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ひろがるスカイ!プリキュア 第29話感想

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 今話の名セリフ:「ぬいぐるみって、一番最初にできる友達みたいなものだよ。私も大事にしてたよ・・・。」

 「ひろがるスカイ!プリキュア」第29話「ソラと、忘れられたぬいぐるみ」の感想です。


~ オープニング前 ~
 ある日、急に雨が降り出し、ソラは傘を持たずに外出していました。その途中、ソラは洋館を目にし、雨宿りをする事に。
 少しして・・・、
「こっち。」
「ん? どなたですか?」
「こっちだニャ。」
    
「助かります! お邪魔します!」
    
「誰かいますか?」
   
   
「ぬいぐるみ・・・。」
   
「ネコさん! 可愛い!」
    
   
    
「連れてってニャ。」
   
   
    
    
「しゃべったー!」
   

 急いでましろの家に帰ったソラ。しかし・・・、
「あれ? どうしたの、その子は?」
   
    
   
「ニャニャニャニャニャ、ニャんでいるんですか!?」
   


~ Aパート ~
「えっと。このぬいぐるみがソラちゃんについて、うちまで来たって事でいいのかな?」
「そうです!」
「そんな事ある訳ないでしょ?」
    
「私、確かに声を聞いたんです! 『連れてって』って!」
「でも、街外れの洋館って、確か今は空き家だったはずだよ?」
    
「じゃあ、ソラちゃんが聞いたのは・・・。」
「もしかして、このぬいぐるみ・・・?」
    
    
「おばけ!」
   
   
「ソラちゃん、怖いの苦手なんだね・・・。」
   
「あの洋館に返しに行きましょう!」
   
    
    
    
   
「にゃーにゃー。にゃーにゃー。」
   
   
「にゃーにゃー。だいじょうぶだよ!」
   

 ぬいぐるみは、何かを思い出して安心したからか、本を元の場所に戻し、エルに抱き着きました。
   
「エルちゃんに教えてもらっちゃったね、相手が誰でも同じように接するって事!」
   
「未熟でした・・・。その通りです!」
   
「ソラちゃん?」
「ヒーローは困っている人には誰にでも手を差し伸べる。なのに、ネコさん・・・。あなたの気持ちを分かろうもとせず、帰らせようとしてしまいました・・・。」
   
「ごめんなさい! 私でよければ、力になります!」
    
   
「ソラちゃん、やっぱり怖いんだ・・・。」
   

 その後、このぬいぐるみを洗って、綺麗にする事に。
   
「怖くない・・・。怖くない・・・!」
「代わろうか?」
「い、いえ・・・。元はといえば、私について来たんですから!」
    

 綺麗になった後は、エルと一緒に遊びました。
 このぬいぐるみをどうするかは、あの洋館に住んでいた人達が持っていたものだと考え、その人達を調べる事になりました。

 その翌日・・・、
    
「エルちゃん、よく寝てますね。」
「ソラちゃん、まだ怖い?」
「実は、まだちょっと・・・。」
   
「ぬいぐるみって、いいものだよ。抱っこすると安心できるし。ほら。」
   
   
「私、子供の頃は、修行や特訓ばかりで、分からなくて・・・。」
   
「ぬいぐるみって、一番最初にできる友達みたいなものだよ。私も大事にしてたよ・・・。」
   
   
「友達・・・。」
   
    
    
   
「どうしちゃったのかな?」
「追いかけます!」
    
「何、今の?」
「ぬいぐるみ?」
「飛んでた?」
   
「えっと、あれはネコ型ドローン! いやー、すごいですよね、最新の技術って!」
   
 ドローンが浸透しているこの世の中だからこそ通用する良い言い訳ですね。今日も、俺らのあざとくて優しい光は、ギャグが光り輝いています。(笑)

 ぬいぐるみが親子の元に近付くと、女の子が振り返りました。
   
    
   
 ぬいぐるみは力なく落下し、ソラがキャッチ。大きな騒ぎにはならなかったものの、ぬいぐるみは、ずっとしゃべる事はありませんでした。

 その夜・・・、
「これは・・・。夢?」
   
「ソラ。今日はごめんニャ・・・。」
「気にしないで下さい、ネコさん。」
「でも、騒ぎになっちゃったニャ・・・。」
「大丈夫です。何があったのか、聞いてもいいですか?」
    
