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【映画】『THE WITCH/魔女 -増殖-』(2022年)シン・シア演じる少女の圧倒的なパワーに困惑!土偶含めた人間をはるかに超える動きを見せる者達は少女一人と対峙する! | ネタバレあらすじと感想

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◆映画『THE WITCH/魔女 -増殖-』の作品情報

【英題】The Witch : Part2, the other one

【監督・脚本】パク・フンジョン

【出演】シン・シア、パク・ウンビン、ソ・ウンス、チン・グ他

【配給】ネクスト・エンターテインメント・ワールド、ツイン

【公開】2022年

【上映時間】137分

【製作国】韓国

【関係作品】The Witch 魔女

【ジャンル】SFアクションホラー

【視聴スール】U-NEXT、吹替

◆はじめに

オカルトと思いきや、SFチックな不死身女子の物語でした。しかも、男の子と女の子の淡い愛情感情も絡んでいます。
前作をかなり前に観たのですが、あらすじは微塵も頭になく、初めて観るような感じではありました。それにしても、前作はそんなに気にならなかったのですが、本作は面白かったと言い切れます。
韓国でも一日目の興行収入が凄かったらしく、公開11日目で200万人を突破したとのこと。昨年までで、興行収入が約2,300万ドル。2023年の韓国映画で6番目に高い興行収入だったと言うことです。

