2013-01-30(Wed)
アイカツ! #16 ドッキドキ!!スペシャルライブ PART 1
スペシャルアピール3回出してみんなに楽しんでもらいたい!
出来ない悔しさを明日へのバネに。
「美月ちゃんと同じステージに立てるなんて夢みたい!」
前回引きにて本人から伝えられた「美月&いちご」のコラボ。思いがけない大抜擢にさぞかし緊張していると思いきや本人はケロッとしたもので、来たる大仕事を純粋に楽しみにしている様子でした。この緊張感の無さというか怖いもの知らずの天然度胸はいちごの持ち味なのだけれど…おそらくこの時点ではステージ規模や自分が置かれた立場・係る責任の認識が無く、単に「憧れの美月ちゃんと一緒に歌える!」と目先の事で喜んでいたのでしょう。ノリとしてはいつものオーディションに毛が生えた程度と思っていたのかもしれません。
ところが打ち合わせ会場のドアを開けるといちごの表情は一変します。会議室にひしめくたくさんのスタッフに圧倒されてフリーズ、すると真顔の美月さんから突然「星宮」と呼ばれて戸惑い、厳しい口調で挨拶を促されてようやくオハヨーゴザイマース! そんな遅れた挨拶にスタッフたちが「イイネイイネ!」「イケてるイケてる!」と笑ってくれたのは「新人への優しさ(甘さ)」ゆえ。続いて入室してきた学園長へはすぐ深々と頭を下げて挨拶をする辺り、普段マイペースないちごも今回の仕事がいつものノリと違う事に気付いたようです。
「私まだアイドル一年生で…だけど美月さんに負けないように一生懸命頑張ります」
制作会議での自己紹介もそつなくこなす美月さんに対しいちごはしどろもどろ。さすがに緊張するよねえ。ここで「アイドル一年生」という言葉を聞いた美月さんがチラリと視線を向ける一瞬の芸コマ。「いちごちゃん」→「星宮」への呼び方変化から判るように美月さんはいちごを「かわいい後輩」から「同じステージに立つライバル」に接し方を変えていて、なのに当人は今だ新人(後輩)の枠に留まっている…という認識ズレ・歯がゆさが見て取れます。呼び方の変化は関係性の変化を描く定番ですがこういう使い方をするのはちょっと珍しいパターン、たいていは「名前呼び」への変化で友情の深まりを表現するのが定石ですし。それにしても5万席を2秒で完売とは売れ方も凄いけど、処理する予約システムも凄いと思う(笑
会議終了後は美月さんに呼ばれて地獄の特訓へ。その道中を見ていた三人娘のやり取り、月影先生から「地獄の特訓」と聞かされて「楽しそう! らぶゆ~です!」「えーっ!」の流れは笑った。何でもかんでもらぶゆ~!なおとめも大概ですが、それにいちいち反応する蘭がいい味出しまくり。スルーして特訓メニューを予想するあおいと対照的です。
というわけでジャージに着替えてトレーニングルームのトランポリンにて「キュートフラッシュ」のポーズ練習、つまりアイカツのスペシャルアピールは実際に空中を飛んでいるという事だろうか。さすがトップアイドルは不安定な状態でもしっかりポーズを決め、一方いちごはバランスを崩してあらららら! 編入試験で発動したいちごのアピールは単にマグレとの事でしたが相応のポテンシャルが無ければそのマグレすら起きない訳で、美月コーチはそのポテンシャルを判った上で打率十割を課しました。自由自在にアピールを出せてこそプロのアイドルと。
「でも私はまだ新人で、美月さんみたいにはとても…」
「それでいいの?」
ステージが楽しい、ずっとここにいたい。いちごが編入試験でアピールを出せた原動力はアイドルとして大切な事で、よく言われますが「自分が楽しめなければ他人を楽しませられない」って事に通じるのでしょう。しかしプロとしては自分が楽しいだけではダメで常にその先を見なければならない。見に来てくれる観客に出来る限り楽しんでもらうためにはどんな心構えでステージに向かうべきか? それこそスペシャルアピールの原動力になるのでしょう。などなどのヒントを口にする直前に月影さんが迎えに来てタイムアップ、すると美月さんはニッコリ微笑んでそのまま去ってしまいました。まるで「答えは自分で見つけなさい」と言わんばかりに。
