2009-10-18(Sun)
WHITE ALBUM #16 小さい頃を想って、恥ずかしさに身悶えすることがある。それに比べれば
正月っからお盛んな冬弥。
一方理奈は突然の独立宣言を…。
草むらにて泣きじゃくりながら何かを捜す冬弥少年に手を伸ばす父親のシルエット。これは現実にあったことの回想か、はたまた冬弥の現状を映した夢なのか。由綺との平穏な付き合いを望みながら出会う女出会う女に気を取られて「自分が何を望んでいるのか、何が大切なのか捜している」状態、そこへ手を差し伸べた父親の顔(表情)が影で見えないのは「考え方の違いから存在を否定」しているのか、それとも「もうすぐいなくなってしまう」ことを予見しているのか…などとインチキ夢診断の一席でした。
枕を濡らして目覚めたのはどこかのホテルの一室でした。前回の引き、そしてドレッサーの書き置きからしてあのまま弥生さんとしっぽりですか。初詣を済ませた冬弥に「手間が省けました」と返したのは余計なルートを通らずにホテルへ直行できたから?
ロビーのカフェで寛ぐ弥生さんは窓の外を気にしています。やはり常時ストーカーの目が気になるのでしょうか。てな所へ冬弥が登場。由綺との関係清算をぼかしながら弥生さんに言い寄る冬弥の気持ち悪さ、自分が「おじゃま虫」であることを確認するために「代用品」を抱かせろと悪びれもせず言い放つ。その「代用品」たる弥生さんとしてはストーカーからの逃避心理も加わって抱かれることを厭わない。こちらも泥沼ですね。
その頃冬弥実家では料理中の父ちゃんが発作を起こして大ピンチ。慌てて駆け寄る美咲さんに対しその光景を唖然と眺める春原が頼りなさ過ぎてたまりません。普通の精神状態では無いにしろ、これでは美咲さんがずっと乗り気じゃなかったのもわかるような。
引き続きホテルのロビー。脚を組み直す仕草がじつに色っぽい弥生さんは緒方プロに起きているややこしい話を冬弥へ。音楽祭など今まで全く興味が無かった英二が突然言い出したビーナス音楽祭への興味、由綺を売り出すためなら信念を曲げてでも音楽祭に送り込むという覚悟でしょうか。それほどまでに由綺に肩入れ、しかしすると緒方プロもう1人の歌姫の扱いはどうする? ってな布石のバラ撒きはこれにて完了かな。
ガラスへの映り込みで見せる弥生さん&冬弥の会話描写。鏡は真実を写すと申しましょうか、それはすなわち会話に嘘が無い、ブラフでは無いという演出? 由綺の敵が理奈であることを知った冬弥はお互いの胸中を知っているだけに言葉もありません。しかしそれほど深刻な表情をするのなら…もう少しお前もしっかりしろと。由綺がそれほど大変な状態なのに自分は弥生さんとずるずるお楽しみ、なんて許されざるよ。
弥生さんへの電話を知らせるボーイの声で会話は打ち切り。その電話に弥生さんが出ないのは無言電話であることがわかっているから? この朝に弥生さんがホテルにいることを知っているのはストーカーしかいないでしょうし。
父ちゃんが担ぎ込まれた病院では春原が相変わらずズンドコでありました。そんな春原を見て「後悔させないで」と厳しい表情の美咲さん、それはつまりあの後…ってことですか? その声を聞いた父ちゃんは興奮して血圧を上げ、2人に気を遣って料理をしようと起き出したら倒れてしまった、という顛末ですか? 我慢しきれず事に及んだ春原が責任を感じるのは結構ですが、それを許した美咲さんもどうかしているよねえ。あの状況からやるかね普通。
そんなこととは露知らない冬弥は正月の街を優雅に帰途へ。レコード屋から流れてきた理奈の曲に引かれて店へ入ると由綺のポスターが目に入りそのまま購入。理奈のレコードは手に取るだけで買わないってのは一応の義理立てだろうか? さっきまで弥生さんに迫っていたのにポスターを見た途端に由綺の顔を思い出してプレゼントシーンを妄想するとはどこまで自分勝手な思考でしょう。
帰宅後に留守電を聞いた冬弥はそのまま病院へ。看護婦に連れられて聞かされた父ちゃんの容態はあまり芳しくない様子? ベンチで待つ美咲さんに対してまたしても変な期待を隠さない冬弥、しかし話題が弥生さんのことになると「何を 知ってる?」と疑心暗鬼から言葉を濁して誤魔化しモードへ。ほんと冬弥ってば視聴者をイライラさせる天才ですね。
