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2008年11月

2008年11月29日 (土)

長女の誕生日の日に――SHOGO's Words No.27「Happy Birthday Song」

 ポチです。
 いかがお過ごしでしょうか?
 今日のカテゴリーは、一応「浜田省吾」にしていますが、実は私の家族のことを書きます。少し長いエントリーになりますが、お付き合いください。

 11月29日、今日は長女の誕生日です。
 あの日は、本当に寒い一日で、当時住んでいた山口市にその年の初雪が降った日でした。
 仕事を抜け出し、バイクで病院に駆けつけたことを昨日のことのように思い出します。


 わが家では、癌が再発し、抗がん剤治療を受けていて、けっして体調がいいとはいえないカミさんに代わって、長女が家事一切を引き受けてがんばってくれています。
 その彼女のことを書きます。


 私の転勤で、長女は、山口県の田舎の無認可保育園から、いきなり東京の小学校に入学しました。さらに、世田谷区から足立区への転居に伴い、転校。そして、5年生の最後の3ヶ月と6年生の1年間は、またまた私の転勤で、宇部市の小学校に通いました。
 中学校進学時には、宇部市内の現在の家に転居したため、小学校時の友人のまったくいない中学校に入学。
 本当に親の都合で、かわいそうなことをしたと思っています。


 高校1年の夏休み明けから学校に行かなくなり、そして、学校をやめてしまいました。
 本人と話すと、部活の先輩が自分をにらむ、怖いというのです。一方、学校で先生の話を聞くと「そんなことはないと思う」とのことでした。


 それから、荒れた日々が続きました。
 部屋に閉じこもって出てこない。
 自傷行為を繰り返す。
 まだ小さかった妹や弟をいじめる・・・・・・・。


 そんな日々が1年くらい続いたでしょうか。ある日、私たち夫婦に対し、娘が何かをぶつけるように叫びました。

 「お母さんもお父さんも何もわかっていない!」と・・・。

 娘が東京時代の小学校4年生の時にいじめにあっていたことをそのとき初めて知りました。
 ある時など、跳び箱のなかに閉じ込められたりもしたそうです。
 私たち夫婦は、そんなことはまったく知りませんでした。
 私は、東京時代は、出張が多く、全国を飛び回っていました。カミさんは、看護婦をしながら、保育園に通う2人の妹や弟の世話に明け暮れていました。
 そんな私たちに気遣ったのでしょう。彼女は、いじめをうけていることなどおくびにも出しませんでした。
 しかし、それはずっと彼女の大きな心の傷になっていたのです。
 あとになって気づいたことですが、小学校時代のいじめ以降、彼女は、いつも人の目を気にし、ビクビクしながら生きてきたのだと思います。「部活の先輩がにらむ」ということも、その先輩にとっては普通に見ただけだったのかもしれません。しかし、彼女には、それが恐怖だったのです。



 そして、高校一年のときに私が投げかけた彼女への言葉。

 「お前はどんどん腐っていってるんじゃないのか?」


 仕事の忙しさを理由に、子どもたちの勉強などほとんどみたことのなかった私でしたが、それでも、カミさんに言われ、時々は勉強をみていました。
 当時の私の持論は、「数学は他の学問とは質的に違って大事。数学は論理学であり、ものを考える力を養う学問」というもので、異常に数学を重視していました。
 自分としては、随分丁寧に教えているつもりだったのですが、まじめに考えて数学にとりくもうとしない彼女に、私は切れてしまいました。
 そして、彼女に投げかけたのが先の言葉です。
 言い訳ですが、自分としては、彼女を激励するつもりだったのだと思います。
 でも、本当にひどい言葉です。思い出すたびにひどい自己嫌悪に陥ってしまいます。



 彼女は、叫びました。

 「お父さんの言葉で私がどれだけ傷ついたかわかるか!」

 恥ずかしながら、彼女にそう言われるまで、自分がその言葉をはいたことすら覚えていませんでした。
 激しいショックをうけました。
 自分がいかにダメな父親であるかを思い知らされました。



 その後もしばらく、自傷行為やものを壊したりということが続きました。
 そして、決断しました。
 カミさんと二人で、評判の医者がいるという岡山県の精神病院まで出かけ、相談しました。

 私たち夫婦が自分のことを真剣に考えてくれているということがわかったからでしょうか。それを境に彼女の私たちに対する攻撃的な態度も少しずつ変わってきたと思います。



 岡山の病院では、通院するにも入院するにもあまりにも遠いので、近くの病院を紹介しようということになって、福岡県の精神病院を紹介してもらいました(けっして近くはないのですが、山口県内にその病院が紹介できるような病院がなかったのです)。
 彼女に、そのことを説明し、「行ってみようよ」と話しました。彼女から、「行ってみる」との返事がもらえたときは、夫婦でホッとしました。



