◆映画『1922』の作品情報
【原題】1922
【監督・脚本】ザック・ヒルディッチ
【原作】スティーヴン・キング
【出演】トーマス・ジェーン、モリー・パーカー、ニール・マクドノー他
【配給】Netflix
【公開】2017年
【上映時間】102分
【製作国】アメリカ
【ジャンル】スリラー、サスペンス、ミステリー、ホラー
【視聴ツール】Netflix、吹替
◆はじめに
原作：スティーヴン・キング～76歳。モダン・ホラーの開拓者にして第一人者とされている。
出演：
トーマス・ジェーン～54歳。『ミスト』『ザ・プレデター』他多数。
ニール・マクドノー～57歳。『REDリターンズ』他多数。
◆あらすじ
とあるホテルの一室、初老の男性、ウィルフレット・ジェームズ（トーマス・ジェーン）は自分の罪を日記に記します。
1922年、ウィルフレットはアメリカ・ネブラスカ州の田舎町でトウモロコシ農家を営んでいました。彼は今の生活に満足し、土地を息子に残してやりたいと考えていました。
しかし、彼の農地の大部分は妻のアルレット（モリー・パーカー）が相続した土地で、所有権はアルレットにあったのだった。ウィルフレットの思いとは裏腹に、彼女は田舎町に退屈しており、土地を売って都会に住みたいと考えていました。
彼の息子であるヘンリー（ディラン・シュミット）も今の生活を気に入っており、都会に引っ越したくないのです。
それでもアルレットは一歩も引かず、法廷で争い、最終的に離婚捨とまで言い出したのでした。
それでも了承できなかったウィルフレットは、法廷で戦うことを決意。次第にアルレットへの憎しみが溢れて行きます。
そんな中、ヘンリーは隣人のシャノン（ケイトリン・バーナード）に恋し始めていたのです。それを知ったウィルフレットは、ヘンリーにある計画を提案します。
ある日の夕食、一家揃って食事をしていると、ヘンリーはアルレットに土地売却を止めるよう頼みます。アルレットは激怒しヘンリーを殴打。土地を売りヘンリーと都会で引っ越すことは決まっていると伝え、ヘンリーの気持ちを聞こうともしません。
翌日、ウィルフレットはヘンリーと共に都会に移り住むことを了承すると嘘を伝えます。
家族が一つになったと喜んだアルレットは酒に酔い、ヘンリーがシャノンに対し奥手であることを馬鹿にします。ヘンリーは傷つき、その場を後にしたのです。
泥酔したアルレットを寝かしつけるとウィルフレットは、シャノンを馬鹿にされ激怒したヘンリーと共謀し、アルレットを殺害します。
激しく抵抗されるも計画を遂行した二人は、この殺人は仕方なかったと自分に言い聞かせるのです。
母屋の隣にある井戸に死体を遺棄すると、二人は家に残った血を洗い、証拠隠滅を図ります。
家にあるアルレットの服や荷物を井戸に捨て、彼女が出て行ったというアリバイをでっち上げたのです。
翌日、ウィルフレットが何事もなかったかのように畑仕事に取り掛かっていると、とある人物が家を訪ねます。
彼はアンドリュー・レスター（ボブ・フレイザー）と名乗ります。
アンドリューは家畜産業を展開するファリントン社の弁護士でした。彼は土地の売却に関して、交渉するためアルレットと話したいと告げます。ウィルフレットはアルレットが失踪したと告げますが、アンドリューはこれを疑います。アンドリューを強引に説得して帰らせたウィルフレットは、死体を隠した井戸を埋めました。
証拠隠滅が終わると、事情を疑ったアンドリューが通報したため、ジョーンズ保安官（ブライアン・ダーシー・ジェームズ）が家を訪ねて来ます。流石に断れなかったウィルフレットは保安官を家に入れますが、アリバイがあったため何とか保安官を説得することに成功しました。
夏の収穫が終わり、ほとぼりが冷めてきた頃、ヘンリーがシャノンを妊娠させます。シャノンの父親が家を訪ねてくると、彼はシャノンを養護施設に入れるため、その費用の半分を請求するのです。
翌日、ウィルフレッドが銀行に融資の相談を持ちかけ、家に帰るとヘンリーの姿が見当たりません。ヘンリーはシャノンと駆け落ちしたのです。
一人ぼっちになってしまったウィルフレットは、罪の意識に苛まれ始めます。
季節は冬になります。作業中にネズミに手を噛まれ負傷したウィルフレットは、精神を病み初めており、生活もままならなくなっていました。幻覚や幻聴などに苦しめられる彼は、傷を放置していたため左手を切断することを余儀なくされます。
一方、駆け落ちしたシャノンとヘンリーは、日銭を稼ぐため強盗を繰り返しており、警察から指名手配されていました。ある日、強盗の失敗が原因でシャノンが撃たれ負傷。何とか逃切ったものの、シャノンが死んでしまいます。彼女なしでは生きていけないと悟ったヘンリーも自殺してしまうのでした。
ウィルフレットはヘンリーの死体を引き取るため、葬儀屋に出向きます。彼の葬式では参列者は誰もいません。家族を失ったウィルフレットは、シャノンの父親に土地を売ろうとするが断られます。
彼は仕方なくファリントン社に土地を売却し、街に移り住むことになりました。
売却した資金を酒に費やし、何もかも失ったウィルフレットは日記を書き終え、罪の意識から自殺するのです。
◆所見
この手の作品は好きな筈ですが、今一つ入りきれませんでした。グロイのはグロイですが、今一、女性が死ぬシーンは呆気ない。
その癖、その呪いめいた魂ずっと残像を残し続けます。しつこすぎですね。
評価点 80点
お薦め度 78点
2017年 102分 アメリカ製作
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