いちごへのコーチのテイで「ドレスアピール」「タイプスペシャルアピール」「ブランドスペシャルアピール」「プレミアムスペシャルアピール」などなどスペシャルアピールについて説明というかカード販促、スペシャルアピールがぼちぼち出始めたらまとめでも作ろうかな。
「まず、オムライス食べな」
時間を忘れて夜遅くまで個人練習のいちごを迎えに行くあおい、寮に戻ると特大オムライスにいちご絵を描くおとめ、そして蘭の名言と、今回は脇役の三人にカットチェンジごとのチョイ出番を含めてきちんと見せ場を作りキャラ描写をサボらない辺り作品愛を感じます。
「みんなにライブを楽しんでもらいたい!」
巨大プロジェクトに携わるたくさんの大人たちに囲まれていっぱいいっぱいの精神状態にて美月さんの大きさを目の当たりにすればさすがのいちごも自分の事だけで精一杯、これまで何度も描かれてきた「ファンに向き合う気持ち」を忘れかけ、パフォーマンスが劣る事も「新人だから」と自分に言い訳していた。しかし美月さんファンクラブ掲示板の声を読んだいちごは改めて大切な事を思い出して気合い上げ上げ! ううむ。言いたい事は判るけれどちょっとインスタント? と思いきやこの一連はまだ前振りでした。
というわけで本番前日のリハーサルへ。揃いの衣装はエンジェリーシュガーのバレンタインスタイルコーデ…美月さんがエンジェリーシュガー着てる! テクスチャ拘りまくりの上に肩のレース表現も凄いため衣装全体の質感がえらい事になっています。リボンハートのストッキングも良い感じ。曲は「アイドル活動!」とこれまた意外でしたがいちごとのデュオのリハーサルと考えればさもありなん。関係無いけどこの曲はフルバージョンを聴きすぎたせいか番組中のショートバージョンがもの凄い違和感(笑
CGの大幅改修はもちろん「アイドル活動!」にも反映されており、顔のかわいさやダンス表現のブラッシュアップ、さらに言えば以前は二人モードだと背中合わせの二分割画面だった映像がきちんと並んだステージングに進化していました。ただずっと並んでいるとダンスがシンクロしすぎてちょっと不自然さを感じたり難しい所です。
さて注目のスペシャルアピールは美月さんが「キュートフラッシュ」「エンジェルアロー」「エンジェルアローデュオ」ときっちり3回発動させ、しかしいちごは「エンジェルアローデュオ」1回しか出せず…映像的にはエンジェルアローが2回だったのでいまいちありがたみが無かったかも(笑。またアピール自体が短く、曲途中で唐突に始まって唐突に終わるため気分的な盛り上がりに欠ける感じ。というかどうしてもシャイニングラブキューピットを思い出してしまう。
スペシャルアピールを1回しか出せなかったいちごはしょんぼり、ところがスタッフたちは「新人なのによく頑張ったね」と褒めてくれる…これは今のいちごにとって褒め言葉になりません。苦笑い気味の複雑な表情から再びしょんぼり、そのモヤモヤを吹っ切るように駆け出す一連はいちごの胸中を窺わせ――
「悔しいんです! 明日のライブ、楽しみにしている人をがっかりさせちゃう…」
「きっと、明日は3回出せる」
出来ない悔しさ、お客さんをがっかりさせてしまう悔しさ。その悔しさを知っているから前に進めるという美月さんのお言葉はじつに王道スポ根しておりました。「悔しさを明日へのバネに」という古来から数限りなく作られてきたであろうベタで泥臭いネタを美月さんに落とし込んでくるとはさすが判ってらっしゃる。熱い! ここは見せ場だけに作画も気合い入りまくり、堪えきれずに涙を浮かべて悔しさを吐き出す表情描写は素晴らしい。
美月さんの語りを聞いて思わず手を取りエンジン再始動のいちご。考えるより先に身体が動き、「凄い!」とストレートで素直な感情表現もいちごらしくて良し良し、一方美月さんはそんないちごから「天性のスター」を感じ取って今回の締め。いい感じに盛り上がって次回の本番ステージが楽しみです。
