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Go!プリンセスプリキュア 第50話(最終話)感想

 「Go!プリンセスプリキュア」第50話(最終話)「はるかなる夢へ! Go! プリンセスプリキュア!」の感想です。


~ オープニング前 ~

 前話の続きです。グランプリンセスとなり、ディスピアを倒したフローラ達でしたが、これで終わりではありませんでした。
 背後から絶望のツタが襲ってきました。が、ここは、トゥインクルがバリアを張って回避。
 攻撃してきたのはクローズ。
「知ってるだろう・・・。ディスダークは何度でも蘇るぜ! ディスピア様は、最後に俺にすべてを下さった。あらゆる夢を閉ざすまで、絶望は消えない・・・!」
 


 今回は、オープニングの一部が変わりました。まず、歌詞が、25話までに歌われた1番に戻りました。
 他には、はるかとカナタが向き合うところで、はるかがグランプリンセスの姿に。
 また、クローズには、目を光らせる演出をつけました。
 まさか、最終回まで、こんな見所をつけるとは・・・。いやー、前作「ハピネスチャージ」と比べると、格段に見応えのあったオープニングでしたね。常に期待感あふれるオープニングを提供して下さり、スタッフ様には大いに感謝しています!



~ Aパート ~
 その後、絶望のイバラが一面を覆います。
「お前達と相容れる事はない。俺達は、戦い続ける運命なんだぜ・・・!」
 となれば、戦うしかないのか? しかし、フローラは、このまま戦っても何も変わらないと、クローズと話そうとしました。
 そして、単身クローズの元に向かうフローラ。マーメイドは、すべてをフローラに託します。

 その後、フローラはクローズと1対1で向き合う事となりました。
 すぐに、バトルが始まります。ですが、クローズと話し合いたいフローラは、積極的には攻撃しません。
「どうした!? お前のなりたかったグランプリンセスとは、そんなものか!? それじゃあ、俺には勝てない。」

 
「何度でも絶望させてやる! お前が、諦めるまで!」
「夢がある限り、絶望は消えない。永遠にな。」

 
「絶望は・・・、消えない・・・。絶望って・・・、何・・・? 絶望・・・。絶望・・・。絶望・・・。」
 その後、フローラは、幼少時にプリンセスになる夢をバカにされた事をはじめ、様々な困難があった事を思い出します。そして、そういった困難を乗り越えた先には、喜びや希望があった事も。
 直後、クローズが、トドメとばかりに攻撃してきましたが、フローラは無傷でした。
「そう、絶望は消せない。絶望はどこにでもある。今までもずっと、辛い事は沢山あった。でも、それをなかった事になんて、できない。ううん、なくしたくない!」
 
「楽しい事と辛い事は、背中合わせ。でも! だから、今の私がいる!」
 
「夢も絶望も、その両方が私を育ててくれた。嬉しい事、悲しい事、全部ひっくるめて夢って事なのかな。」

 
 クローズの攻撃を回避し続けたフローラは、ついにクローズに決定打を与える事ができました。
 
「絶望は・・・、消えない。」
「そうだ。これからも現れ続けるぜ。」
 
「乗り越えていくよ。時々負けちゃう事だってあるけど、何度でも前を向ける。だって、私達には・・・、」
「夢があるから。」
 

「夢だって消せないよ。絶望がある限り、夢だって輝き続ける! いつまでも、」
「つよく、やさしく、美しく、か・・・。」
 
「はー・・・、やめだ、お前の相手は。これ以上やってらんねーぜ。消えてやるよ、今はな。あばよ。」

「クローズ・・・。」
 
「またな・・・。」
「ごきげんよう・・・。」

 こうして、クローズは消え、フローラはマーメイド達と再会。クローズとちゃんと話し合い、もう大丈夫だと、フローラは笑顔で告げます。
 そして、グランプリンセスとしての役目である、絶望の扉に閉じ込められた人々の解放を成し遂げました。
 

 


 

 


~ Bパート ~
 その後、ホープキングダムの人々も解放され、トワとカナタは再び両親に会う事ができました。そして、プリンセスパレスも、元のホープキングダム城へと戻りました。
 トワは、両親が無事だった事に涙を流して抱き合い、カナタも、国を取り戻せた事に涙します。
 

