2020-07-06(Mon)
ルビコン川を渡っちゃった都知事選
都知事選の結果が出ました。
私は大阪府民なので外野からの感想です。
東京の行く末はともかく、日本の縮図としての感想です。
まず桜井誠が約17万票、3%近い票を集めたというのはかなり深刻です。全回から5万増やしています。
小池自身がかなりのレイシストなので、もし現職がもうちょっとまともな人だったら、桜井は倍くらい得票していたかも知れません。
東京都民の(ということはたぶん日本の)5%くらいがレイシスト支持者という可能性大です。
まあ、学校や職場や地域や、いろいろなところで頻発するいじめや虐待や差別を思えば、不思議ではないのかも知れません。
脅威だったのは、維新が下馬評よりもかなり伸ばしてきたことです。
いくらなんでも太郎とはかなり差が付くように思われていたのに、わずか5万票ほどの差。23区ではほとんど太郎より維新の方が勝っています。
なんでこれが脅威かというと、大阪府民の私には、維新が勢いづくのはろくなことにならないからです。
それと、維新は国政のキャスティングボートを握りたいという強烈な願望を持っています。
落ち目の自民と、ヨレヨレの野党と、両方から袖を引かれることで、言いたい放題言えるポジションを確保したいのです。
その意味では今回の維新候補の約9.99%(ギリ供託金没収)という得票は微妙なラインですが、前原と安倍の間で駆け引きする最低限の条件は作ったと言えるでしょう。
小池が圧勝なのはもうわかっていた話なので、驚きも感想もありません。
憂うべきは、事前の情勢分析を前にして「マスコミのインチキだ」とか「太郎さんなら奇跡を起こせる」とか、訳のわからないうわごとを言う人が少なくなかったことです。
やる以上は勝つつもりでやろう というのはわかります。でも、ハートは熱くても脳みそは冷静でなくては、宗教になってしまいます。
小池票で見ておくべきは、前回の小池+増田(自公)は470万だったということ。
それに比べると、実は100万減らしています。その多くが維新に流れたとみるべきでしょう。
宇都宮さんは、伸び悩みです。6年前よりも14万票へらしました。
それでも、太郎さんと競合した割には、最小限のダメージだったと言うべきでしょう。
彼は、勝つことよりも勝つことのできる市民選対を作るために毎度知事選に出ているので(「日本の市民運動はもっと利口になれ」宇都宮健児氏、都知事選を振り返る2016.8.5)、太郎ショックを最小限に抑えて、野党どもの抱きつきになんとか潰されず、この票を固められたことはある程度満足なんじゃないでしょうか。
宇都宮さんの評価は本当に難しい。
勝つ気がないという意味ではふざけんな とも言えるけど、将来的に勝てる選対を作るという目的はきわめて実践的で高邁です。
■
で、太郎さんです。
約66万票。去年の東京のれいわ票が約46万ですから、かなり健闘して7年前の自分の票とほぼ同じところまでは回復しました。
宇都宮さんと併せて150万で、全回の鳥越票よりだいたい20万は増えていますが、前々回の宇都宮+細川からは44万票減らしています。
(ここから追記)
投票率を見ると、新たな層の票を獲得したとは言いがたいので、ほとんどは前回の鳥越票の分け合いだったと言わざるを得ません・
前回小池票から減った100万票は、60万が維新、20万が太郎さんと宇都宮さんが分け合い、20万は投票率の低下 ということでしょう。
去年のれいわ票が46万で、7年前の太郎さんの個人票が66万なので、事前の予測ではだいたいこのレンジではないかと思われていた中で、供託金没収は免れて予測中のマックスまで伸ばしたのは少し驚きました。さすがの太郎パワーです。