 福岡県の病院を受診した初日。
 比較的若い男性のドクターでした。なんとなく「うまくいきそうだ」と思った矢先でした。ドクターの一言に反応し、彼女は半狂乱になって病院から駆け出していってしまいました。
 それから約1年、時には嫌がる彼女を励ましながら、3週間に一度の割合で受診を続けました。最後の頃は、彼女もそのドクターを信頼していたような気がします。



 私は、仕事を1ヶ月間休職し、一日中、娘といっしょにすごしました。その後は、カミさんが休職しました。
 もちろん、私が彼女にしてやれることは何もありません。何か話してくれるわけでもありません。ただ、娘の傍にい続けることが大事だと思ったのです。



 病院を受診したある日、ドクターから、私たち夫婦に言われた言葉は衝撃的でした。

 「境界型の分裂症(今で言う統合失調症)だと思います。うつ病の場合は、今ではいい薬も出てますので、必ず治ると言えるのですが、分裂症はそうは言えません。快方に向かう場合もありますし、そうでない場合もあります。何とも言えません」

 帰りの車の中ではものを言う気力もありませんでした。



 その後、県内の病院に通うようになったのですが、そこもやめ、今は病院にはかかっていません。一応、薬がなくても過ごせるようになりました。

 何度か、バイトに行ったこともあるのですが、どれも人間関係のプレッシャーに押しつぶされて長くは続きませんでした。


 こんなこともありました。
 ある雨の日、彼女は、カミさんと買物に出かけていました。3時からバイトが入っていたのですが、彼女はその時間が過ぎるまですっかり忘れていたのです。彼女は半狂乱になり、カミさんが目を離した隙に、雨のなか、姿を消してしまいました。
 カミさんが必死になって探したのですがみつかりません。
 そうこうしているうちに、消防署から娘を保護しているとの連絡がありました。雨の中、路上に倒れているのを通りがかりの人がみつけて119番してくれたそうです。
 カミさんが駆けつけてみると、彼女は、恐怖に顔を引きつらせて、「家には帰らない」と言い、しばらくして落ち着くまで救急車の中で過ごしたそうです。
 仕事だったことに気付いた時点で、バイト先には体調が悪いので休むという連絡はしていたのですが、なかば無断でバイトを欠勤したことで、「みんなが自分をどう見るだろうか」という不安が彼女を襲っていたのではないでしょうか。それは、たぶん彼女にとっては、「恐怖」とも言えるものだったのでしょう。



 彼女は、日常生活に何の支障もありません。普段は、人間関係をつくるのが下手なだけの普通の若い女性です。
 「大学に行きたい」と独学で一生懸命勉強して大検を受検。一発で合格をした頑張り屋さんでもあります。
 しかし、何か、彼女の心を棘刺すものが生じた時、突如として精神的に不安定になります。
 それは、彼女の未来を左右する小さくない存在です。
 自らの責任で彼女をそうしてしまったことを、日常生活のなかで、ついつい忘れてしまう自分がいます。
 今日の彼女の誕生日に、この文章を書くことで、痛苦の反省を新たにし、一生、彼女を守っていくことを自らに誓おうと思います。



 「子どもは親を映す鏡だ」とよく言います。本当にそのとおりだと思います。
 自分の父親としてのダメさ加減にうんざりします。
 彼女が自らの身を犠牲にして、私を少しだけまともな父親にしてくれたのだと思います。
 ・・・・・・・・・・・・。
 計り知れない犠牲のうえにですが・・・・。



 今、母親を思い、「自分がお母さんを支えなければ」と、必死にがんばっている彼女に頭が下がる思いです。



 そんな彼女に、「誕生日おめでとう」の言葉とともに、この歌を贈ります。
 歌詞の前半部分は、わが家の実態とはかけ離れているのですが、後半部分の思いはそのままです。

 浜田省吾「Happy Birthday Song」です。


     Happy Birthday Song

Shogo30_2 パパとママにありがとう
二人の努力実って
今、君はここにいる
Happy birthday to you

ケーキの上にキャンドル
歳の数だけ灯して
祈ろう きみの幸せ
Happy biryhday to you

世界にひとつの尊い命
かけがえの無い人

明日は昨日よりも
もっといい日になるだろう
そう信じて生きていこう
Happy birthday to you




 動画は、浜田さんのコンサートツアー「ON THE ROAD 2005」、さいたまアリーナでのリハーサル風景です。
 なお、この歌はCDにもなっていない曲なので、歌詞紹介のサイトに載っていません。それで、今回はテキストで紹介します。すみません。著作権上問題があるというのは重々わかっているのですが・・・・。




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2008年11月28日 (金)

麻生発言――日本のゆがんだ社会保障の発露

 ポチです。
 数日間、寒い日々が続きましたが、この二日間くらいは暖かな一日でした。
 みなさん、お変わりありませんでしょうか?
 私のまわりにも風邪ひきさんが何人かいます。今年の風邪は長引くそうです。体調に気をつけてお過ごしください。