 

 少しして、国王一家はフローラ達とともに、多くの国民達に称えられます。
 

 その後、国王は、国を救ってくれたフローラ達とパフ、アロマに感謝します。
 しかし、すぐに、フローラ達は変身が解け、ドレスアップキーの先端が引っ込みます。それは、役目を終え、眠りにつこうとしているから。
 となれば、プリンセスパフュームとドレスアップキーを王国に返還する必要があります。ですが、そうなれば、他の世界と行き来ができなくなってしまうとの事。
 はるか達は、別れの時が来た事に悲しみます。
 

 それから後日、ノーブル学園は修了式を迎えました。
 はるかは、いつもの面々とマーブルドーナツを食べていました。トワ、パフ、アロマも一緒です。

 
 この日は、43話で決まったきららの外国行きの日でもあります。そろそろ出発しようとしていました。トワも今日、皆と別れようとしていました。
「みんなには心から感謝しています。これからは、お兄様とともに、ホープキングダムの・・・、夢と希望を・・・、絶やさぬよう・・・、努めて・・・、参ります・・・。」
「トワっち・・・。」
 

 
「もう泣かないと・・・、決めていましたのに・・・。」
「トワ・・・。」
「仕方がないわよ・・・。」

 
「大丈夫。また会えるよ。離れていても、心は繋がっているから。きっと・・・。ね?」
 

 
「私達は!」
『いつでも一つ!』
「パフ!」
「ロマ!」

 
「つよく!」
「やさしく!」
「美しく!」
「Go!」
『プリンセスプリキュア!』
 

 


 それから、ノーブル学園の生徒達や夢ヶ浜の人達は皆、夢に向かって頑張りながら、楽しい日々を過ごしていました。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 もちろん、ホープキングダムの人々や妖精達も同じです。また、パフとアロマは、自力で人間態になれるようにもなりました。
 

 


 絶望の森の様子はとても静かでした。今のところは。
「心配いりませんわ。きっと・・・、未来のプリンセスも、絶望に、立ち向かえるはずです。」
 
「ああ・・・。そうだね。」
 

 はるかがカナタと別れる少し前の事でした。はるかは、カナタからもらったキーがあったからここまで来れたのだとお礼を言います。
「キーは、きっかけに過ぎない。ほんの少し、君の背中を押しただけさ。すべては君の、はるかの力だよ。」
「そうかな? うーん・・・、カナタがそう言ってくれるなら、そうなのかも! うん、私、頑張った!」
「それなら、私は、もう大丈夫だよ。このキーがなくても、歩いていける。これからも、私の夢、私だけのプリンセスを目指して!」

「ありがとう、はるか。君に出会えて良かった。」
「私も! ありがとう、カナタ・・・。」
 
「また・・・、会えるよね?」

「ああ、会いたいと、」
「心から望めば・・・。」
「ああ・・・。」
 
 そして、カナタと別れました。良い別れではあったものの、やはり涙が・・・。
 
 だが、はるかは、ここでめげる事なく、前へ進みます。

「これは、遥か彼方へ走り続ける、少女達の物語! 夢へ向かって!」
『Go! プリンセスプリキュア!』
 

 



 今回のエンディングの個別部分は、フローラパート。前話まで全パート均等に出ていたとなれば、当然、今回は主人公の出番ですよね。


「こうして、プリンセス達の夢の旅は、続くのでした。プリンセス達は、もう会えないのかな?」
 この絵本は、ゆいが書いたもの。あの時から、何年も月日が経っていました。
「大丈夫。夢に向かって走り続ければ、その心の中に、また、キーは生まれる。」
 
「そのキーがあれば、きっと・・・。」
 

 
「きっと・・・。」


 これにて、「Go! プリンセスプリキュア」は終了です。


 次回作「魔法つかいプリキュア!」へのバトンタッチ。髪の色が同じだと、姉妹のように見えて良いですね。

 次回作予告直後の一枚絵。らんこが変に目立ってますねえ。(笑)


