2016-09-30(Fri)
アイカツスターズ! #25 ブロードウェイ☆ドリーム
ショーは一夜の夢。舞台ではいつもと違う自分になれるの。
みんながそれぞれ頑張って一つの夢を作り上げていく。
オフが明けて学園生活へ戻ったゆめたちは通りすがりに「四ツ星学園祭」の看板を発見! 斜めに抱えられた看板を斜めに眺めるゆめがまずかわいい(笑。もうこの時点で今回の作画の良さが窺えます。ってなトコで解説の小春さんがアイカツスマホを取り出して学園祭&メインイベントの説明をサラリと。
「出店とかイベントもたくさんあるけど、何と言っても今年の学園祭のメインはこれ!」
S4も出演する「ブロードウェイ ドリーム」。見るからに華やかなショーイベントの話題にゆめはマッハで食い付き…いやいや喜ぶのはまだ早い。
「このショーってね、学園の生徒なら自由に参加できるんだって」
続く小春ちゃんの言葉にキラキラMAXあらかわいい。もちろんローラも話に乗って満面笑顔の参加宣言からOPへ。そういやこのOPは2クール〆の今回で見納め、つまり番組スタートからもう半年経ってしまわれたのか…。新OP/ED曲はアイカツTV公式chでもう聴けるようだけれどあえて聴かずに次回へ備えます(笑。楽しみ~。
Aパート冒頭はさっそくブロードウェイドリームの制作説明会。ゆめはローラと並んで発表を待つうち真昼&あこと合流し…ドヤ顔で参加表明するあこをM4絡みでひっくり返す真昼の表情がナントモ素晴らしい。キミら仲良いなあ。まあこれまで事あるごとに「すばるきゅ~ん(はぁと」とやっていたのに今さら「言わないで!」も無いものだけど(笑。ほどなく壇上にS4が揃って制作説明会が始まりました。学年・組を問わず全校生徒が参加可能、実際の制作については演者も裏方も生徒オンリーで作り上げるステージとのこと。「割り振りは後ほどキラキラインで発表しますね」って辺り今どきっぽいなあ。なるほどキラキラ☆ッターの時代は終わったか。
「それでは、みんなで力を合わせて素敵なショーを作り上げま…SHOW!」
予告でチラ見せしたひめ様の満面笑顔はここでした。アクションといい表情といいメッチャかわいすぎて私の中の何かが壊れそう。
「発表されてるよ!」
夜の寮部屋にてキラキラインでの発表を確かめるゆめ&小春ちゃん。「舞監助手」なんて難しそうな役職を任されて唸るゆめの隣で自分の仕事を確かめた小春ちゃんは――
「私は小道具と…ショーダンサーZ?」
慌てふためき台本を確かめ、それがダンス有りキャストと知ると不安にかられてビビリまくり…今回幾度となく描かれた小春ちゃんのビビリ顔シリーズが開幕であります(笑。そんな小春ちゃんをナチュラルに前向きに引っ張るゆめ、二人揃って「がんばりま…SHOW!」のカットはS4への憧れを含めてじつに微笑ましかった。頑張れ小春ちゃん!
「どうしよう…できるかな…うっ…」
「どうしたの小春?」
そうは言っても気合い入れ一つで乗り越えられるものでもなく、翌日のレッスン室にはすっかりどよんど俯いている小春ちゃんの姿が! あははは! ストレッチをしながら各々任命された役職を話すみなさんは沈没している小春ちゃんを気に掛け…などなど組分けを越えた五人揃ってダベってるシーンがデフォになりつつありますが、前回の今回でそれなりに見慣れたのかそれほど違和感を覚えなくなってきたかも。
ちなみに今回の役職一覧
舞台監督:如月ツバサ
演出:二階堂ゆず
舞監助手:虹野ゆめ
構成:白鳥ひめ
衣装:香澄夜空
メイク:香澄真昼
小道具、ショーダンサーZ:七倉小春
音響:桜庭ローラ
美術:早乙女あこ
実際はS4全員キャストも兼ね、真昼ちゃんもダンサー役として出演しているため、つまり一年生では美組の二人だけが役をもらっているという優遇であります(笑。対してゆめ・ローラ・あこは裏方仕事に専念、これがまた各々有能すぎてアイドルを挫折してもそっち方面で食っていけるレベルだったり。そういや今回はこういう専門用語に関するチュートリアルがほとんど無く…って事はアニメ番組のテロップを見た小さいお友達の通過儀礼、たいていの親御さんは言葉に詰まってしまうであろう「演出と出演ってどう違うのー?」に襲われる可能性が高い。
「それでは稽古を始める!」
ってなトコへツバサ先輩が現れて稽古スタート。凛とした表情は劇組トップの貫禄アリアリです。ずらり並んだ参加者に対し、まずは演出のゆず先輩の一声によって「ショーダンサー一連のシーン」の稽古が始まり…小春ちゃんいきなりか!(笑
