こんばんは、すいもうです。
「月が綺麗ですね」を読破しました。
思うんですけど、伊藤ハチ先生の描く百合夫婦の旦那さんって、どうしてああもイケメンなんですかね?
うちの白い方が、ただのエセイケメンに思えてならない←しみじみ
まぁ、イケメン言うても、僕自身イケメンじゃないから、あたり前かもですけど←遠い目
まぁ、それはさておき。
今回は、フェイトさんです。
修羅場を横にイチャコラするバカップルと「うん?」と思うようなやり取りを交わすフェイトさんとレヴィという対比が出来上がりました←笑
どういう感じなのかは追記にて。
では、お黄泉ください。
夢、吹きすぎし~月想う~ 百六十四話
本当に無茶ばかりするんだから。
シュピーゲルの刀身を素手で受け止めるなのはを見て、小さなため息が出てしまった。どうしてうちの旦那さまは、いろいろと自重してくれないのか。時折理解に苦しむことがある。
でもなのはが自重しないのは、すべて私に関係すること。私と一緒にいたいとか、夜にそういうことをしたいとか。そして私を守りたいと思ったとき。そういった時、なのはは自重を完全にしなくなる。自分の体のことなんて完全に度外視して、私のために文字通り命がけで駆け抜けようとする。
そんななのはにこれまでどれだけ苦労させられ、不安に駆られたたことか。でも苦労しながらも、不安に駆られながらも、私はいつもそんななのはに見とれてしまっていた。ただまっすぐに私を見つめる蒼い瞳に、私のへの想いを乗せた言葉に、そしてなにがあっても私を愛し抜こうとするその姿に、私はいつも目を奪われてしまう。幸せだと思ってしまう。
ああ、そうだ。いつもなのははずるいんだ。私には自分の身を大切にしろとか言うくせに、一番大切にしていないのはどこの誰だっていつも思う。なのはは私のためであれば、本当に命を捨てても構わないと思っている。比喩なんかじゃない。正真正銘なのはは本気でそう思っている。まるで懺悔でもしているかのようだ、と何度思っただろう。深い愛情に隠れた、でもたしかに垣間見える懺悔。それがなんであるのかは、私にはわからない。きっとなのは自身もわかっていない。だってわかっているのであれば、なのははすぐに謝ってくれるから。自分が悪いとわかっているのであれば、なのはは謝ってくれる。ただ納得していないかぎりは、謝ってくれない人でもあるけれど。
そんななのはがずっと、それこそ恋人になったときから、ずっと私へと向ける懺悔。それがどういうことによるものなのかは、私にもよくわからなかった。そんな深い後悔がなのはにあるとは私には思えなかったし、その内容にも心当たりはない。でもそれを言ったところで、なのはからそれが消えてなくなることはないのだと思う。なのは自身理解していないことなのだから、あたり前だった。
「本当に、なのはは」
なのはにはいつも苦労させられてしまう。でもそれは、いやこれからはシンシアにも苦労させられるのかもしれない。
なのはが掴んだシュピーゲルの刀身を紅い滴が伝っていく。伝った滴はすでにシンシアの手を濡らしている。父親の血に濡れた手。シンシアの顔が徐々に蒼くなっていく。さっきまで怒りで真っ赤に染まっていたのに、ずいぶんと対照的になってしまっていた。それでも気丈に振る舞おうとしている。いまにも倒れそうなくせに、なのはを睨み付けている。勇ましいことだけど、母親としてはあまり無理をしてほしくないのだけど、たぶん聞いてくれないだろう。なのはと一緒でだ。
こうして見てわかったことだけど、シンシアはどこかなのはに似ていた。見た目は私に似ている。でも中身は私とはまるで違っている。まっすぐでありながら、どこかもろいところがある。普段はもろいどころか、とても強いはずなのに、ふとした瞬間にもろさを垣間見せる。なのはのありようとよく似ている。もっともシンシアが、いまのシンシアのように成長するかはわからない。けれどもしいまと同じように成長したら、似た者親子だね、と言ってあげたら面白かもしれない。たぶん二人そろって、そんなことはない、と否定してくれるだろうけれど。
