« 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その11) | トップページ | 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その13) »

私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その12)

今回のお題は、「2013年度AKB48選抜総選挙総括(1/3)」

第一章:「初代チームBの時代がついにやってきたこと」

 

 俺にとっても、一つの時代が終わったのだと思う。恐らく共感してくれる人はファン全体の1%もいない気もするんだけど(笑)、苦節8年、ついに初代チームBが48Gの頂点に立った事をここに宣言したいと思います。

 

1位:指原莉乃

3位:渡辺麻友

4位:柏木由紀

34位:片山陽加

43位:多田愛佳

51位:菊地あやか

62位:平嶋夏海

 

・・・思えば永い日々でした(泣)。初代チームBは初代K信者の本城零次やスクランブルエッグ岡田編集長には散々いじめられて、メモリスト氏にも初代チームBのパフォーマンスレベルの低さを再三指摘され続けてきたわけですが(←これは結構妥当だったけどね)、筆者はB4thの指原のMCを見ながらいつも、「ハイコンテクストエンタテインメントの本質は、お前らの言っている所にあるわけじゃない!」と常々思い続けてきたわけで、それもあってこのブログを書き続けてきたという事もあるんですよね。もちろん総選挙の最終順位は石油王の機嫌次第という所もあるんで、指原が一位になるという保証はどこに無かったんだけど、テレビで識者を名乗っている連中や占い師やらが「指原は必ず失速して順位を大きく落とす」とか言っているのを見て、どいつもこいつも目が節穴の奴ばっかりだなとは思っていましたね。

 

第二章「指原のどこが優れていたのか」

 

 彼女の天才に関しては様々な角度から何回も書いてきたのですが、今回はもう一つ別の角度から、彼女の勝因を述べてみたいと思います。まず「キャラ」というのは定期的に更新する必要があるものだという事を何回か書いてきたのですが、実際に「キャラ」の更新をきちんと行ってきたメンバーは皆無と言って良いでしょう。初期の指原は「アイドル好きキャラ」からキャリアをスタートさせたわけですが、これにはライバルも非常に多くて(例:小嶋陽菜)今一つキャラを建て切れなかったわけで、劇的に状況が変わるのは「オタ芸キャラ」という唯一無二のキャラを確立してからでした。その後バンジージャンプ失敗から「へたれキャラ」にシフトチェンジ、その後「ブログの女王」時代を経て、例のスキャンダル以降「HKT48の伝道師」として現在に至っているわけですが、並行して48Gで指原莉乃が唯一持っているキャラとして「ヒールキャラ」があると思うんですよ。ハイコンテクストというのは格闘技の世界で言えばプロレスの事なんだけど、プロレスの世界にはベビーフェイス(=善玉)とヒール(=悪玉)の2種類のキャラ設定があります。基本的には全てのレスラーがベビーフェイスになりたがるわけですが、ストーリー構成上どうしてもヒールは必要です。そしてヒールが嫌われ者というのは基本的には正解なんだけど、上手くやればヒールだって人気者になれるわけで、ブッチャー・シン・ハンセン・アンドレといったヒールレスラー達は、ある意味ベビーフェイスよりも遥かに大きな人気を得ていました。もう一つヒールレスラーには非常に有利なギミックの組み立て方があって、それは「リングの上では悪人だけど、リングを降りれば実はとても善人」というメタフィクショナルなものです。これはある意味最強なんですよ。だって“悪い事”をすれば「そういうふうに演じているだけなんだよ」と言って貰えるし、“良い事”をすれば「やっぱり良い人だったんだ」と言って貰えるわけですから、正に無敵の存在です。指原はスキャンダルを経て開き直り、全てはHKTのための滅私奉公というスタンスを確立したことによって、ほぼこの域に達したのだと考えます。逆に峯岸みなみはナチュラルボーンヒールでありながら、自分がベビーフェイスになる事以外は絶対に受け入れられない人なので(ヒールは絶対に泣き言を言ってはいけないので、その観点からも峯岸みなみにヒールは不可能)、「何を言っても好意的に解釈して貰える」という域までは恐らく絶対に辿り着けないと考えます(峯岸本人的には「自分は運悪く酷い目にあったかわいそうな善人」という設定なんだと思う)。面白いプロレスには腕の良いヒールが必要不可欠なんだけど、48Gにはきちんと成立しているヒールが指原一人しかいない(←松村香織とか小笠原茉由あたりは結構がんばってる方かな?。でも泣き言言っちゃうからなあ)。指原の一人勝ちは当然かな、という気がします。

 

第三章「峯岸ファウンデーション炸裂」

 

 筆者の想定したほどでは無いんだけど、峯岸みなみと関わった一期生と三期生(柏木由紀の事)はほぼ全員が確実に順位を落としました。やはり「峯岸ファウンデーション」の影響はあると思うんですよ(※世代交代にとっては非常に望ましい事です)。

 