「ショ…ショーハヒトヨノユメ!」
「ブタイノウエデハイツモトチガウジブンニナレルノ!」
自由にやってみてと言われても台本を握り締めてガッチガチの小春ちゃんはセリフもほとんどカタコトで、しかしゆず先輩はそれを責めるでもなく「うん、ありがとう」と本読みを止めて演出付けに入ります。
「ショーダンサーだし、もっと大胆でセクシーな感じ?」
すると何かを閃いたゆず先輩はミッキー先輩に椅子を用意させ、
「この椅子でこ~んな感じで…セリフ!」
「え!?」
続いてひめ先輩は「大胆になれるようにセクシーな曲」を、衣装担当の夜空様は思わず赤面するようなコーデを示し、さらにピンクがかったセクシーなスポットライトが当てられ、ショーダンサーっぽいメイクをノリノリで宣言され…S4総出でイジられて逃げ場無くうろたえ、涙を浮かべて大バクハツする小春ちゃんがかわいすぎてどうかなりそう。ちなみに1カット全コマキャプって動画枚数を数えてみたら100枚越えてて笑っていいのか判らない。愛が重すぎる(笑
「ショーは一夜の夢。舞台ではいつもと違う自分になれるの」
ってなトコからシーンがパッと切り替わって示された稽古の成果は…予告映像で何事!? と驚いた横顔吐息カットはここでした。あまりの変貌に引き攣るゆめ&ローラの気持ちも判ります(笑。何かもういろいろ強烈すぎて言葉も無い、小春ちゃん覚醒しすぎ! と思ったけれどこれはまだまだ序章、まだまだ稽古段階だったという。
「このようにみんなも何かアイデアがあったらどんどん言ってくれ」
アイデア出しのサンプル役を見事果たし、しかし恥ずかしすぎる役柄にふるふる震える小春ちゃんがかわいすぎ。こんなの見たらニマニマが止まりませんって。
その後のベンチ会議でも顔を隠して俯き続ける小春ちゃんがまたかわいい。あえて触れず会話を進めるみなさんの優しさも良い良い。
「そっか、勉強…私も頑張らないと!」
ショーダンサーについてポンポンと意見を出すS4をして彼女たちの勉強量を推し量る真昼、その話を聞いたゆめは勉強の大切さに目覚めていざ図書館へ! モノを知っているからこそアイデアを出せる訳で、すなわち何をするにもまず勉強、その積み重ねが未来の自分の血肉になる…という子供アニメらしい教育的ヒトコマでした。小さい頃からこういう意識を持って行動する事は非常に大切でありましょう。などと尤もらしく書いている私はいよいよ逃げ場が無くなるまで何もしないダメな大人に育ってしまった。あらあら。
「え~っ! こんなにあるの!?」
そして移動した図書室にてうず高く積まれた関連書籍を見て固まるゆめ。先のカットと同アングルの表情差が意気込みと現実の違いを表していてじつに面白い演出でした。影響されてやる気は出たけどいざ前にすると…みたいな(笑。そんな一山を越えてショーダンサーの資料を読み始めたゆめは「バックステージ」のページに目を留め、一般客には縁遠い楽屋風景の面白さに興味を惹かれて一つのアイデアを閃くのでした。なるほどゆめたちは普段から楽屋を使っている当事者(演者視点)なので、観客視点から見た楽屋風景の面白さには気付き難いのかもしれません。その視点を資料写真で疑似体験(観客と視点共有)した事で面白さに気付く流れはなかなか良くできています。
「バックステージを?」
「はい!」
本番開演前にバックステージ風景を映すアイデアをツバサ先輩へ伝えるゆめ。実施時の舞台イメージや制作・演出手法もきちんと見通した提案にツバサ先輩は笑顔でゴーサインを出し、しかもゆめを中心とした一年生に制作を一任…尊敬する先輩にアイデアを認められた上に制作を任されるってのは何より嬉しい体験でしょう。こうしてゆめは名演出家への道を確実に歩んでいくのでした。なるほど第4話での働きっぷりにいい裏方になれるよ!と言った山口FDの目に狂いはなかった(笑
そして夕暮れのレッスン室にてバックステージムービーの作戦会議。メイクシーンや本番前のリラックスシーンなどなど撮影すべく絵面のアイデアを出していくうち話題は演者へ移り、各演者へのオファーのテイでゆめが選んだ「すっごくかっこよくてセクシーな3人」の発表へ。
「私も参加するの?」
夜空様&ツバサ先輩に続いて指名された真昼の戸惑い顔が素晴らしい。手渡された「ショーダンサー舞台裏計画」の企画書を訝しげに見つめる顔も良い良い。さらに「メイクの担当だから…」とご遠慮申す真昼に後から抱き締めて共演を超喜んでるお姉ちゃん&困ってる真昼の破壊力が激甚すぎる。今回はどんだけニマニマさせる気か!