一旦家へ帰ると言い残して席を立つ冬弥、残された美咲さんは病室のドアを開けようとするもノブを握れず唇を噛む。父ちゃんに何か言うことがあるけれども言い出せない葛藤、結局病室へ入れないままロビーへ出ると帰ったはずの冬弥が親戚(?)と電話中でした。物陰に立って聞こえた内容は予想以上の容態の悪さ。レントゲンで見つかったものを取るかどうか?とはおそらく悪性新生物の話題、これをして残り時間を悟ったのか美咲さんは病室へ戻り、おそらく春原との関係・冬弥との別れを打ち明けた? ひたすら謝る美咲さんに穏やかな表情を返す父ちゃんは…よほど美咲さんを気に入っていたのだなあ。
合宿中のモブキャラ2人。クリスマスの晩に冬弥の部屋にいた理由を問い質す常月さん、マナの答えは当日冬弥へ告げた苦しい言い訳のリピートでした。表情を見せないまま言い訳を続けるマナ、いったいどんな顔で話しているのやら。というか「イソップ」って呼び名が久しぶりすぎて一瞬何の事やら?でした(笑
というわけで本日のクライマックス。ビーナス音楽祭への出場を決めた英二は歌姫2人を前に…説明するまでもなく理奈が立ち上がって独立宣言です。由綺への傾倒にいろいろ耐えきれなくなった末での決断か、まあこのところの処遇を見ると英二と共にやっていくのは無理でしょうね。英二も予想していたのか独立宣言を聞いても特に慌てることもなく、しかし既に結論が出ている2人に対し置いてけぼりの由綺はわけがわからず…事務所内での自分の立場がわかっているのかわからないのか、ピュア過ぎるのも返って罪でありますね。
追いすがる由綺に理奈は握手からタッチへ、ライバルと認めた上で「後は頼んだ」との意思表示でしょうか。とはいえエレベータ内で見せた横顔は腹に一物ある様子。残された由綺が会議室へ駆け戻っても英二や弥生さんは相変わらずのポーカーフェイス、一刻も早く追いかけたい由綺を先に行かせ、大人2人の会話がこれまた怪しい。
先週ラスト付近で現れたパパラッチの正体はヒラキくん、つまりストーカー氏だったようです。「そっちだったのか」のセリフは理奈への逆恨みパターンを考慮してのもの? しかしさすがの英二もヒラキのターゲットが弥生さんとは思うまい。
「理奈さんも一役買ってくださるはずです」
やはり理奈は感情に任せて独立宣言をした訳では無さげ。おそらく全て筋書きどおりの行動なのでしょう。それが上手く回るかどうかはともかく。
さて1人部屋へ戻った冬弥は由綺からの留守電メッセージを聞くと涙目に。あっちへふらふらこっちへふらふらの冬弥は結局由綺が一番大切、また父ちゃんの容態もあっていろいろ不安なのでしょう。それはいいのだけれどその思いと普段の行動があまりにかけ離れていて同情の余地が無さ過ぎ、弥生さんとの関係が無ければまだしも、朝のホテルのニヤケ顔を思い出すとどうにもこうにも。
この作品は直接の描写がほとんど隠され、思わせぶりなセリフと空気感からキャラの行動を読まなければなりません。その「読み」も凝ったカット割りと抽象描写でさらにわかりにくく、ボーッと見ているとすっかり置いてけぼり&勘違いの羅列となり、つまりレビュアーにとってかなり厳しい作品。逆に言うとホワルバのレビューがしっかり書けている所は他の作品のレビューを読んでもたいてい上手いこと書かれているようで、数あるアニメレビューブログからお気に入りを捜す際の基準として気に掛けてみるのも一興かと。自戒を込めて。
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一方理奈は突然の独立宣言を…。
草むらにて泣きじゃくりながら何かを捜す冬弥少年に手を伸ばす父親のシルエット。これは現実にあったことの回想か、はたまた冬弥の現状を映した夢なのか。由綺との平穏な付き合いを望みながら出会う女出会う女に気を取られて「自分が何を望んでいるのか、何が大切なのか捜している」状態、そこへ手を差し伸べた父親の顔(表情)が影で見えないのは「考え方の違いから存在を否定」しているのか、それとも「もうすぐいなくなってしまう」ことを予見しているのか…などとインチキ夢診断の一席でした。
枕を濡らして目覚めたのはどこかのホテルの一室でした。前回の引き、そしてドレッサーの書き置きからしてあのまま弥生さんとしっぽりですか。初詣を済ませた冬弥に「手間が省けました」と返したのは余計なルートを通らずにホテルへ直行できたから?
