2011-05-07(Sat)
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。#04 白の、リボンのワンピース
全てを悟ったつるこの溜息。
予想どおりなれどあまりに衝撃の展開が!
前回から引き続きバーベキュー会場、ドヤ顔で目撃証言を語るゆきあつをじっと見ているつるこの視線が意味深だなあ…と思ったら後の衝撃展開で明らかになる「スネ毛チェック」をしていたのですね。芸コマ! ほんと本作は1カットたりとも目を離せません。
めんまを追うじんたん&あなるの会話。「めんまは一人で十分」と険しい表情で踵を返すじんたんへあなるは先の登校騒ぎを弁明し、じんたんは二つ返事で「気にしていない」と。その言葉を聞いたあなるは心底申し訳なさそうだった表情をパァッと晴らし、しかし続く「お前と、お前の友達に何言われたところで俺の人生に全くこれっぽっちも影響ねえし」の言葉に頬を膨らませる。じんたんの言葉にいちいち反応するあなるの表情変化はじんたんへ向けて感情を隠さなくなったことの表れ、第一話ではしっかり見えた「感情の壁」がすっかり取り払われたようで微笑ましいです。とはいえ素の状態だとまだ「宿海!」と呼んだり先は長い?
そんな言い争いからじんたんを追ったあなるは足を滑らせてあわや崖下へ! 寸でのところでじんたんが手を伸ばして事なきを得ましたが…おそらくめんまはここから落ちて亡くなったのでしょう、不注意を諫める二の腕の痛みからじんたんのめんまへの強い思いを感じ取ったか、あなるは先ほど「信じる」と言っていためんまの存在を「めんまへの思い」が見せているものと考えた? あなるはこれほどじんたんが好きなのに彼は今でもめんまの事を思い続けている、その事実に気付くと「大嫌いだけど大好きなめんま」を「優しくしてあげて」と。切ないなあ。この一連シーンはあなるの表情変化と戸松嬢の演技が光っていましたね。せつねー!
戻ったみなさんを待っていたのは絶賛焼き肉中のゆきあつでした。ここでゆきあつは自分が見たというめんまの言葉を代弁…本人がいる前で!(笑。「これ以上騒がないで」との代弁は明らかにゆきあつの独占欲から発せられたもの、したり顔で語るゆきあつを見るつるこの表情がこれまた意味深というか全部気付いていたんだろうなあ。そう考えるとつるこ的にこのゆきあつは見ていて辛かっただろうね。ゆきあつの代弁を必死に否定するめんま、その言葉が聞こえるじんたんと聞こえないみなさんの表情差がこれまた辛い。
ここで件の蒸しパンが登場です。「幽霊のめんまが作った」と聞いて一笑に付すゆきあつでしたが、続けてゆきあつの代弁を全否定する言葉を聞くと表情が一変
「めんまを忘れられなくて、いつまでもめんまに囚われて、情けないなお前」
全ての顛末を知った後にこのセリフを聞くとじつにナントモ。後のつるこの言葉どおりゆきあつの言葉はめんま代弁を含めて全て自分の事なのだなあ。これほどめんまの事を思っているのにめんまは自分の所に現れず、じんたんの所へ現れためんまに「自分のめんま」を全否定されてしまった。おそらくゆきあつは「めんまならきっとそう言う」と判っているのでしょう、「シラケた」と言い放って帰ってしまったけれどそうするのが精一杯だったんじゃ?
その後じんたんも帰ってしまって残されたみなさん。ここでつるこはぽっぽ目撃のめんまの「胸のリボン」を問い…アクセ屋での貢ぎショッピングにてゆきあつがリボンを買ったのを目撃していたのかな。ともあれこの段階でつるこの疑念は右肩上がりっぽい。
「正解はめんまでしたぁ! えへっ」
じんたんは自宅へ戻ると自分の痛さにもんどり打ち、そんなじんたんを元気付けようとがんばるめんまがかわいすぎてたまりません。この絶妙な笑顔! 本作はここ一番のめんまの表情が神がかっていますね。こんな顔を見せられちゃじんたんも落ち込んでいるのがアホらしくなりそう(笑
さてその晩のつるこは部屋でめんまの絵を描いていました。目を閉じて手を合わせている絵柄はつるこ的にめんまの死を受け入れていることの表れでしょうか。胸元にリボンのワンピース、いつも青いめんまのリボンを赤く描いているのは何故だろう?
