こんばんは、すいもうです。
先日「小百合さんの妹は天使」という伊藤ハチ先生の漫画を買いました。
のほほんとした百合を求めて買ったんですが、まさかの内容だった←笑
いや、のほほんとはしているんですよ? ただ、その、うん。
件の小百合さんの妹さんがですね。うん。艦これの大井っち並のクレイジーサイコレズだった←笑
いや、まぁ、帯の時点で、「ん?」とは思ったんですけどね。
「全国のおねえちゃんを困らせる! 妹からのオネダリ──「私たちコイビトになっちゃおうよ、ね?」」
見た瞬間「んな妹いるわけねーだろ!」とツッコミましたが、実際に作品内にいました←笑
そもそも主人公である小百合さんは、自分を雑草と言われているんですが、あんたのどこが雑草だよ、と言いたくなりましたね。艦これの加賀さんテイストな美人さんなのに。まぁ妹さんに比べると、ちょっと地味目ではあるけれど、十分美人の範疇ですよと思うのです。
長々と書きましたが、何が言いたいかと言いますと、姉妹同士の百合もいいね、ってことです←ヲイ
まぁ、それはさておき。
今回はちっこい狸さんです。
なにげにラストで王さまが爆弾を。
どういうことなのかは、追記にて。
では、お黄泉ください。
夢、吹きすぎし~月想う~ 百六十六話
なんて言えばいいのか。悩んだのは一瞬だった。
自分でもわけがわからないくらいに、悩みがなかった。いやなくなってしまっていた。ただ心の赴くままにあたしは口を開いていた。
「少なくとも、あたしは、未来のあたしの言う通りに生きてみようと思う」
正直なことを言えば、未来のあたしが言っていたことは、だからどうした、と切り捨てられることだった。たしかに彼女にとっては、あたしが歩むであろう未来は、喉から手が出るほどに欲しているものだろう。あたしが未来のあたしと同じ立場であれば、たぶん同じようなことを思うだろう。
だがあくまでも、それはあたしが未来のあたしと同じ立場であればの話。いまのあたしは未来のあたしと同じ立場ではない。だって現実にいまあたしのそばには誰もいない。友達はいても家族はいない。どんなに友達がいても、家族にはなれない。家に帰ってしまえば、ひとりっきりだ。友達がひとりもいなくても家族さえいてくれれば、孤独は癒される。けれどその孤独を癒してくれる家族があたしにはまだいない。
未来のあたしは再び得られた家族のひとりを失ったと言っていた。それはたしかに悲しいことだ。あたしと同じく孤独の闇の中から抜け出し、家族という光を得た。なのにその光のひとつを失った。あたしには想像しかできない。でもそれを想像するだけでも冷や汗が背筋を伝った。まだあたしは想像だけだったからいい。けれど未来のあたしは現実にそれを体験してしまった。その辛さが、悲しみが、どれほどのものであったのかは、あたしには想像もつかない。いや想像しようなんて思うこと自体がおこがましいだろう。
それでも未来のあたしには、まだ家族がいる。一を捨てて十を取る。悲しいことだけど、それが世界共通での正しい選択だった。一を捨てることに躊躇して、十を犠牲にしてしまったら、なんの意味もない。犠牲はどんなことにも、必ず出てしまう。犠牲が出るからこそ、その犠牲を糧にして、次はそれよりももっと少ない犠牲であろうとする。それが人の、いや命のあたり前の在り方だった。いわば真理と言っても過言ではない。
でも真理と言われて、はいそうですか、と頷ける人なんているわけがない。真理であろうなんだろうと、家族を失ったことには変わりなく、真理だったからと言われて、その悲しみや苦しみが和らぐことはない。影を落とす。変わることなく、心を闇色に染めてゆく。