【まとめ】
 フローラが、ディスピアにすべてを託されたクローズと話し合った事で、世界に平和が戻り、人々は再び夢に向かって歩む事ができました。

 さて、今回のテーマは「夢あるところに絶望あり、絶望あるところに夢あり」でしょうね。
 何の障害もなく夢を叶えられれば、それは幸せな事でしょう。しかし、大抵、そんな事はなく、夢を「勝ち取って」叶えるケースが多いために、「競争」という概念が入り込んでいます。
 そして、その「競争」の機会は、一度だけではなく、何度もあり、ほとんどの人は、そのどこかで負けを経験し、挫折するものです。となれば、夢がある限り絶望は消えないという、クローズの言い分は間違ってないでしょう。

 しかし、その絶望を乗り越えた上で夢を叶えられれば、大きな達成感を得られますし、様々な挫折から反省点を振り返る事で、夢に対する意気込みが前よりも増す事だってあります。
 それに、絶望から新たな夢を見出す事だってあるでしょう。たとえば、プロ野球選手になる事を目指していた少年がいて、ある日、その父親が飲酒運転事故に巻き込まれて死亡したとします。その少年が、父を亡くして深い悲しみを味わった後、父のような悲劇は繰り返すまいと、飲酒運転撲滅を誓い、警察官になろうと考える事もケースもあるでしょう。
 ほとんどの人達は、様々な挫折や困難があったからこそ夢を叶えられているのであり、そう考えると、絶望は、決してあってはいけないものではないのだと思いますね。

 今作のラスボスは多くの人達の絶望の塊という事で、ラスボスが負の感情の集合体というところでは、「スイート」や「スマイル」と同じでしたが、今作もこれら2作と同じく、悲しみや不幸を受け入れた上で前に進むというもので終えました。
 その結論はありきたりではあるものの、メイン視聴層の女児達に対して、今後多くの楽しい事や辛い事が待ち受けてはいるが、それらを全部「友達」として受け入れて頑張ってほしい、というメッセージを発しているように感じて、良いと思いますね。それも、今作のテーマである「夢」を掲げているのですから、これ以上ない良い決着だったと感じています。


 さて、前話感想では、画像数がプリキュア感想最多の103となりましたが、今回は、それを上回っちゃいました。その数は、20以上多い127枚に!
 1回目を見終えた時は、今回もキャプチャー画像は100を超えると思っていましたが、まさかここまで多くなるとは・・・。しかも、先週は、プリパラ感想も「おそ松さん」感想も画像数が3ケタとなっており、4記事連続でアニメ感想の画像数100以上とかどういう事なの・・・。(笑)

 まあ、ですが、それだけ素晴らしい最終回だったと思いますね。沢山のサブキャラが前話を盛り上げ、グランプリンセスになる事もできたとなれば、その功労者達の後日談はキャプチャーする価値が大いにあると思いましたし、涙の別れ、そして、そこから前に進む姿勢にも感動しました。
 今作終盤では、多くの人達が一体となって、イベントを盛り上げたり、誰かを応援する事が多く、それが、良いドラマを生み出し、強い画像キャプチャー意欲を呼び起こしたのだと思いますね。プリキュアだけでなく、サブキャラも含めて皆が主役だと感じました。
 過去作を思い出しても、今作ほど多くのサブキャラが大活躍したとは思えないですので、今作は、プリキュアシリーズ12作品の中で、かなりの名作だったと感じていますね。そんな感動を与えてくれたプリキュア達やサブキャラ達、そして、今作の制作に係わったすべてのスタッフ様達には、本当に感謝しています!



 今話の感想は、これで以上です。
 これで、今作全50話の感想を書き終えましたが、まだ、全話見終えての総評やプリキュア1人1人の感想など語りたい事があり、そういうのを後日、「Go!プリンセスプリキュア 総評」の記事として挙げたいと思います。
 予定としては、5日(金)あたりを考えています。もし興味がありましたら、総評記事も楽しみにお待ちください。

 それでは、今回の記事は、これで終わりにします。ここまで読んで下さって、ありがとうございました!

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 プリキュアに絶賛ドハマリ中の1980年代生まれの老けたお兄さん。
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