パナソニックが、太陽電池を生産している大津市の滋賀工場を今年度中に閉鎖する方針を固めたことがわかったと報じられている。

太陽光発電部品の生産は、他の国内拠点で続けるが、組立工程は海外に移し、国内から事実上撤退する。

国の政策により太陽光発電の買取価格の引き下げなどで国内需要が落ち込み、生産体制の再編を迫られた。

滋賀工場は、パナソニックの太陽電池事業で島根（雲南市）、二色浜（貝塚市）と並ぶ国内３大拠点の一つ。

島根、二色浜の両工場でつくったセルと呼ばれる部品を、太陽光パネルに組み立てる作業（モジュール生産工場）を担っていた。

国内需要の落ち込みを受け、この作業を労賃の安いマレーシア工場に移す。

パ ナソニックは、昨年１２月、アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」と太陽電池の分野で協業することに合意し、アメリカ・ニューヨーク州にあるテスラ工場 の中で、パナソニックが太陽電池の生産を始めていて、生産された太陽電池は、テスラが１０年間にわたって購入する契約になっている。