趣味はドライブ

2007年1月16日 (火)

ときめかない日産

 ポチです。
 朝から晩まで仕事に追われ、疲れきっています。blogを更新する元気もなかったんだけど、2日連続未更新じゃあなあ・・・。なんとかがんばろう。

 ということで、本題です。
 先日、朝日新聞の経済欄に、フォルクスワーゲン(VW)の話が出ていた。「お家騒動に幕」「米流リストラ派を一掃」っていう見出しの記事で、内容を簡単に書くと、リストラ嫌いの元社長が、リストラ大好きの社長と次期社長を追い出したって話です。

 欧州最大の自動車メーカーであるVWグループは、業績不振だった。それで、社長のピシェツリーダーさんと取締役ベルンハルトさんが中心になって会社の建て直しに取り組んだ。その中心がリストラ。去年2月には、2万人の人員削減をおこない、ワークシェアリングによる雇用確保策も撤廃した。
 このベルンハルトさんっていうのは、アメリカでMBAを取った後、メルセデスベンツに入社、ベンツと合併した米クライスラーにナンバーツーとして乗り込んで、赤字を黒字に転化させた。そのために、2万6千人の人員削減を強行したそうだ。それで、VWに来て、VWの次期社長とも言われていたそうだ。で、このアメリカ仕込みのリストラで、VWもなんとかしようと考えたんですネ。

 で、このことを快く思っていなかったのが、元社長ピエヒという人。この人は、あのポルシェ博士のお孫さんだそうで、いまでもポルシェの大株主で監査役なんだそうだ。で、ピエヒさんは、このリストラによる立て直し策に不信感を持っていた。というのも、この人が社長時代に労使協調経営を確立したんだそうだ。それをベルンハルトさんたちが次々に壊していくんで頭に来てた。
 で、ポルシェは一昨年秋にVWに出資して、筆頭株主なった。それで、ピエヒさんは、VWに人も送り込み、権力基盤も強化して、リストラ派の2人を追い出したってわけです。

 で、その後、VWの業績が回復傾向にあるっていうんで、最初はピエヒさんの反発していた人たちも支持し始めていると書かれています。

 この記事を読んで、真っ先に思ったのが、日産のカルロス・ゴーンクンのこと。
 最近、日産に関してはいい話をまったくといっていいほど聞かない。販売目標を下方修正、GMとの提携話も破たん、昨年9月中間期決算では大幅に前年を下回った。マスコミも、いっせいに「ゴーン流の見直し迫られる」などと報道している。

 マスコミも含めて、いっとき、ゴーンさんは「経営の神様」であるかのように天まで持ち上げていた。
 どうしても、ポチには納得できなかった。大規模なリストラ、世界中から安い部品を仕入れるために、これまでの下請けなども冷淡に切っていった彼の「建て直し」策の陰で、どれだけの労働者が、どれだけの下請けの中小企業の社長さんが泣いただろうか。
 日本では、毎年3万人の方が自殺し、そのかなりの部分が経済的な理由だというが、日産を、カルロス・ゴーンを恨んで死んだ方も少なくないのかもしれない。
 そんな人物をもちあげる風潮には到底同意することはできなかった。だから、VWの記事をみたとき、ちょっと嬉しかったんだ。

 もう一つ、納得できなかったのは、日産の車そのものだ。
 ゴーンになってからの日産の車で、「これはいい」って思った車は1台もない。もちろん、ゴーン以降の日産の車で運転したことのあるのは、マーチとキューブくらいしかないから、車のトータルとしての良し悪しはわからない。でも、車にとって外見って魅力のかなりの部分を占めていると思うから、見た目がカッコよくない車は、自分の中では、性能以前に、最初からアウトだ。

 実は、うちは代々日産党だった。うちの父親は、ブルーバード(510)、スカイライン、セドリックって乗り継いでた。どれもカッコよかった(運転したのはセドリックだけだったけど)。また、ブルーバードがサファリラリーで優勝したり、スカイラインが国内レースで連戦連勝したり、少年ポチにとって、とにかく日産はカッコよかった。
 ポチも免許をとって以降、いろんな車に乗ったが、最近までは日産だった。最初に買ったのがサニー、次にスタンザ(知ってる?この車。この車は失敗だった。カッコはいいんだけど、当時の日産の2000ccのエンジンの主流は「ツープラグZエンジン」ってヤツだったんだけど、このエンジンがひどかった。同じZエンジンの車に乗ってる友達は「これはケッカンシャだ!」って騒ぐほどまわらないエンジンだった)。
 そのあと、東京に転勤になったので、しばらく車を持っていなかったんだけど、こっちに帰ってからは、テラノ、そして、日産の最後の車がサファリだった。

 一時期ほどじゃないけど、最近まで日産はカッコよかったんだ。で、ゴーンになって変わった。あきらかに変わった。V35スカイラインを見た時、吐き気がした。昨年末にV36型のスカイラインが出て、「日本の車にときめきがかえってくる」なんてイチローなんかが宣伝しているけど、ポチは一向にときめかない。まるで「フーガ」じゃん。

 で、完全に日産は見限った。

 でも、ダメな車つくり続けるから、車売れなくて、こうやって、「経営のカリスマ」ゴーンの化けの皮がはがれるから、まだいいのかもしれない。
 だって、トヨタの働かせ方ってもうメチャクチャで、まるで、儲けのためなら、人が病気なろうが死のうがイッサイ気になりません状態の犯罪会社なんだけど、車売れるから、「世界のトヨタ」って顔をしていられる。
 コイズミだって、郷土のホコリ・アベシンちゃんだって、トヨタにはけっして逆らえないんでしょうネ。

 なんか、VWの話なのか、日産の話なのか、トヨタの話なのか、グチャグチャになってしまったけど、ようするに、ポチはトヨタも日産も嫌いなんだけど、トヨタの車にはムカ~シからまったく魅力を感じなくて、しかも犯罪会社だから、ゼッタイにトヨタの車を買うつもりはなく、いわば「相手にしない」って感じ。
 だけど、日産はかつて大好きだっただけに、犯罪度はトヨタよりはマシかもしれないけど、今の日産に対する怒りはトヨタ以上ってこと。

 ということで、現在は、レガシィーのすばらしさにのめりこんでいるポチでした。

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