わにの日々 - ディープ・サウス編

　グータラしていると日の経つのが早いわい…　気が付いたら冬休みも半分が過ぎていましたよ。家のインターネットのプロバイダーが、いきなり勝手に年末セールとかで無料アップグレードしたので、ストリーミング・サーボスがサクサクとみられるようになりました。炬燵に座って映画やアニメシリーズ見てると、どんどん時間が経ってしまいます。

　冬休み読書のために買った電子書籍の、「自由の命運: 国家、社会、そして狭い回廊」を読んで興奮し、上巻を終わったところで、放映中の深夜アニメ、「チ。―地球の運動について―」を最新の13話まで一気に鑑賞。全25話なので、終わったらまとめて一気見をしようと思っていたのですが、半ば熱に浮かされた状態で、おー！見るぞ！見るぞ！と。アメリカでも、Netflixで観られるんです。

　「チ。―地球の運動について―」は、魚豊氏による、「15世紀のヨーロッパを舞台に、禁じられた地動説を命がけで研究する人間たちの生き様と信念を描いた（Wikiより）」漫画です。原作漫画のほうは、怖くて途中で読むのをやめてしまいましたが、真実を求めて命を惜しまず、拷問にも屈しない人々の、自分の信じるものと感動の自由を選ぶことを描いた作品です。これはまさに、「狭き自由への回廊」を進む人々の物語！と、鼻息荒くなっちゃって夜更かしして観た今週放映の最新話である14話は、拷問シーンが怖くて、漫画で読めなかった部分なので、飛ばして次回からまた見ます。



　「自由の命運」は、ついに崩壊したばかりの、シリアのアサド独裁の始まりである2011年も逸話から幕を開け、性善説の私に突き付けられる、古今東西の例によって、人間の自分が特別である、他より優れていると思いたがる本能的な欲望や残忍さの実例を次々と繰り出しながら、国家と社会を、トマス・ホッブスのホッブスの『リヴァイアサン』に言う政治哲学を前提として考察しています。



　週末にワインを飲んでいい気分、その勢いで買った本（高いんだもん）、その勢いで読み、その勢いでアニメ見て、ふと我に返れば、内容に、いちいち納得し、賛同しつつ、ほぼ無意識に自分の主義主張（トランプの否認）に繋げている自分に気付いて、ぞっとする。私は、自分の考えや希望とうまく合致する説があれば、ハマってしまうタイプかも。つまり、陰謀論にズルズルと引きずられかねない人間かも…　気をつけなくちゃ。

ああ、くわばら、くわばら…

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