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【Students for a Free Tibet 7】米国のフリーチベット運動の裏にあるもの

 昨年の3月に始まった北京五輪聖火リレーが、ロンドン、パリ、長野を含む世界各地でチベット支援派によって抗議運動のターゲットになり、ロンドンでは途中で何度もバスで移動したり、パリでは聖火リレー自体が途中で切り上げになるなど、IOCと中国側にとっては全世界の前で恥さらしとなり散々な目にあった。
 そしてその次の経由地、北京聖火リレーの北米での唯一の経由地がまた米国のリベラル運動のメッカであるカリフォルニア州のサンフランシスコであり、ここでも大掛かりな反対運動イベントが聖火リレーに先駆ける数日間に渡って行なわれたが、今回はSFTのプロテスト実行隊の過去の活動を軸に米国のフリーチベット運動の背景に関して扱ってみる。


2007年4月25日、エベレストのベースキャンプで、トーチを持ってチベット国歌を斉唱するSFTのテンジン・ドルジェさん (左) と横断幕を持つローレル・スザーリンさん (右) (Students for a Free Tibet) [B]
 この抗議運動の中、サンフランシスコの聖火リレーの2日前には、SFTのメンバーの米国人7人がゴールデンゲートブリッジの橋の路面から40mの高さに「一つの世界、一つの夢、フリーチベット」と書いた横断幕を設置する抗議活動が行われ3時間後に警察に拘束されている。

 このうち橋に登った実行隊の3名のうち、橋の上にワイヤーで吊り下がった状態で携帯電話でローカルニュースのインタビューに応じるなどこの抗議活動のフロントマン的役割を担ったローレル・スザーリン氏は、この1年前にもエベレスト山のベースキャンプで横断幕を拡げ中国を批判する声明を衛星中継で発表して中国当局に拘束された事のある人物である。

上写真:2008年4月6日、ゴールデンゲートブリッジに横断幕とチベット国旗を設置しているローレル・スザーリンさん (Fox News) [A]




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