2008-07-07(Mon)
コードギアス 反逆のルルーシュR2 #13 過去からの刺客
「俺はもう失いたくないんだ。何一つ失いたくない」
ギアスによって運命を翻弄され続け、しかし想いを貫いた少女の最期。
公認カップルとなったルルーシュとの進展模様を冷やかされて照れるシャーリー。そんな所へヴィレッタが現れてさらに冷やかされ。「照れるな、お前がルルーシュに惚れている事は皆知っている」、しかし組んだ腕を震わせながらヴィレッタはこう続けた。
「好きなんだろ? 私を撃つくらいに」
偽りの仮面は落ち、そこには軍服姿のヴィレッタが立っている。突如豹変したヴィレッタを前にして狼狽するシャーリーは思わず逃げ出し、しかし学園内ですれ違う生徒は全員偽りの仮面を着けシャーリーを冷めた目で見据えていた。追い詰められたシャーリーは最後の望みとルルーシュに助けを求めるけれど振り返ったルルーシュの顔にも偽りの仮面、そして仮面が落ちたルルーシュの正体は…
「そう、ルルはゼロで、お父さんの仇なんだ…」
ジェレミアによってギアスを破壊されたシャーリーは2度のギアスによって書き換えられる以前の記憶が蘇っていた。今まで過ごした楽しく平穏な日々は偽りの儚き世界であり、目覚まし時計によって叩き起こされるように夢から覚めたシャーリーは辛い現実、「自分を取り巻くすべての嘘」に直面することになります。
「よくも私を撃ってくれたな」
今回からOP、EDが変更。映像を見た限りではシュナイゼル殿下とニーナがかなりクローズアップされているようで、これは今後の展開に2人が大きく絡むことを示唆しているのでしょうか。今まで何度となく存在をチラ付かせてきたニーナ開発の最終兵器が発動する日が来るのか? そしてブリタニアとの戦いで避けて通れない相手であるシュナイゼル殿下、やたら真っ黒な表情で描かれているところを見ると今までの本編で見せていた理知的な第二皇子の顔はあくまで表向きの彼であることがわかります。それはそうとして、
バージョンアップされた紅蓮可翔式が気になるところ。飛翔滑走翼の変更に加えて右腕の輻射波動ユニットも変わってる? これを駆るのはもちろんカレンなのでしょうけどその時の立ち位置は騎士団のエースなのかそれともブリタニアに寝返っての姿なのか?
どんどん重くなるであろう本編と裏腹に笑顔全開なレギュラーキャラたち。残り1クールとなってこのキャラたちのこんな笑顔を見られる回は来るのだろうか?
そんな中でオレンジを見るヴィレッタの表情が素敵すぎです。そんなに嫌ってやるな(笑
「どうしてナナちゃんが総督なの?」
「何が嘘で何が本当なの?」
シャーリーはギアスキャンセラーによって過去の記憶が蘇ってしまったわけですがそれはそうとしてでは「ギアス期間の記憶」はどうなっているのでしょう? 通常の記憶喪失モノだと過去の記憶が戻ると引き換えに記憶喪失期間中の記憶はリセットされてしまうパターンが多いのですが今回はどうやら記憶が並行しているようで、そのことによりシャーリーの精神状態は混乱の極みであります。
そしてもちろんナナリーのことも思い出していました。ギアス効果中の記憶も残っているのでナナリーが総督に就任したことは知っているはずなのですが、就任当時は「ナナちゃん」の記憶が消されていたため特に違和感もなく、しかし記憶が戻った今でもシャーリーは「ナナリーが皇女であること」は知らなかったのでこのような混乱が生じているのでしょう(知ってたっけ?)。
シャーリーは現状の確認を行おうとイケブクロにてヤンキースザクと待ち合わせ。一方ルルーシュは同じイケブクロにて列車に仕込んだ「何かの装置」を確認し、その帰り道にて偶然2人と鉢合わせ。期せずして起こった微妙な3ショットで租界との境界に立ちました。ここで見せる3人の胸中が関係のややこしさ、ギリギリの綱渡り感を表現していましたね。
その頃学園はルルーシュを探しに一人現れたジェレミアの襲撃騒ぎ。極めて冷徹にルルーシュを求めるジェレミア、すると咲世子さんが飛び出して迎撃戦闘の開始であります。先週見せた過剰な運動能力を遺憾なく発揮してジェレミアを殺る気まんまん。ロングスカートを翻しての絶対領域はかーなーりセクシーでありますがそんなことを言ってる場合ではありませんね(笑
「ぼくも伯父として誇りに思うよ」
単身でギアス嚮団へ乗り込んだコーネリア皇女殿下はバトレーから詳細を聞き出そうと、すると突如現れたV.V.。間髪入れずに投げたナイフはV.V.の額を貫きますが不死身の彼には効かず、立ち上がるやいなや不敵な表情でありがたきお褒めのお言葉を皇女殿下へ。まさかV.V.は本当に「伯父」なのか? 今までの流れから推測するに「V.V.はマリアンヌの兄」、つまりマリアンヌの旦那であるシャルルは「弟」ということ?