続いて撮影用のセット作りが始まり、その流れで小道具の手鏡を取りに行った小春ちゃんへさらなる試練(?)ががが! ガチャリと入った小道具倉庫の先客に気付いて大慌ての表情から、壊れた傘の代替えが見つからず困っているトコでササッと直して急接近→近づきすぎて大慌ての一連もニマニマが止まらないすぎる。というか今どき傘を直せる女子中学生とか何者!?
「君、美組の一年生だよね? 確か真昼の友達の…名前は…」
そういや朝陽くんって小春ちゃんとリトルフェアリー物語や君のハートをフルスロットルで思いっきり共演してるのに名前すら覚えていないのか(笑
「みなさまようこそ、我が四ツ星学園の学園祭へ!」
森田氏の超作画による学園長の熱きコールで始まった四ツ星学園祭。今回はどうしてこういうカットにまで力入れるかなあ(笑。そしてゾロゾロ現れたお客さんたちをチラリ。今やお馴染み小っさいファンのニコココちゃん、シャイニーアカデミーのあゆみさん&ナホさんはお久しぶりです。今のトコあまり絡みは無いけれど行く行くはオーディション会場で火花を散らすようなお話をぜひ見たい。そして前回から続いてゆめの両親が登場。信頼の裏返しかもですが、娘を預けている学校を今回初めて見たってのはなかなかギャンブラーではあります。
「ゆめが参加しているショーは何時からなんだ?」
「夕方の6時にスタート。でもその前にちょっとした仕掛けもあるから少し早めに入っておいてね」
さりげない会話にて諸々の前振りをサラッとこなすセリフ回しはさすが…そう今回はシリ構の柿原氏がシナリオ担当なのでした。キャラの動かし方からセリフ回しからもちろん全体の流れまでやっぱりいろいろ上手いです。
「プロジェクターが使えない!?」
チラシ配りのゆめへローラから緊急入電、急いで現場へ戻ってみると思わぬトラブルが発生していました。件のムービーを流すプロジェクターが故障してしまい、代替え品は間に合わないという大ピンチであります。このままではゆめたちが一生懸命作り上げた「ショーダンサー舞台裏計画」がオクラになってしまう、S4の面々は後輩たちのアイデアをどうにか実現したいとはいうものの具体的な方法は見つからず、するとゆめは――
「映像じゃなくて舞台上でやるのはどうでしょうか?」
大胆にもムービー分を実演に差し替えるというアイデアを提案します。確かにセットも演者も台本もあるので実演は可能だけれど、想定外のぶっつけ本番はいろんな意味で大変です。とはいえこれしか手が無いならみんなで乗り越えまSHOW! と気合いマシマシ、残された僅かな時間に大急ぎで道具の準備を進め、演者はリハを繰り返し…カンペキと言いつつギリギリまで粘って完成度を高めたいゆめは本気で演出家を目指した方がいいかもしれない。というか主役アイドルなのにエンシュツカツドウの方がアツいってのは如何なものか(笑
それはそうと毎度かわいいローラの待ち受けが大きめに映ったので思わず切り出し。ちょっと撮らないでよ!的な左手がいいわー。
その頃ホールの表側では客入れが始まり、つまり開幕時間が迫っている事が判ります。入口に貼られたポスターのCast&Staff表記を見るとS4に続いてゆめ・ローラ・小春・あこ・真昼と並んでいて、まあ間違いではないのだけれど普通はキャストとスタッフを分けて、せめて監督名くらい別枠で書くような…S4の表記順をツバサ・ゆず・ひめ・夜空にする事で表現しているのかも。って小さいお友達はこんなトコまで見ないし考えないか(笑。一方開演直前の緞帳裏ではやっぱりビビってる小春ちゃんを中心(違)にスタッフ揃って気合い入れ。というかこれまで出番の度に泣いていたツバサ先輩が今回ばかりは本来の凛々しさを最前面に押し出して劇組トップの面目躍如でありました。そして円陣の手が高らかに上げられるといよいよ「ブロードウェイ ドリーム」の開幕であります。どんぱふ!