あたしの心はすっかりと闇色に染まりきってしまった。どんなに脱色しても、決して闇が心から抜けることはない。だからこそ思う。未来のあたしには、まだ家族がいるじゃないか、と。失ってしまった家族のことなんて気にしなくていいじゃないか。ほかの家族に、その分愛情を注げばいい。それが嘘偽りのない、あたしの本音だ。だから未来のあたしを、あたしは純粋に羨ましいと思っている。これもまた本音だった。でもそれと同時に思う。
「あたしは、あたしの家族を得たい。未来のあたしとまるっきり同じ家族が欲しい、とまでは言わない。でもひとりでもいい。たったひとりでもあたしも家族が欲しい。その家族を得られるためであれば、あたしはいまを捨てられる。精いっぱい生きてみようと思う。うじうじと悩んだり、悲しんだり、苦しんだりしても、なにも変わらない。お父さんたちがいなくなってから、いまのいままでなにも変わらなかった。変わらなかったのは、あたしが呪われているとか、そういうことじゃなく、あたし自身が変わろうとしていなかったから。現状のままで居続けたから。だからなにも変わらなかった。なにも手に入れられなかった。ただ死人のように毎日を過ごしていた。そんな人生をこれからも送ろうなんて思いたくない。なにからやればいいかなんて、いまはなにも思いつかない。でも変わろうと思うことが、その一歩なんだって思うんよ。だからあたしは一生懸命生きてみる。悪あがきだって思われてもいい。無駄なことをしていると言われてもいい。蔑まれたっていい。あたしはあたしの思うままに、あたしができるかぎりのことを、精いっぱいやりたい。それで家族を得られるとは思っていない。思っていないけど、なにも変わらないままじゃ、なにも得られないということだけはわかっているから。だからあたしは生きようと思うよ」
あたしらしくない言葉だった。それでも精いっぱいの気持ちを込めて言った言葉でもあった。その言葉を受けて、未来のあたしが嬉しそうに笑ってくれた。それがなぜだか嬉しかった。同じ「八神はやて」でもほとんど別人と言ってもいい人生を送ってきた相手なのに、その相手が嬉しそうに笑ってくれることがあたしには不思議と嬉しく思えた。
「うじうじ悩んでいるだけのアホかと思ったが、なかなかどうして肝が据わっておる。そんな貴様に免じてひとつ教えておいてやろう」
「え?」
「次に貴様が目を醒ましたとき、そこにはきっかけがいる。貴様が欲してやまないものを得られるきっかけがすでにいる。そう思っておけ」
王さまは穏やかな表情を浮かべて言った。なにが待ち受けているのかはわからないけれど、その先にあたしが欲してやまないもの。家族を得られるきっかけがあるというのであれば、迷いはなかった。
「楽しみやね」
「楽しみ、か。さて本当にそうなるかどうかは見ものではあるがな」
にやり、と王さまが笑う。その笑顔に少し、ううん、かなり怖気づきそうになったけど、どうにか堪えられた。というか、本当になにが待ち受けているのやら。目を醒ますのが怖いような、楽しみなような。そんななんとも言えない感覚をあたしは味わうことになってしまった……。
テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学
ひとっとびできちゃった。が……本当に「飛行」してきたのなら……。
幼女時代の姫子ちゃんには黄色好きでも大丈夫と教えたいです。
ラブキュアの元ネタは基本黄色キュアが可愛いですからね(笑)
姉妹百合は、しすたー・いん・らうと言うはいふり漫画版を描いておられる作家さんの4コマも面白いです。
あ、はいふり漫画版、Amazonに6月24日に入荷予定らしいので書店にも入荷するかもしれません。
はいふり、何だかんだで、ほまれちゃんにノンケ要素あっても、元は百合要素のないほまれちゃんには別に興味なかったですし……はいふり随一の百合少女であるミミちゃんがいきなりノンケになったとかではないですからね……。
ミミちゃんやモカちゃんには罪はないのでとりあえず最後まで見守ろうかなぁと思いなおしましたね……。
姉妹百合は良いです(笑)