さらにV.V.は「神を殺す」ことの意義を皇女殿下へ伝えます。「人々を争わせるような神なら殺してしまおう」、今まで何度か言われてきた「神を殺す」という表現の目的が明らかになりました。シャルルの行状からして「神を殺して自らが神となる」のが目的かと思っていましたがそうではなく「人々の争いを止めさせるため」に神を殺すと。争いによる不幸をこれ以上生じさせたくない、そう思わせる何かが過去のシャルルに起こっていた?
一方の学園ではジェレミアvs咲世子さんの戦闘が続いていました。機械人間を相手に苦戦する咲世子さんでしたがそこへロロが到着、ギアスを発動してジェレミアの動きを止めますがギアスキャンセラーが自動起動、動きを取り戻したジェレミアは咲世子さんを一斬、さらにロロを押さえ付け篭絡を責めます。なるほど今まで何度か「ロロのギアスは機械には効かない」とされていましたがそれもすべて今回への伏線でありましたか!
「ルルーシュはイケブクロにいる」
ジェレミアがロロを押さえ付けている所へヴィレッタが現れルルーシュの居場所を教えてしまいました。さらに「私を解放してくれ」と。後からするとこれは時間稼ぎ&ジェレミア挟み撃ちの誘導だったわけですが窮地にてそんなセリフを聞いてしまったロロはヴィレッタの裏切りと判断。これも何度か伏線が出ていましたがロロはヴィレッタに対してあまり良い感情は抱いていないらしく、そんな所でこの「裏切り」を感じたときの表情ったらまさに鬼のようでした。いや、ロロにとってはヴィレッタに限らず「僕と兄さんの間を裂こうとする者は…」なのでしょう。嚮団を裏切ってまでルルーシュに付いたロロにとってはルルーシュとの絆が全てに優先するのです。このところルルーシュはロロに対し「優しい兄」として接しているわけですが明らかにこれは演技、ロロもまた「偽りの仮面」に翻弄されている存在なのですね。
駅ビル屋上の租界境界にて3人。会話を進めるうちにシャーリーはルルーシュ&スザクの本心すら疑い始め、すると偽りの仮面が落ち踏み潰すイメージが浮かんで取り乱してしまいます。
「嘘吐き! みんな偽者のくせに!」
その勢いで飛び降りてしまったシャーリーでしたがルルーシュによって腕を掴まれ、さらにスザクが2人を支える。スザクすげえ腕力、普通は1人でも落ちるよ(笑
「離して!」
「ダメだ! 離さない!」
あくまで拒否をするシャーリーに対しルルーシュは心の叫びをぶつけます。「俺はもう失いたくない」、その真直ぐな思いをシャーリーは受け止めて我に返り、あとはスザクの馬鹿力で引き上げられてどうにか落着。
「前にもこんなことあったよね?」
落ち着いたシャーリーは昔の話(ゼロ仮面を被ったアーサーを追って屋根から落ちそうになったエピソード)をしてルルーシュ&スザクも苦笑い。しかしちょっと待って。シャーリーが「他人ごっこ以前のルルーシュ」を覚えていることにルルーシュともあろう者が気付かなかったのか? それはつまり「かけたギアスが無効」になっていることの表れであるはず。ここでルルーシュがギアス解除に気付いていればひょっとしたらシャーリーの不幸は防げていたかもしれませんね。
咲世子さん復活早すぎワロタ(笑
というわけでイケブクロへ急行するロロ&咲世子さんでしたがその頃既にジェレミアはルルーシュを求めて邁進中でありました。そして高みから見下ろすルルーシュを視認したジェレミア、迷うことなく一直線にルルーシュの元へ。
「私はルルが好き。スザクくんは?」
記憶復活について話すのかと思ったらシャーリーはスザクに対しこんな質問をします。偽りの仮面に囲まれた中での「光」を見つけたいのでしょうか、しかしスザクはこう答えます。