ロビーのカフェで寛ぐ弥生さんは窓の外を気にしています。やはり常時ストーカーの目が気になるのでしょうか。てな所へ冬弥が登場。由綺との関係清算をぼかしながら弥生さんに言い寄る冬弥の気持ち悪さ、自分が「おじゃま虫」であることを確認するために「代用品」を抱かせろと悪びれもせず言い放つ。その「代用品」たる弥生さんとしてはストーカーからの逃避心理も加わって抱かれることを厭わない。こちらも泥沼ですね。
その頃冬弥実家では料理中の父ちゃんが発作を起こして大ピンチ。慌てて駆け寄る美咲さんに対しその光景を唖然と眺める春原が頼りなさ過ぎてたまりません。普通の精神状態では無いにしろ、これでは美咲さんがずっと乗り気じゃなかったのもわかるような。
引き続きホテルのロビー。脚を組み直す仕草がじつに色っぽい弥生さんは緒方プロに起きているややこしい話を冬弥へ。音楽祭など今まで全く興味が無かった英二が突然言い出したビーナス音楽祭への興味、由綺を売り出すためなら信念を曲げてでも音楽祭に送り込むという覚悟でしょうか。それほどまでに由綺に肩入れ、しかしすると緒方プロもう1人の歌姫の扱いはどうする? ってな布石のバラ撒きはこれにて完了かな。
ガラスへの映り込みで見せる弥生さん&冬弥の会話描写。鏡は真実を写すと申しましょうか、それはすなわち会話に嘘が無い、ブラフでは無いという演出? 由綺の敵が理奈であることを知った冬弥はお互いの胸中を知っているだけに言葉もありません。しかしそれほど深刻な表情をするのなら…もう少しお前もしっかりしろと。由綺がそれほど大変な状態なのに自分は弥生さんとずるずるお楽しみ、なんて許されざるよ。
弥生さんへの電話を知らせるボーイの声で会話は打ち切り。その電話に弥生さんが出ないのは無言電話であることがわかっているから? この朝に弥生さんがホテルにいることを知っているのはストーカーしかいないでしょうし。
父ちゃんが担ぎ込まれた病院では春原が相変わらずズンドコでありました。そんな春原を見て「後悔させないで」と厳しい表情の美咲さん、それはつまりあの後…ってことですか? その声を聞いた父ちゃんは興奮して血圧を上げ、2人に気を遣って料理をしようと起き出したら倒れてしまった、という顛末ですか? 我慢しきれず事に及んだ春原が責任を感じるのは結構ですが、それを許した美咲さんもどうかしているよねえ。あの状況からやるかね普通。
そんなこととは露知らない冬弥は正月の街を優雅に帰途へ。レコード屋から流れてきた理奈の曲に引かれて店へ入ると由綺のポスターが目に入りそのまま購入。理奈のレコードは手に取るだけで買わないってのは一応の義理立てだろうか? さっきまで弥生さんに迫っていたのにポスターを見た途端に由綺の顔を思い出してプレゼントシーンを妄想するとはどこまで自分勝手な思考でしょう。
帰宅後に留守電を聞いた冬弥はそのまま病院へ。看護婦に連れられて聞かされた父ちゃんの容態はあまり芳しくない様子? ベンチで待つ美咲さんに対してまたしても変な期待を隠さない冬弥、しかし話題が弥生さんのことになると「何を 知ってる?」と疑心暗鬼から言葉を濁して誤魔化しモードへ。ほんと冬弥ってば視聴者をイライラさせる天才ですね。