「似た者親子なんだから」
退くことを知らない。ふたりの姿を見ているとそう思えてならなかった。でもそんなふたりが私にはとても愛おしく思える。同じ愛おしくても、意味合いはまるで異なる。それでもふたりを愛おしく思えることには変わりない。これからもこの似た者親子の頑固なやり取りを見守っていくのかと思うと、少しの不安とそれ以上の期待を抱けた。
「むぅ、なんかボクだけ置いてけぼりになっている気がするよ」
レヴィが唇を尖らせながら、そんなことを言い出した。まぁたしかにレヴィだけ置いてけぼりな展開にはなtっているのはたしかだった。あっちの世界と私となのはは──。
「……あんな風になれるかな?」
「なのはは未来のなのはみたいになりたいの?」
「あそこまで自分を捨てて、とまでは言わないけれど、未来の私が未来のフェイトちゃんをどれだけ愛しているのかがよくわかる。私もああいう風に、誰が見てもはっきりとわかるほどに、フェイトちゃんを愛し抜けるかな、って思ったら、少し不安になった」
「大丈夫だよ。だってなのははなのはだもん。なのはならきっとできると思うよ」
「ありがとう、フェイトちゃん」
「どういたしまして」
なのはとシンシアのやり取りを見つめながら、なんというか、ふたりの世界に突入してしまっている。出会ったばかりだというのに、まるで何年も前からの恋人同士のような雰囲気をかもち出している。なのはとシンシアのやり取りもある意味ふたりの世界ではあるけれど、ベクトルがあまりにも違い過ぎている。そんな異なるふたりの世界をさまざまと見せられてしまって、レヴィはどこか食傷気味なのかもしれない。もしくは単純に飽きてしまったか。なんとなく後者のように思えるけれど、レヴィの名誉のために前者にしようと思う。
「あー、もう。へいと膝貸して。枕にする」
そう言うなり、レヴィは私の膝を枕にして寝転んでしまう。いいよ、とは言っていなかったのだけど、こういうところもレヴィらしいと思う。そんなレヴィの頭をそっと撫でると、レヴィはくすぐったそうに、でも心地よさそうに目を細めてしまう。
「……お母さんがいたら、ボクもこうしてもらえるのかな」
レヴィは悲しそうに言った。私に対する問いかけじゃなかったし、なんて答えていいのか、わからなかった。私はレヴィのお母さんにはなれない。私はヴィヴィオ、クレア、そしてシンシアのお母さんだった。レヴィのお母さんにはなれない。いまはまだ。
「レヴィが私となのはの娘として産まれてくれれば、いつでも撫でてあげるよ」
「いつになるかなぁ」
「嫌がらないんだね?」
「……へいともなにょはも嫌いじゃないもの」
「そっか」
「まぁ、期待しないで待っていてよ」
「うん。そうするね」
冗談交じりに言うと、レヴィは一瞬ぽかんとしたけど、すぐに笑ってくれた。そんなレヴィの頭をもう一度撫でる。レヴィはやっぱり心地よさそうに表情を緩めてくれる。そんなレヴィを視界に納めながら、私はなのはとシンシアのやり取りを見守るのだった……。
テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学
「いいや!『限界』だッ!押すねッ!」
……あはは……。
ハイスクールフリート、漫画版、初版は即売り切れだそうで……今もアニメイトでさえ売り切れ中なのですね。
そんな人気ありながら……ほまれちゃんが男に告白され、返事するとか言うノンケ要素が……。
振られたそうですが、振られたと言うことはOKしてたと言うことで……。
あはは、はいふり、地雷だぁ……。
……DVD、アンソロジーも、小説もキャンセルしましたよー、はぁ。
可愛さあまって憎さ100万倍ってこう言うことですね。