 さて、今日の話題はコレです。

 麻生首相:高齢者医療費「何もしない人の分なぜ払う」
                  毎日新聞 2008年11月27日 1時23分

9393_1 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、社会保障費の抑制を巡り「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日公開された議事要旨で分かった。高齢者医療費の増大は患者側に原因があると受け取れる発言で、批判も出そうだ。
 首相は「67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘。「こちらの方がはるかに医療費がかかってない。毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている」と述べ、理不尽さを訴えた。
 最後に首相は「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、インセンティブ(動機づけ)がないといけない。予防するとごそっと減る」と語った。
 首相は19日の全国知事会で「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、20日に撤回、陳謝していた。その日に不用意な発言を繰り返していたことになる。(写真は、20日に開かれた経済財政諮問会議であいさつする麻生首相=北海道新聞からお借りしました)




 ここで私が言いたいことは2つです。

 今朝の「朝日」の記事に民主党の管直人代表代行の「社会保障制度の原理をまったく理解していない。この人に社会保障をまかせることはできない。総理の資格を有していない人だ」というコメントが載っていましたが、1つはこの点です。

 基本的には、菅さんの言われるとおりだと思います。麻生さんは、「社会保障」という概念を理解されていないと言うか、たぶん、「社会保障」という概念が頭の中にないのでしょう。

 税制とか社会保障負担とかいうのは、所得の再配分です。「所得に応じて拠出しあい、社会全体で一人一人の国民の暮らしを支える」と言うことに他なりません。
 健康であろうと病気がちであろうとに関わりなく、相対的に(たぶん「絶対的に」なのでしょうが、麻生さんの所得水準を知らないもので、こう表現させていただきます)所得が高いであろう麻生さんが「私のほうが税金は払っている」のは当たり前のことなのです。それを「理不尽」というわけですから、あきれるばかりです。



 そして、2つめ。この点が私が一番言いたい点です。
 それは、この社会保障に対するゆがんだ見方は、けっして麻生さんだけの問題ではない、日本社会全体をおおっている社会の現実を反映している問題だということです。

 先ほど、「税制や社会保障は所得の再配分だ」と言いましたが、その所得の再配分が世界のなかでも最もうまくいっていない国の一つが日本ではないでしょうか。

 以前、何かで読んだことがあるんですが、OECDの調査では、子どものいる世帯の貧困率がOECD加盟国(つまり、いわゆる「先進国」です)の中で最も高いのが日本だそうです。それ自身も大問題なのですが、「再配分」後の貧困率を見ると、他の加盟国はすべて貧困率が低下します。当たり前のことです。所得の多いところから少ないところへ「再配分」するわけですから。
 ところが、なんと日本の場合、「再配分」後の貧困率は逆に上がるというのです!
 これは言うまでもなく、「再配分」に成功していないということです。

 日本の社会保障制度のなかに、「応益負担」という概念が存在します。
 「応益負担」、つまり、「利益を得たものが、得た利益に応じて負担するのは当然だ」という考え方です。この考え方が社会保障制度の中に根強くはびこっていることが、「再配分」に成功していない最大の原因なのではないでしょうか。

 たとえば、「障害者自立支援法」という法律があります。障害者福祉に「応益負担」を導入した法律です。障害者とその家族の負担は激増してしまいました。障害者施設の経営も深刻な事態になっています。

 障害者の方は、福祉サービスがあってはじめて、最低限の社会生活を営むことができます。たとえば、目の不自由な方は、外出介護のガイドヘルパーさんがいてはじめて外出が可能になります。
 その福祉サービスは「益」でしょうか?「利益をうけた」と言うのでしょうか?
 そして、「利益を受けたのだから負担は当然だ」というのでしょうか?

 障害があるがゆえに日常生活に支障があり、福祉サービスをうける、それは、けっして「利益」ではありません。人間としての「生きる権利」です。
 それを、「スーパーで大根を買えば、その代金を払うことは当たり前だ」とでも言うような、この「応益負担」という考え方は、社会保障を崩壊させるもの以外の何物でもありません。

 そして、この「障害者自立支援法」を導入したのが自民党と公明党であり、たしか、民主党も別の理由でこの法案には反対しましたが、「応益負担」そのものは否定されなかったと思います。
 つまり、この「応益負担」という考えに、今、麻生さんに文句を言っている自民党の方々も公明党の方々も、そして、先に引用した批判のコメントを出しておられる菅さんの民主党も立っておられるのです。


 麻生発言も、たんに「麻生はアホだ」という問題ではけっしてないと思います。
 日本社会を覆う社会保障のゆがんだ存在の発露とでもいうべきなのではないでしょうか。




 う~ん。
 今、これを打っている最中、テレビの朝のワイドショーで、例の麻生発言が取り上げられていて、それを聞いていたカミさんが、

「『たらたら飲んで、食べて、何もしない人』ってアンタのことじゃないの?アンタのために医療費は払えないってよ~」

 と言われてしまいました。
 ・・・・・・・・。
 う~ん・・・・。

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2008年11月26日 (水)

なんかヘンだ!民主党の「対案」

 ポチです。
 寒い日が続きますが、お変わりありませんでしょうか?