しかし、2位は確実だとか、100万はいくとか、まして奇跡は起きると本気で信じている人たちが結構いたことは、今後のれいわ新選組の行く末にとって大きな不安要素です。
選挙は告示されたときには決まっているとよく言われますが、それは決して不正選挙ということではなくて、それまでの4年間に何をやってきたかが、告示後のわずかな期間で問われるということです。
17日やそこらで有権者は判断するんじゃないよ という意味。
だから、宇都宮だ山本だ、一本化はどうするんだ とか告示直前にいってる時点ですでに勝負はついていたと言うことです。
宇都宮さんは勝つつもりじゃないからそれでもいいんでしょうが、じゃあ一体太郎さんは何がしたかったのか。
いまだに私はわかりません。
秋にもあるんじゃないかと言われている衆議院の解散総選挙に向けて、れいわ新選組の宣伝をしたかったんだという、ちょっと悪意の混じった指摘をする人も多いですが、まあそれでも目的が明確なら責められるものじゃあありません。
なにせ、4年前には引きずり下ろした宇都宮さんを、口先で褒めちぎっていた野党各党だって、頭の中はもう秋の総選挙だったはずです。
だから、宇都宮さんの街宣で、本人が出てくる前に延々とどうでもいい野党の政治家の長演説がつづくのです。候補者をたてるなんてことは、初めから頭にないのです。
初めは野党各党が太郎さんを統一候補にと交渉して、それを太郎さんが消費税5%とれいわ公認を曲げずに拒否したという話は皆さんもご存じでしょう。
確証はありませんが、たぶんその仕掛け人は小沢一郎さんです。
統一候補で太郎さんがでた場合、最大で6年前の細川+宇都宮≒200万票が期待できます。
もちろんそれでも小池には勝てませんが、野党をまとめて再編していくために、太郎さんは絶大なプレゼンスを占めることになります。
つまり、秋に向けて野党を再編していく中で、山本太郎を要とし、彼をスターに押し上げることを、小沢さんは企図した、と私は見ています。
野党各党がすんなり太郎さんの言うことを聞くわけはなく、消費税5%も文言としては飲まないでしょう。
自分のこと、目先のことしか見ていない連中を束ねていくことは、熱烈なファンに囲まれている現在の状況とは大違いです。
そういう有象無象をなんとか手なづけて、自民党にかわる選択肢をつくることに、小沢さんは生涯をかけてきましたから、太郎さんにそれを託したかったのでしょう。
永田町の裏表を知り尽くした小沢さんではなくて、民衆の中へ踏みいっていく太郎さんがそれをなすことで、これまでとはひと味もふた味も違う野党再編のスーパースターを期待したのではないでしょうか。
「都知事選を利用して何をやってくれちゃってんだ」という批判もあるでしょうが、99.9%勝ち目のない選挙に出る以上は、そのくらいの戦略があって当然です。
ただただド直球ばかり投げていては、いくら剛速球だって簡単に打ち返されてホームランです。
わざとボール玉を放るのも、危険球ギリギリの内角を攻めるのも、ルールに違反しない限り当然のことです。
しかし、太郎さんは小沢さんの企みを拒否してしまいました。
■
拒否して辞退したのならばともかく、拒否して対抗馬として出てしまったのですから、もはや野党再編と太郎さんの関係は修復不可能です。
もちろん、それはわかっていて拒否したのだと思いますが、それでもやはり 「ルビコン川を渡っちゃった」ことを、改めてれいわ新選組の周辺の皆さんは自覚すべきです。
10月の臨時国会冒頭で衆議院解散にうってでるのではないか。そんな解散風がヒューヒュー吹いています。
このままいけば、ごく一部の人をのぞいて、野党各党の議員はばっさばっさと討ち死にです。