百合でここまで売っていてこれは無いですよね……。
リリなのなんて執拗に男排除し、INNOCENTでは司書長完全にペット扱いにするほどの念の入り用なのに……。
……テッサちゃん、むしろイチャイチャしてほしい、ですか(笑)
いやぁ……テッサちゃんのそれは傷心中にある私を癒やす台詞ですね……。 ←
なのはさんは、イケメンと言うよりも……益荒男とか偉丈夫って言葉が似合いそうですよね。
プロポーズの時にはへたれたり、酒に逃げたり(これは別の並行世界でしたっけ)もしてましたが……GGC事件とかのときはまさにって感じがして……。
あぁ、まぁ、一応女性ですからね……せめて英姿、としておきますか……(笑)
レヴィ、これは……。
なにょは、へいとと、舌足らずに呼んでいたのはなのフェイだけなのは……この二人の子供になりたいと言う幼児がえり的なものがあるんですかね。
他のメンバーはクロハネとかシュテるんとかあだ名ですからね。
はやてのこと何て呼んでたか忘れましたが(笑)
マテリアルLもガザニアとクレアさんのこと知ってるでしょうし、その生まれ変わりの二人を見ていたいとか、幸せになって欲しいとか思ってたかもしれませんね。
……知らない子の相手したくないと言うより、なのフェイの娘だから面倒看たいと考えたように思いました。
シンシアちゃんの次がセレナさん達なので……今回のこの二人の会話から見ると、フェイトちゃん、レヴィを流産してしまったとか思ってたかもしれないですね。
並行世界のなのフェイ、本来の二人より進展早い感じがしますね。
これなら、プロポーズでへたれませんかね(笑)
では、失礼します。
Re: タイトルなし
ああ、やっぱり売り切れなんですねぇ。人気なんだなぁ。
って、あー、なるほど。だからの寸劇に←汗
まぁ、うん、そういう流れだとOKだったということですかね。
そういうことだと地雷になっちゃいますねぇ。それもとびっきりの←汗
全部キャンセルですか。
まぁ、気持ちはわかりますが。
万倍にまでいきますか。でもたしかにそうなっちゃいますよね。なんかこうNTR感が半端ないですし←しみじみ
大人の事情って奴ですねぇ、たぶん←汗 もしくは担当が変わったか←汗
INNOCENTでは、完全に空気かつペットでしたもんね。あれには安心できた←しみじみ
まぁ、彼女がそう言いそうだなぁと思ったんですが、まさかの癒し効果が←苦笑
ああ、たしかに、そっちの方が合っていそうですね←しみじみ
常にイケメンっていうのはそうそういないと思うのです。というか、それだと現実感がないですし。まぁ、あの事件は驤ッ強が状況でしたから、ヘタレていられなかったということもありますが。
まぁ、うん、女性なのに、下手な男よりも男らしいという、これいかに←笑
オリジナルのレヴィを真似ていたという点もありますが、そういう意図もあるかもですね。嫌いではないとか言っていますけど、内心は、って奴ですね。
あだ名の方が親しみはありそうですけど、舌足らずな言い方もまた、ね。
あー、一応子鴉っちですかね。オリジナルというか、INNOCENT準拠で←ヲイ
マテリアルLだとうっかりと忘れていそうな気もしなくはないです←苦笑 でもちゃんと覚えていたら、幸せを願っていたでしょうね。
そこは、あれです。新手のツンデレな感じで←笑
そうですね。レヴィだったかもしれないとか考えていそうですね。フェイトさんの場合は。でもまぁちゃんとセレナもしくはセレスティナという名前を決めてもいましたけど、見た目で判断しようと考えていたというところでしょうね。
ヘタレ成分がないうえ、暴走もしないので、真ソニ並に速いです←笑
まぁ、でもヘタレないとうちのなのフェイではないので、ね←黒笑
今回もコメントありがとうございました。今後も頑張りますね。
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