「似てたんだニャ・・・。友達・・・。」
   
「嬉しい時も、悲しい時も、一緒だったニャ・・・。ずっとずっと、一緒にいられると思ってたニャ・・・。」
    
    
「でも・・・。」
   
    
「1人ぼっちになったニャ・・・。寂しいニャ・・・。」
    
「昼間の子は、あの子に似てたんだニャ・・・。」
「私が探します! 必ず見つけます! それでも、もし会えなかったら、その時は、私がネコさんとずっと一緒にいます!」
    
「ずっとなんてないニャ・・・。それに、これ以上迷惑をかけられないニャ・・・。」
「迷惑だなんて、そんな事ありません!」
    
「ソラ。見つけてくれて、一緒に遊んでくれて、嬉しかったニャ。ありがとニャ・・・。」
   
「でも、やっぱり、あの子の事を待つ事にする・・・。さよニャら・・・。」
   
「ネコさん!」
   
    
「待って!」
   
    

 ぬいぐるみは、ましろの家からいなくなっていました。
 一体どこに行ってしまったのか? ソラ達は、ぬいぐるみを探しに出かけます。



~ Bパート ~
 少しして、ソラ達は、例の洋館に到着。
 しかし、ミノトンの邪魔が入りました。ミノトンはランボーグを生み出します。
   
 ソラ達はプリキュアに変身します。

 すぐに、プリキュアは、ランボーグの強力な吸引力で、体内に吸い込まれました。
 吸い込まれた先にも、ランボーグが。
   
 今度はスカイだけが吸い込まれ、その先にもランボーグがいました。
   
 残されたプリズム達の所にも、古時計型のランボーグが。こちらは巨体です。
 バタフライは、ミックスパレットの力で、ウィングの攻撃力を強化。キックでよろけたところを、プリズムが光弾で足元を崩し、ウィングが追撃。
 しかし、さらに大きなランボーグが、もう1体いました。

 スカイがランボーグと戦っている途中、あのぬいぐるみが姿を見せました。
    
 スカイは、ランボーグの攻撃をかわして、ぬいぐるみの元に。
「ネコさん、ありがとうございます・・・。一緒に行きましょう!」
    
「もう、寂しい思いはさせません!」
「ソラ・・・。」
    
   

 そして、出口に向かうスカイ達。途中、離れ離れになったプリズム達と会いました。
 ですが、巨大なランボーグから逃げている最中でした。全速力で出口に向かいます。
 脱出成功。スカイとプリズムが連携して、ランボーグにダメージを与えたところを、タイタニックレインボー。ランボーグを浄化しました。

 こうして、ソラ達は、ぬいぐるみと再会できました。問題は、ぬいぐるみの持ち主を見つける事ですが、かつて洋館に住んでいた人は突き止めたようです。
 ソラ達が、その事を話していると・・・、
「りほ、そんなに落ち込まないで。絶対に会えるから! ね?」
「うん・・・。」
    
「あの・・・。」
   
   
「マロン?」
「このネコさんの事ですね?」
「りほ! マロン! マロンだよ! 良かったね!」
    
「そのぬいぐるみ、この子のお気に入りだったんですが、引っ越しの時に忘れてしまって・・・。でも、なかなかこっちの方まで来れなくて・・・。」
    
「いいんだよ、りほ。マロン、ちゃんと見つかったよ。」
   
   
    
「マロンさん、大丈夫・・・。」
   
   
「大丈夫ですよ・・・。」
   
   
「ずっと、待ってたニャ。」
   
   
「マロン! 会いたかった!」
    
「マロン、置いていってごめんね・・・。これからは、ずっと一緒だよ・・・。マロン・・・。」
   
   
「にゃーにゃー、ばいばい!」
「バイバイ!」
   
   
「持ち主、探す必要なくなっちゃいましたね。」
「再会できたから、すべてよし!」
   
「ソラちゃん、ちゃっと寂しい?」
「大丈夫です。マロンさん、嬉しそうだったから。」
   
「ありがとニャ。」
   
    
   
