殺人罪で逃亡中の犯人取材の続編だ。
都内でピックアップされたクルマは、目張りして外の風景が全く見えない仕様になっていた。そのクルマで逃亡犯が住む家に向かった。
1時間以上走ったところで、クルマが停まったのはガレージの中だった。
都内であることは事前に聞いていたが、外の風景が全く分からないので、そこが都内のどこなのかは全く分からない。
取材したのは10畳ほどの部屋だった。
豪華な設えで60インチの大型テレビがあった。
在日韓国人の元ヤクザ。
殺人事件は20~30年前のこと。逃亡犯の年齢は70を超えていた。
未だに殺し相手が夢に出てくるというが、話しを聞いていくうちに認知症が入っている気もしてきた。昔のことは覚えているが最近のことはあやふやでもあった。
殺人を起こしてまず逃亡したのが韓国の農村地帯だった。
韓国に滞在中に整形手術を行い、別人になった。しかも、指紋を消す手術までおこなった。
海外逃亡中は時効が停止するので、再び日本へ帰って来た。
匿われているが逃走資金も援助してもらっているので、生活に困ることがないのは、部屋を見て分かった。逃走資金の中には聖徳太子の1万円札も含まれており、足がつきそうで使えない。
逃亡犯の精神状況は極限に達していた。
それは殺人事件で時効がなくなったことだ。つまり、時効成立の目標がなくなってしまったことが大きい。時効があれば、その日を目標に生きる力が出るが、死ぬまで殺人犯として逃亡しなければならない。その極限状態は本人にしか分からない。
「後、10年は生きられない」としながらも、自殺する勇気はない。
精神的に追い詰められながら生きるのも地獄だ。
都内の大手タクシー会社の関係者が「ことしの12月の業績はよくない」と声を落とす。
去年5月に新型コロナが5類に移行したこともあって年末も盛り上がっていたが、ことしは芳しくない。都内と言えばあれだけインバウンドで賑わっているのに、と思う。
「英語ができるドライバーは外国人が大勢いるところに積極的に行きますが、英語が分からない大半のドライバーは日本人を相手にする地域を専門とするので、日本人の懐具合が寂しいということでしょう」と分析する。
飲食店でもインバウンド客が大勢訪れる地区の店舗と日本人しか来ない地区ではここでも明暗が。インバウンド需要の恩恵を受けている飲食店は好調だが、日本人相手では、忘年会予約も寂しい状況のようだ。
食料品を中心に物価は上がるばかりで、それに給料のベースアップが伴っていない。
となると忘年会シーズンでも浮かれることもない、ということだ。カネがなければ大人しくするしかない。
都内の百貨店でもインバウンド需要を引けば赤字というのだから日本人相手では危うい。
景気をよくするには、給付金ではなく減税しかない。
減税すれば消費マインドは自ずと上がる。
各お店はそれで売り上げが上がれば、納税額も増えるというものだ。それを頑なまでに財務省はやらない。
消費税を0にすることを公約するれいわ新選組が来年の参院選ではまた躍進しそうな雰囲気だ。
ネーミングの勝利とはこのことだろう。
「無重力マッサージ」「宇宙旅行」のコピーにつられてついつい利用したくなるのが、このマッサージチェアだ。主にイオンで展開しているようだ。
12分300円は微妙な価格設定ながら、3回ほど利用したことがある。稼働率はそこそこのようで設置期間を延長したようだ。
カプセル型でフルフェイスフードが付いているので、顔を見られることもないので、安心感もあるようだ。
イオンのホームページには次のように紹介されている。
無重力マッサージは、宇宙飛行士が無重力状態の中でストレスなく自然に脱力できる楽な姿勢を再現します。
心臓より脚や太ももが高い位置にくることで血液循環をスムーズにし、筋肉の緊張、負担を和らげ、これまで体験したことのない最上級のリラックスをご提供致します。
で、無重力を感じるかと言えば否だ。
それでも、リピーターになるのは、12分という時間設定。スタイリッシュなマッサージチェアと思わず使ってみたくなるキャッチコピーの勝利と言えよう。
葬儀会社に転職した女性の裏話が届いた。
20代の女性が亡くなられ、上司と葬儀の打ち合わせに行った。
棺に娘さんが大事にしていたものを一緒に入れて送って欲しい、という話になった。
遺品を入れるのはよくある話なのだが、量が半端なかった。
亡くなられた女性はアニメグッズを大量に集めていて、その量は段ボール箱に11箱分も。これを全部棺に入れることはできない。
その処分に母親も困っていた。
残った分を上司が「子供がアニメファンなので私の方で引き取らせてもらってもいいですか」と提案した。
同じ趣味の人に貰ってもらうのが一番の供養になるので、母親は快諾した。
『上司には子供はいないはずなのに…』と内心思ったが、これは上司の機転であることをすぐに理解した。
遺品の処分も葬儀会社の業務の一環である。
昔はそのまま廃棄処分していたが、メルカリが登場してからは、メルカリで売却するようになっている。
ただ、遺品を返して欲しい、ということもあるので、1年間は会社で保管するが、この大量のアニメグッズもいずれ、メルカリに出品される運命にある。
遺品整理でメルカリで売った利益は、会社の忘年会費用に使われる。
今年はすでに137万円の売り上げに。過去最高額は年間500万円の時もあった。
メルカリ様様である。
ベテラン女性編集者は、熟年離婚を突き付けられ、傷心しているかと思いきや、突撃魂は健在だった。
ある情報筋から、逃亡中の殺人犯のインタビューができることになった。
相手は暴力団員だ。
非常にヤバイ現場である。
編集者魂ではこれを記事にしたい。
でも、どれほどの知名度がある事件なのかは不明だが、逃亡犯のインタビューをすることに意義がある。
取材したからに記事にしないと意味がない。
記事にした場合には必ず、警察からの事情聴取がはいることがあるようだ。
ベテラン編集者は逃亡犯の追い詰められた心理状況を取材したいようだ。