「好きだった」
その理由は「許せない」と。ルルーシュのギアスに翻弄されてイレブン虐殺の汚名を被った挙句に殺されたユフィ。愛する者の受けた仕打ちを考えれば許せないのも無理はありません。しかしシャーリーは、
「許せないことなんてないよ。それはきっとスザクくんが許さないだけ。許したくないの」
ゼロ(ルルーシュ)によって父親を殺されたシャーリー。しかしルルーシュの孤独を知り、たった一人で戦い続けているルルーシュの辛さに気付いた彼女は「許したくない」という思いを氷解させたのでしょう。
「私はもうとっくに許したわ」
一方の中華連邦。総合ステータス40ポイントの玉城が会議中の扇に「ゼロから緊急連絡」と耳打ち。さっそく扇が連絡を入れると声の主はヴィレッタ、いや千草でありました。驚く扇。こりゃまたややこしいことが起きそうな。
えらいことになっている駅ビルから避難させるはずが「ルルーシュを助けなきゃ」と保護を振り切って戦地へ飛び込むシャーリー。ああもうやめて…。
駅構内にてルルーシュvsジェレミアがついに対峙。咲世子さんですら敵わなかった戦闘能力を持つジェレミアを目の前にしても相変わらず「オレンジ」呼ばわりで不敵な態度を見せるルルーシュ、その根拠はサクラダイト封じの「ゲフィオン・ディスターバー」でした。列車に仕込まれたゲフィオン・ディスターバーによって動きを封じられたジェレミアは血涙を流しながらルルーシュに対し「皇子でありながらブリタニアを、皇帝を敵に回す理由」を問う。するとルルーシュは「母を見殺しにし妹の目と脚を奪った過去」のためと。
若きジェレミアはマリアンヌ襲撃の現場に初任務として参加していた。しかし襲撃から守りきれずマリアンヌ様を亡くしてしまったジェレミアは忠義を果たすために「純血派」を結成し…という経歴を知ったルルーシュは表情を変えます。
「私の主君はV.V.ではなくマリアンヌ様、これで思い残すことは…」
ジェレミアの真意を理解したルルーシュはゲフィオン・ディスターバーを停止。亡きマリアンヌへの忠義を「マリアンヌ仇討ちのためゼロとなったルルーシュ」への忠義に継いで主君と成す。「貴公の忠義はまだ終わっていないはず。そうだろう?」との問いに対し「イエス ユア マジェスティ」と答えた瞬間は見ていて身震いがしました。オレンジなのに(笑
ルルーシュからの呼び方が「オレンジ」から「ジェレミア・ゴットバルト卿」に変わったのが印象的でした。この一瞬のためにさんざんオレンジ呼ばわりさせていたのだなあ。
そしてついに衝撃のラストシーン。ここはもうくどくどと書くこともないでしょう。ルルーシュを探しに駅ビルへ侵入したシャーリーはロロと対面し、ご存知の結果となってしまいました。
「答えてロロ、あなたはルルが好き?」
問われた時に一瞬映るロケット。これは兄への思い、唯一の拠り所という表現でしょうけれどもそういえばこのロケットの中は未だに明らかにされていません。中がルルーシュの写真であったなら特に隠す必要も無いわけで、それはつまり「ルルーシュではない」ことの証左でもあります。果たしてそこには誰の写真があるのでしょうね。
「妹のナナちゃんだって一緒に!」
再びロケットが映り、次の瞬間に偽りの仮面が落ち、ロロのギアスが発動します。その後直接表現の無いまま変わり果てた姿のシャーリーとルルーシュが最後の対面、「死ぬな」と何度もギアスをかけますが銃創からの出血は止まらず…。
