余りゲルマン風ではないが、ゲルマンのギニー。
11.05.2008, 14:24:41 -edit-
さしあたり、これは貼っておこうか。
取り敢えず、キャリア2戦目でいきなり重賞に出て、ある程度重賞入着級のメンバーが相手という中で勝利したのは、それはそれで壮挙であると思う。日本でも、3歳馬の新馬-重賞なんてのはかなり珍しい部類に入る訳で、まぁアメリカならばある程度事情は違うかもだけれど、それでも馬の側から見て「海外遠征して新馬を勝った馬が帰国緒戦」でそれをやるってのは、誰もそんなこと普通はやらないので比較は難しいものの、やはり決して簡単なことではないのではないだろうか。
MARIUSさんがある程度最近のこのレースの事例を紹介しているが、まぁ比較的最近だと3,4着くらいの馬が目立つ印象。この馬もまぁそれくらいかなぁみたいな部分は思ったり。ダービー馬は結構強いし、近年の3冠目指した馬の中では配合も優れているだけに、勝ち負けが簡単な局面ではないと思うが、やはりこの国のトリプルクラウンの消耗戦を思うと、ダービー以上の状態でベルモントを迎えるのは難しい訳で、付け入る隙が出る可能性もあるにはある。なにしろ、フレッシュさだけを考えれば、この馬に匹敵するのはそうはいないのだし。
スタートが悪かったことは、それほど悲観材料ではないだろう。そもそも、ベルモントでそんなダービーのような頭数になることはないのだし、距離が長い分で挽回の余地は出て来るはず。ただ、後任の騎手が今回のデザーモのような素早いリカバリーをきっちり行えるか、という辺りが課題になるんではないかなと。その意味では、最大の敵手となるべきデザーモはある意味ユタカに塩を送るような乗り方をしてくれたし、ユタカもそれを無駄にすべきではないだろう。
して、本題のギニー。
◆春なのに、Ex-Herbstですか?
Themelie Island もあわせて、英国ギニーばりの良血対決みたいな構図にはなっている。惜しむらくは、ここにドイツバリバリな血脈の馬が参戦していないことではあり、母父 Surumu で昨年は仏G1にも挑戦した Peace Royale 辺りが祖母以降もドイツ馬であればとか思ったりしてしまうのだが、そうなると心情的には Love Academy なんだけど、素直にシールゲン・シュタルケの馬を応援するのもなぁ(苦笑)。
結果@腰痛部。
◆春なのに、Ex-Herbstですか?
Liang Kay は*パントレセレブル産駒で、同馬に入っていた Habitat のクロスをNDクロスと組み合わせて持つのが特徴。Habitat が短距離向けにややこの馬をカスタマイズした感があるが、この血は Sir Gaylord 経由で Princequillo を導出するので、母方に Princequillo の強い Dai Jin としては方向性は間違っていない。中距離までは引き出せるタイプだろうから、今後に向けて難敵たる2歳チャンプにきっちり引導を渡せるかは注目したい。祖母がきっちりドイツ系のラインブリードを抑えており、孫世代は牝系全体としても注目して良いと思う。Precious Boy も Dinner Partner の牝系で、Big Shuffle にしては奥を感じるタイプ。
結果@腰痛部。
取り敢えず、キャリア2戦目でいきなり重賞に出て、ある程度重賞入着級のメンバーが相手という中で勝利したのは、それはそれで壮挙であると思う。日本でも、3歳馬の新馬-重賞なんてのはかなり珍しい部類に入る訳で、まぁアメリカならばある程度事情は違うかもだけれど、それでも馬の側から見て「海外遠征して新馬を勝った馬が帰国緒戦」でそれをやるってのは、誰もそんなこと普通はやらないので比較は難しいものの、やはり決して簡単なことではないのではないだろうか。
MARIUSさんがある程度最近のこのレースの事例を紹介しているが、まぁ比較的最近だと3,4着くらいの馬が目立つ印象。この馬もまぁそれくらいかなぁみたいな部分は思ったり。ダービー馬は結構強いし、近年の3冠目指した馬の中では配合も優れているだけに、勝ち負けが簡単な局面ではないと思うが、やはりこの国のトリプルクラウンの消耗戦を思うと、ダービー以上の状態でベルモントを迎えるのは難しい訳で、付け入る隙が出る可能性もあるにはある。なにしろ、フレッシュさだけを考えれば、この馬に匹敵するのはそうはいないのだし。
スタートが悪かったことは、それほど悲観材料ではないだろう。そもそも、ベルモントでそんなダービーのような頭数になることはないのだし、距離が長い分で挽回の余地は出て来るはず。ただ、後任の騎手が今回のデザーモのような素早いリカバリーをきっちり行えるか、という辺りが課題になるんではないかなと。その意味では、最大の敵手となるべきデザーモはある意味ユタカに塩を送るような乗り方をしてくれたし、ユタカもそれを無駄にすべきではないだろう。
して、本題のギニー。
◆春なのに、Ex-Herbstですか?
