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2010.11.22

[書評]Matilda ~「マチルダは小さな大天才」英文小説をチャレンジする人へ

技術英文は業務で接する機会が多いので、読み事はそれほど苦にならない。でも英文小説を読むのは結構苦手だ。英文構造が比較的平易な技術英文と違って、感情に関わる表現、ニュアンスなどが小説にはふんだんに含まれているからだ。

とは言っても、英文コミュニケーションをスキルアップするには日常的に使われる英文を大量に読んで、慣れることが避けて通れない。今回お勧めする「Matilda」は、英文小説を読んでみたい、でもなかなか読むのは大変で。。。と感じている人にお勧めの本だ。

この本のウリはストーリー展開の素晴らしさにつきる。英文小説と聞くと、読むだけでも結構辛く感じるかもしれないが、この本は読めば読むほど次のストーリー展開が気になるほど、話の運びがうまい。通勤途中で少しずつ読んでいって、途中で投げ飛ばす気分にならずに最後まで読みきることができた。それもそのはず、著者のROALD DAHLは映画化された「チャーリーとチョコレート工場」の著者でもある。Amazonの書評で高評価なのも納得だ。

概要はこんな感じだ。主人公のMatildaは天才少女。だけども両親はその才能を認めてない。両親は中古車ディーラーだが、買ってきた中古車にある細工をすることによって、本来の性能よりも良い車として売るダメディーラーだ。前半はMatildaが奇想天外ないたずらをすることによって、父親を懲らしめる話。後半はMatildaが小学校の教室で繰り広げられる話。Matildaが通う小学校の校長は恐怖政治を行っている。問題を解けない学生には恐怖のペナルティが待っている。ところが、Matildaの担当の先生と校長が意外な関係がわかり、Matildaはそれを解決すべく素晴らしい作戦を実行する。最後の最後にストーリーが急展開し、ハッピーエンドで終わる。

「Matilda」はティーン用の小説なので、英文構造が比較的わかりやすい。もちろん英単語もわかりやすいものばかり。一部感情表現など、入試英語、ビジネス英語では接しない英単語もそこそこ出現するけども、それは読み飛ばしても英文の内容にはそれほど影響しない。TOEICの点数が500オーバーなら完読できると思う。

ボリュームは230ページとかなりの量だが、1章あたりのページが約10ページでストーリーは章毎でまとまっているので、1日1章などペースを決めれば読破できると思う。私のように気が向いたときに少しずつ読む、というのも一つの手だ。

また、どうしてもストーリー展開がわからない、という人は邦訳も出ているので、それを読むのも一考だろう。

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