何度記憶をいじられてもその度にルルーシュを好きになったシャーリー。偽りの記憶に翻弄されながらもその一途な想いは真実だった。「想いは世界を変えられる」、ギアスによって捻じ曲げられた世界でもシャーリーの想いは貫かれたのです。思えば1期から気の毒な役回りばかりのシャーリー、日常パートの癒しキャラとして貴重な存在の彼女を失うのは非常にココロが痛い。合掌。
さて決定的瞬間があえて描かれずに最期を迎えてしまったわけですが、はたしてシャーリーを撃った犯人は誰なのでしょう? 状況的にはロロが本命でしょうけれどもそれではあまりに直球すぎて捻りがありません。ロロがギアスを発動したところまでは確定なのでロロ以外が撃ったとすれば「ギアス発動現場を見られたら困る相手」が突如乱入→格闘の末に発砲→シャーリーに当たってしまい絶命というのが無理の無い流れ? シャーリーが最期まで「○○に撃たれた」と言わなかったことも気になります。彼女の心理として「ルルーシュの仲間を敵役にしたくない」と考えるでしょうから、ここで名前(所属)を言わないということは逆説的にルルーシュの仲間、ロロ以外であのタイミングで現場に来られる人物は誰ぞや?と考えると約1名しか浮かびませんがはたして?
ギアスキャンセラーで無効化された後は再びルルーシュのギアスをかけられることが確定しました。とは言っても再ギアスに意味がありそうなのはカレンとスザクくらい? まあ現在のルルーシュとしてはこの2人を相手にギアスでどうこうしようとは考えないかもですが…。
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ギアスによって運命を翻弄され続け、しかし想いを貫いた少女の最期。
公認カップルとなったルルーシュとの進展模様を冷やかされて照れるシャーリー。そんな所へヴィレッタが現れてさらに冷やかされ。「照れるな、お前がルルーシュに惚れている事は皆知っている」、しかし組んだ腕を震わせながらヴィレッタはこう続けた。
「好きなんだろ? 私を撃つくらいに」
偽りの仮面は落ち、そこには軍服姿のヴィレッタが立っている。突如豹変したヴィレッタを前にして狼狽するシャーリーは思わず逃げ出し、しかし学園内ですれ違う生徒は全員偽りの仮面を着けシャーリーを冷めた目で見据えていた。追い詰められたシャーリーは最後の望みとルルーシュに助けを求めるけれど振り返ったルルーシュの顔にも偽りの仮面、そして仮面が落ちたルルーシュの正体は…
「そう、ルルはゼロで、お父さんの仇なんだ…」
ジェレミアによってギアスを破壊されたシャーリーは2度のギアスによって書き換えられる以前の記憶が蘇っていた。今まで過ごした楽しく平穏な日々は偽りの儚き世界であり、目覚まし時計によって叩き起こされるように夢から覚めたシャーリーは辛い現実、「自分を取り巻くすべての嘘」に直面することになります。
「よくも私を撃ってくれたな」
今回からOP、EDが変更。映像を見た限りではシュナイゼル殿下とニーナがかなりクローズアップされているようで、これは今後の展開に2人が大きく絡むことを示唆しているのでしょうか。今まで何度となく存在をチラ付かせてきたニーナ開発の最終兵器が発動する日が来るのか? そしてブリタニアとの戦いで避けて通れない相手であるシュナイゼル殿下、やたら真っ黒な表情で描かれているところを見ると今までの本編で見せていた理知的な第二皇子の顔はあくまで表向きの彼であることがわかります。それはそうとして、
バージョンアップされた紅蓮可翔式が気になるところ。飛翔滑走翼の変更に加えて右腕の輻射波動ユニットも変わってる? これを駆るのはもちろんカレンなのでしょうけどその時の立ち位置は騎士団のエースなのかそれともブリタニアに寝返っての姿なのか?