 最近、ヘンなことで山口県がクローズアップするので、「アレッ」と思ってしまいます。
 例の厚生省の元お役人さんたちを殺傷したのが山口県の柳井市出身だと言うことで、一昨日の「山口新聞」などは、「柳井出身の46歳逮捕」というのが1面の大見出しで、「柳井市出身」というのがかなり強調されていました。




 さて、今日の話題はコレです。

民主、独自法案提出へ 2次補正提出先送りなら
                                 2008年11月24日3時5分 asahi.com
 民主党の小沢代表は23日のNHK番組で、政府が第2次補正予算案の提出を年明けの通常国会に先送りすれば、民主党独自の経済金融対策法案を今国会に提出する考えを示した。麻生政権が「政局より政策」と言いながら、景気対策の柱となる第2次補正予算案を先送りする矛盾をあぶり出し、政権の弱体ぶりを印象 づける狙いがある。
 小沢氏は「(2次補正提出が)来年でもいいということになれば、結局選挙を先送りするための口実でしかなかったということになる。そんな国民を愚弄(ぐろう)した話はない。ならば、私たち自身の経済金融対策の法律を延長国会にだすことを検討する」と述べた。
 民主党は25日に小沢氏、鳩山由紀夫幹事長、輿石東参院議員会長ら幹部が、法案の参院提出を協議する方針だ。
 提出を検討するのは、景気対策では、金融機関に中小企業への融資条件の情報公開を義務づける「地域金融円滑化法案」や、大企業が中小企業に不当な値引きを強いたり、押しつけ販売をしたりすることを禁じる「中小企業いじめ防止法案」など。
 加えて、衆院選マニフェスト(政権公約)などで準備している「恒久的」(小沢氏)な経済対策として、道路特定財源の暫定税率廃止、農林漁業再生、高速道路無料化、子ども手当、非正規雇用対策などの法案化も検討する。
 一方で、小沢氏は「何で福田さんが辞めたのか。能力に限界を感じたからだ。麻生さんだって福田さん以上にひどい。いくら延命を図っても逃げおおせる状況じゃない。総選挙の洗礼を受けなければ思い切った政策はできない」と述べた。
 衆院解散の見通しについては「秋以降、年明けの通常国会の冒頭を含めて半年間の間にあると言ってきた。麻生政権はもう行き詰まる。辞める話になれば、選挙管理内閣という形で(与党が)野党に政権を渡して選挙をやるか」と語り、野党への政権移譲もあり得るとの認識を示した。
 麻生首相が小沢氏を「信用できない」と述べたことについては、「その辺のチンピラの言いがかりみたいな話だ」と改めて批判した。




 一国の首相の発言を「チンピラの言いがかり」とは、なんとも勇ましいものの言い方です。
 「チンピラ」というのは、麻生さんに対する私のイメージとは幾分かは異なるような気がしますが、まあ、麻生さん自身が「一国の首相」と呼ぶにはあまりにふさわしくないわけで、たいした発言ではないのでしょう。


 そんなことはさておいて、民主党が今の臨時国会に出すという「第二次補正予算案」なるものについてです。
 私の言いたいのは、2つのことです。

 一つは、小沢さんがこう述べておられることです。

「政府が第2次補正予算案の提出を年明けの通常国会に先送りすれば、民主党独自の経済金融対策法案を今国会に提出する考えを示した」

 つまり、

「政府が言っている景気対策には問題があるから、民主党独自の法案を提出する」

のではなくて、

「政府が先送りすれば、提出する」

というわけです。
 ということは、逆に言えば、政府が第二次補正予算案を出せば、自らの対案は出さないと言うことです。
 これはどういうことでしょうか?

 二つ目は、当然のことですが、その内容についてです。
 もちろん、法案はまだ出ていませんし、その内容は、この記事に書いてある範囲でしかわかりません。
 しかし、ここで小沢さんが述べられていることがいずれにしても中心になると思います。
 記事によると、その内容は以下のものです。

・金融機関に中小企業への融資条件の情報公開を義務づける「地域金融円滑化法案」
・大企業が中小企業に不当な値引きを強いたり、押しつけ販売をしたりすることを禁じる「中小企業いじめ防止法案」
・道路特定財源の暫定税率廃止
・農林漁業再生
・高速道路無料化
・子ども手当
・非正規雇用対策の法案化



 この二つのことから見えてくることがあります。
 それは、

 民主党が掲げる「国民の生活が第一」というスローガンの胡散臭さ

です。

 記事では、民主党のねらいが「政権の弱体ぶりを印象付ける」ことにあると言っています。
 つまり、景気や国民の暮らしのことを考えて法案を出すのではなく、自公政権を追い詰め るための手練手管の一つとして法案を出すということなのでしょう。
 一つ目の点で指摘した法案提出のやり方からして、妥当な評価だと言わざるを得ません。
 しかし、それでいいのでしょうか?

