4重縛り。誰も言わないiPad・iPhone4「ゼロから定額プラン」の問題点。  このエントリーをはてなブックマークに追加

改めてまとめてみる。

ソフトバンクのiPhoneを購入・持っている人向け、iPad2の0~4,980円プラン。
1860-1860など、どう見ても「機種代も0円」と見せかける素敵なプランです。
しかも孫正義はわざわざ「りんごを1つ持つと、もう1つりんごが"付いてくる"感じ」と言って誤認させたりね。

また「4割の人が100MB以内で収まる」との事ですが、それって単に使いこなせてない人って事では?
そして残り6割の人は100MBで収まっていない。これが問題なんですよね。
まあ、この辺は既に語られている部分なので置いておきます。


で、本題。
これを契約すると一体どうなるのか?
それを考えたところ、この契約方法がもの凄い縛り方だということがわかりました。

実は「4重の縛り」という事態が待っています。
これ、誰か気付いてますか?
どっかの嘘つき信者の言うような、嘘で煽るような記事ではないですよ、念のため。

あと「iPadを「アレ・コレ・ソレキャンペーン」で買ってはいけないもう1つの理由」で、問題点をさらに掘り下げて書いてますので、こちらも後でチェック。


※追記
何か今度はiPhone4→iPhone4Sに機種変した場合、そのお古のiPhone4で新規契約すると通信100MBまで0~4,980円、ホワイトプランが2年間0円で、2年縛られる回線提供プランとか始めましたね。

こちらも別記事 一応「iPhone家族無料キャンペーン」の罠とか問題点とかまとめておこうか、わかってると思うけど。 にて軽く解説しています。

さらに、iPadのキャンペーン再開するようですよ! 本体代を元通りにしてWi-Fiスポット必須などと改悪して!
iPhoneのキャンペーンと組み合わせるとさらに縛りが増えて素敵!
メインのiPhoneを途中解約するだけで、違約金がもの凄い事になりますね!
というかついにWi-Fiスポット利用料請求来ました、どうしても490円払わないといけないようです。
今まで一度たりとも支払う方法が無かったわけですが、ようやく景表法対策してきたってとこですね。
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まず、このキャンペーン適用にはiPhoneの契約が必須なので、ソフトバンクiPhoneの縛りについて考えてみます。

・ホワイトプランN:なぜか基本料に付いている2年縛り
・月月割:2~25ヶ月目まで割引という2年1ヶ月縛り


これはauやドコモも似たような物で、基本料自体が2年縛りか否か、月々の割引が1ヶ月目からか2ヶ月目からかという部分の違いではあるのですが。
一応、2年縛りは必須ではない事を考えるとほんの少しだけauやドコモの方が柔軟です。
まあそれはさておき、ソフトバンクでiPhoneを契約した時点でひとまず2つの縛りが付くわけです。


さて。
ここからが問題です。
iPadの契約について考えてみます。

iPad2の0~4,980円プラン自体には、まるで2年縛りが付いていないような記述・・・でしたが、ようやく修正されたっぽい。
http://mb.softbank.jp/mb/special/are_kore_sore/another_one/packet/

で、規約にはこうあります。

■キャンペーンが解除となる場合で、お客さまから変更のお申し出の無い場合、2回線目は以下料金サービスに変更となります。
・料金プラン:(iPad専用)データ定額プラン4,410円/月、インターネット接続基本料:ウェブ基本使用料315円/月


つまり、キャンペーンが解除になる場合は「(iPad専用)データ定額プラン」に変更。
ただ、この場合、2年縛りの期間が契約時から起算するのか、キャンペーン解除時から起算するのかが不明です。

また「お客さまから変更のお申し出の無い場合」とありますが、申し出れば他のプランが選べるのでしょうか。
あと残ってるのはプリペイドプランですが、これに切り替え可能という事でしょうか。
・・・と、この記述もいつの間にか消えましたね。
わけのわからん記述するぐらいなら最初から書くなボケ。

情報に誤りしかないホームページです。
これで何の役に立つのでしょうか。

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あと最初のキャンペーンでは機種代が特別価格(12,000円引き)で買えましたが、今度の12/16から始まるキャンペーンでは通常通りの価格。
さらにソフトバンクWi-Fiスポットに加入必須で、しかもこれが490円/月と有料ですってよ!