どんどん重くなるであろう本編と裏腹に笑顔全開なレギュラーキャラたち。残り1クールとなってこのキャラたちのこんな笑顔を見られる回は来るのだろうか?
そんな中でオレンジを見るヴィレッタの表情が素敵すぎです。そんなに嫌ってやるな(笑
「どうしてナナちゃんが総督なの?」
「何が嘘で何が本当なの?」
シャーリーはギアスキャンセラーによって過去の記憶が蘇ってしまったわけですがそれはそうとしてでは「ギアス期間の記憶」はどうなっているのでしょう? 通常の記憶喪失モノだと過去の記憶が戻ると引き換えに記憶喪失期間中の記憶はリセットされてしまうパターンが多いのですが今回はどうやら記憶が並行しているようで、そのことによりシャーリーの精神状態は混乱の極みであります。
そしてもちろんナナリーのことも思い出していました。ギアス効果中の記憶も残っているのでナナリーが総督に就任したことは知っているはずなのですが、就任当時は「ナナちゃん」の記憶が消されていたため特に違和感もなく、しかし記憶が戻った今でもシャーリーは「ナナリーが皇女であること」は知らなかったのでこのような混乱が生じているのでしょう(知ってたっけ?)。
シャーリーは現状の確認を行おうとイケブクロにてヤンキースザクと待ち合わせ。一方ルルーシュは同じイケブクロにて列車に仕込んだ「何かの装置」を確認し、その帰り道にて偶然2人と鉢合わせ。期せずして起こった微妙な3ショットで租界との境界に立ちました。ここで見せる3人の胸中が関係のややこしさ、ギリギリの綱渡り感を表現していましたね。
その頃学園はルルーシュを探しに一人現れたジェレミアの襲撃騒ぎ。極めて冷徹にルルーシュを求めるジェレミア、すると咲世子さんが飛び出して迎撃戦闘の開始であります。先週見せた過剰な運動能力を遺憾なく発揮してジェレミアを殺る気まんまん。ロングスカートを翻しての絶対領域はかーなーりセクシーでありますがそんなことを言ってる場合ではありませんね(笑
「ぼくも伯父として誇りに思うよ」
単身でギアス嚮団へ乗り込んだコーネリア皇女殿下はバトレーから詳細を聞き出そうと、すると突如現れたV.V.。間髪入れずに投げたナイフはV.V.の額を貫きますが不死身の彼には効かず、立ち上がるやいなや不敵な表情でありがたきお褒めのお言葉を皇女殿下へ。まさかV.V.は本当に「伯父」なのか? 今までの流れから推測するに「V.V.はマリアンヌの兄」、つまりマリアンヌの旦那であるシャルルは「弟」ということ?
さらにV.V.は「神を殺す」ことの意義を皇女殿下へ伝えます。「人々を争わせるような神なら殺してしまおう」、今まで何度か言われてきた「神を殺す」という表現の目的が明らかになりました。シャルルの行状からして「神を殺して自らが神となる」のが目的かと思っていましたがそうではなく「人々の争いを止めさせるため」に神を殺すと。争いによる不幸をこれ以上生じさせたくない、そう思わせる何かが過去のシャルルに起こっていた?
一方の学園ではジェレミアvs咲世子さんの戦闘が続いていました。機械人間を相手に苦戦する咲世子さんでしたがそこへロロが到着、ギアスを発動してジェレミアの動きを止めますがギアスキャンセラーが自動起動、動きを取り戻したジェレミアは咲世子さんを一斬、さらにロロを押さえ付け篭絡を責めます。なるほど今まで何度か「ロロのギアスは機械には効かない」とされていましたがそれもすべて今回への伏線でありましたか!
