2015年12月31日 22:04
●《2015年の総括とNHKも歴史認識が変化のきざし》
■2015年12月28日、日韓が慰安婦問題で合意して、
日韓では「侃侃諤諤」の議論が巻き起こっていますが、
韓国側が合意内容を仮に履行できる時期は、
韓国の国政選挙が終わる来年の3月以降です。
米国は、日韓合意を歓迎し韓国側の努力を促しました。
これらは一事が万事、米国の意向に添ってのこととは言え、
我が国の国益を米国の国益に譲歩し優先したために
「国民の誇り」を犠牲にした今回の判断は、
またこれまでと同じことの繰り返しになることが、
何故か、為政者にはわからないようです。それが韓国人の宿痾」なのです。
そもそも、慰安婦問題を勢いづけたのは、
2007年7月の米国下院の慰安婦決議だったのであり、
米国は痛切な反省に基づき、日韓合意を歓迎する前に、
米国下院決議の無効を決議しなくては道理が通らないのです。
国際社会では「責任」と「痛切な反省」などと認めたことは、
一方的に日本が悪いことなってしまうのです。
これまで、慰安婦問題に対して日本政府は、韓国を甘やかしてきたことが、
ここまで増長させたのであり、なんど騙されても解らない政府や国会議員には
慰安婦問題を終結できる能力はありません。
40人の慰安婦に大金10億円の税金を拠出することなど、
言語道断で「ドブに棄てる」ことになるのです。
これからオランダなどの国々が、それじゃ我々もと、
ハチャメチャな要求が襲ってきます。
すかさず台湾政府が、慰安婦問題の補償を求めてきたことで、
逆に慰安婦問題を根本的に解決できることになる可能性がでて来ました。
それは、創氏改名が朝鮮半島と台湾で同時期に施行され、
朝鮮半島では、積極的に過半数以上が創氏改名したにも拘わらず、
台湾では数%だけだったのです。
それを戦後、韓国では「強制」されたなどと嘘八百を並べ立て、
大騒ぎしたことはご承知の通りです。
ところが同じ条件だった台湾では、
本島人は韓国人のように「嘘八百」を並べ立てることもなく、
いまも本島人はほとんどが親日家なのです。
この度の台湾政府の慰安婦に関しての申し入れは、外省人である馬英九総統が、
総統選挙で敗北する前に習近平主席の意向に添っての発言であり、
台湾総統選挙後に慰安婦問題の「真実」が晒される可能性がでて来ました。
実際、韓国にだす無駄金があるのであれば、
慰安婦問題の資料本として上梓した
『ひと目でわかる「慰安婦問題」の真実』を翻訳して、
主要諸国のメディアと研究者などにばらまけば、とっくにケリがついていたのです。
それだけの一次資料を集めたのです。仮に1億円も使えば成就できたのです。
それが出来ないのは、
為政者に一次資料を相対化して評価できる者がいないからなのです。
また、よけいに気分が悪くなると思いますが、
やるときには皆様方の協力を得てガツンとやります。
本年の総括をマスメディアに特定すると、
NHKの内部も変革の「芽」が芽生えて、それがドラマに表れて来ています。
昨年度のテレビ小説「ごちそうさん」で、GHQ占領下の検閲が放映され、
現在、放映中の「あさがきた」では、
明治政府が「絶対的な正義」としてのステレオタイプのドラマでなく、
日本人の「誇りと気概」が随所に描かれています。
それらがたまたまで無いことは、12月28日に放送された
「放送90年ドラマ『紅白が生まれた日』」を見て確信しました。
それは、終戦を迎えた昭和20年、終戦からわずか4カ月後の大みそかに、
のちに国民的行事となる「紅白歌合戦」の前身番組
「紅白音楽試合」を放送した人々の姿を描く中で、
GHQの占領下の酷い「検閲」を赤裸々に描かれていたのです。
「戦い」はダメで「試合」とか、
13年前に「真相箱」の台本をスクープして『正論』に発表したことが、
NHKが自らドラマ化したことに時間の経過を感じました。
実際、
GHQ占領下の検閲とNHKラジオの
日本罪悪史観日本人洗脳放送(「真相箱」など)は表裏一体だったのです。
その「真相箱」が、どのような台本に基づき放送されていたのか、
謎だったのですが、それを南京攻略戦に従軍した
東京日々新聞カメラマン佐藤振寿氏が、従軍していたNHKラジオの記者から、
GHQ占領下に「南京攻略戦放送分」だけの「社外秘」と刻印された
「台本の青焼」をもらい受け、秘蔵していたもを私が託され、
2002年4月号『正論』にスクープ「NHKラジオ『真相箱』に洗脳された戦後」に
詳しく発表したのですが、13年後の本年、GHQ関連本が沢山出版されてました。
実際、スクープ資料の調査を明らかにしたことは、ありませんが、
