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[シーシェパード] [太地町] 浅間山(せんげんやま)侵入事件の検証

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 シーシェパードが太地町のくじらの博物館を「超望遠で隠し撮り」したという動画を9月25日にFacebookにポストしている。
 敷地を上から見下ろす角度で撮影されているこの映像は、同館南側の立入禁止区域の山の上から撮影されているのは明らかなため、この盗撮事件に関して検証を行ってみる。

 イルカや小型クジラの追い込み漁が行われる畠尻湾の北側に位置し、くじらの博物館の南側にある南北270m、東西160mほどあるこの浅間山 (せんげんやま・せんぎやま) の山上南側には公園と歩道が整備された「浅間山園地」という一般の立ち入りが許可されたエリアがあるが、この撮影ポイントは園地から北に120mほど博物館寄りの山頂付近であり、撮影者は道のない山中を徒歩で山頂の撮影地点に潜入している。

 吉野熊野国立公園の第二種特別区域に指定されている浅間山にある同園地と入口歩道には、柵の外の山地エリアへの立ち入りを禁じる標識が太地町によって表示されており、立入禁止が明示されている公有地への無断侵入は軽犯罪法や刑法、自治体条例等に抵触している可能性がある。

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皇族を利用するシーシェパードと共同通信のトンデモ報道

 5月28〜29日に姫路市で開かれた日本動物園水族館協会 (JAZA) の通常総会において、協会総裁として出席された秋篠宮さまがJAZAの決定に対して「協会全体として将来的にプラスに働くことと思います」と発言された件に関して、早速シーシェパードとドルフィンプロジェクトの両方が「日本のプリンスがイルカ漁禁止を支持した」と騒いでいる。

 実際に日本で報じられた秋篠宮発言の全体の文脈を見れば、JAZAへの支持といったはっきりとした意思表示ではなく、「多数決で決めた事だから協会全体としては差し引きプラスだろう。苦しい決断だった事は理解する」といった趣旨に読める。

 それに対し、ドルフィンプロジェクトは「プリンス・アキシノがJAZAへの支持を表明した」と表現している一方、シーシェパードに至っては「プリンス・アキシノがWAZAに同意した」とまで話が飛躍している。

 両団体とも29日午前に閉幕した総会の閉幕の同日中に声明を出すなど非常に素早い反応だが、ドルフィンプロジェクトに関しては同日日付で出た毎日新聞の英語版に掲載された共同通信の英語記事を情報源としており、シーシェパードに関してもタイミング・内容的に情報源は共同通信英語版である。

写真:共同通信

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太地町に送られ続ける狂気の嫌がらせファックス

 『ザ・コーヴ』以降に太地町の漁協や町役場、鯨肉取扱業者に大量の脅迫・嫌がらせファックスが送りつけられているという話は以前より聞いていたが、最近その一部(一部と言っても400枚近くだが)を入手した。
 この脅迫・嫌がらせファックスの内容の酷さや悪質性に関しては今年2月のTBSの『Nスタ』[>>1]や昨日の産経新聞でも報じられているが[>>2]、これらの報道映像に写っているファックスは今回扱っているものともまた別な物ばかりであり、この5年間で想像を絶する数のファックスが送られている事を物語っている。

 今回分析したのは、件のたどたどしい日本語と中国語がごちゃ混ぜの一連の脅迫ファックスだが、「精神病分裂者」「あなたと子供は早く死てください」「あなたたちの子供は地獄へいきます」「あなたは悪魔.夜叉です」「殺生罪」「あなたは死ぬまで、私はあなたに永遠に呪います」など呪いや脅迫的な文言で埋め尽くされているだけでなく、「変態種族」「人間害虫」「日本人の畜生め」「小日本が残酷なんだよ」「日本民族は人類社会のガンだな」「中国人もイルカを殺すようにして殺したんだろ」「世界で最も劣等な民族。小日本」など反日中国人的な文言も目立つ。
 更にに抗議の焼身自殺をほのめかすような記述が頻繁にあり、太地町長の殺害を示唆する記述もある。

 これらの日本語ファックスは内容的に、2011〜14年の多岐にわたる期間に書かれた特徴を持ち、随時内容を追加したり手を加えながら執拗に送り続けたという痕跡は、ファックスの内容を見るだけでも確認出来る。
 ここにはまた、強烈な反日思想が見られるが、「日軍」の表現など中華系の特徴を持ち、日中戦争を示唆するような生首写真などグロ写真も見られる。

 この人物はある程度の日本語の読解力があるが作文能力が悪く、日本語のウェブサイトから欲しい文章を拾ってきてコピペで切り貼り加工するという手法で日本語を書いており、それがこの一昔前の切り貼り脅迫状のような見た目になっている原因である。

 文字や文言の使い方から犯人は香港系の特徴を持っているが、その理由は以下で説明する。

写真:『Nスタ』で報じられた嫌がらせファックスの1枚。(TBS)