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出来ない悔しさを明日へのバネに。
「美月ちゃんと同じステージに立てるなんて夢みたい!」
前回引きにて本人から伝えられた「美月&いちご」のコラボ。思いがけない大抜擢にさぞかし緊張していると思いきや本人はケロッとしたもので、来たる大仕事を純粋に楽しみにしている様子でした。この緊張感の無さというか怖いもの知らずの天然度胸はいちごの持ち味なのだけれど…おそらくこの時点ではステージ規模や自分が置かれた立場・係る責任の認識が無く、単に「憧れの美月ちゃんと一緒に歌える!」と目先の事で喜んでいたのでしょう。ノリとしてはいつものオーディションに毛が生えた程度と思っていたのかもしれません。
ところが打ち合わせ会場のドアを開けるといちごの表情は一変します。会議室にひしめくたくさんのスタッフに圧倒されてフリーズ、すると真顔の美月さんから突然「星宮」と呼ばれて戸惑い、厳しい口調で挨拶を促されてようやくオハヨーゴザイマース! そんな遅れた挨拶にスタッフたちが「イイネイイネ!」「イケてるイケてる!」と笑ってくれたのは「新人への優しさ(甘さ)」ゆえ。続いて入室してきた学園長へはすぐ深々と頭を下げて挨拶をする辺り、普段マイペースないちごも今回の仕事がいつものノリと違う事に気付いたようです。
「私まだアイドル一年生で…だけど美月さんに負けないように一生懸命頑張ります」
制作会議での自己紹介もそつなくこなす美月さんに対しいちごはしどろもどろ。さすがに緊張するよねえ。ここで「アイドル一年生」という言葉を聞いた美月さんがチラリと視線を向ける一瞬の芸コマ。「いちごちゃん」→「星宮」への呼び方変化から判るように美月さんはいちごを「かわいい後輩」から「同じステージに立つライバル」に接し方を変えていて、なのに当人は今だ新人(後輩)の枠に留まっている…という認識ズレ・歯がゆさが見て取れます。呼び方の変化は関係性の変化を描く定番ですがこういう使い方をするのはちょっと珍しいパターン、たいていは「名前呼び」への変化で友情の深まりを表現するのが定石ですし。それにしても5万席を2秒で完売とは売れ方も凄いけど、処理する予約システムも凄いと思う(笑
会議終了後は美月さんに呼ばれて地獄の特訓へ。その道中を見ていた三人娘のやり取り、月影先生から「地獄の特訓」と聞かされて「楽しそう! らぶゆ~です!」「えーっ!」の流れは笑った。何でもかんでもらぶゆ~!なおとめも大概ですが、それにいちいち反応する蘭がいい味出しまくり。スルーして特訓メニューを予想するあおいと対照的です。
というわけでジャージに着替えてトレーニングルームのトランポリンにて「キュートフラッシュ」のポーズ練習、つまりアイカツのスペシャルアピールは実際に空中を飛んでいるという事だろうか。さすがトップアイドルは不安定な状態でもしっかりポーズを決め、一方いちごはバランスを崩してあらららら! 編入試験で発動したいちごのアピールは単にマグレとの事でしたが相応のポテンシャルが無ければそのマグレすら起きない訳で、美月コーチはそのポテンシャルを判った上で打率十割を課しました。自由自在にアピールを出せてこそプロのアイドルと。
「でも私はまだ新人で、美月さんみたいにはとても…」
「それでいいの?」
ステージが楽しい、ずっとここにいたい。いちごが編入試験でアピールを出せた原動力はアイドルとして大切な事で、よく言われますが「自分が楽しめなければ他人を楽しませられない」って事に通じるのでしょう。しかしプロとしては自分が楽しいだけではダメで常にその先を見なければならない。見に来てくれる観客に出来る限り楽しんでもらうためにはどんな心構えでステージに向かうべきか? それこそスペシャルアピールの原動力になるのでしょう。などなどのヒントを口にする直前に月影さんが迎えに来てタイムアップ、すると美月さんはニッコリ微笑んでそのまま去ってしまいました。まるで「答えは自分で見つけなさい」と言わんばかりに。