「最高のショーにしよう!」
暗転したステージへスポットが落ち、開演定刻5分前のバックステージが浮かび上がります。台本を読み、髪を直し、リップを引く演者三人は開演間近の声が掛かると席を立って目配せを送り…このタイミングでひめ先輩による上演アナウンスが被る演出は開演直前の雰囲気アリアリで、作中的にもメタ的にもショーへの期待を存分に高めてくれます。そして先と同様円陣を組んで気合いを入れると静かに掃け、「最後までごゆっくりお楽しみください」のアナウンス締めと同時に再び暗転。何このカンペキな温め。こういうリアリティは本当に楽しい。素晴らしい。もうこの時点でニマニマが止まらない。
暗転ステージの裏ではインカムを構えたゆず先輩がカウントダウンと共に緞帳スイッチをオン。普段はフリーダムなゆず先輩もやるときゃやる的な、地味に格好良いスタッフ描写と思ったらこれはまさかまさかの前振りでした。
「眩しいスポットライトに照らされたシャドウ」
軽快なドラムカウントから曲スタートと共に緞帳が上がり、電飾満載キラッキラのステージセットが降りてきて本番ステージが始まりました。この電飾セットも生徒だけで作ったのか?(笑。すると件のセットにシルエットが浮かび、カーテンが開いて現れた美人三人によってオープニングが飾られます。ここから暫し手描き作画によるライブが続くのですが…最高に美麗な作画がぬるぬる動くクオリティには何事かと。こう言っちゃ何だけど子供アニメのワンシーンにこの作画は過剰品質すぎます。平たく言うと三人とも美人すぎセクシーすぎ、いやツバサ先輩に限っては「厳しすぎるアイドル」改メ「かわいすぎるアイドル」すぎでありました。パッと入るヒールのカウントや、キメ以外は基本的に目線が来ないカメラ割り、ステージ端ナメのカメラ回しなどなど、ライブパートの演出は京極師匠(?)のエッセンスが見て取れますね。
一方華やかなステージを支える裏方描写がパッと入り、表裏全員でステージを作り上げている雰囲気をチラリと醸し出し…ってなトコで愛しのすばるきゅんにぶつかって瞳孔をハートにするあこ、続いてステージを熱く見つめる朝陽くん。彼はいったい何を見つめているのか?と思ったら。
作画品質から空気感までおよそ子供アニメとは思えない超セクシーなショーダンサーZ。流れる髪が美しい横顔、形容しがたい脚組みから美脚が眩しい椅子カット、そしてセクシーゲージが振り切れる勢いのウインクまで、稽古の時から秘めた色気を振りまいていた小春ちゃんの完成形はじつにとんでもないシロモノに仕上がっておりました。ウインク直前の表情から肩をちょんと上げてパチッ☆の表情までカンペキすぎて本気でドキッとしてしまった。何じゃこりゃー! 小春ちゃん好きを殺しに来ているのか!? と思ったらそばこさんが帰ってきたのですね。心からオカエリナサイ。しかしシリーズ復帰の一発目がこれとかまったくこの人ってば…(最大の褒め言葉。ともあれ香澄さんだけに今度は夜空様&真昼ちゃんをぜひ描いてほしい。
「何て名前?」
「七倉小春」
「小春…覚えとこっと」
「は? なんで?」
その香澄兄妹のヒトコマ。セクシー小春を熱く見つめ、名前を聞いてくる兄へ向ける妹の視線がじつにナントモいい味を出しまくっています。大好きなお兄ちゃんが友達を気にし始めてフクザツなのか、それとも「私の友達に手ぇ出すなよ?」的なものか(笑。どちらにせよ朝陽くんに接近されてドギマギしちゃう小春ちゃん、その様子をジト目で見守る真昼ちゃん(笑)を早く見たい。
ショーはクライマックスを迎え、花ブランコで降りてきたS4とM4の共演へ。朝陽くんが困っていた件の傘はこの場面で使う小道具でしたか。一方舞台裏では出番を終えて胸をなで下ろす小春ちゃん、ひめ様&すばるきゅんのヒトコマを見て柱を削るあこ、それを見て固まっているゆめの三者三様がいい味出しすぎ。あははは。
そんなこんなでステージはキャノン砲の紙吹雪がキラキラ舞うフィナーレを迎え、スタッフ&キャスト勢揃いのカーテンコールを終えてブロードウェイドリームは無事に終了。拍手が鳴り止まない観客席の裏側では参加者全員おつかれさま…もうお姉ちゃんったら! そんなみんなをしみじみ見つめる演出&舞監助手は静かに成功を噛みしめながら緞帳スイッチをオフ。なるほど開演時のスイッチとリンクさせた綺麗な締めと思ったら――
アウトロ(フィナーレ後の楽屋裏)が終わると(EDの)イントロが流れてきた。おおお! この見事な繋がりには思わず声を上げるほど感心してしまった。もちろんこの締め方だけではなく、キャラ総動員の上に2Dライブパートまである今回ドラマをカンペキに仕上げてくれた安藤氏(を始めとするスタッフ各位)にはお見事と言うしか無い。そういえば私的お気に入りの第14話もコンテ・演出が安藤氏担当で、菱田-京極ラインの新鋭演出家の実力を確信させた30分でした。ラブライブやタツノコ系アイドルアニメのステージ演出も手掛けた方なのでアイドルモノへの造詣も深く、今後も安藤演出は要チェックでありますぞ。
