Firefox16辺りのようだが。2つ以上の他のタブを全て閉じる際に、「複数 (x) のタブを閉じようとしています。すべてのタブを閉じてよろしいですか？」と確認ダイアログが表示されるようになった。
50個のタブがあるならまだ分かる。しかし2個のタブで出してどうする？



Firefoxは、何かと確認ダイアログが好きなようだ。これは、Mixiもビックリする程の改悪であろう。
現在の所、設定ではこのダイアログは消せないようで、「Tab Mix Plus」などのアドオンを入れれば解決できるようだ。

UIの世界には、「Don't Interrupt（俺の操作の邪魔をしないでくれ）」という概念や
「Don't Make Me Think（イチイチ考えさせないでくれ）」という概念がある。
お互い似ている概念で、共通のところもあるだろう。

前者の概念は、とある国内のオープンソースのEC構築システムを見ていると、実感できる。
ちなみに、このEC構築システムは、非常に多機能で優秀なソフトだ。私も時折世話になる。

このシステムで、受注情報を変更しようとすると、「この内容で登録しても宜しいでしょうか」と確認画面が出る。まさにユーザーの操作の邪魔をしているが、確認画面を省いているのでこうなっているということで、今回はOKとする。



問題はその後、無事変更が完了すると元の編集画面に戻り、「受注を編集しました。」と表示される。
IEで見ると、完全にアラートアイコンになっている。


このアラートの「OK」を押さない限り、ユーザーは操作をできなくなってしまうのだ。
まさに、「Don't Interrupt」。
ユーザーは次の操作に移りたいのに、さほど重要でない事で邪魔をされてしまう。
こんなものは、画面にフワーと出てきて、3秒経てば自動で消えるようにすれば良い。

さて、ここまでだったらわざわざ重い腰を上げてまでブログに書かなかったが、
問題はもう1つある。

もし受注変更時にエラーがある場合、こちらも元の編集画面に戻るが、
今度は逆にアラートが表示されないのだ！
何事もなく無事終了したのかと思ってしまうが、実は画面を下にスクロールすると、
エラーメッセージがこっそり表示されていたりするのだ。


大事な場面でアラートを出さず、さほど大事でない場面でアラートを表示する。
やはり、プログラマもしっかりUIの勉強をすべきだろう。

phpspotで、「超気合の入ったiOSアプリケーションアイコン４０」なるものが紹介されている。
これらの美しすぎるアイコンは、実際のところどうなのか？

UI本（Designed for Use）に、このような感じで説明がある。
「アプリケーションやWEBデザインは、一般的には、現実世界と近い方が分かり易い。但し、そうでないケースもある。」
そして、具体的にこのようなアイコンを挙げている。



なるほど。左側のシンプルなカメラは、押せば写真を撮ってくれるという感じが伝わってきます。
一方、右側はどうでしょうか？何を言いたいのか、一瞬戸惑います。

より「リアル」なものに近づくと、概念よりも、そのもの自体を意味してしまうということです。
この例では、左側は、「写真を撮る」という動作概念を表すのに対し、
右の一眼レフのカメラは、「カメラ」そのものを意味してしまう、ということです。
最後に、もう1つイメージ画像を載せて、今日はおしまいにしましょう。




　　

Impressive Websで、クリック可能なエリアについて記事が書かれている。
私もサクッと斜め読みだが、「なるほど」と感じていた。

そして、今日たまたまphpMyAdminをいじっていると、
なんか挙動がおかしいことに気づく。
下の画像がそれだ。

画像1	画像2

これは、phpMyAdminの本家サイトのデモサイトからの画像で、
画像1はDBを選択する画面、画像2はDB選択後のテーブルを選択する画面だ。
（キャプチャの都合上、マウスポインターは消えている）

画像1のDBを選択する画面では、その行にマウスがあるだけで、
クリック可能エリアに入っている。特に問題は無い。

問題は、その後。
画像2のテーブル選択画面で「jobs」の行にマウスが来て背景色が変わっているが、
なんと、この状態ではクリック可能エリアに入ってない。
結局文字部分をクリックしないと、テーブルを選択できないのだ…。

Impressive Websでも取り上げてないほどの悪い例と言える。
しかも一貫性という点でもNGだ。

やはり、UIの勉強はしっかりしたいと実感します。