 民主党は、そもそも10月30日に麻生さんが記者会見で発表した追加の景気対策に反対だったはずです。とくに、定額給付金について、なんの景気対策にもならないと批判していました。
 いま、多くの国民が年の瀬を迎え、深刻な事態に陥っているときに、政府の言う景気対策が不十分であるのなら、それが法案として出されようが出されまいが、「国民の生活が第一」を標榜する政党が、国民の暮らしを救う景気対策を打ち出すのは当然ではないでしょうか。
 それを、政府を追い込む手段として使うなど、国民のことなど何も考えていないのではないかとのそしりは免れません。


 同時に、二つ目で指摘した民主党が出すと言っている法案の中身についてです。

 景気対策にとって何が一番大事でしょうか?

 日本のGDPの約6割は個人消費です。日本経済の半分以上を一人一人の国民の消費が担っているということです。
 であるならば、国民が安心して消費できる国にこの日本をしていくこと、それこそが今なによりも求められていることではないでしょうか。
 
 ところが、いま日本ですすんでいるのは逆の事態です。
 全国で非正規雇用や期間社員の労働者が大量に仕事を失っています。山口県でも、三井金属(下関市)やマツダ(防府市)で多くの派遣社員が雇い止めにされました。
 とくに派遣労働者の場合、派遣会社の寮に住んでいる場合が少なくなく、雇い止め即路頭に迷うことになります。
 そして、この大量解雇は、消費できなくなる国民を急速に増やすということに他なりません。これでは、景気はますます悪化の一途をたどることになるのでしょう。

 この他、実質賃金の低下の一方で、障害者自立支援法や後期高齢者医療制度の導入など社会保障の切り捨て、国民健康保険証の取り上げ、各種税金や社会保障費の負担増。

 こんな状況のもとで、国民が安心して消費できるはずもありません。
 今、政治にとって大事なのは、この景気回復に逆行する事態をいかに転換していくのか、ではないでしょうか?

 ところが、民主党の「対案」のなかには、それへの対策が何もありません。
 もちろん、小沢さんが言われた「対案」すべてがダメだと言いません。しかし、これで本当に日本の景気を回復させ、国民の暮らしを守れるとでも思っているのでしょうか?

 労働者の大量解雇が大企業の横暴勝手なら、社会保障の切り捨ても大企業の強い要求によるものです。
 民主党がこれらのことに言及できないのが、大企業から多額の企業献金を受け取っていることが背景にあるとすれば、それは民主党に「国民の生活が第一」を標榜する資格がないと言うことに他なりません。







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2008年11月21日 (金)

道路に注ぐエネルギーの半分、いや3分の1でいいから社会保障に割いてほしい

 ポチです。
 19日、宇部市で銃撃事件がおきました。
 暴力団の組長がパチンコに行ってて、パチンコ屋さんの駐車場で銃撃されたそうです。
 こんな田舎のまちでも暴力団ってのは拳銃もってるんだとあらためて知らされてビックリ。恐ろしい世の中ですねえ。




