社畜という言葉の語源について書いてみました。自分なりに調べた結果ですが間違っている場合はご指摘ください。
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wikipediaによると社畜の考案者は小説家の安土敏(本名・荒井伸也)氏との記載があり、同氏の下記本のなかで社畜について書かれておりました。
以下、安土敏著 ニッポン・サラリーマン 幸福への処方箋より引用
転職の不自由は、こうしてサラリーマンをひとつの会社の枠のなかに押し込める。自分の会社しか知らず、自分の会社のなかでの昇進のみに興味を持ち、話題は会社内の人々の噂だけ。こうなるともう会社から離れていけない、まるで家畜のようなサラリーマン、いわば社畜が出来上がる。
~中略~
社畜化したサラリーマンは、他のサラリーマンを社畜化したがる。彼にとっては会社のなかだけに埋没しないで生きる同僚がいたのでは、自分の行動が正当化できない。(P51~P52)
作者の安土氏は関東圏に展開しているスーパーのサミットの元会長であり、この社畜という言葉が含まれた著書は1992年に発行されています。1992年というとバブルが終息し、甲子園では松井秀喜が5打席連続敬遠され、風船おじさんが消息不明になった年です。まだまだバブル景気の余韻が残っている時代ですが現代にも通じる仕事観が目白押しの本です。
以下、同引用
・大きな官僚的な組織になると、とりあえずイチャモンを付けておいて、後でうまく行かなかったときに、「それ見たことか」と言うのを趣味にしているとしか思われない人物も棲んでいるのである(うまく行ったときは黙っていればそれで済む)(P50)
・仕事を楽しいものであると考える人や実際に楽しんでいる人がいると、それを許しがたいこととして排除しようとする(P41)
なお本の主題は、日本のサラリーマンが何故幸せではないのかという問題をオフィスの立地問題や転職の困難さ等より切り込んで行くものであって、社畜に直接言及しているページは2ページのみです。そして絶版だと思われます。この本での社畜という言葉の使われ方を見る限り、本来はサラリーマン=社畜では無かった様な気がします。
追記でーす。それを広めたのが、佐高信さんというのも定説ですので。
(たしか 同時期に出版した「逆命利君」という本で その辺りを書いていたはず。なぜなら、「逆命利君」のモデルが、安土敏(荒井伸也)氏の上司にあたるからです)
>>1
なるほど。wikipediaには佐高信氏が言葉をひろめたとなっておりますね。
本を買って読んでみたいと思います。
追記ありがとうございます!