明けて翌朝出掛ける父ちゃんへ、めんまに釣られて「行ってらっしゃい」とじんたん。日頃素っ気ない相手から突然の挨拶に大喜びの父ちゃんがかわいいです。釣られて照れるじんたんもかわいかったけど。こうして思いがけず対人スキルが向上していくのかもしれないね。
するとじんたん家へつるこが登場しました。蒸しパンの作り方についての講釈はじんたんを試してる? 隣で聞いてるめんまがいちいち頷いてかわいい(笑。今度は上手に作れるかな。見るからに理知的なつるこは料理の心得も合理的で…幼少時からグループ内で一人落ち着いていたつるこらしい、つまりつるこの本質も変わっていないのでしょうね。
「でも、だからこそ宿見くんに頼みたいことがある」
めんまが蒸しパン作ったなんて信じられない、信じられないからこそ頼みたい。つまりつるこはゆきあつが言った幽霊めんまの存在も信じていないわけで、薄々感付いていたゆきあつの奇行を含めて不整合を一気に解消しようとじんたんへ働きかけた? いつまでもめんまに囚われているゆきあつを見ていられなかったのかも。それがどのような感情によるものなのかは未だ不明ですが。
いつものファミレスにてユルイーズとお茶してるあなるは窓の外をボーッと眺め、もはや心ここに在らずって感じ。居心地も悪そうでユルイーズたちとは惰性で付き合ってる感ありありです。するとあなるの目前をつるこ&じんたんが通過しました。慌てて店を出るあなる、その様子にユルイーズたちがわかりやすいフラグを立てていましたね。今後あなるのピンチが来そうな…ユルイーズの会話からして男関係のトラブルが起こりそうだけれどあまり陰惨にならないといいなあ。
「偽りの平和をバスターするの」
謀ペア二組目。作戦参謀のつること合流したあなるは離れたじんたんを見張るつるこに話しかけ、すると返ってきた言葉は「超平和バスターズの活動」…一方の謀ペア三組目は神社の前でスタンバイです。あまり気が乗らないだろうにそれでもじんたんはこの作戦に参加した。偽りの平和をバスターするため、今だめんまに囚われ続けているゆきあつを救うため。それはめんまの死に関わった者としての責任感か、それとも友情によるものなのか。
ゆきあつは待ち伏せるじんたんの前を無視するようにスルー、ここからのじんたんはよくがんばった。ナイスガッツ。頑なにスルーを続けるゆきあつへめげずに話しかけ、めんまの話題で足を止め、青信号で走り始めてしまったところへ「俺のめんまが」とゆきあつが一番聞きたくない言葉で煽る煽る。この一連シーンは絶妙なカット割りで緊迫感を煽りまくり、上手いなあと思ったら絵コンテ・演出を「REBORN」の今泉賢一氏が担当していました。なるほど。
逆上したゆきあつの捨て台詞は作戦成功の証であり、遠目で見ていたつるこも成功を確信したようでした。めんまのことになると自制が効かないゆきあつってばわかりやすいね。じんたんの前では勝ち組の余裕だったけれど胸中は冬の日本海ばりに荒れ狂っていたのでしょう、自宅へ着くなり服を脱ぎ捨て、例のクローゼットを開けると
「めんま、出て来いよ。あいつに、お前のこと、見せてやろうぜ」
危ない。危なすぎる。ワンピースを抱き締めてクンカクンカも大概危なかったけれど「見せてやろうぜ」はキツい。気合が入ったゆきあつの表情を見ていると変な笑いが出てくるけれど笑っていいのか気が咎める異次元な映像でした。
宣言どおり夜の秘密基地へ集まったみなさん、自宅からコーヒーメーカーを持ってきちゃうつるこってば第一印象と違ってえらく柔らかいというか、この空間を一番楽しんでいるような? ひょっとしたらこのメンバーの中で一番「変わっていない」のはつるこなのかもしれません。虫除けスプレーをシュッシュと吹く仕草も艶かしいあなるは今回も肌色成分大目のオシャレさん、三つ編みにまとめた髪もかわいいです。今日もじんたんに会うからオシャレしてきたのかな。あまずっぺー! ユルイーズとお茶しているときとの表情差があなるの「居場所」を示しているような。