ま、このWi-Fiスポット有料なのにはわけがあるんですけどね。
景品表示法(景表法)という法律がありまして。
これまでソフトバンクはWi-Fiスポット利用料490円/月が無料になるとしてずっとやってきました。
そう、これまでずっと、この490円を支払う方法が存在してなかったんです。

つまり「490円/月」というのは架空の、存在しない数字。
ありもしない数字を割引して「安くなります」として宣伝する。
が、こういう表示を続ける事は景表法違反となります。
今回初めて有料となったのは、この景表法対策だと思います。

しかし、このおかげで最初のキャンペーンからすると月額990円、2年で約24,000円も高くなりました。
しかも一応月月割はあるんですが、Wi-Fiスポット利用料や全く安心出来ないあんしん保証パックは割引対象外とか気が狂ってるとしか思えないですね。
まあこれではほとんどの人が買わないでしょうね。
なので、恐らくこのキャンペーンと共に代理店へのインセンティブを分厚くして「一括○○円」で売らせるのではないかと推測。
iPad3の発売も近いでしょうし、これから在庫処分に入っていくでしょう。

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という事で、0円~プランでもiPadは確実に2年縛りという事になりますね。
これが3つ目の縛り

ただ、これだけ見ると「単にiPadが2年縛りなだけだろ」「2年契約し続ければいいだけでしょ?」って思うでしょう。
でも、次を見れば意味がわかると思います。


ここから、iPhone4→iPhone4Sの機種変については、iPad2をお古iPhone4に置き換えて読んで下さい。
大体同じ事なんで。


では、このキャンペーンが解除となる条件は?というと以下の通り。

■以下の場合、本キャンペーンは解除となります。

・1回線目がiPhone以外への機種変更、iPhone専用USIM以外へのUSIM交換、解約、譲渡を行った場合
・この場合、2回線目の本キャンペーンの適用は終了となります。
・2回線目のiPad 2が機種変更、iPad専用USIM以外へのUSIM交換、料金プラン変更、解約、譲渡を行った場合


つまり、iPhoneを解約するとキャンペーンは解除になります。

・・・が、それだけではない。

携帯の機種もiPhoneに限定されます。

これが4つ目の縛り

iPhone以外に機種変するだけでもこのキャンペーンは解除され、月4410円のプランに強制変更です。
例えばiPad2 16GBの場合、パケ代も基本料も0円だったのに、一気に4410+315+7-1860=2,872円/月も余計に払う必要が出てきます。
もし1年でiPhoneを解約したとすると、2年契約満了までiPadに2872*12=34,464円も余計に払う必要が出てきます。
もしくは、iPadの回線を解約して9975円の違約金を払うか。

つまり、iPadのせいでiPhoneを解約する事が出来ない。
これが3つ目の縛りの意味です。

「えー、でもそれならiPhone契約し続ければいいじゃん!」と思うかもしれません。
もちろんそうすれば、100MB以上通信しない限り損はしません。

でも、iPhoneが壊れた時はどうするんですか?

iPhone4Sから同機種のiPhone4Sに機種変する事は不可能です。
ましてや購入から6ヶ月は絶対に機種変は不可能です。
またiPhoneのガラスひび割れの修理は9,800円(iPhone4の場合。iPhone4Sも同じ?)、水濡れや交換が必要なほど破損した場合(重度の破損)は、交換に22,800円掛かります。
見るも無惨な姿になっている場合や、脱獄などで改造している場合はさらに高い(7~8万?)ようです。
あとiPhoneのSIMはiPhone専用なので、他の機種では使用不可能です。
iPhoneは諦めて最低料金で塩漬けしようとしても、パケットし放題フラットから2段階定額に変更するのは不可能です。

