運送中堅の大宝運輸 197時間の残業で社名公表される
愛知労働局は4日、名古屋に本社がある運送会社の大宝運輸が4つの事業所で、月80時間を超える違法な残業を従業員にさせていたとして、社名を公表した。
電通の過労自殺の問題などを受け違法な長時間労働があった企業の名前を公表する基準が引き下げられてから企業名が公表されたのは初めて。
愛知労働局によると、同社の4つの事業所の計84人に、月80時間を超える違法な残業させていたという。このうち74人は、月100時間を超え、月200時間(197時間)近くにのぼった従業員もいるという。
労働局は、昨年12月に違法労働の実態を把握し、その後、是正を求めてきたが、改善が見られないとして、4日、是正指導を行い企業名を公表した。
違法な長時間労働などがあった企業の名前を公表する基準を巡っては、大手広告会社、電通の過労自殺の問題などを受け、厚生労働省は今年1月、1年間に「3ヶ所以上の事業所で、月100時間を超える場合」から、「2ヶ所以上の事業所で80時間を超えた場合」に引き下げている。
これを受けて大宝運輸の小笠原忍社長が記者会見し、「重大な法律違反を行ったことを反省し、経営の最優先課題として改善により組んでいく」と述べた。
その上で、長時間労働が続いた理由について、「労働局から指導を受け、取引の解消や一部事業所を廃止するなどして仕事量の調整を行い、一時的には改善されたもののその後、収入が減り社員が退職して、労働力が足りなくなり続けてしまった」と説明した。
今後の対応について、小笠原社長は、「一部の取引解消や荷待時間の短縮要請、乗務員の採用、事務作業のIT化などで長時間労働の削減を断行していく」と労働時間の是正を急ぐとした。
以上、報道参照
愛知労働局が調査に入らなかった場合は、同社は残業時間が197時間だろうが、改善する意思はなかったと見られる。
どこの国にも組合があるが、日本には連合というデタラメ極まりないダラ官組織があり、本来の組合をだめにしている。組合も適度に機能すれば、今のように首相自らが企業に賃上げをお願いしたり、大臣が過労問題に繰り組むことはない。
民進を支えている連合という組合組織が、既得権益のド官僚を維持し続ける限り、日本の組合の存在意義はまったくない。政治ではなく、純粋な経済組合の労働組合が求められる。
会社概要
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社名
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大宝運輸株式会社
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本社所在地
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愛知県名古屋市中区金山5丁目3番17号
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代表
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社長:小笠原忍
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設立
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1951年9月19日
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資本金
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11億4,000万円
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事業
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トラック貨物運送業 80%
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倉庫業 18%
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自動車整備業 他 2%
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従業員
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約1030人 (正社員420人、パートタイマー610人)
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車輌数
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400台
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フォークリフト
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98台
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倉庫面積
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55.773平方メートル (16,901坪)
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協 力 会 社
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約200社
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取 引 銀 行
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商工中金 (名古屋)、三菱東京UFJ銀行 (金山)
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仕入先
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愛知トヨタ自動車、伊藤忠石油販売、中部日産ディーゼル、中京いすゞ
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受注先
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◎メーカー及びメーカー物流子会社
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サントリー、サントリーロジスティクス、富士ゼロックス、富士フイルムロジスティックス、東京エレクトロンロジスティクス、山清工業、花王ロジスティクス、他
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◎卸売業及び商社
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国分、加藤産業、折兼、トーカン、イズミック、ゴムノイナキ、日産部品東海販売、建設ゴム、ジャペル、スペース、三菱食品、他
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◎小売業
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アルペン、一号館、スギヤマ薬品、他
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配送先
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◎メーカーから卸売業への配送、一斉出荷等への対応、機械の搬入設置、他
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◎卸売業から小売業へ コンビニエンスストア、量販店、スーパー、ドラッグストア、ホームセンター、他
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◎給食卸売業からホテル、病院、学校、企業、他
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ファストフードの工場から各店舗
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◎工場納品 トヨタ関連、三菱関連他、ジャストインタイム納品
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◎店舗・工場・事務所への什器、機械等の搬入出、設置
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◎リサイクル物流
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◎小売店やメーカーからユーザー様への配送、組立、設置
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◎その他・
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