柏木由紀 (3位→4位) <検索ランキング暴落>

篠田麻里子(5位→5位) <卒業>

高橋みなみ(6位→8位) <神7転落>)

小嶋陽菜 (7位→9位) <神7転落>)

板野友美 (8位→11位)<卒業>

 

ノースリーブスの二人は峯岸みなみと頻繁に行動を共にする機会が多かったという事も含めて、順位が落ちるのはやむを得ないでしょうね(本当は速報の順位が低かったので、ファンが危機感を持って順位が大きく上がるのが当然だったと思うんだけど)。板野友美はピース写真をアップした張本人なので、(本当は卒業を控えているので順位が上がる可能性が高かった筈なんだけど)これまた順位が落ちるのは妥当(←河西智美の影響もあるんで合わせ技でダメージがでかかった)。篠田麻里子だけはピース写真に一緒に写った以外はほとんど峯岸みなみと接点が無かったんで、それほど大きなダメージを受けなかったと考えるべきでしょう。ただ卒業を決心する過程で、峯岸みなみとの事を高橋みなみのように握手会でファンに説教されて嫌になったという事が、もしかしたらあったかもしれません(篠田麻里子が板野友美に卒業の相談をしなかったというのは、本来身内の集まりであるはずの“峯岸みなみを慰める会”のピース写真を、板野友美が勝手にネットにアップしてしまったせいではないでしょうか。このピース写真のせいで篠田麻里子が受けたイメージダウンは深刻な物があると思うんで、「こんな写真をネットにアップする奴なんか信用出来るか!」という気持ちは物凄く理解出来るんだけど)。柏木由紀に関しては、握手会の女王と呼ばれるだけあって劇場版に投票権が付いた事のメリットを最も多く受ける筈だったメンバーの一人だと思うんだけど、流石に峯岸みなみとの合コンのダメージがでかすぎて、得票数の伸び率は予想外に小さなものに留まりました(順位も落ちたしね~)。柏木由紀の検索ランキングの暴落を見ても、興味を持ってくれている人の数やファンの総数は確実に減っている印象です。逆に次世代である筈の渡辺麻友もまた、この「峯岸みなみ丸刈り事件」が無ければ総選挙に向けて尾木からもう少しはまともな選挙支援を受けられた可能性が極めて高く、その意味では渡辺麻友もまた「峯岸みなみ丸刈り事件」の最大の被害者の一人と言えるでしょう(この娘も報われないよね~)。・・・とまあいう感じで「峯岸ファウンデーション」は世代交代にプラスの効果だけではなくマイナスの効果ももたらしたんで(※姉妹Gはダメージを受けなかったので全体的に順位を上げた)、筆者が言っていたほどには絶大な効果は及ぼせなかったんだけど、でもまあ<<無かったよりは>>世代交代は多少は進んだんじゃないですかね。

 

 もう一つ深刻なのは、AKB自体の圏内人数と得票数の姉妹Gに対する比率が、前回までの総選挙と比べて著しく低下している事です(握手会の参加人数もAKBだけボロボロで姉妹Gは確実に増加しているんだから、当然と言えば当然なんだけど)。これも今回のシリーズで述べている事ですが、やっぱりAKBの「峯岸丸刈り事件」から連なるモラルハザードによるファンの人数と意欲の低下は深刻だと思うんですよ。ファンの中にすら「メンバーや運営がスキャンダルをシカトで誤魔化すのが最善」とか言い出す訳の判らない人が現れる位なんで、このまま行けばグループの根幹に関わるような巨大スキャンダルに見舞われる可能性も、十分にあると思うんですよ。もちろん姉妹Gさえ道連れにしないでくれれば、AKBだけが勝手に倒れてくれる分には筆者的には特に問題無いんだけど、多分そうも言っていられないと思うんだよね。筆者的には、とにかく普通の倫理観の持ち主にも、もう一度AKBに希望が持てるようにモラルリテラシーをしっかり立て直して欲しいと言うのが痛切な願いなんだけどねー(湯浅支配人体制では、まあ無理だと思うけど)。

 

続く

(この文章の内容は、筆者の個人的な見解であり、他の如何なる個人・団体とも一切関係ありません。また文責は全て筆者個人にあります。何卒ご了承ください)

|

« 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その11) | トップページ | 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その13) »

芸能・アイドル」カテゴリの記事

コメント

高橋みなみさんの「私はメンバーじゃなくスタッフになっていた」という言葉は、峯岸さんのことがかなり念頭にあったのではと思っています。
スタッフとしてなら峯岸さんを切らねばならない。
メンバーとして立つというのは峯岸さんの味方になるという意味ではなかったでしょうか。

私は世代交代推進派ですので、初期のメンバーにはそろそろ卒業していただきたいです。

投稿: | 2013.06.12 23:16

すみません。名前書き忘れました。
上のコメントはARD50です。

投稿: ARD50 | 2013.06.12 23:18

峯岸にはそんな影響力がないと思うけど

実際指原の胡散臭い票数以外
去年のTOP3はそのままだし
ピース写真も人間的に間違ったことやったわけじゃない

ただオリメンと柏木に消えてほしいだけでしょう?