枝野個人はたぶんそれでも合流はしたくないし、もしするなら「他党が立憲に吸収合併される」という傲慢な姿勢をくずしていないと思われます。がしかし、党内がそれでは持たなくなってきているはずです。
前原などのどうしても共産党とは協力できないという心の狭い連中は維新と連係し、それ以外の立憲、国民、社民は合流していき、共産党はそれに歩調をあわせていかざるを得ないでしょう。
野党、候補乱立で及ばず 次期衆院選へ共闘構築急ぐ―都知事選
2020.7.6 時事ドットコム
前回の合流話も、立憲枝野が「吸収合併だ」とゴウマンかまして譲らなかったから流れただけで、対等合併になればほぼ成立するでしょう。
たしかに、この集団に魅力は感じないし、応援するのもかなりおっくうです。
とはいえ、いくら旧勢力だ、旧態依然だ、石頭だ、緊縮派だ、ゴリゴリだ と言い募ってみたところで、1240万票以上、共産党と併せれば1700万票からの塊を無視して、政権交代ができると夢想するのは、無責任すぎます。
だからこそ、このぬれ雑巾のような塊に、希望を吹き込むのが山本太郎の存在だったはずなのですが、その目はもはやありません。
れいわ新選組はこの先、ずっと一人旅を続けていくしかありません。
共闘に乗らないだけでなく、大阪5区などに見られるように、候補者の一本化にも乗らない可能性が高いわけです。
つまり、対自公、対維新、そして対既存野党 の三方面を敵として戦うしかないのです。
日刊ゲンダイが書いているような、次は大阪に殴り込み が本当かどうかは怪しいですが、とにかく奇襲戦法をとりながら既存野党をも敵として戦うのが、これからのれいわ新選組の道です。
望むところだ と言う人もいるでしょうし、いやそんなつもりはない と言う人もいるでしょうが、都知事選でルビコン川を渡った以上は、野党の側がそれ以外の道を許さないでしょう。
■
私は、れいわ新選組がどんな道を進もうとも、山本太郎個人を応援したいという気持ちは変わりません。
今の彼のやり方は理解できない部分が大きいし、やることすべてを応援できるかというと、無理なことも多そうです。
それでも、少しタイムスパンを長くとって、山本太郎は応援していきます。
その上で、次の総選挙は、本当に10月になる可能性は十分あります。
太郎旋風だけで政権交代できるか? できるわけありません。
古めかしい既存野党の1700万票に、あと1000万票を上乗せする。そのためには、小沢さんが言う通り、大きなひとつの受け皿ができることです。
「悪夢の民主党」は、安倍晋三だけでなく、たしかに私たちからもそう見えました。
でも、逆に考えてみて下さい。本当に国民が「悪夢」と強く思っているのならば、安倍晋三は民主党の亡霊を恐れる必要などないはずです。
安倍晋三が「悪夢」と恐れるのは、どんなポンコツでも、まとまってしまうと怖いからです。
こんな安倍のマインドコントロールにまんまと乗ってしまって、「野合は支持されない」とか寝言を言って自ら分裂し、政権交代を放棄してきたのが、立憲を初めとした野党なんじゃないですか?
本当に野合は支持されないんですか?
いっつもバラバラになっていて、試してみたことないじゃないですか。
逆に、バラバラだと大負けする ということだけは、何回も何回も実証してきたのですよ。
いいじゃないですか。政権交代を熱望する野合。やりましょうよ。
ただし、まとまったときの頭と顔をどうするのか は重要です。
頭が小沢さんで顔が太郎さんなら、本当に圧勝する可能性があった・・・・・
けど、もうその可能性はない以上、ぐだぐだ言っても始まりません。
少なくとも、枝野や野田や、まさに悪夢を体現する連中だけは表舞台から消えてくれ!