*本エントリーには一部残虐写真(モザイク処理)が掲載されていますのでご注意ください。また、本エントリーはPCフォーマットであり、携帯・スマフォモードでの閲覧ではレイアウトや画像が正しく表示されないのでご了承ください。



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【更新終了】2013-14年 太地町に滞在する活動家

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調査捕鯨裁判の判決プレスリリース

 3月31日に判決が出された国際司法裁判所での調査捕鯨裁判の判決内容は既に各メディアに報じられ、巷でもいろいろ分析がされていると思われるが、同日に出た5ページのプレスリリースの忠実な訳を試みてみた。
 全76ページの判決文も既に公開されているが長大なため詳細分析は専門家にお任せする。

 この判決の主要争点は2005年度より行われている日本の調査捕鯨の「第二期南極海鯨類捕獲調査」(JARPA II) が国際捕鯨取締条約における「科学研究目的」の調査捕鯨として妥当かどうかであり、反捕鯨団体が主張するようなアニマルライツや調査捕鯨自体の是非は議題ではない。
 従って日本の調査捕鯨そのものを禁じる判決ではなく、条件さえ満たせば再開可能というものである。

 判決内容として2005年より実施されたJARPA IIが:

  A. 国際捕鯨取締条約の第8条第1項の「科学的研究 [目的] のため」に該当するかどうか→×
  B. 商業捕鯨を禁じる同条約付表の第10項 (e) に該当しないかどうか→×
  C. ミンク、マッコウ、シャチ以外の鯨の捕殺処理を禁じる同付表の第10項 (d) を順守したか→×
  D. 南洋サンクチュアリでの商業捕鯨を禁じる同付表の第7項 (b) を順守したか→×
  E. 調査の許可発給前にIWCに通知するという同付表第30項に日本が従ったか→〇

等が評決で決められているが、Aの「科学的研究目的のために」が否定されたために商業捕鯨とみなされ、B-Dが全て否定されるという展開となっており、結局のところ争点はJARPA IIが科学研究とみなされるかの1点である。

 一方のシーシェパードだが、コメンタリーを出すなど歓迎の意思は示しているのだが、シーシェパードのキャンペーンとは全く関係ない所で調査捕鯨の差し止めとなった辺りや、テレビ番組『鯨戦争』になるなど彼等の最大の広告塔キャンペーンの対象そのものが無くなってしまうというジレンマからか今一つ歯切れは良くない様子に見える。

写真:判決を待つ日本代表団=オランダ・ハーグの国際司法裁判所で2014年3月31日。(毎日新聞)


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ワトソンが米国に上陸

 昨日18:41にシーシェパードが発表したポール・ワトソンが米国に入国したというニュースは、昨晩に未確認情報として産経新聞の佐々木記者がブログで速報を出していたが、その後深夜前後からアメリカの環境メディアやコスタリカのティコ・タイムズ、そしてAFPなどが報じ、今朝以降になって国内メディアも報じ始めている。
 しかし不可解な事に現在に至って当の米国メディアが一切報じてなく、出回っているのはAFPの記事ばかりである。

 昨年5月に保釈中のドイツから姿を消して以降長らく居場所の分らなかったポール・ワトソンだが、米国での日本側とシーシェパードの間の裁判に出廷するために入国したとシーシェパード側は説明している。

 またワトソンは彼に二つ出されているインターポールの赤手配書のうちコスタリカの手配書が取り下げられたと発言し、実際にインターポールのサイト上からワトソンの赤手配書が消えているのが確認出来るが、一方コスタリカの司法部は赤手配書を取り下げた事実はないと否定しているというこちらも不可解な事になっている。

写真:10月28日(月)にロサンゼルス港で支持者の出迎えを受けるポール・ワトソン (Sea Shepherd Australia)

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イルカ狂の内紛



 太地町に来ている歴代の活動家の中でも抜きん出て悪質な人権侵害行為を行って来た活動家のマーティン・スチュワートが、今度はイルカ活動家の内紛で騒いでいるようだ。

 シーシェパードは今年2月より米国ワシントン州とオレゴン州の間のコロンビア川で鮭を食い荒らすアシカの当局による駆除を妨害するために活動家を常駐させるキャンペーン「ダム・ガーディアンズ」を開始しており、スチュワートは3月29日より現地のオレゴン州アストリア港に滞在していたが、太地町のイルカ漁妨害キャンペーン「コーヴガーディアンズ」のリーダーで、シーシェパードのシアトル支部代表のスコット・ウェストがスチュワートと口をきかないようにメンバーに指示をしていた事が分ったと4月9日にFacebookに書き込んでいる。

 スチュワートは2010年の初来日時に太地町で日本メディアのジャーナリストや取材班への嫌がらせを行っており、その翌年にスコット・ウェストが「腐ったリンゴ」を入れないためにメンバーを承認制にする事を発表している。
 状況的に締め出されたのはスチュワートだと考えられたが(後述)、今回それがより裏付けられる形となっている。

