[家電]デジタルカメラはなくなるか?
9月にイタリア旅行に行った事は既に書いたが、そこでちょっと面白い出来事に遭遇した。
私の参加したパッケージ旅行は参加者が15名がぐらいであったが、そこで20代で一人で参加している男性の人がいた。かれは海外旅行にも関わらず、カメラを持ってきてなかった。彼はこう言った。
「大丈夫、ケータイで全部撮ろうと思っているんだ。今のケータイって結構高画質だし。」
結局彼はほぼ全行程においてケータイで写真を撮っていた。ただ、最終日はさすがにケータイのバッテリーがなくなったため、使い捨てカメラで撮影したのだが。
今でもデジタルカメラの売り上げは堅調だ。「新三種の神器」とも言われているらしい。しかし、ケータイでのカメラの品質は目を見張るものがある。いずれデジタルカメラの市場を駆逐するのではないのか?そう懸念している。
では、今のケータイのデジタルカメラの機能を紹介しよう。もちろんケータイ一機種が全ての機能を網羅している訳ではない。
1)電子メディアへの記録、メール機能
これはもうケータイのスタンダートになりつつあるだろう。ケータイ用のICカード(メモリースティックDUO、misiSDカードなど)が発売されていて、これも電子メディア普及のための戦略にケータイが巻き込まれている証拠だろう。すぐにメールで相手に送れることになるともうケータイの独壇場だ。
2)フラッシュ
これも多くの機種に搭載されてきた。屋内での撮影の頻度が増えてきたということを考えると当然のことだろう。より明るい高性能なフラッシュが今後登場すると考えられる。
3)光学ズーム
デジタルズームは以前からはあったが、ついに2004年夏からボーダフォンがアナログズーム機器を投入してきた。今後の高性能競争を考えるとこれも普及するだろうと思われる。
4)動画
FOMAが先導してきた動画機能。AUの機器にも普及してきた。気軽に動画が取れるということで、この分野ではデジカメよりも先を走っていると言えるかもしれない。
5)撮影枚数
これは電子メディア媒体の記憶容量に依存するが、電子メディアの記憶容量については急速に拡大しているので、これもいずれ今のデジカメとほぼ同様のレベルになるだろう。
6)高画素
これは電子メディア媒体の記憶容量増加による影響も大きいだろう。1世代前のデジタルカメラと遜色ないレベルになってきた。
7)オートフォーカス
2003年11月にリリースされたムーバP505iSが世界初。これも必須の機能となるだろう。
ケータイつきデジカメについては面白い報告がある。なんと70%の人がカメラ付きケータイを使っているのだ。こう考えると、ケータイ各社にとってカメラの高機能・高性能化は他社との差別化戦略となる重要なキーワードであることがわかる。また、ユーザの一週間当たりのカメラ付きケータイでの撮影は6枚程度。これは明らかに通常デジカメを使う場合よりも多いだろう。こういう点(使い勝手、持ち運びやすさ)で既にデジカメを駆逐しつつあるのかもしれない。
詳細レポートは以下を見て下さい。
「携帯電話の利用実態調査」の報告書について
デジタルカメラは今のアナログカメラのように、マニアかプロユースという時代が来るかもしれない。
※近日中に電話とSkypeは共存できるか、ということについて書いていきたいと思います。
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