立憲にも国民にも若手の良い人材はたくさんいます。
悪夢ちゃんたちが退場して、彼ら彼女らを登用できるかどうか。
ここが運命の分かれ道になっていると思っています。
山本太郎に比べるとパンチ力は少ないかもしれないけれど、政権交代の道を敷くには、十分な力を持ちうるでしょう。
秋に向けてどう考えて、何をするべきか。
ちょっと考えなくてはなりません。
思いついたら、ぼちぼち書き連ねていきます。
■お仕事のお知らせ
7月18-19日に木の家の完成見学会をやります
場所は千里ニュータウン(藤白台)
詳しくは下記をクリックしてみて下さい
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私は大阪府民なので外野からの感想です。
東京の行く末はともかく、日本の縮図としての感想です。
まず桜井誠が約17万票、3%近い票を集めたというのはかなり深刻です。全回から5万増やしています。
小池自身がかなりのレイシストなので、もし現職がもうちょっとまともな人だったら、桜井は倍くらい得票していたかも知れません。
東京都民の(ということはたぶん日本の)5%くらいがレイシスト支持者という可能性大です。
まあ、学校や職場や地域や、いろいろなところで頻発するいじめや虐待や差別を思えば、不思議ではないのかも知れません。
脅威だったのは、維新が下馬評よりもかなり伸ばしてきたことです。
いくらなんでも太郎とはかなり差が付くように思われていたのに、わずか5万票ほどの差。23区ではほとんど太郎より維新の方が勝っています。
なんでこれが脅威かというと、大阪府民の私には、維新が勢いづくのはろくなことにならないからです。
それと、維新は国政のキャスティングボートを握りたいという強烈な願望を持っています。
落ち目の自民と、ヨレヨレの野党と、両方から袖を引かれることで、言いたい放題言えるポジションを確保したいのです。
その意味では今回の維新候補の約9.99%(ギリ供託金没収)という得票は微妙なラインですが、前原と安倍の間で駆け引きする最低限の条件は作ったと言えるでしょう。
小池が圧勝なのはもうわかっていた話なので、驚きも感想もありません。
憂うべきは、事前の情勢分析を前にして「マスコミのインチキだ」とか「太郎さんなら奇跡を起こせる」とか、訳のわからないうわごとを言う人が少なくなかったことです。
やる以上は勝つつもりでやろう というのはわかります。でも、ハートは熱くても脳みそは冷静でなくては、宗教になってしまいます。
小池票で見ておくべきは、前回の小池+増田(自公)は470万だったということ。
それに比べると、実は100万減らしています。その多くが維新に流れたとみるべきでしょう。
宇都宮さんは、伸び悩みです。6年前よりも14万票へらしました。
それでも、太郎さんと競合した割には、最小限のダメージだったと言うべきでしょう。
彼は、勝つことよりも勝つことのできる市民選対を作るために毎度知事選に出ているので(「日本の市民運動はもっと利口になれ」宇都宮健児氏、都知事選を振り返る2016.8.5)、太郎ショックを最小限に抑えて、野党どもの抱きつきになんとか潰されず、この票を固められたことはある程度満足なんじゃないでしょうか。
宇都宮さんの評価は本当に難しい。
勝つ気がないという意味ではふざけんな とも言えるけど、将来的に勝てる選対を作るという目的はきわめて実践的で高邁です。
■
で、太郎さんです。
約66万票。去年の東京のれいわ票が約46万ですから、かなり健闘して7年前の自分の票とほぼ同じところまでは回復しました。
宇都宮さんと併せて150万で、全回の鳥越票よりだいたい20万は増えていますが、前々回の宇都宮+細川からは44万票減らしています。
(ここから追記)
投票率を見ると、新たな層の票を獲得したとは言いがたいので、ほとんどは前回の鳥越票の分け合いだったと言わざるを得ません・
前回小池票から減った100万票は、60万が維新、20万が太郎さんと宇都宮さんが分け合い、20万は投票率の低下 ということでしょう。