まず、一次資料を入手した後、その裏付けを色々調べることが大変なのです。
東京都港区愛宕二丁目5番1号愛宕グリーンヒルズMORIタワー16階に、
NHK放送文化研究所があり、 愛宕神社隣の旧NHK放送センターが、
現在、NHK放送博物館になっており、そこにも「真相箱」の台本がなく、
国立国会図書館にもないことを確認して、初めてスクープになるのです。
NHK放送文化研究所には、「真相箱」が放送されていたときの前後の番組や、
週何回放送したとかを、会議室をお借りして半日調査したことが数行書けるのです。
これが地道な調査ですが、
コスト対効果を経済的に考えたらできる仕事ではありません。
現在、「真相箱」の前後に視聴率のとれる歌番組や演芸番組を放送していたことは、
私が調査したことなのです。
これら詳しい論文は、『反日包囲網の正体』に収録してありましたが、
絶版になり電子書籍でしか読むことはできません。
この度の放送は、終戦後のヒット曲、並木路子の名曲「リンゴの唄」が戦後、
日本人の心を励ました大切な曲であり、
私が子供のとき母親の鼻歌を聴いた記憶があり、グッと迫るものがありました。
私が歴史検証をする基本的な姿勢は、歴史の継続性であり、それは1970年代、
造形作家として活動していたときの一大テーマが「造形の変化と連続性」であり、
それを歴史検証でも踏襲し「人間の変化と連続性」として今に至っています。
まったく基本は同じです。
仮に私の著書が、皆様方に受け入れられる要素があるとしたら、
戦後教育で教えられていない「事実」を発見したことを「連続性」として、
繋ぎ合わせて纏めているからだと思っています。
実際、「真相箱」の台本は、
国民に広く認知されている櫻井よしこさんの監修本として、企画を持ち込んだものが
『GHQの情報操作書;真相箱の呪縛を解く』とのタイトルで
小学館文庫になっていますので、
拙著『ひと目わかる「GHQの日本人洗脳計画」の真実』と合わせて読むと、
占領下にどのように洗脳されたか、すべて解るようにしてあります。
この度、「明るい日本を実現するプロジェクト」に参加いただいた皆様方の
ほとんどの方が、複数の「ひと目シリーズ」を読了されいらっしゃるようですので、
心強く、日本は大丈夫だと思っております。
最近、やまと新聞の動画放送の視聴率が低下しましたが、
丸坊主日記のコメントから支持していただいている方も沢山いらっしゃる事を知り、
国内外の世論戦で結果を出せると確信しております。
実際、南九州市のアウシュビッツとの姉妹都市提携の白紙撤回や
夫婦別姓最高裁の合憲判決、東京オリンピックのエンブレム問題等、
皆様方との連係抗議が、功を奏したことが明らかで、尖閣と南京問題は巨大ですが、
それを成就させたとき、明るい日本を実現できると頑なに信じて、
一丸となって突き進む所存ですので、来年も何卒宜しくお願い致します。
「ひと目シリーズ」も9巻になり、歴史を研究する究極の目的は、
毅然と戦争を「回避」することだと確信しました。
蒋介石が、日中戦争を決断し行動にうつしたのは、
1937年8月5日に南京市民(官吏)に日本と戦争になるから
南京からの退避命令をだしていたのです。(朝日新聞、1937年8月7日付)
その背後に米国やソ連が蠢いていたことも明らかになっています。
実際、沖縄返還協定のとき、米国も尖閣諸島海域の石油資源に目がくらみ、
日本への帰属を曖昧にしたことが、現在、戦争の「芽」になっていますので、
その「芽」を摘み取ることが、戦争回避に直結しますので、
事実関係を示している中国の「国土地理院」が
1969年に尖閣と日本名で発行した地図を、国際機関や海外のマスコミに拡散して、
中国へプレッシャーをかけることなのです。私も外国通信社の記者に提供します。
本来、これが安倍首相の言うところの「積極的平和主義」なのですが、
とても実践しているとは言い難いのです。
北海道から九州にいらっしゃる「侍」の皆様方と連係できれば、
確実に戦争を回避できますので、
来年、アメリカやカナダのリスト、ユネスコの審査員など、
これはと思える機関やマスコミ、研究者を徐々にリストアップしますので、
重ねてお願い致します。
ことしは、皆様方に御協力をいただき、歴史戦ポストカードを作れたことで、
来年から本格的に国際世論戦を戦えることになりました。
日本を護れるのは、我々の連係と結束力ですので、
「1000日」を無理せず淡々と世論戦を日常化できればと、切に願っております。
それでは皆様、平成28年を良い年にしましょう。
良い年をお迎えください。
平成27年12月31日
水間政憲