NANDフラッシュ・メモリ市場の売上高シェア(2008年4月〜6月,iSuppli社の推定)
NANDフラッシュ・メモリ市場の売上高シェア(2008年4月〜6月,iSuppli社の推定)
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メモリ・カードの米国市場の売上高シェア(2008年4月〜6月,iSuppli社の推定)
メモリ・カードの米国市場の売上高シェア(2008年4月〜6月,iSuppli社の推定)
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 調査会社の米iSuppli Corp.は,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.による米SanDisk Corp.買収提案に揺れるNANDフラッシュ・メモリ市場とメモリ・カードの米国市場の動向をまとめた(Tech-On!関連記事1同2同3同4)。iSuppli社の調査によれば,Samsung社は2008年4月~6月期のNANDフラッシュ市場でシェア42.3%を獲得した。売上高の前年同期比の伸びは2.9%と業界平均の10.4%を下回ったものの,事業規模で2位以下を大きく引き離している。2位は東芝でシェアが27.5%,売り上げ成長率は11.7%である。

 また,iSuppli社は,NANDフラッシュ事業で4月~6月期に利益を確保できたのはSamsung社だけだったとみている。メーカー間の競争の激化と,NANDフラッシュを採用する最終製品市場の停滞で,年初からNANDフラッシュ市場は低迷が続いている。iSuppli社は2008年のNANDフラッシュの世界売上高は2007年比で最大9%程度の増加,悪くすれば3%程度の減少になると予測した。

 一方,米国のメモリ・カード市場はSanDisk社の独壇場である。2008年4月~6月期の市場シェアは1月~3月期の33.8%を上回る35.8%に達した。ソニーや米PNY Technologies, Inc.など2位以下のメーカーの市場シェアは各社1ケタにとどまっている。