セレナさんとセレスティナさん、アリッサさんとアリッサムさん、(高町の)シュテるんとレヴィ……。
セレナさん達って30代らしいですが……その辺の大人の姉妹百合も濃厚に見てみたいですね(笑)
カルディアさまの相手はカトレアちゃんが理想ですが。 ←
……いえ、前世ではあぁなりましたし……今度こそ(深層心理の中で?)妹として大切に守りたいと思っていたら……とか(笑)
……しすたー・いん・らうは実の姉妹ではないので残念ですが、姉妹で愛しあうなら、やはり、血が繋がっているほうが良いですね。
アリッサさん姉妹、セレナさん姉妹、シュテレヴィ……全カップル、双子ですね。
アリッサちゃんがアリッサムさんに会えた場合は姉妹百合では無いかもしれませんが。
(八神の)王さまとユーリは血の繋がりのない姉妹百合ですね(笑)
あの四人、二組とも姉妹百合(笑)
シュテレヴィがいつか姉妹での恋愛になにかしら躓いたりしたら、セレナさん達が助けてくれ……ますかね(笑)
たぬきさんの欲しい家族は、あくまで身内としての家族か、それとも嫁か……。
件の押しかけ女房さんはもし一緒に暮らせるようになった場合、恋愛感情は持つようになるんでしょうかね(笑)
なったら、カリムにとってライバルになりますが……。
……私はカリムを応援しますけどね(笑)
ヴォルケンがプログラム体なのか人間なのかも気になるところですよね。
他が人間ならザフィーラの扱いはどうなるのか(笑)
やはり……犬!?(笑)
ザフィーラは百合要素の不穏分子にならない珍しい存在ですからね。
INNOCENTでもちゃんと出番あるのも頷けます。
あぁ、でも、シャマル先生のそばによくいるのは少しばかり気にはなりますが(笑)
では、失礼します。
Re: タイトルなし
神さまとか、嫌われたら生きていけないとか、いろいろとあれな発現がありますし←しみじみ
黄色でも十分かわいいと思いますけどねぇ。やっぱりピンクじゃないとダメな風潮なんですかね。
って、そういう理由ですか←汗
しすたー・いん・らうですか。憶えておきます。
ああ、ようやく重版ですか。
あー、もともと百合要素がなかった子だったのか。ならいいですね←ヲイ
百合を成立するためには、女の子が産まれなければなりませんし、そのためにはノンケが必要という、二律背反がどうしても存在しますからね←しみじみ
じゃあ、アンソロとかもまた注文しなおしですね←笑
姉妹での百合もいいですよねぇ。
って、うちのCPですか←笑
まぁ、セレセレコンビは百合百合しているかは、まぁ、別問題として←ヲイ
あー、それもありか。個人的には、カレンさん総受けでカルディアさんとカトレアさんに攻められもありかなぁと←マテ
前世では、残念な内容でしたから。書いた奴がなにを言うかと言われそうですが←汗
実の姉妹もいいですが、実の姉妹ではなければ、すんなりと結ばれそうな気もしますから、よし悪しですね←しみじみ
ん~、なんだかみんな双子になっちゃいましたね←笑 シュテレヴィの場合は、双子と言っていいのかわからない見た目ですけど←汗
そこは、あれです。スール制度を導入ということで←マテ
義理の姉妹ですものねぇ。ここもまた姉妹百合に←笑
あー、その前に対面しないとですが、お姉ちゃんとして助けてくれるでしょうね、たぶん←ヲイ
さてさて、そのあたりは次回更新にて、ってところですかね?
さぁて、それはどうでしょうね。
ああ、大丈夫です。カリムが正妻ですから。
まぁ、そこは一応原作準拠していますので、プログラム体ですね。
まぁ、犬しかないかなぁ←笑
不穏分子にならない番犬ですかね←ヲイ
まぁ、あれはあれでいいコンビですけどね。CPとしてではなく←笑
今回もコメントありがとうございました。今後も頑張りますね。
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