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アイカツプラネット! 第11話感想

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 今話の名セリフ:「ライトが当たらないところにも、色んな人の時間や思いが詰まってる・・・。もちろん、ファンの皆さんの応援も!」(アン)

 「アイカツプラネット!」第11話「やさしい気持ち」の感想です。


~ オープニング前 ~
 ある日、事務所に来てみると、沢山のお菓子が並べられていました。
   
 また、事務所には、杏の姿が。舞桜達に相談に乗ってもらいたい事があるそうです。
「舞桜さん。栞さん。聞いて下さい。杏、フラれちゃったんです!」
「フラれた!?」
「相談って、恋の悩み?」
    
「杏、どうしてもどうしても振り向かせたいんです!」
   
 なるほど。愛弓を振り向かせたいのか。確かに、ものすごく尊敬している先輩アイドルにフラれるのって辛いよね。よし、愛弓の事を「お姉様」と呼べるよう、お悩み解決に協力しなきゃいかんな。(お前、少し落ち着こうか?(笑))


~ Aパート ~
「聞いて下さい、杏がフラれちゃった話。杏、スゥイートホールケーキのドレシアさんに力を貸してもらいたくて、お願いに行ったんです!」
「え? フラれたって、相手はドレシア?」
「何だ・・・。てっきり、恋の悩みかと。」
    
 まったくだよ。「誰に」とか「誰が」とか大事なところは省略せず、ちゃんと述べようぜ?(そう言うお前は、愛弓にフラれたとか、発想がおかし過ぎるけどな(笑))

「失恋ですよ! 大失恋!」
   
「可愛い可愛いスゥイートホールケーキさん。アンに力を貸して下さい!」
    
「可愛い? それだけ?」
   
「え?」
「もっとアタシを褒めて! ほ、め、て!」
    
「えっと、とってもゴージャスで、誰よりもキラキラしていて、みんなの憧れの・・・。」
   
「甘い。」
「え?」
「甘いキラキラした言葉を並べたら、アタシが喜ぶとでも思って?」
   
「アタシ、そんなに甘くないわよ! じゃあね!」
「そんな・・・。」
    
「杏ちゃん、何で立ってるの?」
「杏って、冷たくされるの慣れてないじゃないですか。もうダメージから立ち直れなくて、お菓子焼いちゃいました!」
    
「お菓子焼いちゃったんだ・・・。」
「卵を泡立てたり、生地を混ぜたりしていると、気持ちが落ち着くんです! それでこのお菓子を持って相談に行こうと思ったんです!」
    
 お菓子を作ると気持ちが落ち着くというのは分かるんだが、作り過ぎだろう。どうやって材料を集めたのか、どれだけ費用がかかったのか、聞いてみたいです。(笑)

「同じ事務所の先輩のキューピット、月城愛弓ちゃんには相談に乗ってもらえないの?」
「お忙しい愛弓さんに、そんな事聞けません!」
    
「私達も暇って訳では・・・。」
   
 そういえば、今日は、アンとシオリのバトルステージが組まれています。杏は、スゥイートホールケーキの力を宿したドレスを着て勝ちたいと思っています。
 とは言っても、アイカツを始めてからそんなに日が経っていない舞桜と栞は、ドレシアの事をよく知りません。そこで、紗良に相談してみました。

「なるほどね。スゥイートホールケーキのドレシアは高嶺の花だからね・・・。」
「でも、あんなにプライドが高いなんて・・・。」
   
「プライドが高いのは悪い事じゃないよ! 自分が特別な存在である事に誇りを持って、安売りしない。アイドルだって同じでしょ?」
「そうですけど・・・。」
   
   
「ドレシアは役に立ちたくてたまらないの。でも、相手は選べる。私も、自分がデザインしたドレスは、ちゃんと分かってる人に着てほしいし。」
「杏、ケーキの事は誰よりも分かってるつもりです!」
   
「つもりね・・・。じゃあ、スゥイートホールケーキのドレシアの口癖知ってる?」
「え・・・。知りません・・・。」
   
「私は世界一スゥイートなスゥイーツ!」
「世界一スゥイートな?」
   
   
 そもそも「スゥイート」とは何を意味するのか? 「甘い」の意味がありますが、他には、「美しい」「可愛い」「心地良い」「優しい」という意味も。
 「スゥイート」には「優しい」という意味もあるものの、スゥイートホールケーキは自分には優しくなかったと振り返る杏。杏には気付いていない優しさがあって、ケーキを作ってみたら分かるんじゃないかと、紗良は言います。
 それを聞いた杏は、3人で一緒にケーキを作ろうと求めました。