いちごへのコーチのテイで「ドレスアピール」「タイプスペシャルアピール」「ブランドスペシャルアピール」「プレミアムスペシャルアピール」などなどスペシャルアピールについて説明というかカード販促、スペシャルアピールがぼちぼち出始めたらまとめでも作ろうかな。
「まず、オムライス食べな」
時間を忘れて夜遅くまで個人練習のいちごを迎えに行くあおい、寮に戻ると特大オムライスにいちご絵を描くおとめ、そして蘭の名言と、今回は脇役の三人にカットチェンジごとのチョイ出番を含めてきちんと見せ場を作りキャラ描写をサボらない辺り作品愛を感じます。
「みんなにライブを楽しんでもらいたい!」
巨大プロジェクトに携わるたくさんの大人たちに囲まれていっぱいいっぱいの精神状態にて美月さんの大きさを目の当たりにすればさすがのいちごも自分の事だけで精一杯、これまで何度も描かれてきた「ファンに向き合う気持ち」を忘れかけ、パフォーマンスが劣る事も「新人だから」と自分に言い訳していた。しかし美月さんファンクラブ掲示板の声を読んだいちごは改めて大切な事を思い出して気合い上げ上げ! ううむ。言いたい事は判るけれどちょっとインスタント? と思いきやこの一連はまだ前振りでした。
というわけで本番前日のリハーサルへ。揃いの衣装はエンジェリーシュガーのバレンタインスタイルコーデ…美月さんがエンジェリーシュガー着てる! テクスチャ拘りまくりの上に肩のレース表現も凄いため衣装全体の質感がえらい事になっています。リボンハートのストッキングも良い感じ。曲は「アイドル活動!」とこれまた意外でしたがいちごとのデュオのリハーサルと考えればさもありなん。関係無いけどこの曲はフルバージョンを聴きすぎたせいか番組中のショートバージョンがもの凄い違和感(笑
CGの大幅改修はもちろん「アイドル活動!」にも反映されており、顔のかわいさやダンス表現のブラッシュアップ、さらに言えば以前は二人モードだと背中合わせの二分割画面だった映像がきちんと並んだステージングに進化していました。ただずっと並んでいるとダンスがシンクロしすぎてちょっと不自然さを感じたり難しい所です。
さて注目のスペシャルアピールは美月さんが「キュートフラッシュ」「エンジェルアロー」「エンジェルアローデュオ」ときっちり3回発動させ、しかしいちごは「エンジェルアローデュオ」1回しか出せず…映像的にはエンジェルアローが2回だったのでいまいちありがたみが無かったかも(笑。またアピール自体が短く、曲途中で唐突に始まって唐突に終わるため気分的な盛り上がりに欠ける感じ。というかどうしてもシャイニングラブキューピットを思い出してしまう。
スペシャルアピールを1回しか出せなかったいちごはしょんぼり、ところがスタッフたちは「新人なのによく頑張ったね」と褒めてくれる…これは今のいちごにとって褒め言葉になりません。苦笑い気味の複雑な表情から再びしょんぼり、そのモヤモヤを吹っ切るように駆け出す一連はいちごの胸中を窺わせ――
「悔しいんです! 明日のライブ、楽しみにしている人をがっかりさせちゃう…」
「きっと、明日は3回出せる」
出来ない悔しさ、お客さんをがっかりさせてしまう悔しさ。その悔しさを知っているから前に進めるという美月さんのお言葉はじつに王道スポ根しておりました。「悔しさを明日へのバネに」という古来から数限りなく作られてきたであろうベタで泥臭いネタを美月さんに落とし込んでくるとはさすが判ってらっしゃる。熱い! ここは見せ場だけに作画も気合い入りまくり、堪えきれずに涙を浮かべて悔しさを吐き出す表情描写は素晴らしい。
美月さんの語りを聞いて思わず手を取りエンジン再始動のいちご。考えるより先に身体が動き、「凄い!」とストレートで素直な感情表現もいちごらしくて良し良し、一方美月さんはそんないちごから「天性のスター」を感じ取って今回の締め。いい感じに盛り上がって次回の本番ステージが楽しみです。
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