ストライク・ザ・ブラッド 第15話「蒼き魔女の迷宮篇III」 対話感想!
面白かった! 次も面白そう。
登場人物
酒原(さけはら):誤植から生まれた謎の男性……でも女性という噂もあって、真実は闇に包まれているらしい。神酒原が1人では感想を書けないと根を上げた時に召喚される。でも給料に不満らしい。
神酒原(みきはら):このブログの書き手。まともな仮装はしたことがない。一度だけでも本気でなにかやってみたいと思ってるんだけど……一度やろうと思った時に思い知ったけど、仮装って金かかるんだよね。
神酒原 「吸血なかった……」
酒原 「予想通りの反応だけどやはり落ち込んでしまったか」
神酒原 「だって……ただないだけじゃなくて……血を吸う云々の話までしたのに吸わな
かったんだよ……?」
酒原 「ガチで落ち込んでんじゃねぇよ。チャプターは切り替わるがピンチは続くよう
だから近いうちあるだろ」
神酒原 「だよね。しかし、面白かったけどわりとあっさり解決したなぁと思ってたら、
Cパートには驚いたよ。原作では上下巻構成だったりするのかな」
酒原 「かもな」
神酒原 「ところで今回はアクションについて語りたい」
酒原 「だいたいいつもそうだと思うが」
神酒原 「いいじゃん。今回改めて思ったのは、バトルシーンに関して、本当に
『ストブラ』は雪菜に関してばっかり面白い」
酒原 「気になる言い方だが、まずは面白かった部分について」
神酒原 「セッカロウはあらゆる魔術を無効化する……んだっけ? このシンプルな
設定のおかげで雪菜のバトルはとにかく分かりやすい。唯一効かなかった天使
相手も理由づけがちゃんと納得できたし」
酒原 「おまけに、設定頼りにならずに雪菜はアクションで魅せるからな」
神酒原 「そう! 今回もそうだった。「ここから先は俺の喧嘩だ!」「いいえ先輩、
私たちの喧嘩です!」をアレンジした「私たちの勝ちです!」に乗せて、古城が
投げたセッカロウを雪菜が飛び蹴りで押し込む……という夫婦芸が超かっこ
いい!「どちらも難易度は大差ありませんから」の超絶痺れるセリフの説得力も
すごかったし、相変わらず雪菜が絡むバトルシーンは楽しくて仕方ないよ。
今回は古城の「優麻の行動を先読みできる」活躍もバッチリ決まってたしね」
酒原 「なるほど。雪菜に関してはきちんとアクションで魅せる、これは徹底されて
そうだな」
神酒原 「ああ。だから今回のお話はシンプルすぎるくらいにシンプルだったんだけど、
面白いと思えた。最後のバトルシーンが素晴らしかったのは本当に大きい。
オン・ディ・アザー・ハーン?」
酒原 「一方で、って意味な。煌坂とラ・フォリアのことか」
神酒原 「よく分かったね酒原!」
酒原 「分かるわ。さてどんな風にケチつけてくれんの?」
神酒原 「批判的考察だよ! クリティカルシンキングだよ!」
酒原 「それでいいから早くしろ」
神酒原 「酷いなぁ。……ともかくバトル作品って、「なぜAはBより強いのか」「なぜ
AはBに勝てたのか」これを描写することが大事だってのが、僕の持論だ。その
場での説得力さえあれば、カタルシスはいくらでも生まれる」
酒原 「お前がよく言っていることだな」
神酒原 「ああ、何度も言っている。その点、雪菜はいいんだよね。セッカロウの分かり
やすい設定もそうだけど、それを活かした話運び、そして「ちゃんと強く見える」
アクション。これが揃っているから素晴らしいんだ」
酒原 「古城の眷獣はその辺の強さがよく分からない、って言ってたな。ディメン
ション・イーターは別として」
神酒原 「そうそう。で、今回の煌坂とラ・フォリアなんだけど、一言で言うと、あの
触手が植物だった意味はなんなの?っていう」
酒原 「動物でもよかったんじゃねぇのって言いたいのか?」
神酒原 「別にどっちでもいいんだ。ただ、「属性が分かってしまえば打つ手はいくら
でも」ってのは分かるんだけど、実際に打った手がさ、2人とも以前やったものと
同じじゃん」
酒原 「そういえば……」
神酒原 「疑似聖剣とかさ、セッカロウみたいに具体的でシンプルな設定があったかどうか
ちょっと覚えてないんだけど、人間とかにも効いてたよね? 煌坂の弓矢だって