「3人って、私も!?」
「お菓子、食べましたよね?」
    
「行きましょう!」
   
「あざとい・・・。でも可愛い!」
    
   
 あざといというか、したたかというか。っていうか、紗良さん。杏達が退室後に可愛いところを見せるとか、キミもなかなかあざといと思うぞ。(笑)

 という事で、材料を買い揃え、ケーキ作り開始。
   
「ステージ前なんだけど・・・。」
「ケーキ作ってる場合?」
   
「杏が作るお菓子って、本当に美味しいんです! 最高のステージにして、後で一緒に食べましょうね!」
   
「可愛さとお菓子がスキルって・・・。」
「無敵・・・。」
   

    
「美味い・・・。これ、手作りっすか?」
「そうなんです!」
    
「杏ちゃん!」
「瀬川さん、手空いてますか?」
「え?」
   
「お、か、し! 美味しかったですか?」
   
   
 ホント、しっかりしてるな、この子。おい、瀬川。お前、こんな可愛い子の頼みを断れる訳ないよな? 断ろうものなら、男が廃るよ?(笑)

    
    
   
    
    
    
    
    
   
 そして、ケーキが完成しました。
   
「どう? 見えた? スゥイートホールケーキの優しさ。」
「うーん・・・。それが・・・。」
   
「舞桜ちゃんと栞ちゃんはどう? 何か気付いた事ある?」
「うーん・・・。デコレーションケーキって、スイーツのトップアイドルって感じ! 華やかで、キラキラしていて・・・。」
「手の届かない存在。まるでキューピットさんみたい!」
    
「キューピットって、人が見てないところで、すっごく頑張ってるよね・・・。」
「キューピットロード・・・。」
「努力の天才・・・。」
    
「もしかしたら、キラキラだけに目を向けていると、本当の姿を見失ってしまうのかも・・・。ケーキもアイドルも・・・。」
    
「そっか! 見えました! スゥイートホールケーキの本当の優しさ!」
   

 その後、杏達3人は「アイカツプラネット!」へ。ドレシアの森に向かいます。


    Aパート終了直後のアイキャッチ

    Bパート開始直前のアイキャッチ


~ Bパート ~
 そして、スゥイートホールケーキの姿を目にしました。
 アンはケーキを渡そうとしますが、そのケーキは・・・。
   
「クリームだけ?」
「これから飾り付けるのかな?」
   
「これは何?」
「ケーキの土台です。」
「どうしてこんな物を?」
   
「ここに、スゥイートホールケーキさんの優しさが詰まってるから!」
「え?」
   
   
「アン、キラキラした華やかなデコレーションばかり目が行ってました。でも、そのキラキラを支えている部分が大事なんだって。」
   
   
「ハナさんとシオリさん。それから、事務所の人達が気付かされてくれたんです。」
   
「アンの相談に乗ってくれて、一緒にケーキを作るのを手伝ってくれて、1つのケーキを作るのに、沢山の人がかかわっている事にも気付きました。」
    
「たとえば、卵を置いてくれたお店の人、卵をお店まで運んでくれた人、卵を産む鶏を育ててくれた人。名前も知らない、その人達のおかげで、ケーキができ上がるんだなって・・・。」
    
   
「だから?」
「スゥイートホールケーキさんの口癖、世界一スゥイートなスゥイーツは、世界一優しさが詰まってるお菓子って意味なんですよね?」
    
「そう・・・。アタシは、みんなの優しさでできているの・・・。そこに気付けたのは、スゥイートね!」
   
「ご褒美をあげましょう!」
    
    

 その後、スゥイートホールケーキの力がスイングに宿され、バトルステージに。
   
    
    
   
    
    
    
    
   
    
    
   
    
    
    
    

   
    
    
    
    
   
    
    
    
    
    
    
    

 さて、今回のバトルステージの勝者は?
   
