新・私的AKB48論(その17)
今回のお題は、「指原莉乃について」
「BUBKA」に言わせれば、“日本アイドル史上、唯一無二の存在”(笑)ということになる指原莉乃は、キャラが立っているメンバーが多いAKBにおいても、頭一つ抜け出した存在と言えるでしょう。指原に関しては、突っ込みどころが多すぎるのですが(笑)、とりあえず経歴から行きますか。指原の特殊性は、まず本人が本質的に“ロリ系アイドルヲタ”だということに起因します。当時キュート最年少の萩原舞のファンだった指原はコンサートに行って、ハッピを着て、ボードプレイ(大きなボードに「私の妹になって」とか書いて振り回しながら応援する)をしたり、ミックスを打ったり(ヲタ芸とかさせると、超上手いです)しながらファン活動を行っていました。当時のエピソードとしては、草創期でまだコンサートにお客さんが入らなかった頃のAKBのコンサートを見に行った指原が、終了後にハイタッチをしてもらったのが、現在チームBですぐそばで踊っている平嶋夏海や浦野一美だったとのこと。歴史を感じますねえ。その指原が試しにAKBに履歴書を送ったらそのままアイドルになれちゃったというのは、ある意味現代の奇跡とも言える出来事だったわけです。
そんな指原がAKBに入団したからといって本来の趣味が収まるわけも無いわけで(笑)、現在でも普通に本屋でCHU-BOU(中学生の水着グラビア満載のロリ系アイドル雑誌)を立ち読みしたり、池袋の乙女ストリートで同人誌を買い漁ったり、NHK教育に出演している小学生アイドル「まいんちゃん」のファンを公言したりと、まさにやりたい放題(笑)。同じチームBに所属しているロリキャラの多田愛佳にはセクハラしまくりとのことで、新しく入団してきた若い研究生にもお菓子とか上げて手なずけている模様。…指原にとっては、(美少女達の側に居られるという意味で)アイドルという職業はまさに天職なのでしょうし、ある意味AKBライフを最もエンジョイしているメンバーと言えるかもしれません。
そんな指原なので、アイドルヲタが何を考えているかなどということは手に取るように判るわけで、(本質的に頭の回転が速いこともあり)AKB屈指のトークのエキスパートとして名を上げてきました。また自己アピール能力も抜群で、CSの「AKB48プラス10」という番組では、中盤からの途中参加にも関わらず一瞬にしてレギュラーに収まると、勝手にプラス10アイドルを名乗って皆勤賞、その挙句番組の企画会議にまで参加して自分で番組をプロデュースまでしてしまうという、まさにAKB以外では有り得ない人材と言えます(当時まだ16歳ですよ?)。そんな指原なので出世も早く、(菊地彩香の後釜とはいえ)研究生出身者としては最速でユニット曲のセンターを射止めると、次のセットリストでもユニット曲のセンターを手に入れ、恐らくAKB全体でも5本の指に入る出世株となりました。
MCでの傍若無人な発言も指原の特徴の一つで、(自分よりも3歳も年上の大学生に)「そこの女子大生、どう思う?」、(本当は多田愛佳のことが好きじゃないんじゃないかと疑われて)「お前ら、ふざけんなよ!」などの受け答え(ある意味、マジすか学園のヲタは、指原の性格そのままと言えるかも知れません)。一見すると非常に強気な性格に見えるのですが、実は猛烈に“へたれ”なため、言い返されると黙って涙ぐむしかないという、どう言って良いのか判らない性格をしています(どうでも良いけど、指原といい宮崎美穂といい、“へたれ”な奴に限って普段の言動が強気なのは何故なんだろう)。まあこういうギャップが面白いんだけどね(笑)。指原の“へたれ”を決定付けたのは、地上波「週刊AKB」の中での、2回連続バンジージャンプ失敗のエピソードでしょう。2回目に至っては、指原一人のために番組丸一本を使って特訓までした挙句、結局飛べませんでしたというオチに、メンバーも視聴者も呆然としたものです(その後の公演で、だいぶメンバーに苛められたようです)。
本来根性を至上の美徳とするAKBの場合、指原のようなタイプはどう考えても出世コースには乗れない筈なのですが、そこはそれ、“日本アイドル史上、唯一無二の存在”ということで(笑)。研究生達には「目標は、指原さんのポジションです」とか言われていながら、ほぼ全てのメンバー達から舐められまくっている指原は、恐ろしく微妙なバランスの上に乗った存在と言えるでしょう。まあ代わりになる人材が現れることは無さそうなので、いつまで経っても“オンリーワン”なのでしょうが。AKB総選挙では、本人も驚く27位のボロ負けで、楽屋に帰ってから大泣き(まあ指原らしい負けっぷりです)。その後テレビに出演する機会は激減しましたが、それでも週刊プレイボーイに『コンビニおでん評論家』を名乗って評論記事を載せたり、コンティニューにラブプラスのレビューを掲載したりと、他のメンバーとは一線を画した活動を続けています。
ここまでキャラが立ってしまうと、もはや他のメンバーとの出世争いなどとは無縁な気もするのですが(完全にシードでしょう)、移籍先のプロダクションが未だ見つからないということは、必ずしも全てが上手く行っているというわけでもないようです。まあいずれ頭角を現してくるのは間違いないですが(まだ17歳という年齢で次世代のエースを狙っていけるポジションだということも、ある意味驚異です)。マジすか学園に関しては、最初は何故チームホルモンのリーダーが北原里英じゃないのかなと思ったんだけど、チームホルモン自体が第一話で前田敦子にボコボコにされて“へたれ”チームになってしまったんで、リーダーは指原で適役だったんだと、すぐ納得しました(笑)。あと撮影中に監督に「演技は下手糞だけど、逃げる演技とびびる演技は最高!」と言われたのというのも指原らしいですよね(笑)。…なんか指原に関しては全然言い足りない気がするんだけど、まあ今回はこんなもんで(爆)
指原莉乃に与えられた命題は「へたれでも、AKBの中で出世して、皆に尊敬されるようになれるのか」というところですかね。
(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)
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コメント
さっしーは最高だーーーー
投稿: つき奈 | 2010.02.03 00:29
最初は全く気にしてませんでしたが、最近さっしー気になります。
私服のダサさなんて最高です。
次は、峰岸の批評もお願いします
投稿: 強き者 | 2010.02.03 01:37
指原も選抜の常連になることを期待したいですね?
次は渡辺麻友の批評についてお願いします。
次世代のAKBのエースになれるのか、など
投稿: ぱっピー | 2010.02.03 02:52
いつも皆様、ありがとうございます( ̄▽ ̄)
>次は渡辺麻友の批評についてお願いします。
渡辺麻友については、「教えて☆渡り廊下走り隊!」できちんとしたものを書く予定です。
>次は、峰岸の批評もお願いします
その時に、一緒に書けるかな(*^-^)
投稿: 少年王3号 | 2010.02.03 23:03
こんにちわ、楽しく読まして頂きました。
さっしーのダンスが凄い好きです(って変ですかね)
目線の取り方とか、ビートの感じ方とか。
投稿: h | 2010.04.18 16:43
今の時点で読み返しても・・・・すばらしい論ですね^ ^
>AKB屈指のトークのエキスパート
>キャラが立っているメンバーが多いAKBにおいても、頭一つ抜け出した存在
>代わりになる人材が現れることは無さそうなので、いつまで経っても“オンリーワン”
3年以上前の話なのに、まったく現在と矛盾が無い。
投稿: あっき | 2013.07.28 16:11