以前から幾度となく書いてきましたが、やはりドラマ回は完パケ映画を見るテイよりも制作過程にスポットを当てた作りの方が遥かに面白い。経過から得た成長もしっかり見て取れますし、それだけに彼女たちの頑張りの結果(今回ならば本番ステージ)への感慨もひとしおであります。というわけで予告からしてワクワクもんだった今回は、蓋を開けたらシナリオ・作画・演出とこれほど揃う日が二度と来るのか?と心配するほどの出来。全方面で大満足の2クール〆でした。
↓記事が役立ったら一票どうぞ。
みんながそれぞれ頑張って一つの夢を作り上げていく。
オフが明けて学園生活へ戻ったゆめたちは通りすがりに「四ツ星学園祭」の看板を発見! 斜めに抱えられた看板を斜めに眺めるゆめがまずかわいい(笑。もうこの時点で今回の作画の良さが窺えます。ってなトコで解説の小春さんがアイカツスマホを取り出して学園祭&メインイベントの説明をサラリと。
「出店とかイベントもたくさんあるけど、何と言っても今年の学園祭のメインはこれ!」
S4も出演する「ブロードウェイ ドリーム」。見るからに華やかなショーイベントの話題にゆめはマッハで食い付き…いやいや喜ぶのはまだ早い。
「このショーってね、学園の生徒なら自由に参加できるんだって」
続く小春ちゃんの言葉にキラキラMAXあらかわいい。もちろんローラも話に乗って満面笑顔の参加宣言からOPへ。そういやこのOPは2クール〆の今回で見納め、つまり番組スタートからもう半年経ってしまわれたのか…。新OP/ED曲はアイカツTV公式chでもう聴けるようだけれどあえて聴かずに次回へ備えます(笑。楽しみ~。
Aパート冒頭はさっそくブロードウェイドリームの制作説明会。ゆめはローラと並んで発表を待つうち真昼&あこと合流し…ドヤ顔で参加表明するあこをM4絡みでひっくり返す真昼の表情がナントモ素晴らしい。キミら仲良いなあ。まあこれまで事あるごとに「すばるきゅ~ん(はぁと」とやっていたのに今さら「言わないで!」も無いものだけど(笑。ほどなく壇上にS4が揃って制作説明会が始まりました。学年・組を問わず全校生徒が参加可能、実際の制作については演者も裏方も生徒オンリーで作り上げるステージとのこと。「割り振りは後ほどキラキラインで発表しますね」って辺り今どきっぽいなあ。なるほどキラキラ☆ッターの時代は終わったか。
「それでは、みんなで力を合わせて素敵なショーを作り上げま…SHOW!」
予告でチラ見せしたひめ様の満面笑顔はここでした。アクションといい表情といいメッチャかわいすぎて私の中の何かが壊れそう。
「発表されてるよ!」
夜の寮部屋にてキラキラインでの発表を確かめるゆめ&小春ちゃん。「舞監助手」なんて難しそうな役職を任されて唸るゆめの隣で自分の仕事を確かめた小春ちゃんは――
「私は小道具と…ショーダンサーZ?」
慌てふためき台本を確かめ、それがダンス有りキャストと知ると不安にかられてビビリまくり…今回幾度となく描かれた小春ちゃんのビビリ顔シリーズが開幕であります(笑。そんな小春ちゃんをナチュラルに前向きに引っ張るゆめ、二人揃って「がんばりま…SHOW!」のカットはS4への憧れを含めてじつに微笑ましかった。頑張れ小春ちゃん!
「どうしよう…できるかな…うっ…」
「どうしたの小春?」
そうは言っても気合い入れ一つで乗り越えられるものでもなく、翌日のレッスン室にはすっかりどよんど俯いている小春ちゃんの姿が! あははは! ストレッチをしながら各々任命された役職を話すみなさんは沈没している小春ちゃんを気に掛け…などなど組分けを越えた五人揃ってダベってるシーンがデフォになりつつありますが、前回の今回でそれなりに見慣れたのかそれほど違和感を覚えなくなってきたかも。
ちなみに今回の役職一覧
舞台監督:如月ツバサ
演出:二階堂ゆず
舞監助手:虹野ゆめ
構成:白鳥ひめ
衣装:香澄夜空
メイク:香澄真昼
小道具、ショーダンサーZ:七倉小春
音響:桜庭ローラ
美術:早乙女あこ
実際はS4全員キャストも兼ね、真昼ちゃんもダンサー役として出演しているため、つまり一年生では美組の二人だけが役をもらっているという優遇であります(笑。対してゆめ・ローラ・あこは裏方仕事に専念、これがまた各々有能すぎてアイドルを挫折してもそっち方面で食っていけるレベルだったり。そういや今回はこういう専門用語に関するチュートリアルがほとんど無く…って事はアニメ番組のテロップを見た小さいお友達の通過儀礼、たいていの親御さんは言葉に詰まってしまうであろう「演出と出演ってどう違うのー?」に襲われる可能性が高い。
「それでは稽古を始める!」
ってなトコへツバサ先輩が現れて稽古スタート。凛とした表情は劇組トップの貫禄アリアリです。ずらり並んだ参加者に対し、まずは演出のゆず先輩の一声によって「ショーダンサー一連のシーン」の稽古が始まり…小春ちゃんいきなりか!(笑