 さて、今日の話題はコレです。


首相の特定財源「交付税化」発言に自民道路族が猛反発
            2008年11月20日23時19分 MSN産経ニュース


 道路特定財源の一般財源化をめぐり、麻生太郎首相が1兆円の「交付税」化を明言したことを受け、自民党道路族が20 日、猛反撃を開始した。首相は交付税についてはややトーンダウンしたが、これまで沈静化していた道路政策をめぐる党内の対立が再燃することは確実で、年末 の予算編成に向けて波乱含みの展開となってきた。(坂井広志)
 20日午前、道路族の「牙城」である道路調査会(山本有二会長)は騒然とし た雰囲気で始まった。山本氏が「首相はしばしば言葉を間違える。『地方に対する交付金』と読めば全部つじつまが合うので、われわれはそういう議論を進めて いく」とあいさつ。「地方交付税にすれば(地方の)借金返済に充てられ道路行政に支障が生じてしまう」と述べ、交付税化を断固阻止する考えを表明した。
 首相が先月30日に表明した方針は「道路特定財源の一般財源化に際し、1兆円を地方に移す」だった。地方の自由な財源にするならば、使途を制限しない「地方交付税」化するのがもっともわかりやすい。
 しかし、年15兆円規模の交付税に1兆円を繰り入れてしまうと「地方のありがたみは薄れてしまう」(自民中堅)。加えて赤字体質の地方自治体は人件費などに使ってしまう懸念もあり、「交付税特別会計を所管する総務省の焼け太りになるだけだ」(自民重鎮)との声も上がる。
  しかも、道路特定財源5・4兆円(20年度)のうち地方税分は2・1兆円。国税分は3・3兆円(うち揮発油税2・7兆円)だが、このうち6000億円は補 助金として、7000億円が地方道路整備臨時交付金として地方に配分され、直轄事業など純粋な国の予算は2兆円に過ぎない。
 ここで自民党内で妥協案として浮上しているのが、道路整備に限定し、地方に裁量権を付与した地方道路整備臨時交付金の拡充だ。道路族には同交付金をどこまで拡充させるかに論点を絞りたいとの思いがある。
 しかし、道路整備に限定すれば、福田康夫前首相が5月13日に閣議決定した「道路特定財源の一般財源化」の趣旨に反する。一般財源化を支持した若手改革派が猛反発することは確実で、首相の改革姿勢を問われかねない。
  ただ、完全に一般財源化すれば、「早期の道路整備」を理由に本則の2倍を課した揮発油税の暫定税率の存廃論議を再燃しかねない。すでに自動車業界からは 「道路整備に使わないならば暫定税率を軽減すべきだ」(関係者)との声が上がっており、収拾がつかなくなる可能性もある。
 こうした情勢を受け、首相は20日、「地方が使えるお金が1兆円といっている。自由に使えるんだったら何でもいい」としたが、「道路にしか使っちゃいけない交付金だと今までと変わらない」とも述べた。
 道路族は「首相は中途半端なことは言わない方がいい」(脇雅史参院議員)などと不満が収まっておらず、暗闘はまだまだ続きそうだ。


 「騒然」とした雰囲気であり、「暗闘」だそうです。
 「朝日」の21日朝刊の「時時刻刻」の「支えなき首相 相次ぐ発言撤回・陳謝」という記事では、

 「総理なんて関係ない。党が決めたことを押し通せばいい。道路は一切譲るつもりはありませんから」

 という山本有三さんの発言を紹介していました。

 すごい剣幕ですねえ。
 どうしてこんなにお怒りになるのでしょうか?
 まさか、「国民の暮らしのため」などと白々しくおっしゃらないですよね?
 どこかの県がつくったパンフレットみたいに「道路は命をささえ暮らしをつなぐ」なんて言わないでくださいよ。
 だって、道路予算の大半は、高速道路や第二関門橋など建設のために費やされ、市民の日常生活に不可欠な生活道路なんかにはほとんど使われないんですから。

 もちろん、立派な道路があるのは大変結構なことです。
 私もドライブは大好きで、仕事の見解で県内あちこちを車で走りますが、渋滞してるより、スムーズに走れる方がいいに決まっています。

 しかし、ちょっと待ってください。
 たしか自民党の国会議員の方や政府の方は、「お金がない」「財政が大変なんだ」と繰り返しおっしゃっていませんでしたっけ?
 そして、社会保障費を毎年2200億円削り、税金や社会保障の国民負担などを次々に引き上げ、「お金がないんだからしょうがないじゃないか」と開き直られ、そして、そして、とどのつまりは「3年後には消費税の引き上げをお願いしたい」と麻生さんがおっしゃらねばならない事態なんじゃなかったでしたっけ?

 国にしても地方にしても、お金が有り余っているんだったら、どうぞ道路でもなんでもおつくりください。
 しかし、こんな財政状況のなかで、なぜ「道路」なんでしょうか?

 あれだけ、社会保障を削減しておいて、国民の命と暮らしが深刻な事態に直面しているのに、この人たちが、

「総理なんて関係ない。社会保障費は一切譲るつもりはありませんから」

 なんて、えらい剣幕で怒鳴るなんて聞いたことがありません。

 どうせ、そこには大きな利権があるのでしょう。
 ゼネコンからいくら貰うんですか?

 道路に費やすエネルギーと迫力の半分、・・・いや三分の一でいいです。国民の命や暮らしを守ることに割いてみられたらいかがでしょうか?



 この人たちは、いったい何のために国会議員をやっているのかと悲しくなっているポチでした。
 では、また。








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2008年11月19日 (水)

党首会談――これが「国民の生活が第一」という政党の党首か

 ポチです。
 今日も寒い一日でした。
 うちでも、「まだ早いんじゃないの?12月までがまんしようよ」という娘を振り切り、カミさんが今日からストーブをつけました。ありがたいことです。

