東ティモールドンカメプロジェクト
爽菜農園小野寺さちえ
2月16日~25日にかけて
東ティモールに出張してきました!!
これはJICAの草の根支援事業に
かつて、うちのだんなさんが研修した
「ドンカメ」という
町の生ごみを使ってたい肥を作り
そのたい肥を地元の農家さんに使ってもらい
その農産物を地元の小学校などで給食に使ってもらい、、、
というすばらしい循環の町を作り上げたボスが
「カンタ!ティモール」というドキュメンタリー映画を見て感動し
よし!東ティモール支援するぞ!
と応募して始まった事業です
事業の内容は3本柱
首都から6~7時間かかる町を拠点に
その町のごみを分別してリサイクルする仕組みをつくり
環境教育を根付かせること
その町から車で30分くらいの村の
外国の支援で作られたけど
熱帯なのにコンクリートの空気も通らない暑い鶏舎で
鳥がすぐに死んでしまうという状況を何とかすること
その村からさらに奥に30分くらい行った村で
田んぼに稲の種を直接ばらまいて
草と一緒に伸びた稲を草取しながら間引いているような状況から
有機稲作の技術を確立すること
そしてJICAの事業なので
予算と期限がありますから
この2年で事業はいったん終わりになりますが
ドンカメのボスの力と
微力ながら爽菜農園の
有機稲作と平飼い養鶏と
堆肥の作り方などの技術と
偶然知り合った
同じ栃木県内の青年が
2年間東ティモールでNGO活動していたので
東ティモールの言葉が話せるおかげで
通訳兼コーディネートをしてもらい
みんなの力が合わさって
なんとかほぼミッションは達成されまして
今回は最後の渡航となりました
ホントに初めはどうなる事かと思うくらい
なかなか進まなかったのですが
ドンカメのボスの仕事の進め方は
先の先まで考えて
上手く行かなくても次の手を考えたり
とっても勉強になりました
最後には住民たちは
自らごみの分別やエコステーションの建設などにも
積極的に協力してくれるようになり
国から環境都市の模範として
表彰されるまでになりました!!
記念のトロフィーが
日本人の想像を越えた
リアルなトロフィーでビックリですが笑
そして養鶏場では
通気性の改善や
止まり木や産卵箱、育雛箱など
養鶏に必要な道具や知識を
村の養鶏組合のみんなと一緒に
作ったり学んだりしながら
最後はしっかり
卵を産ませて販売できるまでになりました
最後の渡航では
最終チェックと
今後もしっかり学んだことを続けてもらうために
色々お話をしてきました
稲作の村では
東ティモールから爽菜農園に来た研修員たちが
塩水選、温湯消毒など
基本の種の選別から
手植えの田植えをしたり
稲刈りを学んだりして
しっかり収量を上げることができました
またいつもお邪魔させていただき
稲作に熱心な徳農家さんでは
ご飯などもごちそうになったりして
とってもお世話になりましたが
稲作だけでなく
日本研修で見た養鶏もやってみたいと
村で新たに養鶏組合を作り
ニワトリも飼い始めました
こちらはちゃんと涼しい森の中に鶏舎を建て
始めはやはりいろいろ苦労しましたが
なんとか最後には卵を産ませるところまで行きました
お母さんのお料理はとっても美味しくて
フレンドリーで
最後にはティモールの伝統織物で作った
衣装や布などをいただいてしまいました(涙)
一応今回でこの事業は終了となりますが
ドンカメのボスの考えでは
まだまだこの取り組みはやっと芽を出したばかりで
ここで手を放してしまうと
きっとすぐに元に戻ってしまうので
もう少し手を取りながら
彼らが本当に自立して
ティモール全土のモデルとなれるように持っていきたいそうで
また次年度の
草の根事業に応募するそうです!!
爽菜農園としても
爽菜農園をやりながら
東ティモールを行ったり来たりの2年間は
大変ではありましたが
いつかはまた自分の技術を
途上国で活かせたらと思っていましたし
ボスとの仕事はとっても勉強になりましたし
私としては
たまには家事育児を忘れて
仕事のことだけ考えればよいという状況は
ちょっとリフレッシュな感じもあり
また
ティモールの人や空気や景色もとてもステキですし
また事業が続くのであれば
これからも全力を尽くしていきたいなと思います