    
    
    
「ぬいぐるみって、良いですね。」
「ね?」
   
   

 今回は、これで終了です。


 今回のエンディングは・・・、
「今日は私! キュアサマーだよ! みんなで一緒にトロピカってこー!」
   
 まさかの2回目。ここから先は、現作プリキュアしか出てこないものだと思ってましたので、これは意外でした。


【まとめ】
 という事で、今話は、ぬいぐるみを主題としたソラメイン回でした。
 今話は、ストーリーの大筋に絡まない日常回でしたが、ぬいぐるみは、未就学児童の多くは持っているであろう身近な物。それゆえに、今話を見終えて、ぬいぐるみに対する付き合い方が良い方向に進んでいって、少し優しくなれそうな、良い話だったと感じています。

 Aパートでは、ぬいぐるみって一番最初にできる友達みたいなものだと、ましろが言ってましたが、確かにそうだと思いますね。
 中には、同じ幼稚園や保育園などに通う子達と簡単に友達になれちゃう子もいるかと思いますが、物事に対する考えや価値観の違いで衝突してしまうケースが多いでしょう。友達になろうと思ってもケンカで友達になれなかったとか、誰かに話しかけられる勇気がなく全然友達ができなかったといった事は、よくある話だと思います。
 その一方で、ぬいぐるみは、せいぜい自分と同じ程度の背丈で、しかも、しゃべる事もなければ、意思も持っていません。そのため、自分の意見が反発されない上に、話しかけられやすかったりと、気軽に付き合える存在。多くの子供達にとって、ぬいぐるみは一番最初にできる友達のようなものだと思いますね。

 それゆえに、小学校に入る前の多くの時間をぬいぐるみと一緒に過ごしていた子供達は少なくないでしょう。おままごとの相手に仕立てたり、一緒に寝たり、旅行先や親戚の家に連れてったりなどで、楽しい幼少期を過ごしたんじゃないかと思います。
 私もそうでしたね。特に、ぬいぐるみと一緒の布団で寝ていたのが、すごく記憶に残っています。それも、小学3年生くらいまでは一緒に寝てました。
 その時は、かなり心地良い気分で眠れましたね。ぬいぐるみって一番最初にできる友達みたいなものだと、ましろが言った時は、懐かしい気分になれました。

 ぬいぐるみは、未就学児童にとって、愛着の湧く身近な存在。
 しかし、ネコのぬいぐるみ・マロンが言っていたように、それがずっと続く訳ではないんですよね。子供達が少しずつ成長していくと、早く大人になりたい欲求が強くなり、ぬいぐるみと一緒に遊んだりするのはあまりにも子供っぽいと気恥ずかしさを感じて、ぬいぐるみを手放しちゃうものです。
 と言っても、「魔法つかい」では、主人公・みらいが大学生になってもモフルンを手放さずに持っているという素敵な描写がありましたが、そういう子は、ほとんどいないでしょう。10歳になる前にぬいぐるみを手放しちゃう子が多いんじゃないかと思いますね。

 子供とぬいぐるみが一緒にいられる時間は、人の一生と比べると、わずかなものでしかないというのは、紛れもない事実でしょう。
 だからこそ、ぬいぐるみと一緒にいられる時間をより大切にしてほしい、と今話では伝えているように感じました。今話を見た子供達が、ぬいぐるみにはもちろん、友達にも優しくなれると良いですよね。

 あと、ひとりでに動いたり、しゃべったりするぬいぐるみに怖がってるソラが可愛かったですね。お化けが苦手なのは意外だと思いましたし、ヒーローというカッコ良いものを目指しても本質的なところは普通の女の子だと改めて思い知りました。
 ふむ。これは、ソラと遊園地デートする事になったら、真っ先にお化け屋敷に直行ですな! で、ガタガタ震えちゃってるソラを優しくハグしたいなあ・・・。
 そんな下らん妄想を抱きながら1日1日を適当に過ごす、一独身男性の感想でした。(笑)

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