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【映画】『フェーズ6』(2009年)致死率100%の感染症で人類はこの上ない死者が出る!生き延びようとする者に未来はあるのか? | ネタバレあらすじと感想

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🔷映画『フェーズ6』の作品情報

【原題】Carriers

【監督・脚本】アレックス・パストール、ダビ・パストール

【製作】レイ・アンジェリク、アンソニー・ブレグマン

【出演】ルー・テイラー・プッチ、クリス・パイン、パイパー・ペラーポほか

【公開】2009年

【上映時間】85分

【製作国】アメリカ

【ジャンル】サスペンス

【視聴ツール】Netflix、吹替

🔷はじめに

「フェーズ6」という表題は、WHOが決めた「最高度感染警戒レベル」のことです。致死率100%と言う最高レベルの最悪な病気で、うつったら絶対死に至るものです。

そんな感染病が世にはびこったら、絶対人類はいなくなると思います。

本作品で出てくるブライアンは、何やかんや言いながら、置いてあったお酒のラッパ飲みをしたり、絶対生存できないと思いました。

🔷あらすじ

数年前、地球を恐ろしい感染症が襲いました。なんと致死率100%を誇るその病によって、多くの人類が亡くなりました。そんな中、4人の人物が車を走らせていました。ブライアン(クリス・パイン)とダニー(ルー・テイラー・プッチ)の兄弟、そして、ブライアンの彼女のボビー(パイパー・ペラーボ)、ダニーの同級生のケイト(エミリー・ヴァンキャンプ)です。

そんな中、旅を続ける彼らの前に一台の車がガス欠で止まっていました。外に出て助けを求めるフランク(クリストファー・メローニ)という男と、車内にいる娘ジョディ(キーナン・シプカ)。しかし、ジョディはマスクを着用しており、さらにそのマスクには血が付着していました。そのことからジョディが例のウイルスの感染者であることに気がついた4人は、フランクの要請を無視して慌ててその場から立ち去りました。

しかし、さらに車を走らせたところで4人の乗る車が故障してしまいます。仕方なく4人はフランクの車へと戻り、車を奪おうとします。
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彼らの予想通りジョディは感染者であり、フランクはそんな娘を連れ、この近くにある緊急対策センターが開発したというワクチンを手に入れようとしていました。
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フランクの話を聞いた一行は、2人をその場所へと連れて行く代わりに車を手に入れることができました。自分達が感染しないためにも、念入りに車内を消毒する4人。そして、自分達が乗るスペースとフランク達が乗るスペースの間にバリケードを作った4人は、車を走らせました。

途中いくつもの危険な目にあいながらも、とうとう4人はセンターへと到着しました。しかし、見渡せどそこに人影は見えません。ボビーとジョディを車内に残し、残りのメンバーは辺りの捜索に出ました。
そして、とうとうセンターで働く医師を見つけた一行。しかし、医師はちょうど絶望から自殺を図ろうとしているところでした。 彼らはワクチンを開発したものの、そのワクチンは結果的に3日しか効力を発揮しなかったのです。一方、車内に残った二人は話を弾ませていました。そんな中、ジョディが急に苦しみ始め、ボビーは思わずバリケードを取ってしまいます。そして、その最中ボビーはジョディの体液を浴びてしまいます。

その後、ブライアン達が車内に戻ってくるものの、ボビーはそのことを打ち明けられずにいました。自分は感染していない、と必死に言い聞かせるボビー。そして、約束通りセンターまで連れてきてもらったフランクとジョディは、車から降りるとそのまま立ち去っていきました。

しばらく車を走らせた4人はとあるホテルを見つけました。そこに泊まろうと考えた一行はホテルに足を踏み込むものの、突如防護服を着た人物達が現れ、ブライアン達を襲ったのです。彼らは先にこの場所をアジトにしており、ブライアン達が感染者ではないかと疑ったのでした。

そして、彼らはケイトとボビーに服を脱げと命じたのです。渋々とその命令に従う二人。すると、ボビーの胸辺りの皮膚が変色していたのです。それは、ボビーが感染者であることを示すサインでした。4人は直ちにホテルから叩き出されます。そして、ブライアンはそんなボビーを車から降ろすと、彼女を残して立ち去ってしまうのでした。
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重い沈黙が走る車内。そして、車のガソリンがいよいよ危なくなってしまいます。すると、ブライアンが衝撃の行動に出ます。なんと、ブライアンは銃を取り出すと、近くの車に乗っていた人物を撃ち殺したのです。しかし、相手も銃を所持しており、ブライアンは足を撃たれてしまいます。

いくら自分達が生き残るためとはいえ、他人を殺すことに納得のいかなかったダニー。そんなダニーに、「偽善者ぶるな」と怒ったブライアンは喧嘩になってしまいます。しかし、そんな最中衝撃の事実が明らかになります。なんと、ブライアンもまた、感染していたのです。
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ケイトとダニーはブライアンが寝ている間にそっとその場を立ち去ろうとしますが、ブライアンに勘付かれてしまいます。そして、対峙するブライアンとダニー、ケイトの3人。最終的にダニーは苦渋の末ブライアンを撃ち殺しました。遺体を火葬した二人は、ボビーとブライアンの二人を失ってしまったことを悲しみながらも、海へと向かうことにしました。

🔷所見

本作品が制作された頃は、未だ「コロナが流行する」と言うのは全く知らなかった時期です。こう言う感染症で人々が逃げ惑う映画はかなり有りますが、その中の人殆どは自分の身の安全ばかり気にして他の命を顧みないものばかりで、「またこんなになっちゃって」などと思ってしまいますが、本作品にしても、人は自分がしたいことしかしないと言うような傲慢かつ無法地帯と化した世界で生きるようになってしまいまいます。これって、今になったら思うのは、警鐘を鳴らしてくれていると言うことだと思います。

今から思うと、コロナ禍って、「失われた3年」とも言えるような何もしないし何もできませんでした。今は、人流、物流とも未だ100%では無いにしても、行動規制はないので、やっと人間らしい生活が送れます。学生さんは、青春の一コマがスッポリ無い状態だったと思いますので、可哀想だったと痛切に思います。

本作品のようなものが、その後の視聴者に教えてくれるのは、「こうなったらダメだよ」とか「人って弱い存在だからこんなになっても許してあげないとね」とかそうした極限状態にいる人間って脆くてまた、醜いものと言うことも教えてくれています。





評価点   82点
お薦め度  84点


2008年  85分  アメリカ製作

 
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