アイコン 迎撃ミサイル種類・北朝鮮ミサイル種類、電磁パルス核爆弾

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ミサイル防衛システムは抑止力にはなるが、実際の弾道ミサイル迎撃・撃墜能力とは別物。

9月9日前後に行った読売新聞社の全国世論調査で、北朝鮮の核実験やミサイル発射をやめさせるために、国際社会が北朝鮮に対し、対話と圧力のどちらを重視すべきかの問い、「圧力重視」が51%、「対話重視」が38%だった。
北朝鮮問題への対応で、陸上型イージスシステム「イージス・アショア」の導入方針に「賛成」は64%、「反対」は22%だった。
以上、

<迎撃ミサイルは気持ちの問題>
迎撃ミサイルは、イージス艦のSM3ブロック2A、SM6、THAAD、PAC3・・・、
(1)夜にミサイルを発射されれば、迎撃の可能性は非常に低くなる。現行、超上空からの偵察機やスパイ衛星による光学式有視界偵察により、ミサイルの燃料補給や移動、発射体勢などの状況が把握されている。(夜の場合、ミサイルへの液体燃料充填は、レーダー方式では把握できない。固体燃料ミサイルはまったく把握できない)

(2)単弾頭ミサイルでは迎撃の確率がある程度高いと見られるが、多弾頭ミサイルには効果は非常に低い。今では敵は弾頭にフェイク偽装爆弾を搭載している(北朝鮮も時間の問題)。

(3)北朝鮮はすでに射程距離1500~2000キロのノドン弾道ミサイルを開発し、日本向けに200~300基を設置(固定式+移動式)している。どこを狙って撃ち込んでくるかわからないその飽和ミサイル攻撃に対し、迎撃ミサイルが百発百中でも防衛はできない。

(3)米国方面へ打ち上げられた核ミサイルを日本上空で迎撃した場合 や 日本を攻撃した核ミサイルを上空で撃墜した場合、核爆弾を破壊できればよいが、完全破壊できず起爆した場合、核爆弾が高高度で炸裂し、電磁パルス爆弾に化け、超広域で通信・電力網が破壊され、インフラが壊滅的な打撃を受ける。原子力発電所も機能停止、とんでもない事態に陥る。

(4)日本上空(高度30~400キロ)で意図して核爆弾を起爆させた場合、電磁パルス爆弾となり、超広域で通信・電子機器・電力網が破壊され、原子力施設を含めインフラが壊滅的な打撃を受ける。
日本での影響範囲は、爆発の高度や規模によるが、高度100キロで広島型原爆の3分の2に相当する10キロトン(TNT火薬換算)の場合、日本全土をほぼ覆う半径約1100キロにも達するという。

<電磁パルス爆弾>
電磁パルス爆弾(超高度での核爆弾起爆)では、核爆弾がガンマ線を発生させ、大気を構成する窒素や酸素などの分子に衝突。分子に含まれる電子がはじき飛ばされて雷のような巨大な電流が発生、結果、強力な電磁波(=電磁パルス)が地上に襲いかかる。
 電磁パルスは送電線を伝ってコンピューターなどの電子機器に侵入。その電圧は5万ボルトにも達するとされ、機器はIC(集積回路)が破壊され、同時に大規模な停電も発生すると予測されている。高空なほど核爆発に伴う熱線や衝撃波は地上には届かない。
原子力発電所も停止し、コントロール機能を失い非常事態に至る。
戦闘能力も半減もしくは壊滅的打撃を受けるに至る。

電磁パルス攻撃を現在のところ防ぎようはない。漫画のように対抗の電磁バリアでも張らない限り、将来も防ぎようがないだろう。
こうした領域の防衛体制は、軍事予算を米国からの武器購入に明け暮れ、これまでまったく行われていない。

<日本の迎撃システム>
ということで、日本の迎撃システムは、
(1) イージス艦のSM3(配備済み)
(2) 陸上型のイージス・アショアによるSM3ブロック2A(これから導入予定)
(3) PAC3迎撃ミサイル(配備済み)ということになる。
現行計画では、この3段階の防衛システムとなる。
(4) それに加え、対米貿易黒字問題から、近いうちに、THAAD(終末高高度迎撃ミサイル)を
米国から12億ドル(約)1400億円)で買わされ、(2)と(3)の間にTHAADが入る4段階の防衛システムとなる。

中露では、すでに、迎撃ミサイルを打ち破る多弾頭ミサイルや弾頭がいくつかに分かれるフェイク弾頭付弾道ミサイルが開発されている。
また、1ヶ所集中の飽和攻撃でも迎撃ミサイルは対応できない。

電磁パルス攻撃も飽和攻撃も昔から問題にされているもの。今更、血迷っても、何か意図したものとしか言いようがない。

日本にはアントラオ猪木氏が政治家として北朝鮮と脈を持っているが、日本ではそうした猪木氏を批判し晒し者にしている。しかし、米国は政治家や高官のOBを使い、北朝鮮側と常に接触させている。その違いはなんなんだぁ。

 

迎撃ミサイル
RIM-161スタンダード・ミサイル3(RIM-161 Standard Missile 3; SM-3)
メーカー:霊聖恩社
型式
射程km
高度km
備考1
備考2
SM-3 Block IA
1,200
70~600
1色シーカー、固体燃料軌道修正・姿勢制御装置(SDACS)
SM-3 Block IB
 
 
2色赤外線イメージング、Throttleable軌道修正・姿勢制御装置(TDACS)、シグナル・プロセッサーの改良
SM-3 Block IIA
2,000
2,350
日米共同開発中、2回試射、1回命中
全段のロケット直径を21インチ (530 mm)に大型化
SM-3 Block IIB
 
 
弾頭制御部の小型化、推進機関の柔軟性向上、火器管制ソフトウェアUG
AN/SPY-1レーダーが弾道ミサイルの飛行を探知し、イージスシステムが必要な計算処理、発射
ほかの迎撃ミサイル
SM-6
数千キロ
33
巡航ミサイルにも対応
艦対空迎撃ミサイル
THAAD
200
40~150
地対空迎撃ミサイル
終末高高度防衛ミサイル
PAC3
20
15
地対空迎撃ミサイル
 
・THAADはロッキードマーチン社、ほかはレイセオン社
・軍需専門のレイセオン社:売上高2兆円、従業員7万人、うち技術研究開発要員4万人。

 

北朝鮮の弾道ミサイル
 
 
射程km
備考
スカッド
準中距離
7~1,000
ソ連製改良型
KN-02
 
160
固体燃料式
ノドン
 
2,000
火星7号
ムスダン
 
4,000
火星10号
テポドン1号
 
2,000
白頭山1号
テポドン2号
 
6,700
銀河3号
KN-08
ICBM
6~9,000
火星13号
北極星1号
SLBM
 
潜水艦発射型、固体燃料式
北極星2号
準中距離
2,000
固体燃料式
火星12号
中長距離
5,000
日本上空550キロ通過  
火星14号
ICBM
10,000
米西海岸到達可

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[ 2017年9月12日 ]
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