 さて、今日の話題は、コレです。

新テロ法採決など拒否、民主が方針…初の党首会談不調

Photo  麻生首相(自民党総裁)と民主党の小沢代表は17日夜、首相官邸で初の党首会談を行った。
 小沢氏は2008年度第2次補正予算案の今国会提出を求めたが、首相は「努力している」と述べるにとどめた。
 民主党はこれに反発し、18日に参院外交防衛委員会で予定していた新テロ対策特別措置法改正案の採決などを拒否する方針を自民党に伝えた。
 与党は、新テロ法改正案や金融機能強化法改正案を確実に成立させるため、今月30日までの臨時国会会期の延長も視野に入れて検討を始めた。
 これに関連し、自民党の大島理森国会対策委員長は17日夜、民主党の山岡賢次国対委員長と電話で会談し、第2次補正予算案は来年1月召集の通常国会に提出する意向を伝えた。
 党首会談は、民主党の要請で午後6時から約30分間行われ、自民党から河村官房長官、細田幹事長、民主党は鳩山幹事長、山岡国対委員長が同席した。
 小沢氏は「景気対策関連の2次補正を今国会に提出すべきだ」と要求した。そのうえで、「2次補正が提出された場合、(参院で)結論を速やかに得られるよう代表としての責任で約束する」と語った。
 首相は2次補正について、「今の段階で(提出時期を)答えられるわけではないが、補正を出せるように努力している最中だ」と述べた。新テロ法改正案に関しては、「(18日採決という)参院で決めた話を党首が一方的に破棄するのは納得しかねる」と指摘した。
 与党幹部によると、小沢氏は「2次補正を出せば、協力する。その約束に違反した場合は議員を辞めてもいい」と述べたという。しかし、党首会談終了後、小沢氏は記者会見で、この発言を否定した。
 政府・与党は、第2次補正予算案を今国会で成立させるには大幅な会期延長は避けられないとして、通常国会で処理する方向で調整を進めている。これ に伴い、与党内では衆院解散を先送りすべきだとの意見が強まっており、首相も来春以降の衆院解散を示唆した。民主党は、早期解散を求める立場から国会対応 で強硬姿勢を強めたものと見られる。
 民主党は党首会談後、小沢氏ら幹部が協議し、第2次補正予算案が提出されない場合、新テロ法改正案と金融機能強化法改正案について、当面は採決には応じない方針を確認した。
 両法案は参院で審議中で、民主党が採決引き延ばしを続けた場合、衆院の3分の2以上で再可決可能となるのは、新テロ法改正案が12月20日以降、金融機能強化法改正案は来年1月5日以降となる。
         (2008年11月17日23時16分  読売新聞=写真も)

 なんのことやらよくわかりませんでした。
 なにがわからないかというと、せっかく国会が開かれているのに、党首討論はやらないのに、なぜ、こんな、いわば密室で党首会談をするのでしょうか。国民の前で堂々と討論すればいいのではないでしょうか。

 で、内容ですが、これもよくわかりません。

 たしかに、この間の麻生さんの言ってることはメチャクチャです。
 総選挙をすることが自分の天命だ!みたいなことを言って総理大臣になって、すぐに選挙をするのかと思ったら、選挙をやれば自民党が負けそうだと思った瞬間に、「政局より政策だ」と言って、解散を先延ばし。で、本当にまじめに日本の経済や国民の暮らしのことを考えているのかと思いきや、出てくるのは、わけのわからん「定額給付金」に、大企業・金持ち減税、そして、3年後の消費税増税。
 とても、まじめに「政策」を考えたとはいえない代物です。

 いま、景気の後退と減収を理由に、大量の非正規雇用の労働者が解雇されています。山口県の防府市にあるマツダ防府工場でも、500人規模の解雇が発表されたそうです。
 こうした状況を放置しておけば、ますます日本経済と国民の暮らしは深刻さを増していきます。
 いま必要なのは、大企業の勝手な解雇をやめさせ、非正規労働者を守るとともに、社会保障や医療を充実させ、安心して暮らせる日本をつくることではないでしょうか。それこそが最大の景気対策だと思います。

 で、ここからが本題です。
 そうであるならば、小沢さんは、野党第一党の党首として、また、「国民の生活が第一」と主張する政党の代表として、麻生さんとわざわざ党首会談をするのであれば、そのことを正面から正し、深刻になっている国民の暮らしを守れ!と言うのが当然ではないでしょうか。

 ところが、要求したのは、「第二次補正予算案を臨時国会に出せ」というものでした。
 なぜ、この要求なんでしょうか?
 たしか民主党は、定額給付金に反対のはず。その定額給付金を含んだ第二次補正予算案を国会に出せとは不思議な要求です。
 しかも、出したら、「結論を速やかに得られる」ようにすると麻生さんに約束されました。つまり、「採決する」という約束です。
 もちろん、法案そのものには反対されるのかもしれませんが、いまの国会の構成上、採決を約束するということは、その法案が通ってもかまわないということであり、事実上の賛成に他なりません。
 そして、そして、第二次補正予算案を出さなければ、新テロ特措法延長案の採決には応じないとしたことです。逆に言えば、第二次補正予算案を出せば新テロ特措法の採決には応じるということになるのですが、いったい、民主党はこの新テロ特措法をどう考えているのでしょうか?
 昨年の延長法案の際には、徹底して反対をしたはずです。
 たとえば、コレ↓