◆あらすじ

遥か昔、春。社員旅行に向かう一台のバスが工場の跡地のような場所にたどり着きます。目的地と違う場所に着いたことにバスに乗っている人々は困惑の表情を浮かべます。
前の方に座っていた男性数人が突如立ち上がり、ガスマスクをつけてバスの中にガスを撒きます。そして逃げようとした人々を容赦なく殴りかかります。
そこかた連れ出された一人の女性。女性が目を覚ますと、病室のようなところに横たわり、そばにペク総括(チョ・ミンス)が座っていました。テレビからはバスの墜落事故のニュースが流れています。
目を覚ました女性はお腹の中に子供がいると言うと、ペク総括とそこにやってきたドクター・ペク(チョ・ミンス)は、「そうよ、女の子。これから妹ができ、さらにまた兄弟が増えていく。私たちがそうさせる」と言います。
何の話だかわからない女性にドクター・ペクは、「自分が何者か忘れたの?それともわからないフリ?」と言います。そうして魔女プロジェクトは始まったのでした……。
現代。魔女プロジェクトの重要施設・アーク(箱庭)が何者かによって襲撃されます。血まみれの中に横たわる死体たち。襲撃者が立ち去った後で一人の少女(シン・シア)が血まみれの姿で一人施設の外に出ていきます。
外は一面の雪景色、少女が一歩一歩踏みしめるたびに赤い足跡がついていきます。
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森を抜け、少女は道路の上で立ち尽くします。
そこに猛スピードで一台の車がクラクションを鳴らしてやってきますが、少女は立ち尽くしたまま動こうとせず、車はハンドルを切り、間一髪で少女の真横を通り抜けていきます。
しばらくしてブレーキを踏んで車は少女の横まで戻ってきます。運転手は「危ないだろ」と声をかけますが少女は一言も話そうとしません。車にいた男たちは少女を車にのせ色々話しかけますが、少女は無視したままです。
後部座席に縛られた状態で座っていたギョンヒ(パク・ウンビン)は、「その子は関係ないから降ろしてあげな」と叫びます。男たちはうるさいとギョンヒの言葉を聞こうともせず、「お前を埋めるのに誰かに見られたらまずいだろ」と言います。
こんな短期間で何も見ているわけがないとギョンヒは言いますが、今まで黙っていた少女が車のナンバーと車に記載されていた住所を言葉にします。異常な記憶力に男たちは驚き、血まみれの少女を見て、精神病院かどこかからきたのではないかと怪しみます。
何者だと詰め寄り少女の顔や髪をつかむ男たちに少女はただ「離せよ」と言います。笑って相手にしていなかった男たちですが、一瞬にして車のドアごと外に投げ飛ばされます。一瞬の出来事に周りの皆は何が起きたのか理解できずにいます。
少女が信じられないような脅威的なパワーの持ち主で大の大人をいとも簡単に吹き飛ばしたのです。車は森に突っ込み、ギョンヒは縛られていたため放り出されずに助かりました。
助かったギョンヒは少女がとどめを刺そうとしているところを制し、男の携帯から救急車に連絡をします。そしてその場を立ち去ろうとしましたが、少女を放っておけず、一緒に行こうとその手を取ります。
少女はただ驚いた顔をして繋がれた手、そしてギョンヒのことを見つめ、黙ってついて行きます。ギョンヒは叔父に連絡をとり迎えにきてもらい、少女の傷の手当てを頼みます。
叔父が手当てをしていると突如少女の背中にあったはずの弾痕が消え、酒を飲みすぎて幻覚を見たのかと目を白黒させます。しかし、それは少女の脅威的な治癒力によるものでした。
何か事情がありそうで、警察に通報するのは気が引けるとギョンヒは少女が回復するまで自分の家に匿うことにしました。
ギョンヒは、父の死後アメリカから帰国し、弟のデギル(ソン・ユビン)と牧場を経営しながら生活しています。しかし、地元を牛耳っているヤクザのヨンドゥ(チン・グ)に土地を売り渡すよう脅迫されています。
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ヨンドゥは、リゾート開発のためギョンヒの土地が何としても欲しいのです。仲間が半殺しにされたヨンドゥは部下を大勢連れてギョンヒの家にやってきます。
ギョンヒは父が猟に使っていた銃を構え牽制しますが、人を撃ったことなどないだろうと見くびられ部下らに取り押さえられてしまいます。デギルもやってきますが、部下らには到底敵いません。
その時、屋根の上に少女が降り立ちヨンドゥらを見下ろしています。少女はそのまま屋根から飛び降りるとヨンドゥの部下らを圧倒的な強さで薙ぎ倒していきます。ヨンドゥに近づく少女をまたしてもギョンヒが止めます。
「もう十分だから、私は大丈夫」そう言うとギョンヒはヨンドゥに「しっかりして」と鼓舞し、二度とこないでと制し、部下らを早く病院に連れて行くように言います。
ギョンヒはデギルと交流し、少女は人間らしい心に触れていきます。
組織の海外支部で働く元アーク出身のチョ・ヒョン隊長(ソ・ウンス)は、ペク総括に呼び出され10年ぶりに韓国に帰国します。ペク総括は、抜け出した少女が完全体に近く、薬に依存しているジャユン(パク・ダミ)とは比べ物にならない危険な存在だから見つけ出して始末してほしいと言います。
チェはこれで借りは返したことにと言い立ち去ります。そんなチェの元に、チェのかつての上司であり、現在はアークの責任者であるチャン(イ・ジョンソク)がやってきます。
組織の内部の問題だから手を引くようにというチャンに対しチェは、組織のゴタゴタには関わる気がないが、任務の邪魔をするなら容赦しないと言い捨てます。
その頃、別の組織も少女の行方を追っていました。それは、少女がいたアークを襲撃し、少女にも銃を向けた土偶たちでした。土偶たちはかつてジャユンが上海ラボに襲撃した際に逃げ出した研究体たちでした。
少女を殺しそこねた土偶たちは今度こそ少女を殺すつもりでした。情報提供を求めていたところに接触してきたのはヨンドゥでした。ヨンドゥの会社に乗り込んだ土偶たちは容赦なく人々を殺しヨンドゥに少女の居場所を言うよう強要します。
命が惜しいヨンドゥは土偶らと取引して少女の居場所を教えるとともに、薬を打ち超人になる能力を手にしました。そして部下を引き連れて再びギョンヒの家に向かいます。
同じく少女の居場所を突き止めたチェは、民間人を巻き込むわけにはいかないとギョンヒに接触し、少女に気づかれないように弟を連れて家から出るように言います。姉弟が外に出たら家ごと少女を吹き飛ばす計画でいました。
ギョンヒはどうしても少女に嘘をつくことができず、少女に逃げてと告げ、少女は危険が迫っていることを勘付きます。そこにタイミングが悪くチェと部下が待機しているところに土偶らとヨンドゥらもやってきます。
少女に向かって爆撃を放ったのを確認するとチェと部下は家に向かい少女の姿を探すもその姿はなく、生体反応もありません。土偶らはチェの部下に容赦おそいかかり壮絶な戦いを繰り広げるも、サイキックの能力が圧倒的に違うチェの部下からは土偶たちの力に圧倒され殺されていきます。
ヨンドゥは、騒動に乗じて銃を撃ち放ち、ギョンヒを殺してしまいます。亡くなった姉を抱き抱えるデギルに対しても殺そうとし、咄嗟にチェが庇いますが、間に合わずデギルも命を落としてしまいます。
チェは怒りヨンドゥに掴み掛かり殺そうとしますが、土偶たちが容赦なく襲いかかります。必死に食らいつくチェと部下でしたが、力の差は圧倒的です。チェが倒れ込んだところに土偶らの一人の死体を引きずった少女が現れます。
土偶らの存在を無視し、倒れたギョンヒとデギルを見つめ蒼然とした表情で少女は自分の胸をおさえます。感情を知らない少女はなぜ胸が痛むのかわかっていません。
少女を殺そうと土偶らが襲いかかりますが、土偶らは誰一人として少女に太刀打ちできません。哀しみが少女を覚醒させ、圧倒的なサイキック能力は全てを凌駕してしまいます。
一瞬で捻り潰し、残りの一人にとどめを刺そうとしたところに車から一人の女性が降り立ちました。それは何と姿を消していたジャユンでした。
手負のジャユンは、少女に太刀打ちできるほど回復していなかったので、土偶らを使っていて少女を探していた、なぜなら少女は自分の妹だから、と言います。
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アークを襲撃した際何も抵抗しなかった少女に本当に妹なのかと思ったものの、逃げ出した姿を見て頭の中で妹だと感じたといい、一緒に母親に会いに行こうと言います。
少女は答えず胸をおさえながらギョンヒとデギルを見つめます。「もしかして痛むの?」とジャユンは言い、薬を取り出しどちらか一人を助けることはできるが、人間として死ぬほうが幸せかもしれないとも言います。
黙っている少女にジャユンは背後から薬をうち、少女を気絶させ車に乗せるとどこかに消えていきます。
ジャユンが消えてしばらく経つとチェと部下がのろのろと起き上がります。2人は死んだふりをしていたのでした。そしてチェはチャンに電話をかけますが、その電話の呼び鈴は背後から聞こえてきます。
チャンも現場にやってきていたのでした。事情が変わったから協力してくれとチェは言い、チャンはどこへ行くかは見当がついていると答えます。
その頃、パク総括もジャユンと少女を迎え撃つべく準備を始めようとしていました。

◆所見

まだ続きます。120%以上です。面白いから良いですが、最初から次回作用に準備をするのもどうかと言う感じもします。恐らく、本作の出来を観ると、続編を作りたくなったか…。






評価点   94点
お薦め度  95点


2022年  137分  韓国製作

 
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