柳田法相の失言が新聞の一面をにぎわせている。
それはそれで問題なのだろうが、政策に比べれば枝葉末節のこと。 ちょっと新聞の隅っこを調べると、 ・民社国が派遣法改定のために会談 ・政調会では環境税の導入検討。 ・武器輸出三原則緩和の検討 ・衆院厚労委員会で自立支援法改定案(受けたサービスの量ではなく、受けた人の支払う能力に合わせてサービス料金が決まる)通過 ・雇用を増やした企業には法人税控除 とある。 先の衆院選マニフェストにもあった『国の出先機関を廃止』も最終調整に入った。 野党もマスコミも、こちらのほうに目を向けて調べ、その是非を問うべきではあるまいか。 もとより、『李下に冠を正さず』も正しいが。 僕自身は環境税導入と雇用を増やすことによる税控除は賛成、武器輸出三原則緩和は反対。派遣法改定と自立支援法改定は・・保留かな。中身よくわからないし。 武器輸出三原則とは、1967年に佐藤栄作首相が、(1)共産圏諸国(2)国連決議で禁止された国(3)国際紛争の当事国やおそれのある国--への武器輸出を認めないと表明したことに由来するという。 今回はそれを緩和し、新たな原則を設ける形で話が進んでおり、現在は佐藤内閣当時の基準に緩和したうえで、新たな原則を策定する考えが主流だとか。(菅総理は三原則を堅持したいらしいが・・・。) 繰り返すが、緩和は反対である。 平和国家の理念を持ち、非核三原則(密約があったにせよ)を持つ日本が、輸出三原則を緩和して『死の商人』として武器を輸出してしまっては、明らかに理念と矛盾する。 もちろん武器に関する情報は仕入れ、国防のための武器は購入するにしても、武器の輸出範囲をむやみに広げるべきではない。 毎日新聞によれば、『武器・技術の共同開発・生産が国際的な流れ』となっているという。これは間違いなかろう。 しかし外国には事情を話して理解してもらうしかあるまい。 三原則を脅かす共同開発には参加せず、武器の情報だけ仕入れて開発に当たるという手もあると思う。 『国際貢献ができない』『国防はどうなる』という意見もあるだろうが、国際貢献は金的とはいかずともNPOを中心に派遣させ、現地の人々の生活を向上させれば貢献になると思うし、最新の武器の情報は外国から仕入れ、購入するか自前で作成することが出来るとおもう(100%の出来とはいかずとも)。 今は幕末ブームで、『幕末志士が無私の心を持っていた』等と言われているが、人間を舐めてもらっちゃ困る、と言いたい。 幕末志士は、志士なんて言うが、その心理を誰が理解できるか。推測はできるだろうが。 清らかな建て前は記録できるが、本音なんて誰もわかりゃしない。 上級武士に対する恨みもあったかもしれないし、権力欲だってあったはず。 坂本龍馬だって裏返せば『死の商人』。 人間これ複雑なるもの、常に揺れ動くものに、『無私の心』を持つなんて言えるものか。 僕ら弱き人間が、無私の心なんて持てるわけがないんだ。決して。 人間はエゴの塊、もっというなら、エゴそのものなんだ。 それでも手探りで答えを見つけるしかない。 人生にしても、これにしても。 P.S. 柳田法相の失言。 これはまずいが、マスコミの報道にも、小沢氏と同じ時のような違和感を感じる。(というか『検察の在り方検討会議』はどうなんの?) 星新一のショートショートに『悪への挑戦』というのがある。(『白い服の男(新潮文庫)に載ってます』) 犯罪を犯した者が逮捕され、苦痛を受け、判決を下され、処刑されて行く様をテレビが面白おかしくもり立て、主人公ら大衆がそれを見て狂喜するものだ。 テレビがあおれば人々もついていく。 今回のおまけ ちょっと懐かしい曲です。(本来は『青と赤編』だったんだけど、今回も延期。すみませんm(__)m) 安全地帯 『碧い瞳のエリス』
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悪知恵。 酔語酔吟 夢がたり【 2010/11/21 19:16 】
う~ん…タチの悪い風邪ひいてしまいました(+_+)
と、いうわけで今日は記事の引用が中心。どちらさまも風邪にはご注意を。この機会に溜まった読書をすることにします(^_^)
毎度おなじみの『ラ・ターシュに... 雪裏の梅花【 2010/11/22 21:25 】
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