テロ新法は断固反対。廃案に追い込む基本方針は変わらない  輿石参院会長(2007年12月6日)

 政党が方針を変えること事態は否定しません。そういうこともあるでしょう。しかし、その場合は、きちんと理由を示すべきです。

 まったくスジが通りません。
 麻生さんが麻生さんなら、小沢さんも小沢さんです。
 これで「国民の生活が第一」というのですから、笑ってしまいます。
 国民の暮らしより日本国憲法より、解散に追い込むことが大事ということなのでしょう。
 解散に追い込むためなら、景気対策の何の役にも立たず、2兆円をムザムザトブに捨てるような定額給付金が通ってもいいとおっしゃるわけだし、アフガンの人々の命と暮らしを奪う空爆への支援を日本がすることもいいと言われるわけですから。

 今、国会が開かれているのですから、「国民の暮らしを守るために何をするのか」、それこそがすべての政党の思考と行動の基本であるべきではないでしょうか。
 そして、民主党が「国民の生活が第一」と言うのであれば、「こうすれば国民の生活が守れる」という対案を出し、麻生流の「経済対策」と堂々と対決し、そのなかで解散へと追い込むことが必要なのではないでしょうか。
 解散に追い込むために、定額給付金や新テロ特措法延長を麻生さんに差し出す。こんなことは愚の骨頂です。


 ということで、本来あるべき姿からかけ離れた国会の姿に強い怒りを感じているポチでした。
 では、また。


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2008年11月18日 (火)

ご無沙汰しています

 ポチです。
 たいへんご無沙汰しております。
 一気に寒くなりましたが、お変わりありませんでしょうか?
 宇部市では、今日、チラホラと雪が降っておりました。

 さて、前回の更新が9月26日ですから、2ヶ月近くも更新していませんでした。
 仕事が忙しかったし、体調がよくなかったこともあるのですが、なんとなくブログに近づく気力がもてなくて、他の方のブログにもまったくお邪魔しませんでしたし、自分のブログの管理ページにすら、この間、大量に押し寄せるおかしげなコメントのお掃除に何度か訪れる以外はまったくアクセスもしませんでした。

「あ~、このまま『放置自転車』ならぬ『放置ブログ』になってしまうのかなあ」

などと思ったときもあったのです。

 しかし、この2ヶ月の間も、まったく更新してないのにもかかわらず多くの方がご訪問いただいていて、わずかだとは思いますが、そのうちの何人かの方は「そろそろ更新してるかな?」と思って訪問いただいたんだと思うのです。
 それで、もう一度、気力が充実するのを待っていたのですが、引き続き体調は悪いし、仕事は忙しいしで、ズルズルとここまできてしまいました。


 気がついたら、ブログ開設2周年記念日も目の前に来ています。いま再開しないとますますブログから遠のいてしまうと思い、まだブログに立ち向かう気力が充実したとはいえないのですが、踏ん切りをつけて更新することにしました。



 で、ブログから遠ざかっている間に、なんといろんなことが起こったことか。
 今日は再開のご挨拶だけのつもりなので、一つ一つはこれから見ていくとして、この間の感想だけ一言。

 自ら「総選挙を断行する内閣ダ~~」と言って誕生した麻生政権が、いつのまにやら「政局より政策」と言いはじめ、しかし、そう言いつつ、実は「政策なんかどうでもいい」というホンネが透けて見えて、で、透けて見えていたと思っていたら、アッという間に丸見えになってきて・・・。
 しかも、決断力もなければ先をも通す力もなく、さらに、漢字も読めなければ、地方分権という言葉の意味も知らないということもわかってきて・・・・。
 なんとまあ、オマヌケを絵に描いたような内閣ですね。

 そのオマヌケの象徴が例の「定額給付金」。
 今日、私の住む宇部市のお隣にある山陽小野田市の職員と話したという友人がこんなことを言っていました。
 「市の職員に聞いたら、山陽小野田市に定額給付金として国から入るお金はざっと10億円だんだそうだ。『これだけのお金があったらいろんなことができるのになあ』と悔しそうに話してた」
 山陽小野田市が10億円だとすると、この宇部市ではだいたい40億円くらいになるのでしょう。
 本当にいろんなことができそうです。
 私たちの税金、2兆円。定額給付金に化けて、なんかわけのわからんうちに消えてしまうのは、本当に悲しい・・・・。

 麻生さん
 これだけ評判悪いんだから、もう「選挙対策」にもなりませんよ、コレ。
 だから、もう白紙に戻して、この2兆円は、お年寄りや子どもたちのための施策などに使いませんか?



 それでは、これからもよろしくお願いいたします。
 ポチでした。






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