2006年2月22日

繊細なる氷の世界

厳冬の岩井滝シリーズ。
最終回は、マクロで氷を観察してみます。
自然は偉大なる芸術家・・・。
では氷と光のコントラストの世界をどうぞ。

060222ice1


060222ice2


060222ice3

最後になりましたが・・・・・
『どうすればこのようなブルーな写真が撮れるか?』
というご質問にお答えしましょう。

答えは、簡単です。
『デジカメのホワイトバランスを「電球」に設定する』
たったこれだけです。(笑)

もともと「電球」の設定は部屋の電球光源下でその赤み(黄色)を抑えるために、青みを加えるようになっています。
ですから、自然光の下で「電球」にすると、白い氷が青っぽくなるというわけです。
ただし、むやみに使うと写真の色が不自然になってしまいますので冬の氷や滝の写真に使うことをオススメします。
人間の潜在意識の中には、「ブルー(水色)」=「冷たい」というイメージがインプットされているので氷や滝が青くても不自然に感じないのかもしれません。
カメラって面白い道具ですね・・・。
ほぼ人間の目で見た通りに写すこともできれば、人間の目で見えない世界や感情を含めた世界も写すことができる・・・。


060222ice4

さらに、きょうまでご紹介してきた写真は、すべてコンパクトデジカメで撮影しています。またパソコン側では色調整やトリミングは一切行っていません。ですから、みなさんがお持ちのデジカメでも構図に少し気を配るだけで簡単にこのような写真が撮れるはずです。
アイスブルーの世界が面白いと感じていただけた方、もし氷や氷柱を撮る機会があれば一度試してみてくださいね!
 

2006年02月22日 | | コメント (17) | トラックバック (0)

2006年2月21日

神秘なる氷の精たち

060221ice1

凍てついた滝の傍らに、音を立てながら雪穴の中深くへと落ちていく水飛沫(みずしぶき)。
そして、この雪穴の周囲に近寄ると、さまざまな形をした氷の精たちが僕を迎えてくれました。

「いったいどれくらいの時間をかけてこんな形になったのだろう・・・。」
表面は一様に丸いのだけれど、その形のバリエーションの多さにビックリ。でこぼこした形のものや泡のように吹き上がったもの。さらに大小の円柱形のものや波打つような形のものまで・・・。ずっと見ていると、これら氷の精たちに、まるで命があるかのような不思議な感覚に陥ります・・・。

060221ice2


060221ice3


060221ice4

ご覧になるとお分かりかと思いますが、氷の表面はとてもよく滑ります。そういえば、僕も写真を撮るうちに何度も転んだり尻もちをついてしまった記憶が・・・。(>_<)

岩井滝シリーズ、予想以上に反響をいただいたので勝手にアンコール?明日もう一日やります。(笑)
さてエンディングにふさわしい写真があるかな・・・?
 

2006年02月21日 | | コメント (11) | トラックバック (0)

2006年2月20日

大いなる氷の滝

厳冬の岩井滝
まず僕の目に飛び込んできたのは、太くて巨大な氷柱
流れる水が凍てついて氷柱になり、それが何本も合わさって大いなる氷の滝へと変わっていました。
滝の裏には洞穴のようになった場所があり、そこからこの自然が作り出した氷柱を見上げると、まるで天から自分に向かって突き刺さってくるような錯覚にさえとらわれます。

060220ice2
・自然が造った巨大な氷のオブジェ

060220ice3
・突き刺さるような感覚に・・・。

060220ice4
・洞穴の中にはこんな形の氷柱が・・・。

060220ice1
実はこの岩井滝、全てが氷の柱になっているわけではありません。この写真の場所だけは、水飛沫を上げて雪の下へと深く落ち込んでいました。
そして、この冷たい水飛沫が造り出すもの、それは・・・。
次回をお楽しみに・・・。(笑)
 

2006年02月20日 | | コメント (15) | トラックバック (0)

2006年2月19日

厳冬の岩井滝

060219ice_t
「岩井滝 凍てつく世界」

今からちょうど2年前の2月19日。
僕はある滝を目指して、真冬の中国山地をひとり彷徨ってました。

鳥取県境に程近い岡山県最北部。
車が通れる山道は途中で雪で鎖され、仕方なく車を乗り捨てて歩くこと数十分、ようやく滝の入り口に到着。ふと見ると背丈ほどある滝への案内標も完全に雪の中。
人の気配どころか足跡も全くないので、この先どこをどう進めばいいのかわからない。
渓流沿いの、斜面になった深い雪の中を平坦な場所を選びながら一歩ずつ慎重に歩いていく。時には太腿まで雪に埋もれながら・・・。(笑) そして、約1時間後、ようやく目的の滝が目の前に姿を現した・・・・・。

岩井滝」-岡山県上齋原村(現在は鏡野町)
全国名水百選にも選ばれ、滝の裏側に廻れることから裏見の滝とも呼ばれています。
ただ、冬には雪に鎖され、訪れる人もほとんどない岩井滝。それでも、流れ落ちる水が凍って作り出す神秘的な氷の造形を一度この目で見たくて・・・。

というわけで、きょうから3日間は少し趣向を変えて、厳冬の岩井滝特集をしてみたいと思います。
未公開画像の数々!?どうぞお楽しみに・・・。(^^)
  

2006年02月19日 | | コメント (7) | トラックバック (0)