5月12日ケルン5R 16:05発走 芝1600m 旧ケルン秋季牝馬マイル・シュヴァルツゴルト・レネン(G3) 総賞金65000EUR 3歳牝 定量(57kg) 馬枠 馬名 産地性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 父 19Diamantgottin GER 牝3 57 ムンドリー 21 --12休 ラウ ファンタスティックライト 21Idonea CAN 牝3 57 ヘルフェンバ22 --11休 ホファー Swain 35Love Academy GER 牝3 57 シュタルケ 22 --11休 シールゲン Medicean 43Manipura GER 牝3 57 ヘリアー 41 515休4 ヴェーラー Dansili 52Peace Royale GER 牝3 57 スボリッチ 42 1216休 ヴェーラー Sholokhov 66Rosenreihe IRE 牝3 57 ミナリク 21 --12休 シールゲン Catcher in the Rye 77Soledad GER 牝3 57 ファンデケレ60 22休53 シュテフ AUENADLER 84Themelie Island IRE 牝3 57 デフリース 32 -161休 A.トリブール モンジュー 98Zaya GER 牝3 57 パノフ 21 --17休 ヴェーラー ディクタット殆どの馬が休養明けで、上がり馬が居ないのは惜しまれる部分なれど、逆に底を見せずにここに来た有力馬の混戦みたいな印象もあって、なかなか楽しみなレースではないだろうか。ただ、ドイツも国際色が豊かになりすぎて、ギニーなんかだと妙に父馬が西欧めいてしまうのが何だか、な部分ではあるが。昨年の2歳チャンプ、ヴィンターケーニギンの勝ち馬 Love Academy と Diamantgottin がまずは軸にはなるか。Diamant は筋の良い牝系と累代を、シンプルに米血の Nijinsky と Shareef Dancer でまとめた馬である一方、Academy は*ランドの母 Laurea に英→米血と繋げてアウトブリードで、いずれも好素性。ただ、連勝馬 Idonea も Height of Fashion の3×3なんて思い切ったクロスが面白い馬。そこまで思い切るんなら Nashwan つけて欲しかったぞと思うが(笑)、地力系米血も上手く組み合わさってて、配合ポテンシャルでは負けていないだろう。
Themelie Island もあわせて、英国ギニーばりの良血対決みたいな構図にはなっている。惜しむらくは、ここにドイツバリバリな血脈の馬が参戦していないことではあり、母父 Surumu で昨年は仏G1にも挑戦した Peace Royale 辺りが祖母以降もドイツ馬であればとか思ったりしてしまうのだが、そうなると心情的には Love Academy なんだけど、素直にシールゲン・シュタルケの馬を応援するのもなぁ(苦笑)。
結果@腰痛部。
◆春なのに、Ex-Herbstですか?