そうだろ。この2人が「植物」であるあの触手に対して、いったいどんな手を
打ったのか、ちっとも分からないんだ。詠唱も前使ったやつと同じに思えた。
僕がなにか見逃しているんなら僕が悪いんだけど」
酒原 「きっとお前が見逃してるんだ」
神酒原 「ひ、酷い! ……例えばこういう状況だと、『ハリー・ポッター』なんかが
上手いよ」
酒原 「お前『東京レイヴンズ』の感想でもハリポタ出してたな」
神酒原 「いいだろ好きなんだから。……恐らく多くの人が覚えていると思うんだけど、
第1作『賢者の石』にて、うねうね植物のところを脱出するシーンがあった
だろ?」
酒原 「ロンだけ暴れて絡まれまくったやつか」
神酒原 「ああ。そこでロンを助けるため、ハーマイオニーは知識を総動員して「この
植物は光に弱い」と推理した。そして光に弱いから強い光を出す魔法を使った。
ロンは助かった。……見ろ、こんなに分かりやすいことはない!」
酒原 「確かに、説得力はあるな」
神酒原 「ちなみにここ、原作ではフツーに火を放ってた」
酒原 「植物だから火……それはさすがに安直すぎるな……」
神酒原 「だから映画版では少しひねったんだろう。今回の『ストブラ』もね、植物
だって分かったんなら、植物だからこそ撃退できる「文脈」が欲しいんだ。
専門的に言うと「コンテクスト」なんだけど、例えば「火に弱い」でもいいさ、
ちゃんと強弱関係が分かる仕留め方であれば、説得力が生まれる」
酒原 「今回はそうではなかったと」
神酒原 「まったくそうでなかった。これじゃあ煌坂とラ・フォリアが可哀相だよ。ただ
でさえ古城と別行動になって都合のいい百合ップルにされそうな勢いなの
に……」
酒原 「お前さりげなく酷い言いぐさだな」
神酒原 「だが煌坂はもっと酷い……ラ・フォリアはOPですでに夏音ちゃんと百合ップル
になっているのだ……煌坂は百合ップルにすらなれない……」
酒原 「もっと前向きに語れよ」
神酒原 「焦らされた分雪菜の吸血が楽しみだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
酒原 「お前はそればっかりだな」
神酒原 「普段はこんなことしないんだけど、あるブログさんが原作者さんの補完
ツイート?を紹介しているのをたまたま見たので、追記だ」
酒原 「珍しいな。見てしまったのか」
神酒原 「見てしまったんだ。まぁわざわざ追記したのは、結局僕の考えは変わらなか
ったからなんだけど」
酒原 「なんだそりゃ」
神酒原 「原作者によると、紗矢華は呪詛のエキスパートなので、敵の魔術の
属性が分かれば「解呪」ができるのですね。紗矢華の弓は雪菜の槍と
違って、無差別に魔力を無効化したりはできませんが、範囲攻撃が可能
です。効果範囲は、鳴り鏑矢の「音」が届く距離まで。らしい」
酒原 「理由説明されたな。ようは属性が分かったのでその属性に対する解呪を
行った、ということだ」
神酒原 「納得できない」
酒原 「なぜ」
神酒原 「そんなことは百も承知だからだよ。補完されるまでもなく本編を見りゃ分かる」
酒原 「そうなのか」
神酒原 「そうだよ。解呪したからこそ本来の森の姿になってしまったのであって。僕は
「どんな解呪をしたのか」が知りたいんだ。……いや、この際「解呪したん
です」という文脈だけでもいい。ただこの「解呪したんです」をコンテクスト
として活かすには、煌坂がどういったレベルや種類のエキスパートで、具体的に
なにができるのかというバックグランドがしっかりしていないといけない。
エキスパートというのは最強って意味じゃない、専門家という意味だ。裏を
返せば、専門以外はできないってことなんだよ。本編の描写じゃあ「煌坂は相手
の正体さえ分かれば相手がなんであろうと勝てる」ことになってしまう」
酒原 「インターネットのどこを探してもあの触手戦にここまで熱くなれるのはお前
だけだろうよ」
神酒原 「それは皮肉かい?」
酒原 「よく分かったな」
神酒原 「酷い! ……最後に、僕はこの作品をとても前向きに楽しんでいるのだという
ことを付け加えておくよ」
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