コーヒーを飲んで寛ぐみなさんを見ためんまはこの空間がとても嬉しい。みんなといると楽しい。でも死んでしまった自分はその輪の中に入れないのです。
「これ、めんまにも飲ませてやろう」
先のバーベキューにてじんたんが語っためんまの言葉をぽっぽは信じていた。「みんなが集まってくれたら嬉しい」、きっとめんまならそう言うだろうと。みんなが集まっているのだからめんまもここにいるに違いない、コーヒーを注いだカップを笑顔で差し出すぽっぽの映像はめんまが見える立場からは滑稽だけれど優しさに溢れていました。これにはめんまの涙腺も私の涙腺も仕事しまくりです。ぽっぽの思いを聞いて思わず抱き付くめんま、これだけ干渉すれば何か気付きそうなものだけれど…ゾクゾクっと来たのはめんまの影響でしょうか。
そして今回のクライマックスへ。連れション(とは違うか)に出た二人が大声上げて戻って来ると開口一番「「めんまが出た!」」、めんまが言うか!(笑。みなさんが外へ出て確認すると白いワンピースが走り去るところを目撃、しかしあの身長や走り方はどう見ても女の子ではなく、ぽっぽの目撃証言を聞いていよいよ確信したつるこがついに声を上げました。
「あーあ、そんなでかいガタイして、スネ毛剃っても、相当無理があるわよ!」
「ゆきあつ!」
全力で山道を逃げる白いワンピース、太い二の腕とガッツのある走り、しかし木の枝にヅラを取られ、足を滑らせてへたり込んだワンピースの主は本当にゆきあつでありました。この逃走シーンの緊迫感、そして静と動を巧みに使った盛り上げ手腕は凄かった。見ていて変な動悸が止まりませんでしたよ。上手いなあ。めんまの死を認められず、めんまがいない日々に耐え切れず、表面上は全てが充実しているように見えるゆきあつが唯一手に入らないもの…その思いが高じてめんまと同化・自らめんまになってしまったのか。ゆきあつにとってめんまは確かにあのクローゼットの中にいるのだろうね。その聖域を侵す者は誰も許さない、絵面の面妖さと裏腹に悲しく切ない話です。
ほぼ予想どおりとはいえとんでもない展開を迎えてしまった超平和バスターズの面々、はたしてここからどう収拾を付けるのか次回が待ち遠しくてたまりません。
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予想どおりなれどあまりに衝撃の展開が!
前回から引き続きバーベキュー会場、ドヤ顔で目撃証言を語るゆきあつをじっと見ているつるこの視線が意味深だなあ…と思ったら後の衝撃展開で明らかになる「スネ毛チェック」をしていたのですね。芸コマ! ほんと本作は1カットたりとも目を離せません。
めんまを追うじんたん&あなるの会話。「めんまは一人で十分」と険しい表情で踵を返すじんたんへあなるは先の登校騒ぎを弁明し、じんたんは二つ返事で「気にしていない」と。その言葉を聞いたあなるは心底申し訳なさそうだった表情をパァッと晴らし、しかし続く「お前と、お前の友達に何言われたところで俺の人生に全くこれっぽっちも影響ねえし」の言葉に頬を膨らませる。じんたんの言葉にいちいち反応するあなるの表情変化はじんたんへ向けて感情を隠さなくなったことの表れ、第一話ではしっかり見えた「感情の壁」がすっかり取り払われたようで微笑ましいです。とはいえ素の状態だとまだ「宿海!」と呼んだり先は長い?
そんな言い争いからじんたんを追ったあなるは足を滑らせてあわや崖下へ! 寸でのところでじんたんが手を伸ばして事なきを得ましたが…おそらくめんまはここから落ちて亡くなったのでしょう、不注意を諫める二の腕の痛みからじんたんのめんまへの強い思いを感じ取ったか、あなるは先ほど「信じる」と言っていためんまの存在を「めんまへの思い」が見せているものと考えた? あなるはこれほどじんたんが好きなのに彼は今でもめんまの事を思い続けている、その事実に気付くと「大嫌いだけど大好きなめんま」を「優しくしてあげて」と。切ないなあ。この一連シーンはあなるの表情変化と戸松嬢の演技が光っていましたね。せつねー!