投稿: そら | 2013.06.13 08:28

こういうそらとかの投稿見れば分かるよね
そこらへんのヲタって完全に他メンを見下してるというか自分たちさえよければいい
みたいな考えの奴が多い
相手よりも下になると票数が胡散臭いとか不正だとかなんの根拠もない事ばかり
そうやって的確な分析もしなければなんで負けたのかすら考えない
ただひたすら相手を誹謗中傷し陰謀論を撒き散らす
そういうやつらがAKBをダメにしていってるってのにも気づいてない
去年と比べてAKBからのランクインが激減してる事がそれを証明してる
主さんが書いてる事はある種的確であるしちゃんとした所のデータも使ってるのに
そういう事すら知らないんだもんな
本当あきれるよ

投稿: あおい | 2013.06.13 19:35

峯岸の一件がなければ、SKEの珠理奈と怜奈は、今年も小嶋、高橋にはやはり勝てなかったのでしょうか?

投稿: | 2013.06.13 20:38

根拠ならいくらでもアルヨ
中華砲9000票
大分商店街フル動員
トータルで2万票は行くだろう

それに太田プロ砲
こういう記事まで書いて「AKB1位独占 太田プロの育成法」
指原の1位にしらけるヲタは決して少なくない
これは事実だ

投稿: そら | 2013.06.13 23:33

そらさん、中華砲は少なくとも上位メンは全員ありますよ
2位は渡辺麻友で約5000票
百度の掲示板や中国のファンと連絡をとっていた各選対から集めたデータみたいです
個人の応援サイトもたくさんあるので指原に限らずもっと海外から投票があったかもしれません
指原、渡辺は掲示板に行って確認しました
9000票の内訳のxlsもありました、正確に数えてませんが日本人を含む何十人かの名前と
シリアル番号が記載されてました(今は騒ぎになったのが伝わって名前を削除したpdfに変わってます)
参考にhttp://mainichi.jp/select/news/20130611k0000e030159000c.html
他のメンバーにも同じような動きがあった中での中国指原ファンの突出した熱意に拍手を送りましょう

大分砲ガー
中国砲ガー
太田砲ガー
とかはよその掲示板でやりましょうね

投稿: taki | 2013.06.14 01:00

あおいさん、こういうたぐいは自分に都合の悪い事は信じないから意味ないですよ。
まあ、さすがに1人の中国人が9000票入れたと思ってるような情弱だったらさすがに終わってますが…
だったら1人で5000票中国人に入れてもらったメンバーもいますよってブーメランされるのがオチだしw

投稿: HKT推し | 2013.06.14 01:06

>私は世代交代推進派ですので、初期のメンバーにはそろそろ卒業していただきたいです

 その意味でも、今回の男性ストリップ鑑賞事件がどういう幕引きになるのか非常に興味がある所です。今回もシカトで済ませるのだとすると、例えどれだけAKBの人気が落ちようが犯罪以外には一切対応しないという事だと思うんで、かなりの長期戦になるかもしれません。

>峯岸の一件がなければ、SKEの珠理奈と怜奈は、今年も小嶋、高橋にはやはり勝てなかったのでしょうか?

 筆者は今年もW松井が負けていたと思います。両者の得票数の差はせいぜい5千票強であり、率にして10%程度に過ぎません。ぶっちゃけ誤差の範疇であり、かなり際どい勝負だったと思うんですよ。だから<峰岸ファウンデーション>ではたかが10%程度の票しか動かなかったかもしれませんが、神7に入ると入らないとで、決定的な差をもたらしてくれたので十分な意味はあったと考えます。


<以下峰岸オタのそらさんへ>
>実際指原の胡散臭い票数

 本当に、峯岸オタとは全く友達になれる気がしません(笑)

>ピース写真も人間的に間違ったことやったわけじゃない

 社会人として間違った行動を取った、と言っています

>ただオリメンと柏木に消えてほしいだけでしょう?

 どこをどう読めばそういう話になるのか、該当部分を抜き出して貰えます?

>トータルで2万票は行くだろう。それに太田プロ砲

 なんで太田プロが大島優子を完全に見捨てて、一方的に指原に肩入れするんですか?。正しいかなんてどうでも良いんで、意味の判る説明をお願いします。

>こういう記事まで書いて「AKB1位独占 太田プロの育成法」

 たいした内容じゃないですよ。

>指原の1位にしらけるヲタは決して少なくない。これは事実だ

 確かに仰るとおりです。そして今回の件で一期生と柏木由紀に失望したヲタは恐らくその数十倍はいるでしょう。単純にどっちが多いかの問題じゃないですかね。

投稿: 少年王3号 | 2013.06.14 01:33

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その12):

« 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その11) | トップページ | 私的SKE48論外伝【峯岸みなみ丸刈り事件考】(その13) »