LTEネットワークのセキュリティーリスク
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デモ環境
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盗聴用のボードコンピューター
盗聴用のボードコンピューター
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 LTEのネットワークで盗聴のリスクがある――。そう語るのはフィンランドNokia Networks社の技術者だ。2015年10月9日に開催された同社の日本法人ノキアソリューションズ&ネットワークスが開催したプライベートイベント「Experience Day 2015」で明らかにした。

 LTEのネットワークは無線区間は強固な暗号があり、鍵が露呈しない限り復号されない。しかし、eNodeBと呼ばれる基地局の背後の有線ネットワークは暗号化されていない場合があるという。「どこの事業者なのかやどの場所がそうだとは公表できないが、日本国内において移動通信網を構成する機器間の相互認証や通信の暗号化を施していない移動通信事業者があり、危険な状態にある」(技術者)という。

 「現在、スモールセル化が進んでおり、ビル内など手に届く場所に低出力の基地局が置かれることがある。有線ネットワークにはEthernetが使われており、その上を流れるのはIP(Internet Protocol)なので、一般的なツールでの盗聴が可能だ」(技術者)。