5月6日ケルン7R 17:15発走 芝1600m メール・ミューレンス・レネン-独2000ギニー(G2) 総賞金165000EUR サラ3歳牡牝 定量(58kg) 馬枠 馬名 産地性齢斤量 騎手 戦勝 近走成績 厩舎 父 13Abbashiva GER 牡3 58 ムンドリー 31 -13休2 ラウ タイガーヒル 26Balios GER 牡3 58 ヘルフェンバ31 -51休4 ヴェーラー Tertullian 37Konig Concorde GER 牡3 58 パノフ 41 5145休 シュプレンゲル Big Shuffle 44Liang Kay GER 牡3 58 ヘリアー 32 -12休1 オストマン Dai Jin 55Precious Boy GER 牡3 58 デフリース 43 111休2 ヒクスト Big Shuffle 62Sehrezad IRE 牡3 58 スボリッチ 61 35休32 レーヴェ Titus Livius 71Solent Ridge GB 牡3 58 ケニリー 102 566休6 J.S.ムーアGB Namidこちらも父欄にはドイツ産馬が載らないが、まぁ*タイガーヒルとか Tertullian、Dai Jin とドイツの活躍馬の仔は結構揃ったメンバーではあり。昨年の2歳チャンプ、ヴィンターファヴォリテンで1,2着を分けた Precious Boy と Liang Kay であるが、今年のドクトル・ブッシュでは着順が逆転。まぁ早熟戦隊 Big Shuffle の仔をダービー馬 Dai Jin の仔がきっちり3歳で逆転ってのはありがちなパターンではあるが、再び距離が100m短縮で果たして、といったところに関心は残る。一方、3着の Abbashiva も脇海道で2着ながら3歳緒戦をしっかりこなしての参戦で、この図式が再び、というシンプルなレースにはなっているのだろう。
Liang Kay は*パントレセレブル産駒で、同馬に入っていた Habitat のクロスをNDクロスと組み合わせて持つのが特徴。Habitat が短距離向けにややこの馬をカスタマイズした感があるが、この血は Sir Gaylord 経由で Princequillo を導出するので、母方に Princequillo の強い Dai Jin としては方向性は間違っていない。中距離までは引き出せるタイプだろうから、今後に向けて難敵たる2歳チャンプにきっちり引導を渡せるかは注目したい。祖母がきっちりドイツ系のラインブリードを抑えており、孫世代は牝系全体としても注目して良いと思う。Precious Boy も Dinner Partner の牝系で、Big Shuffle にしては奥を感じるタイプ。
結果@腰痛部。
この記事に対するコメント
今回のカジノドライヴによる勝利って、日本調教馬による初のアメリカダート重賞勝利だってことを誰も言わないのですが、なんででしょ? >挨拶
(なにげに日本産馬の米ダート重賞勝ちのほうが先だったりしますが)
ともかく、あそこまで圧勝してしまうとは、というか、勝つとも思ってなかったので。
本番への懸念材料は3Fの距離延長と10ポンドの斤量増が同時にくることと、武兄でしょうか。日本で乗る時のようにもっさりされたらアメリカでは勝てないので、日本ダービー捨ててでもしっかり準備しておいて欲しいものです。
(なにげに日本産馬の米ダート重賞勝ちのほうが先だったりしますが)
ともかく、あそこまで圧勝してしまうとは、というか、勝つとも思ってなかったので。
本番への懸念材料は3Fの距離延長と10ポンドの斤量増が同時にくることと、武兄でしょうか。日本で乗る時のようにもっさりされたらアメリカでは勝てないので、日本ダービー捨ててでもしっかり準備しておいて欲しいものです。
URL | NOBIE #aEcLkrJQ
2008/05/12 19:33 * 編集 *
フェスティヴァルの方が日本調教馬っぽい件について。
#あの馬の壮挙は、もうちょっと語られて良いかも(笑)
何となく思ったのは、そもそも買われてくるまではアメリカ馬は普通にアメリカ流調教を受ける訳で(トレーニングセール馬なんて典型ですが)、まぁ「アメリカ的」な走り方を覚えてはいるんでしょうけれど、恐らく日本である程度以上の時間イントレーニングにあると、それを忘れちゃうんでしょうね。
で、この馬の場合、それを忘れる前にアメリカに戻ったのが古馬以上での挑戦に比べてメリットとなっていたのかな、なんてことも。
それにしても、キャリア2戦目で重賞経験馬を斥けた資質は凄いとしか言いようがないし、そんな素質馬を3頭続けて出した Better Than Honour もバケモノだなぁとは思います。距離と斤量は基本的に全馬同条件なだけに、やっぱりユタカですかねぇ。
#あの馬の壮挙は、もうちょっと語られて良いかも(笑)
何となく思ったのは、そもそも買われてくるまではアメリカ馬は普通にアメリカ流調教を受ける訳で(トレーニングセール馬なんて典型ですが)、まぁ「アメリカ的」な走り方を覚えてはいるんでしょうけれど、恐らく日本である程度以上の時間イントレーニングにあると、それを忘れちゃうんでしょうね。
で、この馬の場合、それを忘れる前にアメリカに戻ったのが古馬以上での挑戦に比べてメリットとなっていたのかな、なんてことも。
それにしても、キャリア2戦目で重賞経験馬を斥けた資質は凄いとしか言いようがないし、そんな素質馬を3頭続けて出した Better Than Honour もバケモノだなぁとは思います。距離と斤量は基本的に全馬同条件なだけに、やっぱりユタカですかねぇ。
URL | 有芝まはる(ry #LBrjZuRI
2008/05/12 23:41 * 編集 *
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