「皆さん! アンのスゥイートホールケーキのドレス、いかがですか?」
『可愛い!』
   
「デコレーションケーキを作るのって、1つのステージを作り上げるのと似てるなって、アン、気付いたんです!」
   
「ライトが当たらないところにも、色んな人の時間や思いが詰まってる・・・。もちろん、ファンの皆さんの応援も!」
    
   

 その後、事務所に戻って、皆でケーキを食べました。
   
    
「バトルには負けちゃったけど、杏ちゃんには感謝してる!」
「え? 私にですか?」
    
「アイカツをやる上で大切な事、気付かせてもらえたから! 私達がライトを浴びてキラキラできるのは、ステージを支えてくれる沢山の人達のおかげなんだよね!」
「そうだよね! もっともっと良いステージを届ける事が、私達のありがとうだね!」
   

「ん? 何、この臭い?」
   
「あ!」
   
   
「ケーキの材料が残ってたから、私も作ってみようかなって・・・。」 
「ドレスで才能使い果たしちゃったね・・・。」
    
「紗良さんは、お菓子じゃなくて、ドレス作って下さい・・・。」
「私達が着ますから!」
「はい・・・。」
   
 紗良さん。ここにきて、ドジっ子アピールっすか。この人も、あざと可愛いキャラに見えてきました。(笑)

「じゃあ、杏、お菓子作ってまた遊びに来ますね!」
    
   
 ちょっ。こっち見んな。カメラ目線まで忘れないとか、ガチのあざとアイドルだわ・・・。恐ろしい・・・。(笑)

 今回は、これで終了です。


次回:「ハイスクールララバイ
 アイドルの頂点を決める「プラネットプリンセスグランプリ」が近付いており、舞桜はグランプリ出場を目指して気合十分。
 しかし、そんな中、舞桜は試験で赤点を取ってしまい、補習のピンチに。アイカツに集中できず落ち込んでしまった舞桜を励まそうと、栞達はある作戦を実行しました。その作戦とは?


【まとめ】
 杏は、ドレシア「スゥイートホールケーキ」の力を借りようとするも、断られてしまいましたが、舞桜、栞と一緒にケーキを作った事で、表には見えない優しさに気付き、その事をスゥイートホールケーキに認められて、シオリとのバトルステージに勝ち、最後は皆で美味しくケーキをいただきました。

 今話は、可愛さやキラキラを作り上げているのは、周りの沢山の優しさだという話。ほとんどの物事において他者の存在は必要不可欠であり、沢山の人達への感謝を忘れない事の大切さを説いていたように感じました。

 アンは、「可愛い」に「あざとい」が付け加わった「あざと可愛い」ところが魅力ではありますが、「可愛い」も「あざとい」も自己評価のみでは成立しません。周りの人達の多くが理解を示さなければ、魅力として成り立ちません。
 さらに、他人に対して興味がなければ、他人を理解する事は不可能でしょう。自分が大事だと思う時が多い人間達にとって、他人に興味を持つのは、それなりの気力が必要な話。そう考えると、他人の魅力を評価するのは、多少なりとも、その人への思いやりや優しさがあるように思いますね。

 人は決して、1人だけの力で生き抜く事はできません。他人の力も必要です。
 しかし、そこには、誰かを思う優しさが存在しています。だからこそ、常に誰かに感謝する気持ちを忘れてはならないだろうな、と今話を見終えて感じました。

 とまあ、真面目に考える部分もありましたが、全体的にコミカルな話だったと思います。
 その主要因は、やはり、杏でしたかね。現実姿が初めて登場した時からなかなかの存在感を見せていただけに、メイン回である今話は、破壊力がすごかったと感じています。
 ぶりっ子ポーズの多さ、動く時の効果音、自分のペースに他人を巻き込むしたたかさ、ラストのカメラ目線。これはもう、あざと可愛さの申し子と言っても過言ではないでしょう(笑)。女の子達の一番人気でもおかしくないですね。
 初の杏メイン回でこれなら、次のメイン回では、どんな強烈な存在感を見せつけてくれるのでしょうか。次の杏メイン回が待ち遠しいです。

 あと、紗良も、なかなかの面白さを見せてくれたと思います。
 杏が作ったお菓子に頬が緩んだり、ケーキ作りに失敗するというドジを見せたりと、結構可愛く感じました。特に後者は、普段はアイドル達に頼られ、ドレスの事はきっちり仕事する、できる女性というイメージが強いだけに、かなり萌えましたね。
 今後も、こういう可愛いところを見てみたいところですが、それよりも、「アイカツプラネット!」での姿が本編に出てほしいですね。あの姿、めっちゃイケてますし。首を長くして待っています。

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