去年のれいわ票が46万で、7年前の太郎さんの個人票が66万なので、事前の予測ではだいたいこのレンジではないかと思われていた中で、供託金没収は免れて予測中のマックスまで伸ばしたのは少し驚きました。さすがの太郎パワーです。
しかし、2位は確実だとか、100万はいくとか、まして奇跡は起きると本気で信じている人たちが結構いたことは、今後のれいわ新選組の行く末にとって大きな不安要素です。
選挙は告示されたときには決まっているとよく言われますが、それは決して不正選挙ということではなくて、それまでの4年間に何をやってきたかが、告示後のわずかな期間で問われるということです。
17日やそこらで有権者は判断するんじゃないよ という意味。
だから、宇都宮だ山本だ、一本化はどうするんだ とか告示直前にいってる時点ですでに勝負はついていたと言うことです。
宇都宮さんは勝つつもりじゃないからそれでもいいんでしょうが、じゃあ一体太郎さんは何がしたかったのか。
いまだに私はわかりません。
秋にもあるんじゃないかと言われている衆議院の解散総選挙に向けて、れいわ新選組の宣伝をしたかったんだという、ちょっと悪意の混じった指摘をする人も多いですが、まあそれでも目的が明確なら責められるものじゃあありません。
なにせ、4年前には引きずり下ろした宇都宮さんを、口先で褒めちぎっていた野党各党だって、頭の中はもう秋の総選挙だったはずです。
だから、宇都宮さんの街宣で、本人が出てくる前に延々とどうでもいい野党の政治家の長演説がつづくのです。候補者をたてるなんてことは、初めから頭にないのです。
初めは野党各党が太郎さんを統一候補にと交渉して、それを太郎さんが消費税5%とれいわ公認を曲げずに拒否したという話は皆さんもご存じでしょう。
確証はありませんが、たぶんその仕掛け人は小沢一郎さんです。
統一候補で太郎さんがでた場合、最大で6年前の細川+宇都宮≒200万票が期待できます。
もちろんそれでも小池には勝てませんが、野党をまとめて再編していくために、太郎さんは絶大なプレゼンスを占めることになります。
つまり、秋に向けて野党を再編していく中で、山本太郎を要とし、彼をスターに押し上げることを、小沢さんは企図した、と私は見ています。
野党各党がすんなり太郎さんの言うことを聞くわけはなく、消費税5%も文言としては飲まないでしょう。
自分のこと、目先のことしか見ていない連中を束ねていくことは、熱烈なファンに囲まれている現在の状況とは大違いです。
そういう有象無象をなんとか手なづけて、自民党にかわる選択肢をつくることに、小沢さんは生涯をかけてきましたから、太郎さんにそれを託したかったのでしょう。
永田町の裏表を知り尽くした小沢さんではなくて、民衆の中へ踏みいっていく太郎さんがそれをなすことで、これまでとはひと味もふた味も違う野党再編のスーパースターを期待したのではないでしょうか。
「都知事選を利用して何をやってくれちゃってんだ」という批判もあるでしょうが、99.9%勝ち目のない選挙に出る以上は、そのくらいの戦略があって当然です。
ただただド直球ばかり投げていては、いくら剛速球だって簡単に打ち返されてホームランです。
わざとボール玉を放るのも、危険球ギリギリの内角を攻めるのも、ルールに違反しない限り当然のことです。
しかし、太郎さんは小沢さんの企みを拒否してしまいました。
■
拒否して辞退したのならばともかく、拒否して対抗馬として出てしまったのですから、もはや野党再編と太郎さんの関係は修復不可能です。
もちろん、それはわかっていて拒否したのだと思いますが、それでもやはり 「ルビコン川を渡っちゃった」ことを、改めてれいわ新選組の周辺の皆さんは自覚すべきです。
10月の臨時国会冒頭で衆議院解散にうってでるのではないか。そんな解散風がヒューヒュー吹いています。
このままいけば、ごく一部の人をのぞいて、野党各党の議員はばっさばっさと討ち死にです。
枝野個人はたぶんそれでも合流はしたくないし、もしするなら「他党が立憲に吸収合併される」という傲慢な姿勢をくずしていないと思われます。がしかし、党内がそれでは持たなくなってきているはずです。