「ショ…ショーハヒトヨノユメ!」
「ブタイノウエデハイツモトチガウジブンニナレルノ!」
自由にやってみてと言われても台本を握り締めてガッチガチの小春ちゃんはセリフもほとんどカタコトで、しかしゆず先輩はそれを責めるでもなく「うん、ありがとう」と本読みを止めて演出付けに入ります。
「ショーダンサーだし、もっと大胆でセクシーな感じ?」
すると何かを閃いたゆず先輩はミッキー先輩に椅子を用意させ、
「この椅子でこ~んな感じで…セリフ!」
「え!?」
続いてひめ先輩は「大胆になれるようにセクシーな曲」を、衣装担当の夜空様は思わず赤面するようなコーデを示し、さらにピンクがかったセクシーなスポットライトが当てられ、ショーダンサーっぽいメイクをノリノリで宣言され…S4総出でイジられて逃げ場無くうろたえ、涙を浮かべて大バクハツする小春ちゃんがかわいすぎてどうかなりそう。ちなみに1カット全コマキャプって動画枚数を数えてみたら100枚越えてて笑っていいのか判らない。愛が重すぎる(笑
「ショーは一夜の夢。舞台ではいつもと違う自分になれるの」
ってなトコからシーンがパッと切り替わって示された稽古の成果は…予告映像で何事!? と驚いた横顔吐息カットはここでした。あまりの変貌に引き攣るゆめ&ローラの気持ちも判ります(笑。何かもういろいろ強烈すぎて言葉も無い、小春ちゃん覚醒しすぎ! と思ったけれどこれはまだまだ序章、まだまだ稽古段階だったという。
「このようにみんなも何かアイデアがあったらどんどん言ってくれ」
アイデア出しのサンプル役を見事果たし、しかし恥ずかしすぎる役柄にふるふる震える小春ちゃんがかわいすぎ。こんなの見たらニマニマが止まりませんって。
その後のベンチ会議でも顔を隠して俯き続ける小春ちゃんがまたかわいい。あえて触れず会話を進めるみなさんの優しさも良い良い。
「そっか、勉強…私も頑張らないと!」
ショーダンサーについてポンポンと意見を出すS4をして彼女たちの勉強量を推し量る真昼、その話を聞いたゆめは勉強の大切さに目覚めていざ図書館へ! モノを知っているからこそアイデアを出せる訳で、すなわち何をするにもまず勉強、その積み重ねが未来の自分の血肉になる…という子供アニメらしい教育的ヒトコマでした。小さい頃からこういう意識を持って行動する事は非常に大切でありましょう。などと尤もらしく書いている私はいよいよ逃げ場が無くなるまで何もしないダメな大人に育ってしまった。あらあら。
「え~っ! こんなにあるの!?」
そして移動した図書室にてうず高く積まれた関連書籍を見て固まるゆめ。先のカットと同アングルの表情差が意気込みと現実の違いを表していてじつに面白い演出でした。影響されてやる気は出たけどいざ前にすると…みたいな(笑。そんな一山を越えてショーダンサーの資料を読み始めたゆめは「バックステージ」のページに目を留め、一般客には縁遠い楽屋風景の面白さに興味を惹かれて一つのアイデアを閃くのでした。なるほどゆめたちは普段から楽屋を使っている当事者(演者視点)なので、観客視点から見た楽屋風景の面白さには気付き難いのかもしれません。その視点を資料写真で疑似体験(観客と視点共有)した事で面白さに気付く流れはなかなか良くできています。
「バックステージを?」
「はい!」
本番開演前にバックステージ風景を映すアイデアをツバサ先輩へ伝えるゆめ。実施時の舞台イメージや制作・演出手法もきちんと見通した提案にツバサ先輩は笑顔でゴーサインを出し、しかもゆめを中心とした一年生に制作を一任…尊敬する先輩にアイデアを認められた上に制作を任されるってのは何より嬉しい体験でしょう。こうしてゆめは名演出家への道を確実に歩んでいくのでした。なるほど第4話での働きっぷりにいい裏方になれるよ!と言った山口FDの目に狂いはなかった(笑
そして夕暮れのレッスン室にてバックステージムービーの作戦会議。メイクシーンや本番前のリラックスシーンなどなど撮影すべく絵面のアイデアを出していくうち話題は演者へ移り、各演者へのオファーのテイでゆめが選んだ「すっごくかっこよくてセクシーな3人」の発表へ。
「私も参加するの?」
夜空様&ツバサ先輩に続いて指名された真昼の戸惑い顔が素晴らしい。手渡された「ショーダンサー舞台裏計画」の企画書を訝しげに見つめる顔も良い良い。さらに「メイクの担当だから…」とご遠慮申す真昼に後から抱き締めて共演を超喜んでるお姉ちゃん&困ってる真昼の破壊力が激甚すぎる。今回はどんだけニマニマさせる気か!
続いて撮影用のセット作りが始まり、その流れで小道具の手鏡を取りに行った小春ちゃんへさらなる試練(?)ががが! ガチャリと入った小道具倉庫の先客に気付いて大慌ての表情から、壊れた傘の代替えが見つからず困っているトコでササッと直して急接近→近づきすぎて大慌ての一連もニマニマが止まらないすぎる。というか今どき傘を直せる女子中学生とか何者!?