「ルルーシュはイケブクロにいる」
ジェレミアがロロを押さえ付けている所へヴィレッタが現れルルーシュの居場所を教えてしまいました。さらに「私を解放してくれ」と。後からするとこれは時間稼ぎ&ジェレミア挟み撃ちの誘導だったわけですが窮地にてそんなセリフを聞いてしまったロロはヴィレッタの裏切りと判断。これも何度か伏線が出ていましたがロロはヴィレッタに対してあまり良い感情は抱いていないらしく、そんな所でこの「裏切り」を感じたときの表情ったらまさに鬼のようでした。いや、ロロにとってはヴィレッタに限らず「僕と兄さんの間を裂こうとする者は…」なのでしょう。嚮団を裏切ってまでルルーシュに付いたロロにとってはルルーシュとの絆が全てに優先するのです。このところルルーシュはロロに対し「優しい兄」として接しているわけですが明らかにこれは演技、ロロもまた「偽りの仮面」に翻弄されている存在なのですね。
駅ビル屋上の租界境界にて3人。会話を進めるうちにシャーリーはルルーシュ&スザクの本心すら疑い始め、すると偽りの仮面が落ち踏み潰すイメージが浮かんで取り乱してしまいます。
「嘘吐き! みんな偽者のくせに!」
その勢いで飛び降りてしまったシャーリーでしたがルルーシュによって腕を掴まれ、さらにスザクが2人を支える。スザクすげえ腕力、普通は1人でも落ちるよ(笑
「離して!」
「ダメだ! 離さない!」
あくまで拒否をするシャーリーに対しルルーシュは心の叫びをぶつけます。「俺はもう失いたくない」、その真直ぐな思いをシャーリーは受け止めて我に返り、あとはスザクの馬鹿力で引き上げられてどうにか落着。
「前にもこんなことあったよね?」
落ち着いたシャーリーは昔の話(ゼロ仮面を被ったアーサーを追って屋根から落ちそうになったエピソード)をしてルルーシュ&スザクも苦笑い。しかしちょっと待って。シャーリーが「他人ごっこ以前のルルーシュ」を覚えていることにルルーシュともあろう者が気付かなかったのか? それはつまり「かけたギアスが無効」になっていることの表れであるはず。ここでルルーシュがギアス解除に気付いていればひょっとしたらシャーリーの不幸は防げていたかもしれませんね。
咲世子さん復活早すぎワロタ(笑
というわけでイケブクロへ急行するロロ&咲世子さんでしたがその頃既にジェレミアはルルーシュを求めて邁進中でありました。そして高みから見下ろすルルーシュを視認したジェレミア、迷うことなく一直線にルルーシュの元へ。
「私はルルが好き。スザクくんは?」
記憶復活について話すのかと思ったらシャーリーはスザクに対しこんな質問をします。偽りの仮面に囲まれた中での「光」を見つけたいのでしょうか、しかしスザクはこう答えます。
「好きだった」
その理由は「許せない」と。ルルーシュのギアスに翻弄されてイレブン虐殺の汚名を被った挙句に殺されたユフィ。愛する者の受けた仕打ちを考えれば許せないのも無理はありません。しかしシャーリーは、
「許せないことなんてないよ。それはきっとスザクくんが許さないだけ。許したくないの」
ゼロ(ルルーシュ)によって父親を殺されたシャーリー。しかしルルーシュの孤独を知り、たった一人で戦い続けているルルーシュの辛さに気付いた彼女は「許したくない」という思いを氷解させたのでしょう。
「私はもうとっくに許したわ」
一方の中華連邦。総合ステータス40ポイントの玉城が会議中の扇に「ゼロから緊急連絡」と耳打ち。さっそく扇が連絡を入れると声の主はヴィレッタ、いや千草でありました。驚く扇。こりゃまたややこしいことが起きそうな。
えらいことになっている駅ビルから避難させるはずが「ルルーシュを助けなきゃ」と保護を振り切って戦地へ飛び込むシャーリー。ああもうやめて…。
