴られたこの文字列は
「ジャパン」、「ヤーパン」、「ハポン」などと呼ばれているのです。
中国語では「ジーポン」と呼ばれる。
日本語では(多くは)「ニホン」と呼ばれる。

「ニポン」はどこに行ったのやら。

マルコポーロのせいでこんなことになっているという話でした。(ちが

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

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Author:try
千葉県1992年生まれ。
東京工業大学・生命理工学部
趣味はアニメ・ラジオ・ゲーム全般。声優に詳しい。
野球も好き。広島カープファン。
言語学が趣味で生物学は勉強中。語学はロシア語と中国語。
「学習は問題場面において解決を求めて行なわれるランダムな試行錯誤の結果生じるものだ。」―Thorndike

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