一旦家へ帰ると言い残して席を立つ冬弥、残された美咲さんは病室のドアを開けようとするもノブを握れず唇を噛む。父ちゃんに何か言うことがあるけれども言い出せない葛藤、結局病室へ入れないままロビーへ出ると帰ったはずの冬弥が親戚(?)と電話中でした。物陰に立って聞こえた内容は予想以上の容態の悪さ。レントゲンで見つかったものを取るかどうか?とはおそらく悪性新生物の話題、これをして残り時間を悟ったのか美咲さんは病室へ戻り、おそらく春原との関係・冬弥との別れを打ち明けた? ひたすら謝る美咲さんに穏やかな表情を返す父ちゃんは…よほど美咲さんを気に入っていたのだなあ。
合宿中のモブキャラ2人。クリスマスの晩に冬弥の部屋にいた理由を問い質す常月さん、マナの答えは当日冬弥へ告げた苦しい言い訳のリピートでした。表情を見せないまま言い訳を続けるマナ、いったいどんな顔で話しているのやら。というか「イソップ」って呼び名が久しぶりすぎて一瞬何の事やら?でした(笑
というわけで本日のクライマックス。ビーナス音楽祭への出場を決めた英二は歌姫2人を前に…説明するまでもなく理奈が立ち上がって独立宣言です。由綺への傾倒にいろいろ耐えきれなくなった末での決断か、まあこのところの処遇を見ると英二と共にやっていくのは無理でしょうね。英二も予想していたのか独立宣言を聞いても特に慌てることもなく、しかし既に結論が出ている2人に対し置いてけぼりの由綺はわけがわからず…事務所内での自分の立場がわかっているのかわからないのか、ピュア過ぎるのも返って罪でありますね。
追いすがる由綺に理奈は握手からタッチへ、ライバルと認めた上で「後は頼んだ」との意思表示でしょうか。とはいえエレベータ内で見せた横顔は腹に一物ある様子。残された由綺が会議室へ駆け戻っても英二や弥生さんは相変わらずのポーカーフェイス、一刻も早く追いかけたい由綺を先に行かせ、大人2人の会話がこれまた怪しい。
先週ラスト付近で現れたパパラッチの正体はヒラキくん、つまりストーカー氏だったようです。「そっちだったのか」のセリフは理奈への逆恨みパターンを考慮してのもの? しかしさすがの英二もヒラキのターゲットが弥生さんとは思うまい。
「理奈さんも一役買ってくださるはずです」
やはり理奈は感情に任せて独立宣言をした訳では無さげ。おそらく全て筋書きどおりの行動なのでしょう。それが上手く回るかどうかはともかく。
さて1人部屋へ戻った冬弥は由綺からの留守電メッセージを聞くと涙目に。あっちへふらふらこっちへふらふらの冬弥は結局由綺が一番大切、また父ちゃんの容態もあっていろいろ不安なのでしょう。それはいいのだけれどその思いと普段の行動があまりにかけ離れていて同情の余地が無さ過ぎ、弥生さんとの関係が無ければまだしも、朝のホテルのニヤケ顔を思い出すとどうにもこうにも。
この作品は直接の描写がほとんど隠され、思わせぶりなセリフと空気感からキャラの行動を読まなければなりません。その「読み」も凝ったカット割りと抽象描写でさらにわかりにくく、ボーッと見ているとすっかり置いてけぼり&勘違いの羅列となり、つまりレビュアーにとってかなり厳しい作品。逆に言うとホワルバのレビューがしっかり書けている所は他の作品のレビューを読んでもたいてい上手いこと書かれているようで、数あるアニメレビューブログからお気に入りを捜す際の基準として気に掛けてみるのも一興かと。自戒を込めて。
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