ソフトバンクがSIMロックを解除しない本当の理由  このエントリーをはてなブックマークに追加

孫正義のSIMロックに関する答弁が酷過ぎて、簡単に論破出来る。早急にSIMロック解除しなさい」では、ソフトバンクがSIMロックを解除しない理由やその姿勢についてツッコミまくりましたが、ではソフトバンクはなぜそんな頑なにSIMロック解除を拒否するのでしょうか。
「希望者が少ない」「端末が高くなる」など、どうでもいいかつ嘘の理由を並べていますが、では本当の理由は?
その理由を明かしてみましょう。
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結論から申し上げますと、「自社SIMを他の端末に入れ替えて使わせたくない」です。


どういう事かというとですね。
ご存知の方も多いと思いますが、ソフトバンクにはアホみたいに多数のSIMが存在します。

フィーチャーフォン(ガラケー)・Xシリーズ用SIM
iPhone用SIM
iPad用SIM
みまもりケータイ用SIM
フォトビジョン用SIM
Android用SIM
Xシリーズ用SIM
データ通信用SIM(青天井抱き合わせSIM・イーモバ共用SIM・TD-LTE対応SIM)
204SH用SIM


これらは、相互に差し替えて利用する事が出来ません。通信方式が同じものでも不可能です。
つまり、Android機にiPhoneのSIMを刺しても使えません。逆も当然同じ。
iPhoneにフォトビジョン用SIMを刺してもダメ、みまもり用もダメ、フィーチャーフォン用もダメ、データ通信用もダメ。
フィーチャーフォンにAndroid用SIM刺すのもダメですね。

一応、同じグループでは対応通信方式が違っても使えるようです(例えばiPhone4sのSIMをiPhone5で使う)。ただし、APNが別のためそのままでは通話は出来てもデータ通信不可能とのこと。何この糞システム。


では他社はというと。

ドコモはXi(LTE)対応機用SIMをフィーチャーフォンや3Gスマートフォンに刺しても使えます。逆は不可のようです。
一時期、フィーチャーフォンにXi契約を適用するというのが流行りましたっけね。
またデータ通信用SIMをスマートフォンに入れても使えます。ドコモMVNOのSIMもロック解除する事無く使えます。
例外はらくらくスマートフォン用SIMぐらいですか。これだけ料金が特殊というのもあり、らくらくスマートフォン以外では使えなくなっています。
訂正。らくらくスマートフォンの場合、SIMを別機種に刺すとらくらくスマートフォン用のパケット料金でなくなるだけで、他機種でも使えるそうです。ただ料金は変わっても500MB規制はそのままらしい。

auの場合はLTE対応・非対応機間でのSIM入れ替えは不可能のようです。
しかし、対応通信方式が同じ機種間であればSIM入れ替えは可能です。
つまりソフトバンクと違って、iPhoneとAndroid間でのSIM入れ替えは問題ありません。
例えばiPhone4SとIS03でSIMの相互利用は可能ですし(WiMAX機も大丈夫っぽい)、iPhone5とHTC J Butterfly間でのSIM入れ替えも可能です(物理的に違うのはアダプタは噛まさないとダメだけど)。
もちろんAndroidとフィーチャーフォン間でのSIM入れ替えも大丈夫。
ちなみにauは以前は「レベル2SIMロック」という、契約したSIMしか受け付けないというロックを施していましたが(有料で解除可能)、ISW11SC以降の機種はそのロックを廃止したようです。


という感じなので、いかにソフトバンクが自由度が無いかが良くわかると思います。
こんなキャリアは世界広しと言えどもソフトバンクだけです。
海外に持って行けず、他社のSIMは入れられず、ソフトバンク内でも入れ替えられない。
そう、ソフトバンクは独自進化して世界から大きく外れた、まさにガラパゴスなSIMロックを行なっているんです。
そして、そうする事によりSIMの使い回しをさせないようにしているわけですね。
SIMが使い回せれば、端末だけ別に追加して1回線で複数台を入れ替えて利用出来ますが、そういった事をさせたくないわけです。
だからAPNも明かさない。ドコモのSIMロック解除した端末ですら使わせない。

もしこれが可能だとすると、回線数が水増し出来なくなってしまいます。
また端末を分割払いで買わせることも出来なくなるため、債権を現金化するという手法も取れない。
そう、最近ソフトバンクは端末を分割払いで購入する場合のみ販売奨励金を手厚くしているようですしね。


さて、このソフトバンクのガラパゴスロックは、普通に利用している人にも多大な影響が出ます。

それは代替機。
そう、もし自分の持ってる端末が故障して修理に出した場合、ソフトバンクのガラパゴスSIMロックにより、iPhoneはiPhone、AndroidはAndroid、フィーチャーフォンはフィーチャーフォンの代替機を用意しなければ何も出来ません。
特にiPhone5の場合はnanoSIMかつLTE対応でAPNが別のため、iPhone5を代替機にしなければならないわけですね。
しかし、ソフトバンクは代替機を用意していない事がほとんどで、用意していたとしても故障しかかってるようなものが代替機として提供されたりします(SBCareへの苦情はこれまでにたくさん見てる)。
あと関係ないけど、前の利用者の情報を残したままというのも良く聞きますね。個人情報が平然と漏れるのもソフトバンクの特徴。

一応iPhoneの場合は修理といっても交換対応となるため、アップルストアに行けば端末チェンジで事なきを得ますが、アップルストアが近くにない場合は当然そうはいきません(※交換機を配達してその場で交換というサービスもあるけど)。

しかし、その他の端末はそうはいかないわけです。特にみまもりなんかはボッタクリの修理代も請求されますし。

ああ、ちなみに交換出来ても「iPhoneを修理に出したら「債務不履行」になるソフトバンク - Togetter」みたいな事になりますけどね。

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このように、通信事業者側の事情がユーザーに押し付けられる事により、ユーザーが多大な被害に遭っているわけです。
そして、見ての通り、これはソフトバンクの場合特に顕著です。
グローバルスタンダードから大きく外れたソフトバンクなど、契約するだけ損なのです。

みなさんは、携帯電話・スマートフォンを賢く使いましょうね。
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