前原などのどうしても共産党とは協力できないという心の狭い連中は維新と連係し、それ以外の立憲、国民、社民は合流していき、共産党はそれに歩調をあわせていかざるを得ないでしょう。
野党、候補乱立で及ばず 次期衆院選へ共闘構築急ぐ―都知事選
2020.7.6 時事ドットコム
前回の合流話も、立憲枝野が「吸収合併だ」とゴウマンかまして譲らなかったから流れただけで、対等合併になればほぼ成立するでしょう。
たしかに、この集団に魅力は感じないし、応援するのもかなりおっくうです。
とはいえ、いくら旧勢力だ、旧態依然だ、石頭だ、緊縮派だ、ゴリゴリだ と言い募ってみたところで、1240万票以上、共産党と併せれば1700万票からの塊を無視して、政権交代ができると夢想するのは、無責任すぎます。
だからこそ、このぬれ雑巾のような塊に、希望を吹き込むのが山本太郎の存在だったはずなのですが、その目はもはやありません。
れいわ新選組はこの先、ずっと一人旅を続けていくしかありません。
共闘に乗らないだけでなく、大阪5区などに見られるように、候補者の一本化にも乗らない可能性が高いわけです。
つまり、対自公、対維新、そして対既存野党 の三方面を敵として戦うしかないのです。
日刊ゲンダイが書いているような、次は大阪に殴り込み が本当かどうかは怪しいですが、とにかく奇襲戦法をとりながら既存野党をも敵として戦うのが、これからのれいわ新選組の道です。
望むところだ と言う人もいるでしょうし、いやそんなつもりはない と言う人もいるでしょうが、都知事選でルビコン川を渡った以上は、野党の側がそれ以外の道を許さないでしょう。
■
私は、れいわ新選組がどんな道を進もうとも、山本太郎個人を応援したいという気持ちは変わりません。
今の彼のやり方は理解できない部分が大きいし、やることすべてを応援できるかというと、無理なことも多そうです。
それでも、少しタイムスパンを長くとって、山本太郎は応援していきます。
その上で、次の総選挙は、本当に10月になる可能性は十分あります。
太郎旋風だけで政権交代できるか? できるわけありません。
古めかしい既存野党の1700万票に、あと1000万票を上乗せする。そのためには、小沢さんが言う通り、大きなひとつの受け皿ができることです。
「悪夢の民主党」は、安倍晋三だけでなく、たしかに私たちからもそう見えました。
でも、逆に考えてみて下さい。本当に国民が「悪夢」と強く思っているのならば、安倍晋三は民主党の亡霊を恐れる必要などないはずです。
安倍晋三が「悪夢」と恐れるのは、どんなポンコツでも、まとまってしまうと怖いからです。
こんな安倍のマインドコントロールにまんまと乗ってしまって、「野合は支持されない」とか寝言を言って自ら分裂し、政権交代を放棄してきたのが、立憲を初めとした野党なんじゃないですか?
本当に野合は支持されないんですか?
いっつもバラバラになっていて、試してみたことないじゃないですか。
逆に、バラバラだと大負けする ということだけは、何回も何回も実証してきたのですよ。
いいじゃないですか。政権交代を熱望する野合。やりましょうよ。
ただし、まとまったときの頭と顔をどうするのか は重要です。
頭が小沢さんで顔が太郎さんなら、本当に圧勝する可能性があった・・・・・
けど、もうその可能性はない以上、ぐだぐだ言っても始まりません。
少なくとも、枝野や野田や、まさに悪夢を体現する連中だけは表舞台から消えてくれ!
立憲にも国民にも若手の良い人材はたくさんいます。
悪夢ちゃんたちが退場して、彼ら彼女らを登用できるかどうか。
ここが運命の分かれ道になっていると思っています。
山本太郎に比べるとパンチ力は少ないかもしれないけれど、政権交代の道を敷くには、十分な力を持ちうるでしょう。
秋に向けてどう考えて、何をするべきか。
ちょっと考えなくてはなりません。
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