一応、本国のアップルでは「AppleCare+ for iPhone」なるものがつい先日出来まして。
これはiPhone契約時のみ契約出来る99ドルの保証プランで、従来のAppleCare Protection Plan(以下APP)の内容に加え「2度までは破損しても49ドルで交換」が可能みたいです。
つまり、合計で148ドルで1度交換が出来て、さらに壊れても49ドルで交換が可能。
まあauやドコモの保証プランみたいなもんですね。

ただ、これアメリカ以外、つまり日本で取り扱いが無いんですよ。
日本のアップルでは従来のAPPしか取り扱いがありません。

という事で、0円から定額プランを維持してiPhone4Sも使おうとするなら9,800 or 22,800円で修理せざるを得ないでしょうね。
例えAPPに加入しても破損に対しての保証はありませんし。
(※ちなみに旧機種であるiPhone4の交換費用は10/12に13,800円に価格改定したとのこと)

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※追記
日本でもAppleCare+、出来ました。
ただし、購入から30日以上過ぎている人は適用不可のようです。

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まあiPhone4以前を使っているなら機種変すれば一応クリア出来ますが、iPhone4Sの場合は機種変だとiPhone4の8GB版にするしかありません。
少なくとも次のiPhoneが出るまではね。
もちろん、Androidなどに機種変するとゼロから定額は解除となります。

また、盗まれたり紛失した時はどうするんですか?

こちらもiPhone4Sの場合、機種変だとiPhone4の8GB版にするしか無い。
あとはヤフオクで中古を購入するか、SIMフリー版を入手するか、もしくは新規で契約してSIM入れ替えといった手を考えないといけません。
当たり前ですがMNPなんてもってのほかです。ゼロから定額は解除となりますから。


と、こんなに重大な問題があるわけです。
ソフトバンクはわかっててこんな糞プランを提示したのでしょうね。
だってAppleCare+が提供されない事を知っててこんな事やってたわけですから。
確信犯。

さあ。
iPhoneが壊れた事で思わぬ大金が必要になる。
iPhoneが壊れたのでMNPや機種変したいのに、iPadの料金が高くなるから出来ない。
そんな事態に陥りたいですか?

結局、iPadゼロから定額に入った瞬間から、iPhoneが壊れないようにビクビクしながら使わなければならない。
iPhoneを紛失したり盗まれたりしても終了。
iPadを契約する事でiPhoneの破損や紛失、盗難時のリスクが数倍に跳ね上がってしまうのです。

これが4つ目の縛りの意味。

このiPadのセット契約だと、もう今後ソフトバンクのiPhoneしか契約出来ず、ソフトバンクの奴隷になるしかありません。
そしてiPhoneの契約を辞めるには代償があり、2年縛りの途中なら違約金9,975*2=19,950円が基本線。
機種代分割払い中なら、残りを一括で請求されますし。

また、それは自分の意思で辞めたいと思う時だけではなく、iPhoneが壊れた時にも考えなくてはいけません。
無くした時、盗まれた時は諦める事も必要になるわけです。


さて、本当にこれ、安いの? 上限額の違いも含め、良く考えましょう。
まあiPhone4S発売日の後に記事を公開しておいて言う事じゃないか。
契約も出来てない人だらけとはいえ、ね。


ちなみに、ドコモのタブレットセット割引「月々サポートセット割」も仕組みとしては同じですが、違いは「機種の限定」です。
携帯・スマートフォンについては、パケット定額など関係無しに何の機種を選んでもOKです。
しかもドコモの場合はiPhoneではない、つまりAppleではなくドコモの手厚いサポートが受けられます。
破損した場合でも何とかなるんですよ。

ただ、割引の方法が「追加分は携帯の料金から割り引かれる」という違いもあります。
これは携帯だけを解約する場合はソフトバンクよりマイナスですね。
まあXiタブレットだと2年縛り無しのプランもあるので多少の融通は効きますし、そうでなくてもテザリングに使えるので通信費節約に使えそうですが。
また、セット割による増額は多くて1,050円。iPadゼロから定額の場合の2,872円とは全然額が違います。
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