戻ったみなさんを待っていたのは絶賛焼き肉中のゆきあつでした。ここでゆきあつは自分が見たというめんまの言葉を代弁…本人がいる前で!(笑。「これ以上騒がないで」との代弁は明らかにゆきあつの独占欲から発せられたもの、したり顔で語るゆきあつを見るつるこの表情がこれまた意味深というか全部気付いていたんだろうなあ。そう考えるとつるこ的にこのゆきあつは見ていて辛かっただろうね。ゆきあつの代弁を必死に否定するめんま、その言葉が聞こえるじんたんと聞こえないみなさんの表情差がこれまた辛い。
ここで件の蒸しパンが登場です。「幽霊のめんまが作った」と聞いて一笑に付すゆきあつでしたが、続けてゆきあつの代弁を全否定する言葉を聞くと表情が一変
「めんまを忘れられなくて、いつまでもめんまに囚われて、情けないなお前」
全ての顛末を知った後にこのセリフを聞くとじつにナントモ。後のつるこの言葉どおりゆきあつの言葉はめんま代弁を含めて全て自分の事なのだなあ。これほどめんまの事を思っているのにめんまは自分の所に現れず、じんたんの所へ現れためんまに「自分のめんま」を全否定されてしまった。おそらくゆきあつは「めんまならきっとそう言う」と判っているのでしょう、「シラケた」と言い放って帰ってしまったけれどそうするのが精一杯だったんじゃ?
その後じんたんも帰ってしまって残されたみなさん。ここでつるこはぽっぽ目撃のめんまの「胸のリボン」を問い…アクセ屋での貢ぎショッピングにてゆきあつがリボンを買ったのを目撃していたのかな。ともあれこの段階でつるこの疑念は右肩上がりっぽい。
「正解はめんまでしたぁ! えへっ」
じんたんは自宅へ戻ると自分の痛さにもんどり打ち、そんなじんたんを元気付けようとがんばるめんまがかわいすぎてたまりません。この絶妙な笑顔! 本作はここ一番のめんまの表情が神がかっていますね。こんな顔を見せられちゃじんたんも落ち込んでいるのがアホらしくなりそう(笑
さてその晩のつるこは部屋でめんまの絵を描いていました。目を閉じて手を合わせている絵柄はつるこ的にめんまの死を受け入れていることの表れでしょうか。胸元にリボンのワンピース、いつも青いめんまのリボンを赤く描いているのは何故だろう?
明けて翌朝出掛ける父ちゃんへ、めんまに釣られて「行ってらっしゃい」とじんたん。日頃素っ気ない相手から突然の挨拶に大喜びの父ちゃんがかわいいです。釣られて照れるじんたんもかわいかったけど。こうして思いがけず対人スキルが向上していくのかもしれないね。
するとじんたん家へつるこが登場しました。蒸しパンの作り方についての講釈はじんたんを試してる? 隣で聞いてるめんまがいちいち頷いてかわいい(笑。今度は上手に作れるかな。見るからに理知的なつるこは料理の心得も合理的で…幼少時からグループ内で一人落ち着いていたつるこらしい、つまりつるこの本質も変わっていないのでしょうね。
「でも、だからこそ宿見くんに頼みたいことがある」
めんまが蒸しパン作ったなんて信じられない、信じられないからこそ頼みたい。つまりつるこはゆきあつが言った幽霊めんまの存在も信じていないわけで、薄々感付いていたゆきあつの奇行を含めて不整合を一気に解消しようとじんたんへ働きかけた? いつまでもめんまに囚われているゆきあつを見ていられなかったのかも。それがどのような感情によるものなのかは未だ不明ですが。
いつものファミレスにてユルイーズとお茶してるあなるは窓の外をボーッと眺め、もはや心ここに在らずって感じ。居心地も悪そうでユルイーズたちとは惰性で付き合ってる感ありありです。するとあなるの目前をつるこ&じんたんが通過しました。慌てて店を出るあなる、その様子にユルイーズたちがわかりやすいフラグを立てていましたね。今後あなるのピンチが来そうな…ユルイーズの会話からして男関係のトラブルが起こりそうだけれどあまり陰惨にならないといいなあ。
「偽りの平和をバスターするの」
謀ペア二組目。作戦参謀のつること合流したあなるは離れたじんたんを見張るつるこに話しかけ、すると返ってきた言葉は「超平和バスターズの活動」…一方の謀ペア三組目は神社の前でスタンバイです。あまり気が乗らないだろうにそれでもじんたんはこの作戦に参加した。偽りの平和をバスターするため、今だめんまに囚われ続けているゆきあつを救うため。それはめんまの死に関わった者としての責任感か、それとも友情によるものなのか。
