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日本のいちばん長い日

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役所広司の出演映画には秀作が多いとつくづく思います。
この作品もそうです。
役所広司以外にも多数有名な役者さんが出ていますが、うまく
機能していたと思います。

鈴木首相の存在すら僕は知りませんでした。何とも情けない。
逆に、知らない役者さんも随分出ていて、総勢何名出ているんだ
と言うくらい。

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役所広司と、松坂桃李の映画か!と言うくらい、若い将校役の
松坂桃李の存在が目立ちました。
こんなドラマチックな一日が現実に有ったなんてと思える位、
人の混乱下での心の動きや行動が迫って来ました。
そして、この作品のような混乱があったのにも関わらず、僕等が
聞いたことのある天皇の放送が有ったとは。

それと、日本人の中に、この作品で出て来たような熱い心と言うか、
日本国家を崇拝する魂が有ったのには、何か同調できる部分は多少
有る。産まれた時から動乱下で、戦争の中で育って、教育を受けて、
軍に入ったら、松坂桃李のような考え方の将校が仕上がるのは、
日本人として分かるような気もして、悲しいかな、それが国民性でも
あるでしょうし、この1945年以降の高度成長を成し遂げるだけの
エネルギーにもなっていたと考えると、この作品で人たちが持って
いた魂、日本人としてと言うところで、どうしても、「そうだろうな」
と妥協してしまうところは有ります。

だって、日本人ですから、と言うような感情。「大和魂」と言う言葉が
未だに残り続けるのは、否定しない気持ちがこの言葉が表しているから
だと思います。

体制に反逆するのは悪い事だと知りながら、それを分かって、行動は
起こさなければ、日本人として恥ずべき事と言う考え方。
これは、外人には分からないだろうと思うし、僕も、そう考えると言う
事は、日本人で有るのを誇りに思っているからに違いないし、それを
否定する気持ちもないです。

最近の若者は、軟弱になっていると言うのは感じます。ただ、どこか
に、最近の若い人にも大和魂が有ると信じたいし、信じています。
大和魂と言うか、日本人としての誇りと言った方がより的を得ている
かも知れません。
こう言う過去を振り返る時間は中々無かったので、今一度、この作品
で、色んなことを考えさせられました。観て良かった!

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評価点   85点
お薦め度 87点

2015年  157分  日本製作

 
 
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