写真:2010年12月5日時点で太地町にいたシーシェパード。左から4人目のマーティン・スチュワートと一番左のマイク・ローデンはシーシェパードの「コーヴガーディアンズ」として一緒に腕組みをして写真に映っていた。 (Sea Shepherd Conservation Society)[>>1]



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[太地町] マーティン・スチュワートによる人権侵害の実態



 太地町に来ている歴代の活動家の中でも抜きん出て悪質な人権侵害行為を行なっているマーティン・スチュワートが今年もまたやらかしたようだ。

写真:2010年12月、太地漁港でコーヴ・ガーディアンズの一行と共に漁師の軽トラの通行妨害を行い、プロ仕様の動画撮影カメラで漁師を撮影するスチュワート。 (報道発ドキュメンタリ宣言『イルカ漁の町で何が』より) (テレビ朝日)
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コーヴガーディアンズが入国拒否

 シーシェパードが和歌山県太地町に活動家を送っているキャンペーン「コーヴガーディアンズ」のリピーターの活動家が昨今相次いで入国拒否となっている。
 『ザ・コーヴ』以降にキャンペーン化し、こういった海外の活動家によるハラスメントが激化した3年目になって、ようやく法務省が動き出したようだ。

 現在のところ明らかになっているのはトマ・ゲナール (仏)、ロージー・クネケ (南ア)、ニッキ・ボーサ (南ア) の3名で、いずれも過去にコーヴ・ガーディアンとして太地町に滞在した事がある活動家だ。
 そのうち日本との相互ビザ免除国であるフランス国籍のゲナールは11月29日に関西空港で拘束され翌々日に強制送還されており、ビザ非免除国の南アフリカのクネケは11月来日予定だったのが日本入国ビザ発行が拒否されている。南アのボーサに関しては詳細不明だが恐らくクネケと同様だろう。

 関空での拘束が同行したアンディ・ロマノフスキによって当日に公表されたゲナールに対し[>>1]、南アの2名のビザ拒否は公表されていなかったが、シーシェパードが1月18日の声明で入国拒否があった事を言及したのを受けて[>>2]、ボーサが19日に、クネケが21日にFacebookで名乗りを上げた。[>>3]

写真:2011年11月8日、太地漁港の関係者外立入禁止の船着き場に侵入して警察と海保隊員に連れ出されるロージー・クネケとタラ・ミレン。撮影はマーティン・スチュワート。 (Martyn Stewart)


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米国の高裁がシーシェパードの捕鯨妨害差し止め仮処分

 日本鯨類研究所と共同船舶株式会社、調査船団の船長らによるシー・シェパードおよびポール・ワトソンに対する妨害差し止め請求裁判に関して、本日 (米国時間17日) 控訴裁判所 (高等裁判所) がシーシェパードが公海上において日本の調査捕鯨船舶へのの500ヤード (457.2m) 以内への接近を禁じる仮差止命令を出した。
 この決定が公表されたのは日本時間の本日午前11:00前後と見られる。[>>1]

 この処分は、シーシェパードおよびその協力者が公海上において、日本の調査捕鯨に関わる全ての船舶に対する物理的攻撃や安全航行を危険に晒す行為を禁じるとしたうえで、500ヤード以内の接近を禁じるとしている。
 この仮差し止めは控訴裁判所が公式に判断を下すまで有効とされる。

 この訴えは2011年12月9日にシーシェパードの本部のある米国ワシントン州の連邦地方裁判所に対してシーシェパードの妨害船の調査捕鯨船舶に対する妨害行為や接近を禁じる仮差し止めを求めて起こされたものである。

 それに対し、今年2月17日に同地裁は、1) 妨害差し止めを行なえば捕鯨が継続される、2) シーシェパードによる深刻な被害は起きていない、3) 原告が豪州裁判所命令に違反しているとして訴えを却下したため、原告側は4月11日に米国第9巡回控訴裁判所に対し、1) 調査捕鯨の是非は裁判の争点ではない、2) 深刻な被害はいつでも起こりうる、3) 日本はオーストラリアの南極大陸領有権を認めていないとして上訴していた。

 そして今年10月9日の法廷での37分の録音では[>>2]、裁判官は、1) 人間への暴力と鯨への暴力の公共性を考える必要がある、2) シーシェパードはスクリューにロープを絡ませるデモまで行なっている、3) オーストラリアの南極海の領海主張と「鯨サンクチュアリ」に関して米国は認めていないとし、日本側の主張を概ね受け入れていた。

2010年2月、南極海で日本の調査捕鯨船団の第3勇新丸(左)と衝突した「シー・シェパード」の抗議船「ボブ・バーカー号」(日本鯨類研究所提供) (Sponichi)

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