駅構内にてルルーシュvsジェレミアがついに対峙。咲世子さんですら敵わなかった戦闘能力を持つジェレミアを目の前にしても相変わらず「オレンジ」呼ばわりで不敵な態度を見せるルルーシュ、その根拠はサクラダイト封じの「ゲフィオン・ディスターバー」でした。列車に仕込まれたゲフィオン・ディスターバーによって動きを封じられたジェレミアは血涙を流しながらルルーシュに対し「皇子でありながらブリタニアを、皇帝を敵に回す理由」を問う。するとルルーシュは「母を見殺しにし妹の目と脚を奪った過去」のためと。
若きジェレミアはマリアンヌ襲撃の現場に初任務として参加していた。しかし襲撃から守りきれずマリアンヌ様を亡くしてしまったジェレミアは忠義を果たすために「純血派」を結成し…という経歴を知ったルルーシュは表情を変えます。
「私の主君はV.V.ではなくマリアンヌ様、これで思い残すことは…」
ジェレミアの真意を理解したルルーシュはゲフィオン・ディスターバーを停止。亡きマリアンヌへの忠義を「マリアンヌ仇討ちのためゼロとなったルルーシュ」への忠義に継いで主君と成す。「貴公の忠義はまだ終わっていないはず。そうだろう?」との問いに対し「イエス ユア マジェスティ」と答えた瞬間は見ていて身震いがしました。オレンジなのに(笑
ルルーシュからの呼び方が「オレンジ」から「ジェレミア・ゴットバルト卿」に変わったのが印象的でした。この一瞬のためにさんざんオレンジ呼ばわりさせていたのだなあ。
そしてついに衝撃のラストシーン。ここはもうくどくどと書くこともないでしょう。ルルーシュを探しに駅ビルへ侵入したシャーリーはロロと対面し、ご存知の結果となってしまいました。
「答えてロロ、あなたはルルが好き?」
問われた時に一瞬映るロケット。これは兄への思い、唯一の拠り所という表現でしょうけれどもそういえばこのロケットの中は未だに明らかにされていません。中がルルーシュの写真であったなら特に隠す必要も無いわけで、それはつまり「ルルーシュではない」ことの証左でもあります。果たしてそこには誰の写真があるのでしょうね。
「妹のナナちゃんだって一緒に!」
再びロケットが映り、次の瞬間に偽りの仮面が落ち、ロロのギアスが発動します。その後直接表現の無いまま変わり果てた姿のシャーリーとルルーシュが最後の対面、「死ぬな」と何度もギアスをかけますが銃創からの出血は止まらず…。
何度記憶をいじられてもその度にルルーシュを好きになったシャーリー。偽りの記憶に翻弄されながらもその一途な想いは真実だった。「想いは世界を変えられる」、ギアスによって捻じ曲げられた世界でもシャーリーの想いは貫かれたのです。思えば1期から気の毒な役回りばかりのシャーリー、日常パートの癒しキャラとして貴重な存在の彼女を失うのは非常にココロが痛い。合掌。
さて決定的瞬間があえて描かれずに最期を迎えてしまったわけですが、はたしてシャーリーを撃った犯人は誰なのでしょう? 状況的にはロロが本命でしょうけれどもそれではあまりに直球すぎて捻りがありません。ロロがギアスを発動したところまでは確定なのでロロ以外が撃ったとすれば「ギアス発動現場を見られたら困る相手」が突如乱入→格闘の末に発砲→シャーリーに当たってしまい絶命というのが無理の無い流れ? シャーリーが最期まで「○○に撃たれた」と言わなかったことも気になります。彼女の心理として「ルルーシュの仲間を敵役にしたくない」と考えるでしょうから、ここで名前(所属)を言わないということは逆説的にルルーシュの仲間、ロロ以外であのタイミングで現場に来られる人物は誰ぞや?と考えると約1名しか浮かびませんがはたして?
ギアスキャンセラーで無効化された後は再びルルーシュのギアスをかけられることが確定しました。とは言っても再ギアスに意味がありそうなのはカレンとスザクくらい? まあ現在のルルーシュとしてはこの2人を相手にギアスでどうこうしようとは考えないかもですが…。
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