「君、美組の一年生だよね? 確か真昼の友達の…名前は…」
そういや朝陽くんって小春ちゃんとリトルフェアリー物語や君のハートをフルスロットルで思いっきり共演してるのに名前すら覚えていないのか(笑
「みなさまようこそ、我が四ツ星学園の学園祭へ!」
森田氏の超作画による学園長の熱きコールで始まった四ツ星学園祭。今回はどうしてこういうカットにまで力入れるかなあ(笑。そしてゾロゾロ現れたお客さんたちをチラリ。今やお馴染み小っさいファンのニコココちゃん、シャイニーアカデミーのあゆみさん&ナホさんはお久しぶりです。今のトコあまり絡みは無いけれど行く行くはオーディション会場で火花を散らすようなお話をぜひ見たい。そして前回から続いてゆめの両親が登場。信頼の裏返しかもですが、娘を預けている学校を今回初めて見たってのはなかなかギャンブラーではあります。
「ゆめが参加しているショーは何時からなんだ?」
「夕方の6時にスタート。でもその前にちょっとした仕掛けもあるから少し早めに入っておいてね」
さりげない会話にて諸々の前振りをサラッとこなすセリフ回しはさすが…そう今回はシリ構の柿原氏がシナリオ担当なのでした。キャラの動かし方からセリフ回しからもちろん全体の流れまでやっぱりいろいろ上手いです。
「プロジェクターが使えない!?」
チラシ配りのゆめへローラから緊急入電、急いで現場へ戻ってみると思わぬトラブルが発生していました。件のムービーを流すプロジェクターが故障してしまい、代替え品は間に合わないという大ピンチであります。このままではゆめたちが一生懸命作り上げた「ショーダンサー舞台裏計画」がオクラになってしまう、S4の面々は後輩たちのアイデアをどうにか実現したいとはいうものの具体的な方法は見つからず、するとゆめは――
「映像じゃなくて舞台上でやるのはどうでしょうか?」
大胆にもムービー分を実演に差し替えるというアイデアを提案します。確かにセットも演者も台本もあるので実演は可能だけれど、想定外のぶっつけ本番はいろんな意味で大変です。とはいえこれしか手が無いならみんなで乗り越えまSHOW! と気合いマシマシ、残された僅かな時間に大急ぎで道具の準備を進め、演者はリハを繰り返し…カンペキと言いつつギリギリまで粘って完成度を高めたいゆめは本気で演出家を目指した方がいいかもしれない。というか主役アイドルなのにエンシュツカツドウの方がアツいってのは如何なものか(笑
それはそうと毎度かわいいローラの待ち受けが大きめに映ったので思わず切り出し。ちょっと撮らないでよ!的な左手がいいわー。
その頃ホールの表側では客入れが始まり、つまり開幕時間が迫っている事が判ります。入口に貼られたポスターのCast&Staff表記を見るとS4に続いてゆめ・ローラ・小春・あこ・真昼と並んでいて、まあ間違いではないのだけれど普通はキャストとスタッフを分けて、せめて監督名くらい別枠で書くような…S4の表記順をツバサ・ゆず・ひめ・夜空にする事で表現しているのかも。って小さいお友達はこんなトコまで見ないし考えないか(笑。一方開演直前の緞帳裏ではやっぱりビビってる小春ちゃんを中心(違)にスタッフ揃って気合い入れ。というかこれまで出番の度に泣いていたツバサ先輩が今回ばかりは本来の凛々しさを最前面に押し出して劇組トップの面目躍如でありました。そして円陣の手が高らかに上げられるといよいよ「ブロードウェイ ドリーム」の開幕であります。どんぱふ!