ゆきあつは待ち伏せるじんたんの前を無視するようにスルー、ここからのじんたんはよくがんばった。ナイスガッツ。頑なにスルーを続けるゆきあつへめげずに話しかけ、めんまの話題で足を止め、青信号で走り始めてしまったところへ「俺のめんまが」とゆきあつが一番聞きたくない言葉で煽る煽る。この一連シーンは絶妙なカット割りで緊迫感を煽りまくり、上手いなあと思ったら絵コンテ・演出を「REBORN」の今泉賢一氏が担当していました。なるほど。
逆上したゆきあつの捨て台詞は作戦成功の証であり、遠目で見ていたつるこも成功を確信したようでした。めんまのことになると自制が効かないゆきあつってばわかりやすいね。じんたんの前では勝ち組の余裕だったけれど胸中は冬の日本海ばりに荒れ狂っていたのでしょう、自宅へ着くなり服を脱ぎ捨て、例のクローゼットを開けると
「めんま、出て来いよ。あいつに、お前のこと、見せてやろうぜ」
危ない。危なすぎる。ワンピースを抱き締めてクンカクンカも大概危なかったけれど「見せてやろうぜ」はキツい。気合が入ったゆきあつの表情を見ていると変な笑いが出てくるけれど笑っていいのか気が咎める異次元な映像でした。
宣言どおり夜の秘密基地へ集まったみなさん、自宅からコーヒーメーカーを持ってきちゃうつるこってば第一印象と違ってえらく柔らかいというか、この空間を一番楽しんでいるような? ひょっとしたらこのメンバーの中で一番「変わっていない」のはつるこなのかもしれません。虫除けスプレーをシュッシュと吹く仕草も艶かしいあなるは今回も肌色成分大目のオシャレさん、三つ編みにまとめた髪もかわいいです。今日もじんたんに会うからオシャレしてきたのかな。あまずっぺー! ユルイーズとお茶しているときとの表情差があなるの「居場所」を示しているような。
コーヒーを飲んで寛ぐみなさんを見ためんまはこの空間がとても嬉しい。みんなといると楽しい。でも死んでしまった自分はその輪の中に入れないのです。
「これ、めんまにも飲ませてやろう」
先のバーベキューにてじんたんが語っためんまの言葉をぽっぽは信じていた。「みんなが集まってくれたら嬉しい」、きっとめんまならそう言うだろうと。みんなが集まっているのだからめんまもここにいるに違いない、コーヒーを注いだカップを笑顔で差し出すぽっぽの映像はめんまが見える立場からは滑稽だけれど優しさに溢れていました。これにはめんまの涙腺も私の涙腺も仕事しまくりです。ぽっぽの思いを聞いて思わず抱き付くめんま、これだけ干渉すれば何か気付きそうなものだけれど…ゾクゾクっと来たのはめんまの影響でしょうか。
そして今回のクライマックスへ。連れション(とは違うか)に出た二人が大声上げて戻って来ると開口一番「「めんまが出た!」」、めんまが言うか!(笑。みなさんが外へ出て確認すると白いワンピースが走り去るところを目撃、しかしあの身長や走り方はどう見ても女の子ではなく、ぽっぽの目撃証言を聞いていよいよ確信したつるこがついに声を上げました。
「あーあ、そんなでかいガタイして、スネ毛剃っても、相当無理があるわよ!」
「ゆきあつ!」
全力で山道を逃げる白いワンピース、太い二の腕とガッツのある走り、しかし木の枝にヅラを取られ、足を滑らせてへたり込んだワンピースの主は本当にゆきあつでありました。この逃走シーンの緊迫感、そして静と動を巧みに使った盛り上げ手腕は凄かった。見ていて変な動悸が止まりませんでしたよ。上手いなあ。めんまの死を認められず、めんまがいない日々に耐え切れず、表面上は全てが充実しているように見えるゆきあつが唯一手に入らないもの…その思いが高じてめんまと同化・自らめんまになってしまったのか。ゆきあつにとってめんまは確かにあのクローゼットの中にいるのだろうね。その聖域を侵す者は誰も許さない、絵面の面妖さと裏腹に悲しく切ない話です。
ほぼ予想どおりとはいえとんでもない展開を迎えてしまった超平和バスターズの面々、はたしてここからどう収拾を付けるのか次回が待ち遠しくてたまりません。
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