「最高のショーにしよう!」
暗転したステージへスポットが落ち、開演定刻5分前のバックステージが浮かび上がります。台本を読み、髪を直し、リップを引く演者三人は開演間近の声が掛かると席を立って目配せを送り…このタイミングでひめ先輩による上演アナウンスが被る演出は開演直前の雰囲気アリアリで、作中的にもメタ的にもショーへの期待を存分に高めてくれます。そして先と同様円陣を組んで気合いを入れると静かに掃け、「最後までごゆっくりお楽しみください」のアナウンス締めと同時に再び暗転。何このカンペキな温め。こういうリアリティは本当に楽しい。素晴らしい。もうこの時点でニマニマが止まらない。
暗転ステージの裏ではインカムを構えたゆず先輩がカウントダウンと共に緞帳スイッチをオン。普段はフリーダムなゆず先輩もやるときゃやる的な、地味に格好良いスタッフ描写と思ったらこれはまさかまさかの前振りでした。
「眩しいスポットライトに照らされたシャドウ」
軽快なドラムカウントから曲スタートと共に緞帳が上がり、電飾満載キラッキラのステージセットが降りてきて本番ステージが始まりました。この電飾セットも生徒だけで作ったのか?(笑。すると件のセットにシルエットが浮かび、カーテンが開いて現れた美人三人によってオープニングが飾られます。ここから暫し手描き作画によるライブが続くのですが…最高に美麗な作画がぬるぬる動くクオリティには何事かと。こう言っちゃ何だけど子供アニメのワンシーンにこの作画は過剰品質すぎます。平たく言うと三人とも美人すぎセクシーすぎ、いやツバサ先輩に限っては「厳しすぎるアイドル」改メ「かわいすぎるアイドル」すぎでありました。パッと入るヒールのカウントや、キメ以外は基本的に目線が来ないカメラ割り、ステージ端ナメのカメラ回しなどなど、ライブパートの演出は京極師匠(?)のエッセンスが見て取れますね。
一方華やかなステージを支える裏方描写がパッと入り、表裏全員でステージを作り上げている雰囲気をチラリと醸し出し…ってなトコで愛しのすばるきゅんにぶつかって瞳孔をハートにするあこ、続いてステージを熱く見つめる朝陽くん。彼はいったい何を見つめているのか?と思ったら。
作画品質から空気感までおよそ子供アニメとは思えない超セクシーなショーダンサーZ。流れる髪が美しい横顔、形容しがたい脚組みから美脚が眩しい椅子カット、そしてセクシーゲージが振り切れる勢いのウインクまで、稽古の時から秘めた色気を振りまいていた小春ちゃんの完成形はじつにとんでもないシロモノに仕上がっておりました。ウインク直前の表情から肩をちょんと上げてパチッ☆の表情までカンペキすぎて本気でドキッとしてしまった。何じゃこりゃー! 小春ちゃん好きを殺しに来ているのか!? と思ったらそばこさんが帰ってきたのですね。心からオカエリナサイ。しかしシリーズ復帰の一発目がこれとかまったくこの人ってば…(最大の褒め言葉。ともあれ香澄さんだけに今度は夜空様&真昼ちゃんをぜひ描いてほしい。
「何て名前?」
「七倉小春」
「小春…覚えとこっと」
「は? なんで?」
その香澄兄妹のヒトコマ。セクシー小春を熱く見つめ、名前を聞いてくる兄へ向ける妹の視線がじつにナントモいい味を出しまくっています。大好きなお兄ちゃんが友達を気にし始めてフクザツなのか、それとも「私の友達に手ぇ出すなよ?」的なものか(笑。どちらにせよ朝陽くんに接近されてドギマギしちゃう小春ちゃん、その様子をジト目で見守る真昼ちゃん(笑)を早く見たい。
ショーはクライマックスを迎え、花ブランコで降りてきたS4とM4の共演へ。朝陽くんが困っていた件の傘はこの場面で使う小道具でしたか。一方舞台裏では出番を終えて胸をなで下ろす小春ちゃん、ひめ様&すばるきゅんのヒトコマを見て柱を削るあこ、それを見て固まっているゆめの三者三様がいい味出しすぎ。あははは。
そんなこんなでステージはキャノン砲の紙吹雪がキラキラ舞うフィナーレを迎え、スタッフ&キャスト勢揃いのカーテンコールを終えてブロードウェイドリームは無事に終了。拍手が鳴り止まない観客席の裏側では参加者全員おつかれさま…もうお姉ちゃんったら! そんなみんなをしみじみ見つめる演出&舞監助手は静かに成功を噛みしめながら緞帳スイッチをオフ。なるほど開演時のスイッチとリンクさせた綺麗な締めと思ったら――
アウトロ(フィナーレ後の楽屋裏)が終わると(EDの)イントロが流れてきた。おおお! この見事な繋がりには思わず声を上げるほど感心してしまった。もちろんこの締め方だけではなく、キャラ総動員の上に2Dライブパートまである今回ドラマをカンペキに仕上げてくれた安藤氏(を始めとするスタッフ各位)にはお見事と言うしか無い。そういえば私的お気に入りの第14話もコンテ・演出が安藤氏担当で、菱田-京極ラインの新鋭演出家の実力を確信させた30分でした。ラブライブやタツノコ系アイドルアニメのステージ演出も手掛けた方なのでアイドルモノへの造詣も深く、今後も安藤演出は要チェックでありますぞ。
以前から幾度となく書いてきましたが、やはりドラマ回は完パケ映画を見るテイよりも制作過程にスポットを当てた作りの方が遥かに面白い。経過から得た成長もしっかり見て取れますし、それだけに彼女たちの頑張りの結果(今回ならば本番ステージ)への感慨もひとしおであります。というわけで予告からしてワクワクもんだった今回は、蓋を開けたらシナリオ・作画・演出とこれほど揃う日が二度と来るのか?と心配するほどの出来。全方面で大満足の2クール〆でした。
- 関連記事
-
- アイカツスターズ! #27 小さなドレスの物語
- アイカツスターズ! #26 奪えない夢
- アイカツスターズ! #25 ブロードウェイ☆ドリーム
- アイカツスターズ! #24 笑顔をなないろ☆
- アイカツスターズ! #23 ツンドラの歌姫、降臨!
↓記事が役立ったら一票どうぞ。